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金魚

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  • 1:

    名無しさん

    ノンフィクションです?私の体験談です。読んでもらえるとうれしいです!

    2006-12-14 13:21:00
  • 551:

    名無しさん

                                        これは、私の血で赤くみえるのか……       それとも紅葉がこんなに赤いのか……                               でも……なぜか綺麗だった。                       

    2007-02-15 11:40:00
  • 552:

    名無しさん

     継母は私のすぐ傍で立ち            「赤は綺麗やなぁ…落ち着くなぁ…」                   そぅ言い立ち去った。              継母と同じように思った自分がひどく疎ましく感じた。            

    2007-02-15 11:42:00
  • 553:

    名無しさん

     どれぐらいたったんだろう。          私は立ち上がった。   もう血は止まっている。 歩ける。骨は折れていない。           大丈夫。        なんとか山を下り、タクシーをつかまえて、家に帰った。                      

    2007-02-15 11:45:00
  • 554:

    名無しさん

     父は私を見て、頭に目をやったが、お金を差出し、【これで病院行け。理由は転んだ。】       私は父の手からお金を取り、病院へ向かった。   〈まぁこれで大丈夫でしょう〉          軽い手当てだけですんだ。            そのまま家に帰った。              誰もしゃべらない。何とも暗い家。                    兄貴の部屋からは、アニメソングが聞こえてきた。 吐き気がする。                 私は急ぎ足で部屋に入った。            

    2007-02-15 11:54:00
  • 555:

    名無しさん

     部屋に入り、金魚にエサをやろうと思い、金魚鉢に目をやった。      一瞬、自分の目を疑った。                                                                        …金魚全部真っ二つやん…                                                                        

    2007-02-15 11:56:00
  • 556:

    名無しさん

     誰がやったかなんて、考えなくてもわかった。                          …何で?何で私がここまでされなあかんの?…                           くやしくて泣いた。                           

    2007-02-15 11:57:00
  • 557:

    名無しさん

     金魚を庭に埋めた。                                      …ごめんな…                                          そぅ小さくつぶやいて、土をかぶせた。                  

    2007-02-15 11:59:00
  • 558:

    名無しさん

     私はその日のうちにできるだけの荷物をまとめ、友達の家へ急いだ。    友達の家を点々とした。 家には一切帰らなくなった。           食べるものがなければ、万引きをし、ねる所がなければ、公園で寝て、寒ければ、民家でほしてある毛布を盗り、その毛布にくるまり寝たりもした。     生き延びるためなら、何でもした。            

    2007-02-15 12:02:00
  • 559:

    名無しさん

     働いて1ヵ月ぐらいたった頃。         私より2つ上のひなちゃんがタトゥーを入れた!と言い見せてもらった。   『いいな。私も入れたい!』           そぅ言うと親戚のおっちゃんが彫り師やから、紹介してあげる。とのこと。              

    2007-02-15 12:10:00
  • 560:

    名無しさん

     少し古い民家で、そのおっちゃんはもぅ入れ墨をいれる所がないと言うほど、いっぱいだった。                〈ねぇちゃん、何いれたいんや?〉        私は迷わず       『金魚』と答えた。                                       私の金魚達とずっと一緒に忘れずにいるために……                         

    2007-02-15 12:13:00
  • 561:

    名無しさん

                                                                                                                                                                                                                                         

    2007-02-15 12:16:00
  • 562:

    名無しさん

     サチが泣くなって1ヵ月が過ぎようとしていた。             私は仕事をやめた。               部屋からでなくなった。             体重もかなり減り、ガリガリになった。            

    2007-02-15 12:18:00
  • 563:

    名無しさん

     ある日、久しぶりに気分も楽になったので、掃除をすることにした。    紅葉は仕事で出かけている。           ベッドの下に掃除機のぼうを突っ込むと、何かが当たった。         『何やろ………?』   手を伸ばし、探ってみると小さな箱が出てきた。  …開けていいかな?…  少し戸惑いながら箱を開けると写真が出てきた。  紅葉の若いときの写真だ。            

    2007-02-15 12:22:00
  • 564:

