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金魚

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  • 1:

    名無しさん

    ノンフィクションです?私の体験談です。読んでもらえるとうれしいです!

    2006-12-14 13:21:00
  • 501:

    名無しさん

                                                                                        『何で私を紅葉のモンにしてくれへんのよッ!早く紅葉のモンやって安心させてや…………』                                                                              

    2007-02-14 22:40:00
  • 502:

    名無しさん

     そぅ言うと紅葉は少し困ったような顔をし、   〔おまえが18になるまで待ってたんや……〕   そう言い私の腕をひっぱり私に優しくキスをした。                                     その日、初めて私と紅葉は1つになった。                             ‐鈴、愛してる‐                            そぅ何度も私の耳元でささやいた。                                

    2007-02-14 22:44:00
  • 503:

    名無しさん

     その日を境に私たちはお互いを源氏名で呼びあうのをやめた。       サチには報告すると「そうなると思ってた」など余裕の発言。        まぁサチは私より年下やけど、恋愛では先輩やから。            またオトンから連絡があり、私の名字が今日から変わるとのこと。                  

    2007-02-14 22:50:00
  • 504:

    名無しさん

     クリスティー”が今日からの名字らしい……   何ともしっくりこない名前……          紅葉にはまだ話していなかったので、       『私、今日から名字変わった』          と言うとかなりビックリした様子でコーヒーをこぼしていたっけ。                  

    2007-02-14 22:54:00
  • 505:

    名無しさん

                                         私自身、名字が変わろうがそんなことはどうでもいいことだった。     サチが元気で紅葉が隣にいてくれて、それで幸せだ。浮かれていた……                            もう……        悪魔の手がすぐ側まで  きているとは知らず…                                   

    2007-02-14 22:57:00
  • 506:

    名無しさん

                                                                ‐あなたは今、ドコにいますか?‐        ‐やっぱり私の金魚と一緒にいるんですか?‐   ‐ねぇ返事して下さい‐                                                 なぁ          サチ……                                    

    2007-02-14 22:59:00
  • 507:

    胸に金魚

    ずっとかかさず読んでます?

    2007-02-14 23:26:00
  • 508:

    名無しさん

    続き待ってます

    2007-02-14 23:47:00
  • 509:

    さゆみ

    しおり(pд-)?

    2007-02-15 01:47:00
  • 510:

    名無しさん

    胸に金魚さん、名無しさん、さゆみさんありがとう?

    2007-02-15 07:45:00
  • 511:

    名無しさん

     私は仕事の出勤日を少し減らし、家事が中心の生活になっていた。     そんなある朝、紅葉の帰りを待ちながら、ニュースをなにげなく見ていた。                          毎日、毎日、誰かが殺されたや、強盗が入ったなど、ろくなニュースばっかり。            

    2007-02-15 07:49:00
  • 512:

    名無しさん

     ビールを飲もうと、キッチンへ行こうとした時、 〈今日未明、大阪ミナミのホテルで16才の少女が刃物でさされる事件が発生されました。この少女は違法風俗店で働いており〜〜……〉                                  私は、ニュースに釘づけになった。                                …16才の少女?…                           

    2007-02-15 07:53:00
  • 513:

    名無しさん

                             サチはまだ誕生日がきていないから、16才だ。 違法風俗店……。    たしかにサチは働いている。                       一気に心臓が早くなる。             サチに電話しよう……。             

    2007-02-15 07:55:00
  • 514:

    名無しさん

                            ‐プルルルルー‐…               …なかなかでない…               少し苛立ちを感じ始めた時、           「もしもしぃ?」    寝起きのサチの声が聞こえてきた。        『よかったぁ……』   「何が?」       私はサチに経緯を話し、注意するように伝えた。  それから、私たちは夕方に買い物に行く約束をした。『ぢゃぁ、吉野家らへんでなぁ』         そう言い電話を切った。             

    2007-02-15 07:59:00
  • 515:

    名無しさん

     夕方、私とサチは6時に御堂筋の吉野家で待ち合わせした。        私は少し早めに家を出、すこしぶらぶらしながら待ち合わせの時間を待っていた。                                   5時55分。      そろそろ吉野家あたりに行こう。         そう思い歩いていた時、サチから電話が                  

