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金魚

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  • 1:

    名無しさん

    ノンフィクションです?私の体験談です。読んでもらえるとうれしいです!

    2006-12-14 13:21:00
  • 301:

    名無しさん

    あげ

    2007-01-26 04:38:00
  • 302:

    名無しさん

     >>306>>307>>308 さんありがとうございます?

    2007-01-26 09:34:00
  • 303:

    名無しさん

     それから数日が過ぎた。サチはヘルスに転職し、日の出ラストで働いていた。久しぶりに会った時には、さらに痩せていた。   りゅうじの暴力もひどくなる一方の様だった。   それでもサチはスキだから、大丈夫。と私に笑ってみせた。         数ヵ月前のサチの面影は全くなく、別人の様だった。                                              

    2007-01-26 09:38:00
  • 304:

    名無しさん

     そんな時、紅葉から電話があり、〔明日、休みやから久しぶりに遊びに行こう〕とのことだった。    『久しぶりやし…』  そぅ思い、ΟΚした。  私は仕事を終え、タクシーを拾おうと、御堂筋まで歩いていた時だった。                                     

    2007-01-26 09:41:00
  • 305:

    名無しさん

     ふいに私の頭の中に1つの考えがよぎった。   『1回紅葉のお店行ってみようかな…。りゅうじに文句言ってやりたいし…』 私は来た道をひきかえし、財布から紅葉の名刺をとりだし、そのビルに向かった。

    2007-01-26 09:44:00
  • 306:

    名無しさん

     ビルの見た目は思っていたより少し古ぼけた感じだった。         来たのはいいのだけど、いざとなるとなかなか、緊張して、エレベーターに乗り込むことすらできなかった。           でも……りゅうじムカツクし…          私はその怒りだけをかりて、エレベーターに乗り込んだ。

    2007-01-26 09:50:00
  • 307:

    名無しさん

     4階につき、紅葉の店を探すまでもなく、1軒だけトランス音がガンガン聞こえてくる店があった。              『………あそこか。』                                         ドクン。        ドクン。                                                     

    2007-01-26 09:53:00
  • 308:

    名無しさん

                                           カランカラン                                                    

    2007-01-26 09:54:00
  • 309:

    名無しさん

                                                     《いらっしゃいませ》                                                                       

    2007-01-26 09:55:00
  • 310:

    名無しさん

     緊張して頭が真っ白な私に1人の従業員が声をかけた。                      〈ご新規の方ですか?〉             嘘くさい笑顔…。                『そうなんですけど、紅葉いてますか?』                 「店長、ご指名ですかぁ?お席に案内いたします。」                                  

    2007-01-26 09:59:00
  • 311:

    名無しさん

     店内はお客さんもそこそこ多く、にぎやかな声と爆音のトランスが頭に響いた。           初回はフリードリンクだと言うことで私はビールを頼んだ。                     真っ白な店……。                ソファーも壁もカウンターも全て白だった。                                          

    2007-01-26 11:54:00
  • 312:

    名無しさん

     ヘルプの男の子と他愛もない会話をした。    何やら今日で入店3日目だそうだ。        今の私にとって、新人の子の話なんて、どうでもよかった。         …早く…紅葉……                                                 

    2007-01-26 11:57:00
  • 313:

    名無しさん

                                                      ぐるっと私は      店内を見渡してみた…                                                

    2007-01-26 11:58:00
  • 314:

    名無しさん

     一番奥のボックスに紅葉をみつけた。      お客さんとかなり顔を近付けて話している……                           …ホストってわかってたけど…          いてもたってもいられない気持ちになった。                                        

    2007-01-26 12:00:00
  • 315:

    名無しさん

     やりきれない気持ちになった。         新人の子は私の気持ちを察したのか        〈そんな顔しんといて下さいよぉ!楽しみましょう〜もぅ店長こられますからぁ!〉          『……せやね…ありがと。』                        それから、10分ぐらいたっただろうか…                             コツコツ…                   だるそぅな足音が近づいていた。                                 〈あッ!じゃぁ僕退散しますね!楽しんで下さいね〉                                    

    2007-01-26 12:04:00
  • 316:

    名無しさん

                                         うつむく私に、そのだるそうな足音の持ち主は                                      

    2007-01-26 12:06:00
  • 317:

