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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
401:
涼
ある日奈々が“カッコイイ子みっけたぁ”と雑誌を目の前に広げた。あたしの目が止まったのは、奈々がカッコイイと指さした子ではなく、隣のページに小さく載っていた男前。
和也だ………
『うわっ、元彼……』2005-06-23 02:13:00 -
402:
涼
その一言で今日の行き先は和也の店に決まった。でも、和也はあたし達の席には着いてくれず一言もしゃべれなかった。奈々はここでもお気に入りを見つけたらしく、楽しそうにしている。あたしは帰りたくてたまらなかった。
しばらく仕事→ホスト→仕事……そんな毎日が続いた。あたしより、男友達を大事にする誠ちゃんはちっとも遊んではくれず、寂しかった。他店のホストたちはそこを少しだけ埋めてくれた。もちろん、誠ちゃんが出勤の日には誠ちゃんの店で飲んだ。毎日どこかしらの店にいた。これではただのホスト狂いだ。もうすぐ、夏がくる……2005-06-23 02:13:00 -
403:
涼
去年、大ちゃんと見た花火。来年見る人は違うだろうと思ったあたしの予想は当たっていた。しかし……誠ちゃんは行ってくれるのだろうか?この人はいつも突然で未だに約束をした事がない。まだ花火の日程も出ていない頃から花火に行きたいと言い続けた。浴衣を買わなきゃ!でも誠ちゃんの店ではいつも未収で飲んでいたから、その支払いでいっぱいいっぱいだった。仕方ない、久しぶりに援交しよう……
2005-06-23 02:15:00 -
404:
涼
店を少し早めにあがって、相手を捜した。あっさり見つかった。これで浴衣が買える☆誠ちゃんが出勤日だったので終わったら、店に行くつもりだった。
初めてのウォーターベットは予想以上に気持ちよく、気づけば朝……携帯の充電もいつの間にか切れていた。やばい……2005-06-23 02:16:00 -
405:
涼
とりあえず浴衣を買って、ママに着せてもらった。約束もしていないのに、とりあえず駅で誠ちゃんを待った。六時…まだ連絡はない。七時…電話をかけても出ない……もうすぐ八時になろうとしている。花火が始まる……
2005-06-23 02:20:00 -
406:
涼
八時を過ぎてやっと電話がかかってきた。
『お前昨日店ブチッたし、俺は今日ブチる!!』
言いそうな気はしてた。やっぱりか……。せっかく浴衣を着たんだし、と思って駿を呼び出した。人混みは嫌いだと言っていたが来てくれた。駿の先輩に言われた事がふと頭をよぎった。
“涼ちゃんの事諦めてない健気な駿をよろしくな”こいつはあたしを好きなのか!?まさかな…なんて思いながら、駿と花火を見た。2005-06-23 02:21:00 -
407:
涼
あーぁ、誠ちゃんと見たかったな…でも花火はまだある!!それに駿は誠ちゃんと違って甘えさせてくれる。外で普通に手もつないでくれる。電車ではこけないように抱きしめてくれた。空席を見つけたらすっ飛んで行く誠ちゃんとはえらい違いだ。
2005-06-23 02:25:00 -
408:
涼
『駿と付き合えばよかったかなぁ』別に本気で思ったわけではない。ただなんとなく、ちょっとそう思ったから、言ってみた。
『人混んでるし、ちょっと後から帰ろうか』
同じ考えの人だろうか、何人かカップルや子連れの家族がいる公園に行った。
『涼、ほんまは俺のことどう思ってる?』
(え…やばっ、本気にした!?先輩が言ってた事ほんまなんかいっ…)2005-06-23 02:27:00 -
409:
涼
困った…本気で言ったわけではないし、誠ちゃんと別れる気などさらさらない。しかし、自分があんな事言っておいてそれはない…どうしよう…
『駿の事、好きは好きやけど…なんか付き合うとかそーゆー好きじゃないねん…』
『どっちも好きとかそーゆーオチ!?』…やばい…機嫌が悪くなった…
『かっ、帰ろうか。人だいぶ減ったしさっ』
なんとか話を終わらせたい。流すしかない。2005-06-23 02:28:00 -
410:
涼
店に行く約束をしていたので、駿と別れ、浴衣のまま店へ向かった。
『何でお前浴衣着てんの?』・・・普通ほめませんか?嘘でもさ(泣)と思いながら店へ入った。同伴したのだろうか、ちらほら浴衣姿の子がいる。いいなぁ…。今同時に店に入ったから、ほかから見れば涼たちも同伴だが、誠ちゃんはさっきまで後輩の家で寝ていた。2005-06-23 02:30:00 -
411:
涼
『ブチるとか本間ありえへんし!!』誠ちゃんには女友達と行ったことにしておいた。その子と実際さっき会ったので、プリクラも撮っておいた。
『お前が先ブチッたんやんけぇ。まぁ、いかへん理由ができてよかったけど』と誠ちゃんは笑った。人ごみが嫌いだといってたので、行きたくなかったのは知ってた。でも、行きたかった。
『淀川は行ってもらうで。』というと、しゃぁないなぁ、と笑った。2005-06-23 02:31:00 -
412:
名無しさん
はやく続き?