    2007-02-15 08:06:00
  • 516:

    名無しさん

     「もしもしぃ?」   『おはよー。もう着くでぇ』           「わかったァ。ってか、サチ、セシル見に行きたいから、ステップの前きてェ。サチも、もう着くから」 『わかったァ。』                

    2007-02-15 08:08:00
  • 517:

    名無しさん

                                                                            これがサチとの最後の会話となった……                                                                  

    2007-02-15 08:09:00
  • 518:

    名無しさん

     私は知り合いに会い少し足止めをくらってしまった。           時計を見ると6時3分。             ちょっと遅刻だ。急がないと。                      ステップの辺りにはかなりの人だかり……                             …ステップ今日バーゲン?…                       

    2007-02-15 08:11:00
  • 519:

    名無しさん

     私は人だかりをよけ、前に出ようと思ってもなかなか人だかりからは抜け出せなかった。                   やっとの思いで、人だかりから抜けて私の目の前に現われたのは                                           肌が白くて目が大きくて、笑顔が可愛い可愛い   私のダイスキなサチだった。                                   サチは横断歩道をもう少しで渡りきれるというところで横たわっていた。   横たわると言うよりは、飛ばされてこの位置まで、きてしまった。という感じだった。                     

    2007-02-15 08:22:00
  • 520:

    気になる?

    2007-02-15 08:58:00
  • 521:

    名無しさん

                            サチのまわりにはたくさんの真っ赤な血がいっぱいで……                                  私の記憶がよみがえる                          秋の山。紅葉がたくさん地面に落ちていて……                           目の前には継母が立っていて……                                 それから…それから…                                                

    2007-02-15 09:01:00
  • 522:

    名無しさん

    めっちゃ気になる

    2007-02-15 09:20:00
  • 523:

    名無しさん

                             私は気が狂ったように叫んだ。                                 『サチッ!サチッ!』                          サチは返事をしない。                          『サチッ!サチッ!』                          私の手は真っ赤になった。                                                                        …助けて助けて!血が止まらない…                                …血がトマラナイ…                        

    2007-02-15 09:45:00
  • 524:

    名無しさん

     しばらくすると救急車とパトカーが来た。                            本当は10分もたっていなかったんだろうか…。                          私には1時間ほどにさえも感じられた。      私にはすべてがスローモーションに見え、警察官が私をなだめた。      警察官は私に色々問い掛けている。        何を聞いているのか理解できなかった。                        

    2007-02-15 09:49:00
  • 525:

    名無しさん

     私は1人の警察官と一緒に救急車にのりこみ、病院に向かった。      サチは手術室に入っていった。          私は長椅子に座らされた。体は震え、頭の中には、昔の記憶とサチの血が生々しく、描きだされていた。             

    2007-02-15 09:53:00
  • 526:

    名無しさん

     〈この子身寄りいてないんやね…〉       警察官がつぶやいた。  『…………え?』                …サチ、両親いてないの?…           〈小さい時に亡くなってるみたいやわ…たった1人のおばあちゃんも2年前になくしたみたいやよ……〉             そぅ小さくつぶやいた。                         

    2007-02-15 09:57:00
  • 527:

    名無しさん

     遠くの方から、ばたばたと足音が聞こえてきた。 噂を聞いたのか、警察から連絡を受けたのか、紅葉とりゅうじが息を切らせてやってきた。                   [サチはッ!?]    りゅうじはかなり取り乱していた。        紅葉はりゅうじをなだめるように、ずっと背中をさすっていた。                               

    2007-02-15 10:00:00
  • 528:

    名無しさん

     警察官、私、紅葉、りゅうじ。         4人で長椅子に座りもぅ何時間たっただろう……  誰も一言もしゃべらなかった。          しゃべる言葉も見つからなかった。            

    2007-02-15 10:04:00
  • 529:

    名無しさん

                                                     神様…お願いです。                           サチを助けて下さい。                          他に何もいりません                           たった1つぐらい                            願いを聞いてくれても                          いいでしょう……?                                                

    2007-02-15 10:06:00
  • 530:

    名無しさん

     手術中。ランプが消えたと同時に次々に医師がでてきた。                                 『どうなんッ!?サチは助かったんッ!?なぁ教えてやッ!』        私は胸ぐらをつかんだ。 〈…………全力をつくしましたが残念ながら……〉                         …ザンネン?…                             何それ…?                               ナニそれ?                        

