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  • 1:

    旧掲示板作品です。

    2005-06-02 17:03:00
  • 251:

    いつものようにご飯を食べて、Hして、お風呂に入って、今日もカラオケに行くことになった。カラオケの最中に誠ちゃんからメールがきた。剛に見られないようにこそこそと操作する。何回かやり取りをしていたが剛は熱唱中で気づかない。良かった。
    珍しく、喧嘩をしなかった。でも、帰り際精算するときに出した剛のカラオケ屋のポイントカードのポイントが前より増えているのに気づいた。優ちゃんと来たんだろうな、と直感で思ったが何も言わなかった。誠ちゃんの存在があるおかげで、心に余裕が出来たんだろうか。
    朝方帰って、そのまま学校へ向かった。

    2005-06-21 00:49:00
  • 252:

    そういえば、今回はお金を渡していない。剛からも要求されなかったのですっかり忘れていた。
    昼休みになり、コンビニへ行く。灰皿の周りで同じ学校の生徒がみんなタバコを吸っている。校内禁煙の意味が全くねぇじゃん…と毎回思うが、恭子らと一緒にそこに混じる。春の陽射しがあったかい。のほほん、とタバコを吸っているとポケットの中で携帯が震えた。
    【着信中:剛】
    剛が昼間に電話をしてくることなんてほとんどない。嫌な予感がする・・・

    2005-06-21 00:50:00
  • 253:

    出たくない。おそらくいい話ではない…と思っていると電話は切れた。ほっとしていると間髪入れずにまた携帯が震えだした。恭子たちから少し離れ電話にでる。
    『はい……』
    『お前金置いてかえらんかったやろ!!家賃払われへんやんけ!!』
    『あ、ごめん…』
    予感は的中。いい話ではなかった。剛は学食にいるのだろうか、まわりが騒がしい。よく友達の前でそんな話をするなぁ……と思いながら、反射的に謝った自分が情けない。

    2005-06-21 00:52:00
  • 254:

    『涼ちーん!!何も買わんの〜??恭子らもう教室帰るで〜!!』
    『ごめん、またかける』
    『あ、待てって……』
    何か言ってたが気にせず切った。
    『待って待って!涼も戻るって!!』
    慌てて恭子を追いかける。教室に戻ってお弁当を広げたものの、食べる気がしない。佐里がお腹空いたけど、財布を忘れて何も買えないと言っていたのでお弁当をあげた。悩むと昔からものが食べられない。体重はおちていく一方だった。

    2005-06-21 00:53:00
  • 255:


    慌てて恭子を追いかける。教室に戻ってお弁当を広げたものの、食べる気がしない。佐里がお腹空いたけど、財布を忘れて何も買えないと言っていたのでお弁当をあげた。悩むと昔からものが食べられない。体重はおちていく一方だった。

    2005-06-21 00:53:00
  • 256:

    『あかーん、涼ヤニ切れゃぁ〜屋上行ってくる!佐里、それ涼の手作りやし残すなよ〜』
    出来るだけ不自然じゃないように教室をでる。うちのクラスは比較的可愛い子が多く、彼氏のいない子はたった六人だった。女の子は恋愛話が好きだから、昼休みも当然彼氏の話。幸せそうな友達が妬ましい。あたしは彼氏に金をせびられて風俗までして稼いでいるのに、TIFFANYのペアリングを買ってもらっただとか、GWに旅行に行っただとか、聞いてるだけで悲しくなってくる。誠ちゃんとつき合えばあたしもあんな風に話が出来るのかな…なんて考えていたら、誠ちゃんからメールが来た。

    2005-06-21 00:54:00
  • 257:

    “おはようハニィ(ハート)俺とはいつ遊んでくれるんや??”
    ハニィ…そういえば昔剛もそんな風に呼んだことがあったっけ…今じゃすっかり“お前”呼ばわりだけで名前さえ久しく呼ばれていない。絵文字のハートだって最近全然ない。というか、金の催促の電話か、別れ話のメールかしかしていない……こんなんでつき合ってる意味あるのかな…もう完璧にあたしだけが剛の事好きなんだな……ぼーっとしていると気づけばタバコは無意識に四本目だった。消したのも、新しく出して火を付けたことも全く意識がなかった。口には五本目。ぶっ通しで吸ってれば喉も乾く。ジュースでも買いに行こう……立ち上がったその時また手の中で携帯が震えた。