2005-06-25 23:20:00 -
413:
名無しさん
涼ちゃん 厄介物語消えた??
2005-06-25 23:31:00 -
414:
涼
ヘルプたちはみんな“花火行って来たんスかぁ?”と聞いてくる。行ってないのに聞いてくんな!と思ったが笑ってその場をやり過ごした。
2005-06-26 00:04:00 -
415:
涼
家に帰って、寝ようと思ったけど、あまり眠くなかったので何気なしに爆弾サイトを開いた。
誠ちゃんの店のすれをさがしてクリック。前に見たときより明らかに書き込みの数が増えていた。何だろう、と思い開くと、スレはえらい事になっていた。
“あたし、○○君と付き合ってるんだけど、色とか使う人?”を筆頭に誠ちゃんの事が書かれていた。それも、延々と。しまいにはあたしのことも飛び出し、風俗してるだとか、不細工だとか、挙句に“彼女です”と名乗る人が何人も出てきた。2005-06-26 00:05:00 -
416:
涼
書き込みをされた時間を見ると、3分おきとか、5分おきとか、ほとんど間が空いていない。でも、絵文字が入っていたり、入ってなかったり“ぁ”とか“ゎ”とか小文字になったりならなかったり…同一なのかどうなのか…時間帯的に、何人もが見そうな時間ではあるけど…と思っていると、誠ちゃんから電話がかかってきた。
2005-06-26 00:29:00 -
417:
涼
『お前サイト見た?』『うん、今ちょうど見てた』『フォロー入れといてくれへん?』と言われ“彼女はいないよ”的な書き込みをした。すぐに突っかかってくる。異常に返事が早い。“お前は色やって”とか、“彼女いないと思うよ”など、ほかにも似たような書き込みはあるのに、あたしが書いたのにだけ、しかもレスナンバー指摘してまで突っかかってくる。なんでだ・・・???
2005-06-26 00:30:00 -
418:
涼
何回か、書き込んだがらちが明かない。もういいや、と思いほっておいた。すると、則之から電話が鳴った。則之は駿の後輩で可愛いやつだ。
2005-06-26 00:31:00 -
419:
涼
『どしたぁ?』
『あんね、誠さんの店のサイト見ました?』
『うん、さっき見てた。なんで?どしたの?』
『あれ書いたんね、駿さんなんですよ…俺、一緒にいたんです。俺の携帯と、駿さんの携帯の二台で書いて…俺、駿さんに言われるまま書き込んで。あれ、全部駿さんの仕業なんですよ…』2005-06-26 00:33:00 -
420:
涼
なんと、びっくりしたことに後輩使ってまで駿がした嫌がらせだったのだ。
何でも、あたしに振られたと思っていて別れさせようとたくらんだのか、誠ちゃんに対する嫌がらせかはわからないが、自作したらしい。2005-06-26 00:34:00 -
421:
涼
『明日の花火は一緒に行くんス!?』
花火の前日だったのでみんな花火の話をしている。
『しゃーなしでな』と誠ちゃんは笑った。
家に帰って則之に電話をした。2005-06-26 00:35:00 -
422:
涼
『駿にな、明日仕事行ったらあたしと誠ちゃん駅で見たって言い。』と言った。あの後則之を詰めたら、駿が別れさすためにした自作だった事を吐いたので、ちょっと遊んでやろうと思った。
2005-06-26 00:36:00 -
423:
涼
誠ちゃんは今日は絶対行ってくれると言っていた。店泊するから起こしにこいと。
夕方、用意をして店下へ向かう。私服やスーツのままの従業員達がちらほらいる。浴衣を着てる女の子も数人いた。
誠ちゃんに電話をかける。出ない。留守電に切り替わるまで数十回かけてやっと出た。従業員達が女の子と出かけていったり、従業員同士でタクシーに乗ってゆくのを見ながら誠ちゃんを待った。花火がもう上がり始めた。やっと下りてきた誠ちゃんは、前と違う浴衣を着てるあたしをみて“また買ったん!?”と、相変わらずほめてはくれなかった。2005-06-26 00:37:00 -