    名無しさん

                                                                〔どうも。初めまして。店長の紅葉です。〕                                                                

    2007-01-26 12:07:00
  • 318:

    名無しさん

                                        ゆっくりと顔をあげてみた……                                   『……紅葉……』                                       〔………え……?蘭…?〕                                                 私はこんな顔した紅葉は初めてみた……                                                   

    2007-01-26 12:10:00
  • 319:

    名無しさん

     〔…………何…で…店きたん……?〕      『………ちょっと確認したいことがあって…』   〔確認したい……こと?〕『うん……』      〔何や?〕       そぅ言いながら紅葉は私の灰皿を手早く替えた。  『………りゅうじって子のことで…ちょっと…』  そぅ言うと紅葉はソファーに深く腰掛けた。                                    

    2007-01-26 13:37:00
  • 320:

    名無しさん

     〔うん。何でも話して?〕           紅葉の深い目が私に向けられた。         思わず私は目をそらしてしまいビールを口に運んだ。                         『サチおるやん?最近、りゅうじって子と付き合って同棲始めたみたいやねんけど……暴力ひどいらしくて……』        〔で?〕        『りゅうじって子に文句言いたいねん!だからこの席に呼んでほしくて…でも勝手にしたらよくないと思って………確認しにきた…』〔……………〕                                    

    2007-01-26 13:45:00
  • 321:

    名無しさん

     〔ハッハッハッ!〕  急に紅葉が笑いだしきょとんとしていると     〔蘭ッ!そんなん言いたかったら言ったらいぃやんッ!りゅうじ呼んだるわぁー!〕          …え?確認しやんでよかったんや……笑      紅葉は携帯をとりだし、りゅうじに電話をかけた。 〔りゅうじ今すぐ店もどってきてぇー〕      とだけ言いすぐに電話を切った。         どうやら、りゅうじはキャッチ中みたいだ。    〔すぐ、来ると思うわぁ!ってか蘭、大事なこと話してくれてありがとうなぁ。〕           『………うん。』    〔俺も……うすうす何となく気づいてたけど……〕 少し紅葉は不機嫌そうだった。                                       

    2007-01-26 13:53:00
  • 322:

    名無しさん

     5分後ぐらい、りゅうじが私の席にきた。    〈うぃーすッ!りゅうじですッ!〉        …へらへら笑いやがって…サチの気も知らんと…… 『どうも…』      私はぐいっとビールを一飲みした。        〈いやぁ!蘭さんっスよねぇ?サチから話聞いてますよぉ〉         …イラつくしゃべり方やな…           たばこを手にとると、サッと紅葉がライターを差し出した。         少し戸惑いながらも紅葉の火を借りタバコに火をつけ、           『…そのサチのことであんたに言いたいことあんねんけど……』       そぅ言うと少し、りゅうじの顔色が変わった……。                                   

    2007-01-26 14:00:00
  • 323:

    名無しさん

     〈もぉ…何っスかぁ?蘭さんッ!そんな恐い言い方しないで下さいよぉ!ねッ?あいつの話なんかやめて、飲みましょうッ!〉  〔………おい。りゅうじちゃんと話聞けや…〕   〈………はい…。〉                                             

    2007-01-26 14:04:00
  • 324:

    名無しさん

    今全部読みました?アタシも胸に金魚あるんで【金魚】にひかれて読みました?
    楽しみにしてます?

    2007-01-26 14:14:00
  • 325:

    名無しさん

    >>331さん?仲間発見で嬉しいです?なかなか金魚タトゥー入れてる人いてないからハッピーです?    これからまた続き書いていきまぁす??

    2007-01-26 22:37:00
  • 326:

    名無しさん

     それから私はりゅうじに『りゅうじ君やんな?サチと今、同棲してるよね?』〈あー……今一緒に住んでますよ…〉       『単刀直入に聞くけど……何でサチに暴力ふるうんッ?』          〈………………。〉   〔……おい。りゅうじ……黙っとらんと何か言えや…〕           しばらく沈黙が続き、りゅうじが口を割った。               〈………俺、売り上げ全然上がらなくて……でも、あいつ……サチはめっちゃガンバってくれてるん分かってるんすけど……もっともっと………ってなってしまって………だめな事はわかってるんです………〉  りゅうじは、今にも消えそうな声でそう私に答えた。                                    