    2005-06-21 00:55:00
  • 258:

    【着信中:誠ちゃん】
    あ、メール返してなかった……
    『はぁい』
    『おぉっ、出た!昼休み終わってるかと思ってドキドキしたよ〜』
    ……ひるやすみ……??
    三限目の始業のチャィムはとっくに鳴っていたらしい。やばい。

    2005-06-21 00:56:00
  • 259:

    略 三限目の始業のチャィムはとっくに鳴っていたらしい。やばい。

    2005-06-21 00:57:00
  • 260:

    と思ったけど、授業なんかどうでもいい。一回休んだくらいなんてことない。
    『あは〜さぼっちゃった。てかチャィムが聞こえんかったわぁ。喋っとこ』
    『なんかあったんかぁ?今日俺出勤ちゃうし家くる?てか金なくて飯三日くらい食ってないねん、飯作りに来てやぁ』
    ……彼女っぽい!!!
    なんだかとても幸せな気持ちになった。

    2005-06-21 00:58:00
  • 261:

    四限は落とせなかったので仕方なく出た。でもずっと誠ちゃんに何を作ってあげようかと考えていたのであっというまに終業。学校を飛び出し誠ちゃんの家に向かう。誠ちゃんの家の横のスーパーで材料を買い、階段を上る。ドキドキする。軽く付き合って捨てるつもりの相手にドキドキ!?自分でもおかしい。あたしが好きなのは剛だ。誠ちゃんは暇つぶし……ホストなんだし好きになっちゃいけない……自分に言い聞かせながらインターホンを押す。
    ピンポーン♪

    2005-06-21 00:59:00
  • 262:

    ガチャ……
    無言でドアが開く。
    !?!?!?!?
    ドアの中には眼鏡にボサボサ頭、シミだらけの白のTシャツに汚いスウェット。スーツの誠ちゃんとはえらく違う【素】の誠ちゃんがたっていた。
    『あがって〜』

    2005-06-21 01:00:00
  • 263:

    ………汚い………
    A型でやたらと綺麗好きであたしに掃除をしろとうるさい剛の部屋とは正反対のB型の誠ちゃんの部屋。“男の子の家”って匂いがプンプンする。でもなぜか落ち着く不思議な空間。あたしが片づけ嫌いで、自分の部屋も汚いから同じような部屋に居心地の良さを見出しただけ……?それとも。。。一緒にいるのが誠ちゃんだから……?

    2005-06-21 01:01:00
  • 264:

    お世辞にもきれいとは言えない部屋。吸殻が山盛りの灰皿。おそらく洗濯していないであろう服。いつ使ったのかわからないシンクの中の食器。大半の女の子が引きそうなくらい汚い部屋。
    そんな中にいても、不思議と、汚いというより幸せな感情のほうが大きかった

    2005-06-21 01:03:00
  • 265:

    『涼〜何作ってくれんの?』
    『肉じゃがと、焼き魚。』
    相当ベタだが普通の料理にしておいた。
    『皮むきは?』
    『え、俺料理せんからそんなんないで!?てか皮むきって何?』
    よく見れば魚焼きグリルもない。・・・・・前途多難。出来上がるのだろうか。

    2005-06-21 01:06:00
  • 266:

    略 よく見れば魚焼きグリルもない。・・・・・前途多難。出来上がるのだろうか。

    2005-06-21 01:07:00
  • 267:

    仕方がないので包丁でジャガイモを剥いていると誠ちゃんがじゃれてきた。
    『何してんの、それ、俺もやりたい!!』と、包丁をもうひとつ取り出し鉛筆を削るようにジャガイモを剥く。なんとむちゃくちゃな。皮がその辺に飛び散る。できた!と満面の笑みで言った誠ちゃんの手にあるジャガイモは元の半分くらいの大きさになっていた。
    なのに誠ちゃんは楽しかったのか次々ジャガイモを剥いていく。床が皮だらけになる。3個だけ使う予定だったのに、気がつけば袋の中の8個のジャガイモはみんな無残な姿になっていた。