    2007-02-15 10:13:00
  • 531:

    名無しさん

     私はその場に座りこんだ。                        サチは…?                  笑うとお人形のように笑うサチは?                    なぁ今日買い物行くんやろ?                       なぁ、セシル行くんやろ?早く行こうや、サチ。              寝てやんと起きやぁ。                          『なぁ……起きてやぁ…』                        

    2007-02-15 10:17:00
  • 532:

    名無しさん

                                        涙が次からつぎに出てきた。           人前で涙を見せるなど何年ぶりだろう…                              私は警察官にかかえられ、霊暗室に行った。    ベッドに横たわるサチの顔は綺麗で白くて少し笑っているような感じがした。             『サチ…?ホンマは起きてんねんやろ…?早く起きやなぁ…』                    〔……鈴。〕                  そう言い紅葉は私を連れ出した。            

    2007-02-15 10:23:00
  • 533:

    名無しさん

     どうやって家に帰ったのか覚えていない。    気が付くと翌朝だった。 リビングに置いてあった金魚はゆらゆらしていなかった。          涙のせいで金魚が揺れていないように見えるだけ…?                        近寄ってみてみると、  金魚はぷかぷか浮いていた。                                   ‐死んでる…?‐                

    2007-02-15 10:28:00
  • 534:

    名無しさん

     金魚は口をパクパクさせることもなく、ぷかぷか浮いていた。                   ‐死んじゃった‐                もぅ皆おらんくなんの? 私のまわりから皆消えていくん?                     神様は、私がサチからもらった金魚すら取り上げるん?                       

    2007-02-15 10:33:00
  • 535:

    名無しさん

     『うわぁぁぁぁぁぁ』             気が付けば私は叫んでいた。           紅葉が慌てて私をなだめた。           〔大丈夫やから、大丈夫…〕                       『大丈夫。大丈夫。鈴ちゃんは強い子やから、大丈夫。泣かなくてえらいえらい。』          〔おいッ。鈴どないしてん?何言うてんねん?〕  『大丈夫。大丈夫。…………』                      

    2007-02-15 10:37:00
  • 536:

    名無しさん

     〔もぅ1人で抱えこまんと俺に話してくれよ……〕紅葉の目から涙が流れていた。          …何で泣いてるん?…  …泣いたらあかんやん… …泣くな泣くな…    …頑張れ頑張れ…                私も一緒に泣いた。   2人で大泣きした。               

    2007-02-15 10:43:00
  • 537:

    名無しさん

     蘭5才。誕生日。   私の父と母は離婚した。 理由は詳しくは知らない。父と母が別居をするようになり、私は父と母の家を行ったり来たりしていた。 しばらくすると母には恋人ができた。       恋人ができると、母は料理をしなくなった。    私のご飯は味噌汁と白ご飯が食べれれば良い方だった。           わけもなく真冬のベランダに一晩中放り出された。中からは母のあえぎ声が聞こえてきた。       

    2007-02-15 10:50:00
  • 538:

    名無しさん

     離婚が決まった日、私は誕生日なのでてっきり、父と母と私でお祝いをしてくれる。そう思って楽しみにしてた。        でも、母が〈これから鈴はお父さんの所で生活すんねんで。お父さんとこおった方が幸せやからな〉   そぅ言われ幼心に、これは別れなんや。そぅ確信した。            

    2007-02-15 10:53:00
  • 539:

    名無しさん

     父と母が離婚してから、しばらくの間は楽しかった。ダイスキなおじいちゃんがいてくれたから。   でもすぐに父は再婚し、継母がやってきた。    継母は、私とおじいちゃんを邪魔者だ。と言い、私のことも名前でなど一度も呼ばなかった。      〈くそガキ〉〈役たたず〉これが私の名前になった。            

