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ハナ
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1:
名無しさん
ハナが、口の右端だけを上げて笑う。
何か企んでいる証拠。2006-11-27 03:04:00 -
781:
『やっぱ毎年見てたからさ、このツリー見ないと、クリスマス!って感じせぇへんねんな。玲花は!!』
…その名前に、思わず女の顔を見た。
くるくるの巻髪に、ぱっちりとした大きな目の彼女はお人形さんみたいに可愛かった。ふと、ベビードールが薫る。
《…なわけないやんな笑》2007-02-05 12:58:00 -
782:
あたしは頭を振って、変な想像をを揉み消した。
《感傷的になりすぎやわ。…−もう帰ろう。》
タバコを最後に一口吸いこみ、灰皿に投げ込むと、煙を吐き出しベンチから立ち上がった。2007-02-05 12:59:00 -
783:
〜♪
永遠を 貴方は信じてた?
バイト先から出た時に、マナーモードを解除したばかりの携帯が、あの歌を鳴らした。丁度公園で流れるBGMも、曲と曲との繋ぎの部分で、その音はやけに響いた…ように感じた。
‘玲花’と自分を呼んだ彼女が、振り返ってあたしを見て…−目が合う。2007-02-05 12:59:00 -
784:
〜♪
毎晩 何を祈るの? 真っ白な雪が君を隠して…−
その視線を何故か逸らせないまま、茫然と立ち尽くしている間に、電話は切れた。BGMも、また新しい曲に変わり、また賑やかに音楽が流れ始める。
あれから三年。もちろん、携帯は1、2回変えた。だけど、この着うただけは、一度も変えなかった。2007-02-05 13:00:00 -
786:
『あの…、違ってたらごめんなさい。もしかして、ハナさん?…ですか?』
彼女はそっとあたしに近付き、そう言った。一瞬だけ悩んだ後、すぐに首を縦に振った。2007-02-05 13:02:00 -
787:
あたしは、‘玲花ちゃん’と話したこともなければ、顔を見たことすらない。だけど確信に近かった。それは彼女も同じで、そういうのはやっぱり、わかってしまうもんなんだと思った。
『あたし、玲花って言うねんけど…わかる?あ、ちょっとだけ待っててな』
あたしがもう一度うなずくと、彼女はホッとしたように微笑むと、連れの男の元へ走って行った。そして何かを告げると、男に手を振り、また走ってこっちへ戻って来る。2007-02-05 13:03:00 -
788:
「あれ、彼氏?」あたしがそう聞くと、『せやで?』と、彼女は幸せそうに笑って、あたしの隣に座った。
『ハナちゃ…、あ、ハナって呼んでもいい?』
いいよと言うと、『うちも玲花でいいから!』と、また可愛い笑顔を見せた。2007-02-05 13:04:00 -
789:
『うちのコト、色々聞いてるやんなぁ?』
答えに困ったあたしは、苦笑いになっていたと思う。
『いぃねん、それはしゃぁないし笑。…突然、ごめんなぁ?でもうち、ずっと会ってみたいと思っててん!…‘ハナ’に。』
ニコニコしながら話しだした彼女は、聞いていたよりずっといい子で、想像していたよりもずっと可愛かった。2007-02-05 13:05:00 -
790:
今彼女は、六本木のクラブで、チーママとして働いているらしく、わがままばかりの嬢達に、困ってばかりいると言った。あたしが水商売を辞めたことを告げると、うちの店で働かへん?なんて、冗談を言って笑っていた。外は寒くて、なんの気休めにもならないけど、あたしは煙草に手を伸ばした。
『…セブンスター? あたしもやねん。』
淋しそうに笑った彼女が、何を言いたかったのかくらいわかる。あたしの気持ちだってきっと、バレてる。2007-02-05 13:06:00