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ハナ
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1:
名無しさん
ハナが、口の右端だけを上げて笑う。
何か企んでいる証拠。2006-11-27 03:04:00 -
681:
名無しさん
目の前に広がる夜景が、玲花の顔をかすかに照らす。玲花は、やっぱり女の子らしくてかわいい。
簡単なことだ。たった一言、《好きだ》って言えばいい。玲花とハナが店に揃えば、向かうところ敵なしだ。
だけど…−だけど。2007-01-31 19:36:00 -
682:
名無しさん
《無理だ。》2007-01-31 19:36:00 -
683:
名無しさん
以前の俺なら、迷わず言えただろう言葉も、今は言えない。だって、ハナの顔が頭から離れない。ハナが俺のことを好きじゃなくても、ハナに他の好きな人がいても、俺には、…−ハナしか見えへん。
黙りこくった俺を、玲花は潤んだ瞳で見つめて、そして言った。
『ほらな?冷たくて、やさしい…−。』2007-01-31 19:37:00 -
684:
名無しさん
おわり?まだよみたいよぉ?
2007-01-31 21:43:00 -
685:
名無しさん
『言ってくれへんって、わかってたよ?ありがとう』
帰り道、玲花は小さな声でそう言った。2007-02-01 03:08:00 -
686:
名無しさん
車内にそれ以上の会話はなく、若干の気まずさが二人を包む。雪が、また降り始めていた。
「んな、気を付けて。」
玲花の家の前に到着し、俺はそう別れを告げた。
−…トンッ2007-02-01 03:09:00 -
687:
名無しさん
ほんの、一瞬。甘い香水が、薫る。
《あ、これ…元カノと一緒。なんやったっけ…。えっと、ベビードール…?》
突然のことで、状況がつかめないまま…−そんなことだけが、頭に浮かんだ。
玲花は、俺の胸元に顔を埋め、ギュッと俺に抱きつきながら、鼻をすすって、泣いていた。2007-02-01 03:10:00 -
688:
名無しさん
「玲…花?」
抱き締め返すことも、引き剥がすことも出来ず、俺は彼女の名前を呼んだ。
2007-02-01 03:10:00 -
689:
名無しさん
彼女は俺の胸元から体を離すと、
『准、変わったね!』
と、それだけ言って涙を拭い、満面の笑みでバイバイ、と手を振った。
マンションのエントランスのその奥に、消えていく玲花を、俺はいつまでも見ていた。2007-02-01 03:12:00 -
690:
名無しさん
彼女は、春が来たらこの街を出るらしい。2007-02-01 03:12:00