    名無しさん

     何枚か写真があるうち、1枚、紅葉と女の人が映っている写真があった。                                      思わず手が震えた。                                       だって、紅葉の隣の女の人は私とそっくりだったから。                                   …何?これ?…     …私と付き合ったんは、私がこの人に似てるから?…            

    2007-02-15 12:25:00
  • 565:

    名無しさん

     そうとしか思えないぐらい、私とその人はそっくりだった。        詰め込むように写真を箱にしまった。                               …うそや。うそや。…                          私はまたベッドにもぐりこんだ。                     

    2007-02-15 12:27:00
  • 566:

    名無しさん

    あげ

    2007-02-15 15:22:00
  • 567:

    名無しさん

    めっちゃ悲しくて泣いてしまいました。      続き待ってます。

    2007-02-15 18:41:00
  • 568:

    名無しさん

    >>578さん>>579さん、ありがとうございます。   もぅそろそろ終わりです。最後までお付き合いお願いします?

    2007-02-15 20:46:00
  • 569:

    名無しさん

     そういえば、紅葉は前に話していたっけ。    私と付き合う前に本気で好きな人がいた。って。                                      『何でその人とは別れちゃったん?』       〔…………兄貴にとられた。〕                                  って話していたっけ。               

    2007-02-15 20:50:00
  • 570:

    名無しさん

     〔まぁ、今は結婚したけどな……〕                               私と付き合ったのはお兄さんへの当て付け……?                          布団にもぐりながら色々考えた。         携帯を開いてみる。夜遊びをクリック。      〈ホスト・ミナミ〉   クリック。                               ‐紅葉は色‐      ‐紅葉って中出しするよな‐                       ホンマなんッ!?    もぅやめてやッ!!              

    2007-02-15 20:57:00
  • 571:

    名無しさん

     〔ただいまぁ〕    元気な紅葉の声が響いた。ベッドルームに入ると布団をはぎとり、私に覆いかぶさり、         〔大丈夫かぁ?泣いてないかぁ?〕        私のダイスキな紅葉の笑顔。                       

    2007-02-15 21:00:00
  • 572:

    名無しさん

                                         私がいれば紅葉の仕事に支障になる。                   こんなにも好きなのに……            ずっとずっと一緒にいたいのに……        紅葉はホストやから………            紅葉は皆のものやから……                                    私がいれば、紅葉はダメになる……                        

    2007-02-15 21:04:00
  • 573:

    名無しさん

    リァルタィム(・∀・)

    2007-02-15 21:07:00
  • 574:

    名無しさん

     『大丈夫やで?』   めいいっぱい笑ってみせた。           『なぁ紅葉………』   〔ん?〕        『……エッチして?』  〔急にどうしたん?〕  『何となく……』                それから紅葉は優しくたくさんキスをしてくれた。 優しく包みこむように私を抱いてくれた。                                         『紅葉ダイスキ…付き合ってくれてありがとう…』                         『ずっと好きやで…』                          

    2007-02-15 21:17:00
  • 575:

    名無しさん

     紅葉はすぐに寝てしまった。          少し暑いのか、紅葉の腰にはうっすら金魚が私を見ていた。                     〔おれ等仲間ッ☆〕               そぅ言いながら笑う紅葉の顔を思い出した。    綺麗な顔なのにピアスをあけ、私よりも年上なのに無邪気にはしゃく紅葉。  全部全部だいすき。               

    2007-02-15 21:20:00
  • 576:

    名無しさん

     そっとベッドから抜け出し、私はスーツケースに服とパスポートをつめた。 行き先は母の所。    籍が母に移ってから、手紙が何枚か届いた。    母はサンフラシスコに今は再婚もしているらしい。 手紙にはぜひ私と一緒に住みたい。        と書かれてあり、手紙が送られてくるたびに飛行機のチケットが入っていた。             

    2007-02-15 21:26:00
  • 577:

    名無しさん

     ノートから1枚紙をちぎり、ペンで紅葉に手紙を書いた。                                 ‐紅葉へ‐       おはよう。お目覚めいかが?           急に姿を消してごめんなさい。          私は紅葉のことが好きすぎて、失うのが恐すぎて、紅葉を自分1人だけのものにしておきたくて、紅葉をつぶしてしまいそう。   〔いつか結婚しよう〕  そう言ってくれたことすごい嬉しかった。     こんな私に付き合ってくれてありがとう。     私はずっとずっと紅葉がダイスキ。        元気でね。さよなら。  ‐鈴より‐                   

