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金魚
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1:
名無しさん
ノンフィクションです?私の体験談です。読んでもらえるとうれしいです!
2006-12-14 13:21:00 -
401:
名無しさん
‐バシッ!‐
2007-02-04 14:37:00 -
402:
名無しさん
私の左頬に一瞬、激痛が走った…… 何がおきたのか状況が飲み込めなかった…… 『………………え?』
2007-02-04 14:38:00 -
403:
名無しさん
ボーイがすぐに斎藤さんを押さえつけていた。 私はただ、つったって見ているだけだった。 斎藤さんは店外に連れて行かれた。 〈蘭ちゃん。こっち〉 そぅ言われ、更衣室に連れて行ってくれた。 冷しぼを渡してくれ 〈これで冷やしとき。腫れたら仕事ならへんし。少し落ち着いたら3番テーブル戻ってね。〉 『あっ。』 〈心配しなくていいよ。〉そう言って更衣室から消えて行った。
2007-02-04 14:47:00 -
404:
名無しさん
私は5分ほど、冷しぼで頬を冷やし化粧をなおして、紅葉の席へ戻った。 『何かごめんなぁー。』 笑って席に戻った。 〔……………〕 『何か怒ってるん?』 〔そら怒るやろ。自分の女殴られてんぞ。でもここ俺の店でもないから、あのおっさん殴りにいかれへんしや。ホンマ自分に腹たつわ。〕 『…………別に紅葉が責任感じることないし。』 〔………ゴメンな蘭。守るって言ったのにな……〕 『うん。でもその気持ちだけでいいよ。ありがと』 少し気まずい店内の雰囲気。 すると紅葉が 〔もう1本おろして帰るわッ!コールしてやッ!〕 そぅ言うので、他の女のこも席に来てもらい、みんなでコールをし店内の雰囲気を何とか盛り上げた。
2007-02-04 14:54:00 -
405:
名無しさん
紅葉はチェックをすませ、帰って行った。 店内は一気に静まりかえり、ほとんどの女の子は更衣室に待機になった。 『皆ゴメンなぁ。あと最後席来てくれてありがとう』{いいよ。いいよ。} そぅ言ってくれたので胸をなでおろした。 {蘭ちゃんってさぁ、あの今来てたS店の人と付き合ってんの?} 私の店でNO2のかなちゃんが聞いてきた。 ‐ドキッ‐ かなちゃんはけっこう、ホストにも行っていると言う噂だった。 『ううんッ。付き合ってないよー!ちょっとした知り合い。何か今日急に店来たからびっくりしたぁ』 {へぇ……そぅなんや。} …焦ったぁ… とりあえず、私は一服することに…… ‐ピンッ‐ …早く帰りたいな…
2007-02-04 15:02:00 -
406:
名無しさん
あげ
2007-02-04 15:19:00 -
407:
名無しさん
またまたハラハラドキドキ続きが気になるЩ(゚▽゚Щ)また更新されたら読ませてもらいますぅ??
2007-02-05 04:12:00 -
408:
名無しさん
あげ?
2007-02-06 01:19:00 -
409:
名無しさん
アゲ〜
2007-02-06 23:53:00 -
410:
名無しさん
アゲ〜
2007-02-06 23:53:00 -
411:
名無しさん
書いてくださいぃ?
2007-02-07 23:24:00 -
412:
名無しさん
アゲ
2007-02-08 11:57:00 -
413:
名無しさん
今日初めて読んだけどめちゃおもろい?
2007-02-08 13:29:00 -
414:
名無しさん
もう書かないの?
2007-02-09 11:56:00 -
415:
名無しさん
アゲです、書いて欲しい
2007-02-11 00:14:00 -
416:
☆
しおり?
2007-02-11 01:41:00 -
417:
名無しさん
今日初めて読みました?楽しみにしてます?
2007-02-11 02:04:00 -
418:
名無しさん
長い間更新遅れてスイマセン??みなさんの励まし本当に嬉しいデス?頑張りますんでお願いします??