424:
涼
例年通りのすごい人。歩くのが早い誠ちゃんについていくのが精一杯だ。店泊したから下はスーツのままの誠ちゃん。周りから見てホストだとバレバレだ。お客さんに会わないかとヒヤヒヤした。帰り道、人の流れに逆行しているからか、スーツが目立つのか、男前だからか、すれ違う人が誠ちゃんを見ている。今思えば何人もホストは見たのでやっぱり顔で見られていた。
なかなか進まない人の波。誠ちゃんはついにギブアップ、一休みしたいと言い出した。2005-06-26 00:38:00 -
425:
涼
道から少しはなれたところにある小さな植え込みの段に座って話をした。今日が記念日なこと。香織のこと。これからのこと。パチンコのこと。ジュースを飲んだら涼しくなって結構な時間はなしこんでしまった。誠ちゃんは二人だけだとよくしゃべる。
『そろそろひと減ったかな?』大通りに戻ると、まぁまぁいるものの最初よりは明らかに空いていたので帰ることにした。2005-06-26 00:40:00 -
426:
涼
電車に乗って梅田へと向かう。何か食べて帰ろうか、ということになり東通を歩いた。
同じような考えの人や、飲みにいくサラリーマン、キャッチのホストや、カラオケ屋の店員。いつもより少し、東通はにぎわっていた。視線の先に見慣れた顔を発見。則之だ。則之がいるということは…やっぱり。その少し先に駿がいた。まさか本当に会うとは思わなかった。2005-06-26 00:41:00 -
427:
涼
則之がこっちに気づいた。小さく手を振っている。あたしが手を振ると誠ちゃんにばれるのでうんうん、と頷いた。ちょうどあたしたちが歩いてた側にいた上に、その少し手前にタバコの自販機があった。さっき買ったばかりなのでタバコは全然残っている。嫌がらせの仕返し、と思って誠ちゃんのティーシャツの裾を引っ張った。
2005-06-26 00:42:00 -
428:
涼
『待って、涼タバコ買う!』というと、あ、俺も、と言って戻ってきた。ゲーセンが隣にあったので、元々は行く気なんてなかったのだが『誠ちゃん、あのプーさん取ってぇ』と言うと聞こえなかったらしく、なんて?とあたしの顔に耳を近づけてきた。周りから見れば仲良しカップルだ。
視線を感じる。駿がこっちを見ている。それも、ものすごい至近距離から。2005-06-26 00:43:00 -
429:
涼
2000円くらい突っ込んだが取れず、誠ちゃんはあきらめた。あたしも元々別にプーさんが欲しかった訳ではないし、いいや、と思ってゲーセンを後にした。誠ちゃんは手をつないでくれない人。しかも梅田となれば余計だ。でも、駿に見せたかったので誠ちゃんの腕をつかむ。
何?と誠ちゃんが振り向く。『歩くん早い〜』と言うとお前が遅いんじゃ、そんなややこしいもん着てるから!と言われた。駿の視線が突き刺さる。則之に口パクで“バイバイ”と言い、駿とは一切目を合わせなかった。ざまぁみろ。ちょっと胸がすっとした。則之から後で聞いた話では、その後駿は店で相当荒れてたらしい。誠ちゃんが予想以上に男前だったことにも腹が立ったらしい。2005-06-26 00:44:00 -
430:
涼
ご飯を食べて帰るころには二人の姿はもうなかった。
帰ってまたサイトを開いてみた。あたしが嫌がらせで近づいたことがわかったのか、今度はあたしが散々叩かれていた。誠ちゃんには他に彼女がいるとか、騙されてるだとか、バカとか。なんだか逆にかわいそうになった。2005-06-26 00:45:00 -
431:
涼
それ以降は特に何事もなく、平和な日々をすごした。イベントが多かった月の支払いがまだ終わっていなくて、そこにまた未収を重ねていたので仕事をしてもしても追いつかない。とりあえず前の分だけでも終わらせたかったのだが、そうしてしまうと今月分がまた遅れる。彼女だから、飛ぶことはないです、と代表に説明してくれたらしく遅くなってもかまわなかったのだがユウの時のような事になるのだけはごめんだった。
