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ハナ

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  • 1:

    名無しさん

    ハナが、口の右端だけを上げて笑う。



    何か企んでいる証拠。

    2006-11-27 03:04:00
  • 791:

    『人間が一番、素直になれへん動物やねんて。』

    彼女はタバコケースからあたしと同じセブンスターを取り出すと、火を点けて深く吸い込んだ。

    吐き出した煙が、白く、揺れる。

    2007-02-05 13:07:00
  • 792:

    『水商売なんて、一々素直になってたら、やって行かれへんしな。

    なぁ、ハナが失ったもんって何やった?この世界で』

    夜に生きる女は、みんなそんなことを一度は考えるもんなんかな。だけど何を失っていたとしても、気付く頃にはすでに遅い。だって、一人はもう嫌やから。

    2007-02-05 13:08:00
  • 793:

    『あたしはな、多分それ。素直さ。プライドばっか押し上げて、自分の気持ちすら中々認めへんかった。』 
    『好きやって、やっと認めれる頃には、とっくの昔に引き返せへんところにおってん。客にならいくらでも言えた‘好き’が、どうしても、言えへんかった。』 

    「…玲花は、准のどこを好きになったん?」
    すぐに口からでたその言葉は、素朴な疑問。

    2007-02-05 13:09:00
  • 794:

    『…そう言われたら、上手く答えられへんけど。でも優しくて冷たい人やなって、いつも思ってた。人を簡単に切り離したり、完全に割り切ってたり。仕事やから、仕方ないことやねんけどさ。…その癖いつも、自分が一番しんどそうで。そういうとこかな、多分。』 
    なんとなく、わかる気がした。           

    『でもな、店辞めてから、一度だけ会ったことあって。その時、准変わったなって、思ったよ?』     
    「え?」

    2007-02-05 13:11:00
  • 795:

    『色々聞いててさ、客に。あたしの入れ変わりに入った‘ハナ’って子が、今RAINのNO1やって。』

    「佐々木さんやろ?」そう言うと、そうそう、と玲花は笑った。あの人は、バカみたいに噂好きやったから。

    『会って顔見た瞬間、わかった気ぃして。好きな人おんねんなって。根拠とかないけど、多分その子なんやろうなって。』

    2007-02-05 13:12:00
  • 796:

    何も言えなくなって、俯いた。目を閉じれば、准の顔ばかりが浮かぶ。

    『黒猫みたいな子って言ってたよ。ハナってどんな子なん?って聞いたとき。むっちゃ、うれしそうに。』 

    雪が、降り始めていた。

    2007-02-05 13:12:00
  • 797:

    『なぁハナ。

     …今でも、准を好き?』 

    自分の目から零れた涙が、手のひらにぽたぽたと落ちて、雪なのか涙なのか、いまいちよくわからなかった。

    2007-02-05 13:13:00
  • 798:

    彼を、思い出さない日なんてなかった。
    ‘ハナ’優しくあたしを呼ぶあの声や、くしゃってなる笑顔も、少し硬い髪の毛や、暖かい腕の中や、天国みたいだったあの部屋を。 
    思い出さない日なんてなかったんだ。

    だってあれは、黒い闇の中で、あたしを照らした一筋の光。

    2007-02-05 13:14:00
  • 799:

    偽物のネオンと、嘘ばかりの夜の世界で

    あたしが失ったものはきっと…−《准ちゃん》。

    彼でしか、なかった。

    2007-02-05 13:15:00
  • 800:



    だけど彼と出会えたのも、あの世界にいたからだ。  

    2007-02-05 13:16:00
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