    2005-06-21 01:11:00
  • 268:

    『あ〜!!!こんなにつかわへんのに!!』
    芋なくなったから、次これ!と今度はニンジンを剥き始める。見る見るうちに短くなっていく。結局ニンジンも三本可哀相な姿になった。
    散々ひっちらかして、飽きたのか誠ちゃんはもう終わり〜とテレビのほうへ行った。

    2005-06-21 01:13:00
  • 269:

    『キュウリの漬けもん、買ってきた?』
    ご飯の炊き上がりのタイマーが鳴ると嬉しそうに誠ちゃんが言った。
    『買ってきたよ?古漬けでいいんしょ?』切って切って、食べたい!と子供のようにねだる。可愛い。誠ちゃんはキュウリだけでご飯を二杯も食べた。
    今日はじめて、家に来たのになんだか、もうずっと付き合ってるような不思議な感覚になった。誠ちゃんがなつっこい性格なのか、あたしが基本的に誰とでもすぐ仲良くなるからなのか。それともあたしは誠ちゃんが好きなのか??

    2005-06-21 01:13:00
  • 270:

    そんなことを考えながら肉じゃがの煮え具合を確かめる。・・・味が濃い・・・
    『味見したい〜〜肉ちょうだい、肉♪』たった一つ下なのに、まるで子供だ。
    『濃い!!!』・・・やっぱり。
    『でも俺これくらいのほうが好き。食べよ♪』
    『魚焼くから誠ちゃん先に食べてていいよ』器によそい、ご飯をよそって渡す。

    2005-06-21 01:16:00
  • 271:

    略 なし

    2005-06-21 01:17:00
  • 272:

    フライパンで鯖を焼いたことなどない。焼けたんだか焼けてないんだかわからない。苦戦しているとおかわり!と誠ちゃんが言った。早!!!!
    何とか魚を焼き上げ、やっとあたしもご飯だ。さっき、鍋ごと誠ちゃんに渡したので器を持ってテーブルへ行く。炊飯器をあけると・・・空!
    『俺三日飯食ってないって言ったやん?全部食べてもた』三日飯食ってなかったからって、ご飯二合も一人で食べれるもんなのか!?

    2005-06-21 01:18:00
  • 273:

    仕方がないので炊きなおした。フライパンで焼いた鯖は生煮えで、やり直して炊き上がりを待つ。結局誠チャンはその後鯖でまたご飯を食べ、あたしも食べたがまた二合が空になった。
    食べ終わって、テレビを見る。食べた食器はテーブルの上にそのまま。二人でタバコを吸いながらテレビを見る。剛の家ではありえない光景。
    それが居心地いいと感じてる自分がいた。何でだろう。誠ちゃんに惹かれていってるんだろうか。これは恋愛感情なんだろうか。こんなに簡単に違う人を好きになれたのか!?頭の中でぐるぐるそればっかり考えていた。

    2005-06-21 01:20:00
  • 274:

    ロンドンハーツが始まった。“魔性の女リナ”が、男と買い物をしている。バーキンを買ってもらっていた。
    『いいなぁ〜涼もバーキンほしい』別にバーキンが欲しい訳ではなかったが、なぜか口からそう出た。
    『俺が売り上げ上がったら、バーキンくらい買うたるがな』と、普通に返してきた誠ちゃんにびっくりした。剛があたしにものを買うなんてありえなかった。物をねだることさえ、許されなかった。たとえそれがバーキンじゃなく、安物の何かであっても。

    2005-06-21 01:21:00
  • 275:

    結局、リナを買い物に連れて行った男はヤラセで、リナはバーキンから何から全部取り上げられていた。
    『こいつ、もの買ってくれるんやったらなんでもええんかな。あほやな』
    ・・・・・・剛はあたしのことをやっぱりそう見ているんだろうか。物を買うから、お金を渡すから、一緒にいるんだろうか。そんなこと、薄々気づいていた。気づいていても、認めたくなかった。現実を見たくなかった。

