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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
118:
彼女はふつうの事務をしている智也と同い年。プリクラを見せてもらったがたいして可愛くない。勝てる。
智也は今日も涼を抱いた。優しい。彼女はどんな風に智也に抱かれるのだろう。自分とは違うのだろうなと少しさみしくなった。
『彼女と別れて涼とつき合うとかない?』真剣に言ってみた。
『俺な涼の事可愛いとは思うしつき合うのは全然いいねんけど、俺なバンド関係で知り合った人とはつき合うとかしーひんって決めてんねん…』涼の思いは叶わなかった。2005-06-03 16:41:00 -
119:
いつかそのうち気が変わるかもしれない。智也に一度振られているが諦められなかった。智也を独り占めしたい。あの笑顔を自分だけのものにしたい。思いは募るばかりだった。
最近智也は電話にあまり出ない。仕事がしんどいので部長という立場を捨てバイトに降格したらしく実労しなければならないのだ。たまには電話に出てくれるしライブに行けばあえた。あきらめがつかなかった。しかしそろそろ智也は涼が本気で自分の事を好きだと自覚しはじめたのか期待させまいとしているらしく、少しずつ冷たくなっていった。ライブに行っても家に連れて帰ってはくれなくなった。寂しくて、切なくて胸が苦しかった。
会えない分、余計に気持ちが募る。月に3,4回のライブが何よりの楽しみだった。元から結構社交的な涼は妙な身なりの人たちともすぐ仲良くなった。仲良くなったといってもライブで顔をあわせれば喋るだけ。もう、ライブハウスに行っても一人じゃない。智也のそばにくっついているのは状況的に無理になった。
やはり、今日も連れて帰ってはくれなかった。もう、自分には望みはないのだと、この時なぜか実感した。この頃からだんだん付き合いたいという2005-06-03 16:44:00 -
120:
削除削除されますた
あぼ~ん -
121:
彼氏がほしい。また始まった、涼の彼氏ほしい病。誰かがそばにいてくれないと。常にかまってくれなきゃ寂しくてつぶれそうだ。今、誰もよさげな人はいない。哲也の店には相変わらずちょくちょく行っていたが完全に哲也は《男友達》になっていた。
どこで出会おう。大ちゃん以来、ろくな客もいない。そこまで気に入ってるホストもいない。不思議と、ユウ以外に色をかけられたことはなかった。
ネットでよくみる恋愛相談サイトで今日もチャットで朝まで喋った。もちろん相手はどこの誰だか全く分からない人だ。今日は暇だったのでリンクも覗いてみた。出会い系サイトがランキング形式で載っている。生まれて始めて、出会い系というものをやってみた。2005-06-03 16:45:00 -
122:
削除削除されますた
あぼ~ん -
123:
バイト先の島田君と言う男前の子と仲良くなりよく一緒にスロットに出かけた。島田君にも彼女がいるので、ほんとにただの《スロット友達》だった。剛には愛されていると思っていたし、その愛も涼のコップからは溢れそうなくらい、多大なものだったから…
2005-06-03 16:52:00 -
124:
ある日電話でいきなり剛が言った。
『ごめん、俺浮気してん』目の前が真っ暗になった。浮気って…まだ付き合って二ヶ月しかたっていない。そんなに早く浮気するもんなのか?っていうか普通浮気を自分から言うか!?いろんなことを一瞬で考えた。
なんと剛は出会い系をやめてはいなかった。そして浮気した理由は【25歳だったから】。剛は極度の年上好きだった。
嵐のように切れ、三日後その女を呼び出させた。剛は渋っていたが『お前のこと好きって言うてんやったら、《こないだ会ったばかりやけど又会いたい》とか何とか言うたら来るんちゃうんけ!!』いつもの涼ではない切れ具合に恐れをなしたか、しぶしぶ承諾した。2005-06-03 16:53:00 -
125:
JR三田に向かう。今日はいつもより化粧も濃い目、服装もフェロモン全開。戦闘態勢だ。駅について剛発見。うつむいている。
ほんとは自分で話をつけたかったが、自分から言うと言う。とりあえずそれを見届けなければ。駅のホームに剛と少し距離を置いて立ち、その女を待つ。駅なんだから、自分の男の隣に女が立っていたって、何も不思議はない。
しばらくして、電車が来たのか改札からぱらぱらと人が出てゆく。Gジャンにデニムのロンスカの変な女。センスなさ過ぎやろ…と思っていたら、なんとそいつが剛に駆け寄る。
おいおい…なんだか怒りを通り越して呆れた。相手はあんなのかよ…いくら25歳だからってあれはないだろ。2005-06-03 16:54:00 -
126:
センスの悪い女は甘ったれた声で剛に話す。
『ごめんねぇ、待ったぁ?乗り換え間違えちゃって時間かかっちゃったぁ』キャバ嬢のような甘い喋り。顔と全く似合っていない。剛にべたべたと引っ付く。やめて。離れて。しばくぞ。結構限界だった。
『今日は仕事もう大丈夫なん?』剛の声が震えている。どうやって話を切り出すか困っているのだろう。50cmと離れず、横でブチ切れの涼がいるので余計困惑しているらしい。
蕎麦屋の娘らしいセンスの悪い女は又甘ったれた声で答える。2005-06-03 16:56:00 -
127:
バキ。剛の頭をどつく。
『お前、さっさと話せや、いつまで待たせる気やねん。もう30分は経ったぞ!?』
女は鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔をした。
『・・・誰???』めはまっすぐ剛を見ている。2005-06-03 17:00:00