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夜少女

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  • 1:

    なお

    これは私の親友ゆあの物語り。彼女はまだ夜で生きている。その始まりの物語り

    2006-03-15 00:42:00
  • 46:

    名無しさん

    書いて★

    2006-03-25 16:43:00
  • 47:

    なお

    まずは海を見に行った。和歌山に着いた時はもうすでに夜で、夜の黒い海を見つめていた。空の黒と海の黒が底無しの闇をつくりあげていた。

    2006-03-29 22:12:00
  • 48:

    なお

    その黒い空と海のすき間から、一筋の白い光りが見えた。その筋は空へ上がると、その姿を一瞬消した。するとドーンッという音とともに光りの筋を双方にバッと広げた。その一瞬二人の息がとまる。

    2006-03-29 22:16:00
  • 49:

    なお

    「花火やぁ…」
    大智はつぶやいた。
    「俺らタイミングいいなぁ!花火上がってるやん!」
    大智は少年のような笑顔を浮かべてはしゃいだ。それを見てゆあも自然と笑みを浮かべた。それと同時に花火は闇の中で一瞬の命を、一瞬の使命を果たして消えてゆく。
    −まるで夜少女のヨウニ−

    2006-03-29 22:22:00
  • 50:

    なお

    ゆあは食い入るように魅入っていた。その瞬間大智はゆあの唇に自分の唇をかさねた。大智はゆあを凝視し、一瞬かたまった。
    「…拒否らんの?」
    ゆあは真っ直ぐ大智をみつめ、「べつに」とだけ答えた。

    2006-03-29 22:26:00
  • 51:

    なお

    その人形のような冷たい目に大智は我を忘れそうなくらい胸を締め付けられた。(…こいつも、もう染まり始めてるわ…夜に…)
    大智は構わず続けた。ゆあは抵抗することなく答えた。

    2006-03-29 22:30:00
  • 52:

    なお

    大智は言った。
    「好きやってん!ずっと。」
    ゆあは大智の目を見て、離さなかった。大智は怯まず言った。
    「キャッチで声掛けた時一目惚れしてん!だから…、…だから付き合って!!」

    2006-03-29 22:33:00
  • 53:

    なお

    ゆあは戸惑わなかった。
    「いいよ。」
    大智は跳び上がった。
    「本間!!ありがとう!!うっわぁ、めっちゃうれしいわぁ」
    大智は後ろに倒れた。それを見てゆあは微笑んだ。

    2006-03-29 22:35:00
  • 54:

    なお

    気持ちが通じた事に喜ぶ大智を横目にゆあは思っていた。(だってボーイと付き合ったら何かと都合よさそうやん。)
    ゆあは大智が思う以上に、夜に染まっていた。自分の感情を演じれる程に。

    2006-03-29 22:39:00
  • 55:

    名無しさん

    2006-03-31 06:40:00
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