2005-06-26 00:48:00 -
432:
涼
遅れてもいいとは言っても、もう三月も前の支払いだ。その間はその月の未収だけでいっぱいいっぱいだった。
『店で稼げへんねやったら援交してくれへん?ちょっと、代表に言われてて…』まぁ、代表だって待つにも限度があるだろう。2005-06-26 00:49:00 -
433:
涼
彼氏の口から、そんなことを言われた女の子は何人この世にいるだろうか。おそらくあたしだけではないかなと思う。でも、遅れたあたしが悪いし、一本行って7,8000円ではタカが知れてる。店自体そんなに集客数がいいほうでもなかった。
誠ちゃんの中では援交とソープは変わらないらしい。(ソープの方ごめんなさい)2005-06-26 00:51:00 -
434:
涼
自由出勤だったのでしばらく休んでひたすら援交をした。2万や3万でちまちまやるのがしんどくなってきた。もっと手っ取り早く稼ぐには…生でやるか、中出ししかない。
2005-06-26 00:52:00 -
435:
涼
2万や3万で、とは言っても、3万の客なんてほとんどいなかった。2万が大概、下手したら1,5万だった。そんな時代に、前のような中出しで30万なんて人はまずいないだろうと思った。疑問系で掲示板に、“中だしオッケーです、いくらくれますか?”と書き込んだ。山のように返事が来た。
2005-06-26 00:53:00 -
436:
涼
中には、50万なんて人もいたが、逆に怪しいのでやめた。2万だと言って来る奴、中だしされるのが好きなの?と聞いてくるバカ、セフレになろうよとか言って来るバカ…でも、大半の人は“五万”と言って来た。中出しは五万が相場なのか。リスクを考えれば安すぎるが、普段の倍以上だ。
2005-06-26 00:53:00 -
437:
涼
二人に会って、一日で10万稼いだ。さすがに、誠ちゃんに中出ししたとは言えず、頑張ったの、と言っておいた。誠ちゃんはそれを信じた。あたしは妊娠してないかどうかが心配で心配でたまらなかった。
2005-06-26 00:55:00 -
438:
涼
生理が来ない…もとから不順だが中だしをした後だ。あっけらかんとはしていられない…店で真美や姫さんに相談した。真美も生理が来ないらしい。でも、真美は相手はわかっている。しかも彼氏だ。かたやあたしは一回だけ金の為に関係を持ったオッサン。出来ていたとして、どうすればいいと言うのか。そんな見ず知らずの人の子供を産むのなんて、するわけがない。しかも、真美は彼氏を結婚したいほど好きらしく、むしろ嬉しそうだった。あたしとは正反対。望まれた子供と望まれていない子供。自分の体には命が宿ってませんように…ひたすら祈るばかりだった。
2005-06-26 00:56:00 -
439:
涼
あたしが妊娠したかも知れない経緯を話した後なのに、真美は自分の妊娠したかもしれないのが嬉しいらしく、キャイキャイ話している。デリカシーというものはないのか?嬉しくても状況的に普通は言えないはずだ。あたしが妊娠しているとしたら、自業自得だが、少しくらい気遣ってくれたって良くないか!?と思うと泣きそうになった。
2005-06-26 01:00:00 -
440:
涼
そしてまた、今日も暇だ。真美のキャイキャイ話す声がイライラする。あぁもうすぐ閉店だ。誠ちゃんに会いに行こう。ちょうど今日は出勤日だ。
2005-06-26 01:01:00 -
441:
涼
誠ちゃんは変に敏感で声ですぐ見抜かれる。いくらなんでも『中だしして妊娠したかもしれません』なんて口が裂けても言えない。気付かれないようにしなきゃ。いい事を思い付いた。寝てしまえばいい。そうすれば最初に声のトーンが低くても、疲れてました、で通じる。