2007-02-11 13:55:00 -
419:
名無しさん
それから私は仕事を終え家に帰った。 ただただ広いリビングのソファーで1人ビールを飲んでいた。 ♪ピリリー♪ ‐着信‐サチ 『もしもし?』 「蘭?今日ちょっと早く仕事終わったから飲みにいかへん?」 『うん!行こうッ!』 電話を切り、私は再びミナミにむかった。
2007-02-11 13:59:00 -
420:
名無しさん
待ち合わせのバーに急いだ。 サチはもぅ来ていて、サチのダイスキなカルアミルクを飲んでいた。 『お待たせ。ビール下さい』 私はビールを注文し、サチと乾杯した。 『どう?体と仕事の方は?』 「うーん……ぼちぼちかなぁ?」 『そっか…無理したらアカンで…りゅうじ君はどない?』 「うん…昨日からは変わりない」
2007-02-11 14:04:00 -
421:
名無しさん
私はタバコに火をつけた。 ちょっと静かめのバーによくライターの音は響いた。 ‐ピンッ‐ その時、私は何気なくサチの腕に目をやった
2007-02-11 14:06:00 -
422:
名無しさん
『え…………?』 サチの腕には無数の傷があった。 その傷はバッテンを描くようにいくつもが重なり合っていた。
2007-02-11 14:08:00 -
423:
名無しさん
『…………サチ………これ…どうしたん…?』 サチはパッと自分の腕を隠し、 「何でもない………」 そぅ私に答えてみせた。 『何でもないって………こんなにいっぱい切って……何で私に相談とかしてくれへんの…?』 「……悩みって言う…悩みはないよ…“これ”を見てたら楽になるねん……」 『“これ”って…?』 「…真っ赤な血………」
2007-02-11 14:13:00 -
424:
名無しさん
…これは悪夢だ… …私のダイスキでかけがえのないサチが… …赤を見ると落ち着く?… …サチは… ‐私と仲間?‐ …あの残酷な… …2年前のあの人と… …サチは同じ?…
2007-02-11 14:16:00 -
425:
名無しさん
私は息苦しくなり、席を立ち、カバンを手に取り、トイレに急いだ。 ‐過呼吸‐だ。 過呼吸は昔からあった。 紙袋を口に軽くあて、吐き出した息を吸う。 5分ほどたっただろうか……呼吸も整い、サチの元へ戻った。
2007-02-11 14:20:00 -
426:
名無しさん
サチは目に涙をため、 「…蘭…ごめんな…」 そぅ小さくつぶやいた。 私はどう返事していいかわからず、 『…もぅ……あんまり切ったらアカンで……』 そぅ私も小さく返した。
2007-02-11 15:34:00 -
427:
名無しさん
サチはカルアミルクを飲み干し、もぅ1杯おかわりを頼んだ。 私も久しぶりにカクテルを飲むことにし、スクリュードライバーを頼んだ。 しばらく沈黙が続き、サチの携帯が鳴りだした。
2007-02-11 15:37:00 -
428:
名無しさん
「あッ、今、蘭と飲んでんねん。うん。もぅちょっとしたら帰るわ。」 『……りゅうじ君から?』 サチは携帯を閉じ 「うん。あともぅ少ししたら帰るわ」 『これ飲んだら帰ろうか。』 それから私たちは他愛もない会話をしバーを後にした。
2007-02-11 15:40:00 -
429:
名無しさん
帰りのタクシーの中、私の携帯が鳴った。 ♪ピリリッ♪ メールだ… 携帯を開くとサチからだった。 「心配ばっかかけてゴメンな?でももぅリスカ辞めるから?」 返信 『うん。もぅ自分の体傷つけるん辞めてな?』 …サチは本当にリスカを辞めれるんだろうか…
2007-02-11 15:46:00 -
430:
名無しさん
家に帰ると紅葉の靴があった。 何やらいい匂い…… 『ただいまー。』 〔おうッ!蘭、これみろッ俺が作った?〕 得意気な紅葉。少し酔ってるようだった。 魚は丸焦げ…目玉焼きも丸焦げ…味噌汁は色が濃すぎ… 『…………。ありがとう』
2007-02-11 15:50:00 -
431:
名無しさん
紅葉が作ってくれたご飯をテーブルに運び、2人で一緒に食べた。 {いただきます} そぅだ……紅葉に話しないと…… 『なぁ?紅葉。ちょっと話があってさぁ』 〔ん?何?〕 めいいっぱい口にご飯を含みながら答えた。 『…私さ…年…ごまかしてんねん…』
2007-02-11 15:54:00 -
432:
名無しさん
紅葉はめいいっぱい目を見開いて 〔え?蘭いくつなん?〕『………17。今年で18なる。』 紅葉は少し考えながら、 〔ふん。ほんで?〕 『ほんで?って私ミテコやで?付き合ってもいいの?』 〔別に問題ないけど?〕
2007-02-11 15:57:00 -
433:
名無しさん
紅葉は何も考えていないのか、天然なのか……? 〔あっ!?でも、もぅ店来たりしたらアカンで?あっ!それと蘭ももぅ仕事やめたら?〕 『紅葉の店はもぅ行かへんけど、仕事は辞めたくない。』 〔何で?辞めたらいぃやん。俺かせいでくるし。〕 そぅ言いながら紅葉は味噌汁をすすった。
2007-02-11 16:00:00 -
434:
名無しさん