    2007-01-26 22:45:00
  • 327:

    名無しさん

                                        …わかってる?…                                        『……サチは……あんたの為に風俗まで行って働いてんねんでッ!?それで暴力って……なめてんの?』 怒りが我慢できず、冷静にならなくては。と思っていたけど、押さえられない。自分でも声が震えているのがわかった。      〈………ってか……蘭さんに口だしされる問題ぢゃないっすよッ!〉     りゅうじも私の口調にイラついたのか、かなり荒々しい言葉使いだった。   『そぅかもしらんけど、殴るんはおかしいやろって言うてんねん。』     〈俺の女なんやから、俺のやりたいようにやりますッ!〉                                    

    2007-01-26 22:55:00
  • 328:

    名無しさん

                                        〔………ちょお…りゅうじ待てや…〕                   紅葉がゆっくりと口を割った。                      〔その考えはおかしいやろ…考え直せ。〕     〈……でも…〉     〔無理なんやったら、店やめろ。サチちゃんとも縁切れ。〕         〈……店長…〉     〔どうすんねん?店やめんのか?続けんのか?〕  〈………やめませんよ…〉                                    

    2007-01-26 23:00:00
  • 329:

    名無しさん

     その時、                                             カランカラン                                                    誰かお客さんが来たみたいだった。        紅葉が席を立った。   りゅうじと私はテーブルに残された。                                                        〈蘭さんは…店長の彼女とかぢゃないですよね?〉                                     『…………?違うけど。』                                                

    2007-01-26 23:06:00
  • 330:

    名無しさん

                                        〈ですよね。だって紅葉さんの彼女はかなりかわいくて有名やったんすよぉ。まさか蘭さんに乗り換えたかと思いましたぁ〜〉                                                                           ……彼女いてるんや……                                                           

    2007-01-26 23:08:00
  • 331:

    名無しさん

                                                                 何も頭に入らなかった                                                             りゅうじの言葉が私の頭をぐるぐる駆け回った…                                                                          可愛くて……有名な                            ‐紅葉の彼女‐                                                              

    2007-01-26 23:10:00
  • 332:

    331

    しおり??

    2007-01-27 00:20:00
  • 333:

    名無しさん

    書いてぇ〜??

    2007-01-28 23:54:00
  • 334:

    名無しさん

    あげ

    2007-01-29 00:48:00
  • 335:

    なかなか更新できなくてスイマセン? 331さん、>>340>>341さんありがとう??

    2007-01-29 23:04:00
  • 336:

    名無しさん

     頭が真っ白だった。                                                  りゅうじは私にしゃべりかける……。       頭に何も入らない…   私の世界は…      紅葉の一筋の光を受けて 明るくなったのに…   紅葉によって真っ暗になった           もぅ前も見えない…   ゆらゆら揺らいでいても どこにたどりつくのか… 上にのぼっても、のぼっても、光はない。     そんな世界に戻った時だった。                                                             

    2007-01-29 23:13:00
  • 337:

    名無しさん

     どん底に陥った私の元に紅葉が帰ってきた。   〔蘭?ぼぉっとしてどうしたん?〕        いつもと変わらない優しい紅葉の笑顔…                                            ‐ダイスキ‐                                        喉まででかかっている言葉            でも言えない……                紅葉には彼女がいる…              久しぶりに涙が出そうだった…                                              『………ゴメン。帰るわ。』                                    

    2007-01-29 23:23:00
  • 338:

    名無しさん

     〔……そう?ぢゃぁ下まで送るわ。〕      『いくら?』      〔いやッ。俺が払うからいいよ。〕        『いやッ!払うからッ。』〔あ…わかった。〕   強引にお金を払い店を後にした。                                 

    2007-01-29 23:29:00
  • 339:

    名無しさん

    書いて〜☆

    2007-01-29 23:30:00
  • 340:

