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ハナ
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1:
名無しさん
ハナが、口の右端だけを上げて笑う。
何か企んでいる証拠。2006-11-27 03:04:00 -
631:
名無しさん
布団をかぶって、潤んだ涙腺に力を入れた。もう、これが何の涙なのかすら、わからない。
《すぐ泣くな!》
いつかママに言われた言葉が、今更耳に響く。
それでも、我慢できずに一筋だけ頬に伝った涙を、急いで手の甲で拭った。2007-01-30 17:34:00 -
632:
名無しさん
絞りだすように流れた一滴だけの涙には、色んな想いが重く重なって、なんだかあたしをひどく切なくさせた。だけど准ちゃんにだけは見せたくなくて、小さく濡れた右手を握り締めて、目を閉じた。
2007-01-30 17:35:00 -
633:
名無しさん
AM0:30
『おい、嘘つき!起きろ!ハナ!起きろって』
気付けば本当に眠ってしまったようで、あたしは准に起こされ、目を開けた。2007-01-30 17:36:00 -
634:
名無しさん
−…ピーッ
同時に、レンジが鳴る音で、准はキッチンへ行った。上手く頭が回らないままベットから降りる。
そしてすぐに、彼が両手に持ってきたのはあたしが作った、オムライス…−。
准は、もう一度《嘘つき》とあたしに言って、またくしゃっと笑った。2007-01-30 17:37:00 -
635:
名無しさん
ねぇ准ちゃん。
本当の本当に守りたいものなんて、きっとみんな一つだけなんだと思わへん?
2007-01-30 17:39:00 -
636:
名無しさん
准ちゃん。
あたしが守りたかったのは、准ちゃんだけだったよ。
准ちゃんの、
あの笑顔だけだったよ。2007-01-30 17:40:00 -
637:
名無しさん
だから、あの日。
准ちゃんを、黒い闇に連れてってしまう前に 離れるって、決めたんだ。
だけど、もう少しだけ。
あたしの、21歳の誕生日まで。
傍に、いさせてね。2007-01-30 17:43:00 -
638:
名無しさん
ねぇ、准ちゃん。
最後の最後まで、
わがままなあたしを
許して。2007-01-30 17:44:00 -
639:
名無しさん
2007-01-30 17:45:00 -
640:
名無しさん
『あっ、忘れとった忘れとった。』そういうと、准はまたキッチンの方へと向かった。
《そういえば、冷蔵庫にいれたままやったっけ…》
目の前のテーブルには、二つ並んだオムライス。
レンジのおかげでホカホカと湯気を立て始めたそれは、またおいしそうに変わっていた。2007-01-30 17:46:00