『いやや。外でやんかったらストレスたまるわ……』 〔ふーん……ぢゃぁ、出勤週に3日ぐらいにしてや。〕 『うん……考えとくわ……』 …今はそんなことよりも、サチが心配だ…
2007-02-11 16:04:00 -
435:
名無しさん
『それとさぁ、紅葉って本名なに?』 〔………たくみ……〕 『ふぅん。たくみか。』 何か一瞬紅葉の顔色が変わった。 〔………蘭は?何ていうん?〕 『……………私は…………鈴…………』 …そぅ…私は…鈴……
2007-02-11 16:08:00 -
436:
名無しさん
‐おじいちゃん、鈴って名前はどう言う意味でつけたん?‐ ‐鈴ってのは、体をゆらせば、綺麗な音が出るような……そんな子に育ってほしくてワシがつけたんや‐ でも………おじいちゃん 私の体はもうゆすっても ゆすっても さびついてしまって 音はもうでぇへん…… ごめんな…………? おじいちゃん。
2007-02-11 19:44:00 -
437:
名無しさん
‐ザバッ‐ 私はお風呂に入りながらおじいちゃんとの会話を思い出していた。 お風呂からあがり、ソファーでビールを飲んでいた。 …サチは今頃何してるんやろ?… ‐ピンッ‐ ‐ピンッ‐ 紅葉もリビングにやってきて、タバコに火を付けていた。
2007-02-11 20:09:00 -
438:
名無しさん
『………サチさ、リスカしてるみたいで……』 そぅ言い灰皿に手をのばした。 〔………そうなんや。やめれればいいのにな…〕 『………うん。』 そぅ言うと紅葉も灰皿に手をのばした。 『紅葉のさ、お兄さんってな、ホストやってるやん?だから紅葉もホスト始めたん………?』 〔まぁ……そんな感じかな?兄貴とは血つながってないから……〕 『そうなんや。私も2個上の兄貴いてんねん。』 〔兄貴と仲悪いんか……?〕 『うん。ってか引きこもりで部屋から出てこぉへんから………』 私は灰皿にタバコの火を押しつけた。
2007-02-11 20:20:00 -
439:
名無しさん
〔そっか……〕 そぅ言い紅葉も灰皿にタバコの火を押しつけた。 〔お風呂入ってくるわ。先寝とき……〕 そぅ言い私の頭を撫でて、バスルームにむかった。 私はベットルームへ行き、大きなベットに1人潜りこんだ。
2007-02-11 20:27:00 -
440:
名無しさん
夕方、目を覚ますと紅葉も隣ですやすや寝ていた。片腕を私の頭の下にずっとひいてくれていたみたいで、腕に私の髪の毛の跡がいっぱいあった。 何故かその跡とサチのリストカットの傷がたぶってみえた。
2007-02-11 20:39:00 -
441:
名無しさん
それから、1ヵ月。 私は週に1回はサチと会い、一緒にご飯を食べるようになった。 仕事は相変わらず、週に5、6日は入っていた。 紅葉は毎日家に帰ってきた。 何変わりない日々が続き、春がミナミにもやってき、街行く人の服も薄着になってきた。 ある日、私は出勤の為、タクシーに乗っていた時… 携帯が鳴り出した。 ♪ピリリー♪ ‐着信‐“オトン” 2年ぶりの電話だった………
2007-02-11 20:56:00 -
442:
さゆみ
しおり
2007-02-12 02:46:00 -
443:
☆
しぉり?
2007-02-12 02:51:00 -
444:
名無しさん
さゆみさん、☆さんありがとう?続き書いていきます??
2007-02-13 19:18:00 -
445:
名無しさん
電話にでようか迷った…… でも、家を出てから2年。一度も電話などかけてこなかった、父が電話をかけてきていると言うことは、たぶんよっぽどのことがあったと察し、私は電話に出ることにした。
2007-02-13 19:23:00 -
446:
名無しさん
『………もしもし…』 【……オトンやけど。元気か?】 『元気やけど…いきなり何なん?』 【………おじいちゃんがな、今日亡くなったんや。家帰ってこい…。】 『………わかった。』
2007-02-13 19:28:00 -
447:
名無しさん
…おじいちゃんが死んだ… …家族で唯一、ダイスキなおじいちゃんが死んだ… タクシーの運転手に行き先を伝え、実家に帰ることにした。
2007-02-13 19:33:00 -
448:
名無しさん
実家に着いた。 久しぶりに見た家は少し古ぼけた感じがした。 やっぱりこの家からは、何とも暗い、陰気臭い雰囲気がただよっている。 私は動機が激しくなってきた。 父に電話をし、家の鍵を開けてと伝えた。 私のキーケースには、自分の家の鍵など付いていない…
2007-02-13 19:39:00 -
449:
名無しさん
家の前で立っていると、重い重い、鉄の様な玄関の扉が開いた。 【……入れや…】 久しぶりに見た父は、顔は少し頬がこけていたが、おなかだけはいっちょまえに人より出ていた。
2007-02-13 19:46:00 -
450:
名無しさん
部屋に入ると、継母がソファーでタバコをふかしていた。 私を見るなり、継母は灰皿を投げ付けた。 私の後ろにあったガラスは割れてしまった。 …こんなことぐらい、どってことない… 私は、ガラスの破片を片付けた。 ガラスを片付けていると、父が私を呼び付けた。
2007-02-13 19:55:00