    2007-02-15 21:32:00
  • 578:

    名無しさん

     キッチンのテーブルに鍵と手紙を置き家を出た。                          私のキーケースからはたった1つの鍵がなくなった。                        マンションを出、タクシーに乗り込んだ。                             『関西空港まで。』               

    2007-02-15 21:35:00
  • 579:

    名無しさん

     ‐ダイスキ‐                  ‐だいすき‐                  ‐愛してる‐                  ‐アイシテル‐                                         ‐全部だぁいすき‐                                     

    2007-02-15 21:46:00
  • 580:

    ひとみ

    気になる?ァゲ?

    2007-02-15 21:48:00
  • 581:

    名無しさん

     私は携帯の電源を切りタクシーの運転手に橋のそばで車を止めてもらった。                                     ‐ぼちゃん‐                                          『ばいばい』                                          さよなら。さよなら。   愛しい人。      さよなら。さよなら。   愛した人。      さよなら。さよなら。   さよなら。さよなら。                                                 

    2007-02-15 21:49:00
  • 582:

    名無しさん

                                                                                                                                                                                        

    2007-02-15 21:50:00
  • 583:

    名無しさん

                                        月日は流れ私は20才になった。                     サンフラシスコは穏やかな気候が多く、暖かかった。半袖で過ごすことが多い。            母は日系のアメリカ人と再婚していた。再婚した旦那さんは警察官で厳しかったが、私を本当の娘のように可愛がってくれた。   母は裁判所で通訳の仕事をし、母もまた私を可愛がってくれた。       「本当に悪いことをした」母はそう言い何度も何度も私に頭を下げた。    私は母が通訳の仕事がないときに営業していた駄菓子やさんで働いた。と言うよりも母にまかされた。              

    2007-02-15 21:58:00
  • 584:

    名無しさん

     自然と英語も身につき日常会話ぐらいはすらすらしゃべれるようになった。                         夏真っ盛り。                              最近ではかなり、アイスの売れ行きがいい。    まぁ暑いからね。    お客さんの大半が小学生で、私はいつしか『お菓子のお姉ちゃん』や『お菓子のおばちゃん』と呼ばれるようになった。                  

    2007-02-15 22:03:00
  • 585:

    名無しさん

     じりじりと暑さがせまる午後2時。       私は水をまこうと思い、店の前をホースで水まきをしていた。                    暑さでゆらゆら揺れるアスファルト。       遠くから人が歩いてきた。            『誰だろう…?』                この時間はあまり人も通らない。         とても都会とは言えないこの町は知らない人でも尋ねてこれば大パーティーだ。            

    2007-02-15 22:13:00
  • 586:

    名無しさん

     水をまくと小さな虹ができた。         私は水をまくとできる小さな虹が好きだ。     虹越しに人影を見ていた。                        …男の人だ。…     …店の中に入ろう…               私は紅葉と別れてから、男の人とは関わらなくしていた。                                  …紅葉以外の人は好きになれない…                    

    2007-02-15 22:21:00
  • 587:

    名無しさん

    気になる?

    2007-02-15 22:26:00
  • 588:

    名無しさん

     私はそそくさと店に引っ込んだ。                                ‐カランカラン‐                            【Hello!?】                               きき間違うはずもなかった。          よく聞いた声だったから……           『Yes?』                                『紅葉……』                  

    2007-02-15 22:37:00
  • 589:

    名無しさん

     そこには、顔のピアスも耳のピアスも全てとり、髪も黒く染め、短く切り、リクルートスーツを来た紅葉が立っていた。     〔ずっと……探しててんで。やっと会えた。〕   そぅ言い紅葉は一粒の涙を流した。                                『会いたかった……』                          

    2007-02-15 22:40:00
  • 590:

    名無しさん

     それから紅葉は私の母にあいさつをしたいと言いだした。                                                         〔お嬢さんを僕に下さい〕                                    そう土下座して頼んでくれた。                      母と新しいお父さんは心から喜んでくれた。                しばらくして私は日本に帰ることにした。            