    2005-06-21 01:22:00
  • 276:

    誠ちゃんのリナに言った一言で、認めたくなかった現実が、認めざるを得ないんだと実感した。剛にとってあたしは金。それ以外の何者でもない。見ようとしなかった現実がのしかかってくる。
    『涼さ、もう俺かあいつかどっちにするか決めた?家来てくれたってことは俺の可能性もあるやんな?』

    2005-06-21 01:23:00
  • 277:

    心を見透かしたかのように誠ちゃんが言った。正直傾いている。でもまだ、決める気にはなれなかった。自分のことが、金目当てでしかないことに気づいたくらいで別れられるのなら、とっくに別れている。それでも、あたしは剛が好きなのだ。
    誠ちゃんは、あたしの事をお金としてしか見なくなったりしないのだろうか。誠ちゃんに傾きそうになるたび、そう思って心にストップがかかる。
    だって、誠ちゃんはホストだ。たとえバイトで週三日であろうとも、ホストなことに変わりはない。ユウのときのようにならないだろうか。不安のほうが大きい。

    2005-06-21 01:23:00
  • 278:

    『うん、可能性はぜんぜんあるよ。でもまだちょっとね…ごめんね…』
    『そっかぁ。でも俺選んでくれるって信じてるしなっ』照れくさいのか、テレビのほうを向いたままの誠ちゃんの耳は真っ赤だった。

    2005-06-21 01:24:00
  • 279:

    連日外泊していたのでそろそろ親の目がやばい。今日は帰らなくちゃ。本当はもっと誠ちゃんといたかった。
    駅まで送ってもらい、タバコを吸おうとした時に気づいた。
    ・・・Zippoがない。
    誕生日に剛にもらったZippo。後にも先にもたった一つの剛からのプレゼント…誠ちゃんちに忘れて来たらしい。慌てて電話をかけるが出ない。やばい…明後日は剛が珍しくこっちにくると言っていた。ないのがバレたら…どうなるんだろう。でも終電なので取りに行けないし、何より誠ちゃんが電話に出ない。諦めて帰ることにした。明後日来るのはどうせ金の為だけだ。家賃分を取りに来るって言ってたし。バレませんように……そればかりが頭の中にあった。

    2005-06-21 01:25:00
  • 280:

    いつもと同じ昼休み。今日もコンビニでみんなでタバコを吸う。学校内では吸えないからここぞとばかりに何本も吸う。
    『涼があのダメ男と別れられたらクラスみんなでなんでも好きなもんおごったげんで!!』
    『その誠ちゃんて子にしいやぁ、なんで剛がいいん??』

    2005-06-21 01:26:00
  • 281:

    ここ最近休み時間の話題はあたしの恋愛話ばかり。自分の周りにはなかった波瀾万丈な恋バナを、おそらくみんな楽しんでいるんだ。そう何人もが経験するような内容じゃないのはよくわかっている。他人の不幸は密の味。遠い昔から変わらない人間の心理だ。もう好奇心でも興味でもなんでもいい。誰かに話さなければあたし一人で抱え込むには大きすぎる現実。
    『ホンマになんでも?をうたな〜!?たっかいもん食べさしてもらうわぁ』
    明るく話していれば、重すぎる悲しい事実が少し軽くなるような気がした。

    2005-06-21 01:27:00
  • 282:

    剛は今日こっちに来る。まだライターは誠ちゃんの家だ。お金を渡して、帰るんだと思っていたのに
    『ラブホ行こうや』と普通に誘われいってしまった。彼氏なんだから何もおかしくはないんだが…なんだか変な感じがした。

    2005-06-21 01:28:00
  • 283:

    部屋に入って、タバコに火をつけるあたしの手には100円ライター。剛が気づくか気づかないか、あたしの小さな冒険。
    『あれ、涼俺のあげたライターは?』・・・気づいた。家を出る前に思いついた取って置きのごまかしを使う。