    2007-02-15 10:56:00
  • 540:

    名無しさん

     体罰は当たり前だった。私がヘマをすると、おじいちゃんにとばっちりがいく。そう思いどんなことでもたえてみせた。     近所の人や親戚は私と会う度に          【鈴ちゃんは泣かなくてえらい】         【強い子やね】     そう言われた。                 そう……私は強くないと………            

    2007-02-15 11:00:00
  • 541:

    名無しさん

     しばらくすると、おじいちゃんは施設に入れられてしまった。       別れぎわ、泣く私におじいちゃんは        〈人前では泣くな〉   そぅ言われ約束をかわした。           おじいちゃんがいなくなって継母の体罰……虐待はさらにひどくなった。               

    2007-02-15 11:02:00
  • 542:

    名無しさん

     蘭8才。夏祭り                夏祭りに行き私は金魚すくいをした。       たくさんすくえて、私は10匹を家に持って帰った。継母は気にくわなさそうな顔をしていたが、金魚を飼うことは承諾してくれた。のちにこの金魚は5年生きることになる。            

    2007-02-15 11:06:00
  • 543:

    名無しさん

     蘭9才。       小学生なのに私はおこずかいは月10万円もあった。その中から、自分でご飯を買い残りは好きに使ってよいとのこと。      父のせめての償いだったんだろうか?       だから、私は買い物することでストレスを発散していた。            

    2007-02-15 11:09:00
  • 544:

    名無しさん

     蘭13才。中学    学校にはあまり行かなくなった。行けば真面目な学校なので白い目で見られ、あいつとは関わるな。そう先生にも言われるような生徒になった。       家にもあまり帰らなくなり、友達や先輩の家にいることが多くなった。            

    2007-02-15 11:11:00
  • 545:

    名無しさん

     蘭13才。秋。    父から携帯を渡された。せめて連絡をとれるように。とのこと。       でも世間体を気にして携帯をくれたんや。とすぐにわかった。        ある日、父から電話があり、今度親戚で集まり、山にハイキングに行くから必ず来い。とのこと。                

    2007-02-15 11:15:00
  • 546:

    名無しさん

     ハイキング?行きません。           そう言う私に父は無理矢理でも連れていく。そう言った。          ハイキング当日。    父は友達の家の前で待っていた。         何よりも、世間体。世間体。           離婚してるんやから、世間体もないでしょう。   でもあの人はこれ以上、世間体を壊したくなかったみたい。         車に乗せられ、山に向かった。            

    2007-02-15 11:20:00
  • 547:

    名無しさん

     山に着くと真っ赤な世界にひかれた。      何とも心地よく…落ち着いた。          頂上に着くと、親戚のおばちゃん達はお弁当を広げ、お昼にしよう。とのこと。我が家が一番。と言わんばかりの豪華な料理ばかり。            …見栄ばっかりかよ…              継母も負けじと重箱を広げた。          重箱の中身は料理屋に頼んだのでしょう。     そんなことぐらい私には分かっている。                  

    2007-02-15 11:26:00
  • 548:

    名無しさん

     お昼を食べずに私はその場から少し離れた所で一服していた。       後ろから、紅葉を踏むザクザクという足音が聞こえた。           ふり返ると継母が立っていた。                      『………何ですか?』              私は正面に向きなおし、またタバコを口に運んだ。             

    2007-02-15 11:30:00
  • 549:

    名無しさん

     「………おまえはホンマに邪魔な存在や。おまえさえおらんかったら……」 そう言い私は蹴をくらった。           次から次に殴られ蹴られ、鼻血が出、意識もふらふらしてきた。       『………何であんたにここまでされなあかんねんッ!』           「うっさい。おまえは私とは関係ないんぢゃぁー!」            

    2007-02-15 11:34:00
  • 550:

    名無しさん

     「おまえは口だしするなぁ!うわぁ!」                 一瞬、私の視界が真っ黒になった。                    次に、目を開けばそこは赤の世界だった。                 どうやら、私は石で頭を殴られたらしい。     頭から血が流れていた。             

    2007-02-15 11:36:00
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