作戦は上手く行くはずだった。でも予想外に誠ちゃんが酔っていた。誠ちゃんは酔うと人が変わる上に、やたらと喜怒哀楽が激しくなるなんともややこしい奴だ。今日は暇だったからあんまりお金がないよ、と言うと
『前10万稼いだ日みたいに頑張れョォ』
…それは、普通の頑張りじゃなぃ…2005-06-26 01:02:00 -
442:
涼
中だししたからだったなんて、知らないから、誠ちゃんは頑張ればあたしが10万稼げると思っている…それはまずい。それと同時に、嬉しそうだった真美が浮かぶ。やばい、泣きそうだ。もぅこの際、全部話してしまおう…
『誠ちゃん、涼がどうやってあんだけ稼いだかわかってゆってる?普通の頑張りで、あんだけ稼げると思うん?』
『えっ!?どうやったん?』
『中だしさせたんやで』
『え………』2005-06-26 01:03:00 -
443:
涼
誠ちゃんは一気に酔いが冷めたようだった。
『なんで??』
『だって間に合えへんし…』
『いや、だからって…』2005-06-26 01:04:00 -
444:
涼
誠ちゃんはしばらく黙ったままだった。そして小さな声で『俺のせいでそんな事させてごめん…』と言った。
『それで妊娠したかもしらへん…』言い終わる前に涙がこぼれた。ちょうどよその卓でシャンパンコールが始まった。大音量の音楽にマイク。あたしは誠ちゃんの耳元で泣きながら真美の事を話した。誠ちゃんはずっとあたしの頭を撫でていてくれた。『俺のせいで、せんでもいいような辛い思いさせてごめん…』誠ちゃんの声は震えていた。2005-06-26 01:05:00 -
445:
涼
結局、真美もあたしも妊娠してはいなかった。あたしはほっとしたが、真美は妊娠したかったようでしゅんとしていた。あたしは地道に、店と援交でがんばった。一回の会計を抑えてもらうようにし、月末の支払いは来月なら余裕なくらいの少額になった。相変わらず誠ちゃんは外ではあってくれない。しんどいだとか、パチンコだとか、店の子と遊ぶだとか。寂しい。また、奈々とホストに狂った。でも、未収はせず、たくさんの店で細客として遊んだ。
2005-06-26 01:07:00 -
446:
涼
しかし、最初に、知り合いがあたしがそいつにお金を借りてることにして、店の上の人間から40万引っ張った。借金を立て替える、みたいな形だ。そのお金で、当時家がなかったあたしの家を借りてくれると。借用書や念書を書き、拇印も押した。あたしは立派に負債を負った。
そのお金の利子がトイチだと知ったのはしばらくしてからだった。2005-06-26 01:11:00 -
447:
涼
お金を借りるときには気をつけるようにしていたから、借用書は、隅から隅までどんな小さな字も見逃さない用に読んだし、空白には何もはんこも拇印も押さなかった。後から何を書かれるのかわからないから。どこにも、そんなことはかかれていなかった。利息のこと自体、何も書かれていなかった。風俗店のバンスは利息なんて取らないから普通だと思っていた。
利息がトイチ!?おいおい、普通に考えて追いつかないぞ??慌ててそいつに電話をした。2005-06-26 01:12:00 -
448:
涼
・・・・・・・つながらない・・・・・
《おかけになった電話番号は、現在使われておりません♪》何度も聞いたことのあるお姉さんが軽快にしゃべる。使われておりませんじゃねぇよ!!おい!!2005-06-26 01:13:00 -
449:
涼
こいつがつながらないなら組長に電話するしかない。気が進まないが仕方ない。
『お久しぶりです、涼です』
『おう、元気にやってるか??』
『はい、おかげさまで。あの、家の件ってどうなったんでしょうか??』
組長はしばらく間を空けてこういった。
『家?何のことや?』
・・・やられた・・・2005-06-26 01:14:00 -
450:
涼
略
『家?何のことや?』
・・・やられた・・・2005-06-26 01:15:00