    2005-06-21 01:29:00
  • 284:

    『今日タバコケースごと忘れてきちゃってさ、タバコもライターもさっき買ったんよ』そうなん、と剛は指して関心ないようだった。また、別れ話をされた。
    どうしてだろう、こんなに自分が保てなくなる。
    どうしてだろう、涙があふれて止まらない。
    やっぱり、あたしは剛のことが好きなようだ。

    2005-06-21 01:30:00
  • 285:

    結局、いつものように仲直り。涙でぐしゃぐしゃの顔のままHした。
    『もうはなさへんから』
    『ずっと俺の事好きでおってな。』
    『俺から離れていかんといてな。』
    あたしの上で、腰を振りながら荒っぽい吐息とともに吐き出される言葉。毎回、そう言っては、次の日平気な顔でまた別れ話をする。
    『涼…好きやで、愛してる・・・あぁっ・・』安っぽい愛の台詞と一緒に剛は果てた。

    2005-06-21 01:31:00
  • 286:


    『涼…好きやで、愛してる・・・あぁっ・・』安っぽい愛の台詞と一緒に剛は果てた。

    2005-06-21 01:32:00
  • 287:

    その、安っぽい台詞がほしかった。剛に愛されたい。その一心でオッサンに触られるのも舐められるのも、入れられるのもすべて我慢してきた。でも・・・剛は【あたし自身】を愛してはくれない。【あたしの持ってるお金】を愛した。
    愛してるなんて久しぶりに言われた。嬉しくて仕方がなかった。そのせいか、2限目の授業の片づけが遅くなって、みんなより一足送れてコンビニへ向かう。
    手の中で携帯が震える。

    2005-06-21 01:33:00
  • 288:

    【着信中:剛】
    ・・・・・・なんだろう??
    『はい?』
    『ちょ、お前明日までに七万用意できる??』。。。は!?
    お金なら昨日渡した。10万はなかったけど、8万くらいは入ってたはずだ。

    2005-06-21 01:34:00
  • 289:

    『昨日のお金は?』
    『帰ってから、連れと遊んで使ってもーたわぁ。家賃はらわなあかんねん!だから七万用意しろって!』
    『使ってもーたわぁ、ってお前どんな遊び方したら8万も一晩で使えんねん??』
    『は!?お前誰に口きいてんねん!!俺が用意せぇっつったら用意したらええんじゃ!!』

    2005-06-21 01:36:00
  • 290:

    金をもらってる側の人間がなぜにそこまで偉そうなのか。あたしはあんなに尽くしたのに。やっぱり、あたしのことお金としてしか見てなかったんだ。頭の中で何かが切れる音がした。
    『お前どこまで偉いねん。金もらってる側の癖になんでそんな偉そうやねん!もう知らんわ!愛しの優ちゃんにでも払ってもらえや!涼はもう知らん!!今後一切連絡してくんな!!』
    電話の向こうでまだ何かしゃべっていたが、かまわず切った。そして速攻着信と、メール受信の拒否設定をした。

    2005-06-21 01:37:00
  • 291:

    今までで初めてここまで好きになったのに、終わりはあっけなかった。
    もう、いいよね?あたしもそろそろ、あたし自身を愛してほしいんだ・・・。
    非常階段で怒鳴ったので、ほかのクラスの生徒がびっくりしている。基本的に学生は階段使用なので結構な人数が、上から下からあたしを見ていた。
    あぁ、別れてしまった。何であんなやつ好きだったんだろう。最初に愛してくれた、偽りの姿がいつまでも忘れられなくてしがみついてた自分が情けなくなった。
    剛が、お金のために初めからすべて計算していたことなのか、お金を渡したときから変わってしまったのか・・・

    2005-06-21 01:38:00
  • 292:

    今となってはわからないけど、あたしは剛を愛してた。何をしてでも、剛からの愛がほしかった。お金で買ってでも、愛がほしかった。そんなの本当の愛じゃないのに。わかっていても、それしか手段が見つからなかった。
    さようなら。今までで一番愛した人。あたしは本当にあなたを愛してました。伝わらなかったけどね・・・

    2005-06-21 01:40:00
  • 293:

    自分からはじめて別れを告げた。もういいと、思ったはずなのに涙があふれる。ふと携帯に目をやると【不在着信10件】すべて剛だ。拒否ってるので携帯は鳴らない。剛を忘れなきゃ、あたしは前には進めない。そのとき手の中で今度はちゃんと震えた。誠ちゃんからメールだった。

    【おはよう!学校?俺今日カレーめっちゃ食いたい気分☆作りに来てやぁ(^−^)】
    この人は、あたしを愛してくれるだろうか・・・???