    2007-02-15 22:44:00
  • 591:

    名無しさん

     紅葉はまだあのマンションに住んでいた。    久しぶりの部屋。あの頃と何も変わっていなかった。                        〔鈴、おかえり。〕                           〔鈴はベッドの下に隠してた写真みたんやろ?で、私とそっくりやって思ったやろ?私はこの写真の人の変わりやって思ったやろ?違う?〕         『うん。』       〔始めはな……そうやった。でもな俺が好きなんは、鈴。おまえなんやで?お願いやからもぅ消えたりしやんといて…〕                              

    2007-02-15 22:49:00
  • 592:

    名無しさん

                                                                                                                

    2007-02-15 22:49:00
  • 593:

    名無しさん

     それから3ヵ月。   私と紅葉は式を挙げるためサンフラシスコに向かった。           母がどうしても、サンフラシスコの浜辺で式を挙げてほしい。そぅ言うので、砂浜での結婚式になった。 式といっても牧師さんに、母、アメリカのお父さん、それに近所の人、紅葉のお兄さんとその奥さん。つまり私とそっくりな紅葉の元彼女。         実際会ってみてやっぱり私とそっくりだった。               

    2007-02-15 22:53:00
  • 594:

    名無しさん

                                         小さな小さな結婚式。 ウェディングドレスは母が用意してくれた。    アメリカのお父さんがブーケを作ってくるたみたい。あのごつごつとした指でこのブーケを作ったと思うと笑えた。                                            ‐永遠に愛し合うことを誓いますか?‐                              

    2007-02-15 22:56:00
  • 595:

    名無しさん

                                                                  《はい。誓います》                                                 ‐そう‐永遠に……。                                      真っ青な空と海。空と海の区別がつかないほどの青さ。                       『赤もいいけど、青もいいな』                      そぅ紅葉と2人で言い合った。                      

    2007-02-15 22:58:00
  • 596:

    名無しさん

      1年後…                              今日は紅葉とサチのお墓参りにやってきた。   サチのダイスキだった、オムライスとミルクティーをお供えしに……                  『サチ……今日は報告があります。私のお腹に小さい命が宿ったで。サチ見守っててな……』                  

    2007-02-15 23:02:00
  • 597:

    名無しさん

                                         〔ただいま!鈴!体調はッ?〕                     紅葉は帰ってくるなり最近はこればかり。     私のお腹はもぅすっかり大きくなり、中では元気に赤ちゃんが動いている。                          なぁ……サチ。     最近また金魚を飼ったよ。3匹飼うことにしてん。 私と紅葉とサチと……  お腹の子はまだ男の子か女の子か聞いてないねん。             でもな…きっと女の子のような気がする。     サチみたいな元気で白くて可愛い子が生まれそうな気がすんねん。      サチなら、名前なんてつけるかな…?                               サチ、私は幸せやて。  あんたはどう?     金魚と一緒?      やすらかに眠ってや。  また生まれ変わったら私と友達なってや。     な?サチ……                        

    2007-02-15 23:09:00
  • 598:

    名無しさん

                             いつか私は生まれ変わるなら、金魚になりたい。 そう願ってた。     でも今はそうは思えへん。                        生まれ変わったらまた  サチと紅葉に会いたいな。                        

    2007-02-15 23:11:00
  • 599:

    名無しさん

                                         金魚はゆらゆら揺れて  私をじっと見据える                           真っ赤な体を揺らしなが らゆっくりとゆっくりと 時を過ごす                               金魚鉢から見た世界は  どう見えるんだろう?              歪んでみえるの?                それとも大きく見える?             私はそれはわからない              けど、ごまかすことは  辞めた                     逃げることもしない               真実を見るんだ。                

    2007-02-15 23:17:00
  • 600:

    名無しさん

                             サチの金魚は死んじゃったけど、私の腰にサチの金魚はいるよ                               大事にするよ。金魚。                          サチ、紅葉、      私に大切なことを教えてくれてありがとう                                                                             私は、真っ赤な世界が好き。           でもね、青も黄色も好きになった。        もう、赤の世界でなくても生きていけるようになった。                                   大事なものに気づいたから……                                    

    2007-02-15 23:21:00
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