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世界で一番好きでした……(後編)

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  • 1:

    ユナ

    世界で一番好きでした
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1115740172/-5

    2005-10-30 22:08:00
  • 221:

    ユナ

    『お前とおったら幸せやけど…………辛い……どうしたらお前は俺だけのもんになってくれる…………?』カケルの深い深い愛情……でもあたしはそれを受けとめられる程強くなかったし勇気がなかった。
    まだ二十歳………これからもいろんな人に出会いたかったしいろんな事をしたいとも思った。もうあたしとカケルはダメなんだ………漠然とそう思った。
    『別れよう………………』あたしの気持ちを察してかそれともカケルも同じ考えだったのかカケルが言った『俺が俺であるために…ユナがユナであるために…』『…………そやな………』今まであたしの前で涙を流した事のないカケルが初めて涙を流して最後に言った。
    『ずっと一番好きやで…』

    2005-11-13 05:23:00
  • 222:

    ユナ

    『サァエ〜〜?この本とかはどの段ボールに入れたらいいん〜〜〜〜????』『あ〜〜〜それちょっと待ってや!!えっとぉ〜…』サエがパタパタと隣の部屋からやってくる。今あたしはサエの引っ越しの準備の手伝いをしている、あれから二年………あたしは二十二才になった。
    サエは彼氏の転勤をキッカケに結婚して九州に行く事になった。
    『ん〜〜〜これとこれはいらんかぁ〜〜ユナいる?』渡されたのは分厚い心理学の本、
    『い、いらんわぁ〜……』と苦笑いで突き返した。

    2005-11-13 05:32:00
  • 223:

    ユナ

    『てかこっちきて★おもろいやつあんで☆☆』
    サエに連れられて隣の部屋に行く。
    『うわぁ〜なっつかしぃ〜〜〜〜☆笑』
    アルバムがたくさんあった『あん時あんたもあたしも常にカメラ持ってたからなぁ〜〜〜』
    サエも他のアルバムを手にして見ながら行った。

    2005-11-13 05:39:00
  • 224:

    ユナ

    『いっぱい泣いていっぱい笑っていっぱいない頭ふりしぼって考えてなりふりかまわず一生懸命恋愛してたなぁ☆』
    『今考えたら子供が大人の真似してるようなもんやったけどな笑』
    二人で笑う
    あの頃は小さな世界で一生懸命生きてた
    泣いて笑って怒って考えて悲しい嬉しいムカつくわからないいろんな感情がぶつかって必死で自分を表現してた

    2005-11-13 05:55:00
  • 225:

    名無しさん

    ?

    2005-11-13 06:02:00
  • 226:

    ユナ

    今ならもっとうまくできる事もその時は難しくて苦しかった時もあった。
    今が充実してないわけじゃないけどあの頃はすべてのものがキラキラしていた気がする………………………『ほんならありがとさん☆★』
    夜には荷物まとめが終わりサエの家で食事をもらってあたしは帰る事にした。
    『いえいえ★☆明日見送りいけんでごめんやで!!』『いいよいいよ!明日は知菜ちゃんと京助って子の墓参りの日やろ?ミキが明日仕事休みやからきてくれるみたいやし☆そのかわり来年の式にはきっちりきてもらうから!てんとう虫のサンバ歌ってもらうんでぇ』『いつの時代やねんな笑』ケラケラ笑いながら突っ込む。
    『ほんじゃあ…また…ね』『うん………まぁまた向こうにも遊び行くわ☆☆』

    2005-11-13 06:07:00
  • 227:

    名無しさん

    気になる??もう完結??淋しいけどはやくよみたい

    2005-11-13 12:09:00
  • 228:

    ユナ

    ↑もうすぐで完結です??

    2005-11-13 14:03:00
  • 229:

    ユナ

    別れてから風の噂で彼女が出来た事を知った。二コ下の女の子…………
    あたしもその時彼氏が出来ていたがカケル位好きになれる人がいなくてすぐ別れたりしていた。別れてから三ヵ月位経った時であろうか、夜中いきなりカケルが家にきた。カケルの車に乗り込み少し話をした。
    『久しぶり〜〜〜〜☆★』『おお!!!元気そうやん★』
    たわいのない話をして不思議な気持ちで話をした。
    『やっぱお前やわ………』カケルが急に言った。

    2005-11-13 14:21:00
  • 230:

    ユナ

    『はい?????』
    『今女おるけど…………やっぱお前じゃないと……』ああ………カケルも同じ気持ちだったんだなぁ……だけどその時にはあたしはすでに気付いていた。それは恋愛感情じゃない…………あまりにもあの時がキラキラしていたから、あまりにもあの時楽しかったから、よりを戻したいんじゃなくてあの頃に戻りたいだけ。『なぁ………やっぱ俺ら』カケルが言い掛けた時あたしはカケルの唇を人差し指で止めた。

    2005-11-13 14:26:00
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