    2005-06-21 01:40:00
  • 294:

    誠ちゃんには別れた事を直接言おう。そう思って“じゃぁ、学校終わったら行くね”とだけ返事を返した。
    注目の的から早く外れたくて、駆け足で階段を下りる。降りたものの、自分が何をしようと思って外に来たかを忘れた。とりあえずコンビニに入ってみたがわからない。仕方なしに何もせずに教室に戻った。

    2005-06-21 01:42:00
  • 295:

    『はぁ〜い、お知らせっ!!なんと涼ちん、剛と別れましたぁ!!』無理に明るく言ってみた。クラスメイトが一斉に振り返る。
    『マジで!?』『おぉ、ようやったなぁ、涼!!』『良かったよかった』みんなが口々に何かを言っている。“別れました”と口にすると、なんだか吹っ切れたような気がした。
    誠ちゃんに言ったらどんな顔するかな・・・と考えるとちょっとわくわくした。

    2005-06-21 01:43:00
  • 296:

    今日は3限までだったので、早めに誠ちゃんの家に向かう。言ったらどんな顔するだろう…そればっかり考えていたら、あっという間に家に着いた。
    ピンポーン♪
    中から出てきたのは、やっぱり汚い格好の誠ちゃんだった。今日から、この人だけが、あたしの【彼氏】だ。
    メールを入れてきてからまた寝たらしく寝ぼけた顔の誠ちゃんはまたベットにごろんと転がった。

    2005-06-21 01:44:00
  • 297:

    『涼〜カレー…』まるでお母さんの気分だ。
    『じゃぁ、買い物行って来るね』と言うと俺も行く〜〜と、体を起こした。
    ジーパンはしんどかったので、誠ちゃんのスウェットに着替え二人ともなんだか汚い格好。でも、一緒にスーパーへ行くと、はたから見たら同棲している二人のように見えるんだろうな、なんて考えながら買い物をした。

    2005-06-21 01:45:00
  • 298:

    ふと気づけばかごの中にはお菓子がいっぱい。さっきからちょろちょろいなくなると思ったら、お菓子を取りに行ってたのか。
    『誠ちゃん!!』というと、びくっとしてへへ、と子供みたいに笑った。そしてまたどこかへ行きポテトチップスを手に戻ってきた。
    『これで最後にするからぁ。いい??』ほんとに、お母さんになった気分だ。

    2005-06-21 01:46:00
  • 299:

    誠ちゃんは、こないだので楽しかったのか、帰るとまた芋をむき始めた。とりあえずこの汚い部屋を、せめてごみだけでも捨てよう、と片付けているときに、はっと気づいた。しまった、遅かった・・・ジャガイモはまた無残な姿にされていた。
    『飽きた〜〜ゲームする!!』一個だけ残して誠ちゃんはテレビの前に来た。一個だけ残ってもなぁ、と思い最後の一個も剥く。下ごしらえを終えて後は煮えるのを待つだけ。誠ちゃんはゲームに夢中だ。

    2005-06-21 01:47:00
  • 300:

    『誠ちゃん、涼な、別れてきたで。今日から、涼は誠ちゃんだけやで』と言うと、よほど驚いたのか口にくわえていたタバコがぽろっと落ちた。
    『ほんまに?マジでゆうてん?うわぁ、めっちゃ嬉しい!!』
    別れた理由は、剛の言動に心底腹が立ったのもあったが、涼は確実に誠ちゃんに惹かれていっていた。

    2005-06-21 01:48:00
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