    名無しさん

     エレベーターの中は沈黙だった。        ビルの外に出ると紅葉がタクシーを拾ってくれた。 〔おっちゃん!頼むわ。俺の大事な子やから、安全に届けたってなぁ!〕   〈はいよー!〉     『……紅葉…彼女…大事にしぃや。おっちゃん!扉閉めて下さい!』     〔ちょっ!〕      〈はぁい。閉めるよぉ〉 扉が閉まり、タクシーは走りだした。       振り返らなかった…   すぐに私の携帯が鳴った。“着信”紅葉。     電源ボタンを押した。  車内にはピーピーと言う電子音が鳴り響いた。   なぜだかその音が切なすぎて、涙があふれそうだった。           タクシーの中は、演歌が流れていて、サチを思い出した…          落ち込むとサチは演歌を歌う…          サチ………。                                          私は紅葉に出会う前の自分に戻れるんだろうか…  紅葉に出会う前の私…  今の私…        何かが違ったことに気づいた、朝方だった………                                                            

    2007-01-29 23:44:00
  • 341:

    名無しさん

    >>346さん、ありがとう? せっかくあげてもらっんですが、切りいぃので今日はここまでにします?明日、また更新しにきます?

    2007-01-29 23:49:00
  • 342:

    名無しさん

    しおり?
    明日また楽しみにしてます?
    331

    2007-01-30 00:58:00
  • 343:

    名無しさん

    かいて?これ好き??

    2007-01-30 15:31:00
  • 344:

    名無しさん

    アタシも毎日チェックしてます?
    早く続き書いてほしいです

    2007-01-30 16:03:00
  • 345:

    名無しさん

    331さん、>>350>>351さん、ありがとうございます?うれしい限りです?涙  また更新します?

    2007-01-30 16:31:00
  • 346:

    名無しさん

     家に着いた…     …そぉや。ここは紅葉の家やった…        …彼女いてるんやから、出て行かなな…                              金魚にエサをやり、ソファーにどかっと座った。  …そぅや…この金魚の名前も‐紅葉‐や…     …1人で浮かれて恥ずかし…                                   金魚は相変わらずゆらゆらしている。                               そんな時家のインターホンが鳴った…                                    

    2007-01-30 16:35:00
  • 347:

    名無しさん

                             ‐ピンポーン♪‐                           重い腰を上げ、受話器をとった。         『はい。』       モニターには紅葉が映っていた。         〔蘭、俺や。開けてくれ。頼むわ…〕       …どうしよう…でも会えるの最後になるかもしれないし…          『わかった。ちょっと待って』           そぅ言い、玄関に向かった。                                     ガチャ                                                    

    2007-01-30 16:38:00
  • 348:

    名無しさん

     〔オートロック…は、ここの住民と一緒に入ってきた…〕         『………?うん。どうしたん?』         〔蘭、さっき彼女大事にしぃやって……俺彼女なんかいてないで!〕     『嘘つかんでいいよ。りゅうじから聞いたし…可愛くて有名やって…』    〔りゅうじの言うことなんか、あてにすんなよッ!〕『ぢゃぁ、何でりゅうじが私に嘘つく必要があんの…?』          〔それは……〕     『………私、言ったやん?嘘つく人嫌やって…』  〔ぢゃぁ……話するから聞いてや…〕                                           紅葉の深い深い目…   今日はカラコン入れてたんや。          店では暗くてわからんかった…          こんな時でも、紅葉の少し違うところにどきどきしてしまう自分が嫌になった……                                    

    2007-01-30 16:45:00
  • 349:

    名無しさん

     『とりあえず上がって。』           そぅ言い、リビングに向かった。         『何か飲む?』     〔いや…いらん。〕   私は冷蔵庫を閉め、ソファーに座った。                               〔……話、聞いてくれるか…?〕        『…………うん。』                                                

    2007-01-30 16:49:00
  • 350:

    名無しさん

     〔…………実はな………俺、ずっと色営業しとって……………そん中でも俺の1番のエースがおってな…そいつは、俺が付き合ったら、いくらでも金はたくって………俺が新人の時からの客でな………ホスト始めたばっかん時は客もおらんかったから………ついそいつに頼りすぎてな…しまいには、俺の本彼やって言いだして……正直めっちゃ困ってんけど、そいつキレたら売り上げも持続できんし…そんなんしてるうちに、従業員にも、俺の本彼って皆に俺から伝えてって言われてな……もぅ面倒臭いし、大事な客やから、従業員にもそぅ言っててんや………〕          『…………………。』  〔でもッ!蘭と会ってからは色もしてないし、そいつとも切ってん!ホンマやねん!〕         『………………。』   正直なんて言っていいかわからなかった…                             信じたい…           でも………                                    

    2007-01-30 16:58:00
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