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恋愛ジャンキー

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  • 1:

    旧掲示板作品です。

    2005-06-02 17:03:00
  • 121:

    彼氏がほしい。また始まった、涼の彼氏ほしい病。誰かがそばにいてくれないと。常にかまってくれなきゃ寂しくてつぶれそうだ。今、誰もよさげな人はいない。哲也の店には相変わらずちょくちょく行っていたが完全に哲也は《男友達》になっていた。
    どこで出会おう。大ちゃん以来、ろくな客もいない。そこまで気に入ってるホストもいない。不思議と、ユウ以外に色をかけられたことはなかった。

    ネットでよくみる恋愛相談サイトで今日もチャットで朝まで喋った。もちろん相手はどこの誰だか全く分からない人だ。今日は暇だったのでリンクも覗いてみた。出会い系サイトがランキング形式で載っている。生まれて始めて、出会い系というものをやってみた。

    2005-06-03 16:45:00
  • 122:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 123:

    バイト先の島田君と言う男前の子と仲良くなりよく一緒にスロットに出かけた。島田君にも彼女がいるので、ほんとにただの《スロット友達》だった。剛には愛されていると思っていたし、その愛も涼のコップからは溢れそうなくらい、多大なものだったから…

    2005-06-03 16:52:00
  • 124:

    ある日電話でいきなり剛が言った。
    『ごめん、俺浮気してん』目の前が真っ暗になった。浮気って…まだ付き合って二ヶ月しかたっていない。そんなに早く浮気するもんなのか?っていうか普通浮気を自分から言うか!?いろんなことを一瞬で考えた。
    なんと剛は出会い系をやめてはいなかった。そして浮気した理由は【25歳だったから】。剛は極度の年上好きだった。
    嵐のように切れ、三日後その女を呼び出させた。剛は渋っていたが『お前のこと好きって言うてんやったら、《こないだ会ったばかりやけど又会いたい》とか何とか言うたら来るんちゃうんけ!!』いつもの涼ではない切れ具合に恐れをなしたか、しぶしぶ承諾した。

    2005-06-03 16:53:00
  • 125:

    JR三田に向かう。今日はいつもより化粧も濃い目、服装もフェロモン全開。戦闘態勢だ。駅について剛発見。うつむいている。
    ほんとは自分で話をつけたかったが、自分から言うと言う。とりあえずそれを見届けなければ。駅のホームに剛と少し距離を置いて立ち、その女を待つ。駅なんだから、自分の男の隣に女が立っていたって、何も不思議はない。
    しばらくして、電車が来たのか改札からぱらぱらと人が出てゆく。Gジャンにデニムのロンスカの変な女。センスなさ過ぎやろ…と思っていたら、なんとそいつが剛に駆け寄る。
    おいおい…なんだか怒りを通り越して呆れた。相手はあんなのかよ…いくら25歳だからってあれはないだろ。

    2005-06-03 16:54:00
  • 126:

    センスの悪い女は甘ったれた声で剛に話す。
    『ごめんねぇ、待ったぁ?乗り換え間違えちゃって時間かかっちゃったぁ』キャバ嬢のような甘い喋り。顔と全く似合っていない。剛にべたべたと引っ付く。やめて。離れて。しばくぞ。結構限界だった。
    『今日は仕事もう大丈夫なん?』剛の声が震えている。どうやって話を切り出すか困っているのだろう。50cmと離れず、横でブチ切れの涼がいるので余計困惑しているらしい。
    蕎麦屋の娘らしいセンスの悪い女は又甘ったれた声で答える。

    2005-06-03 16:56:00
  • 127:

    バキ。剛の頭をどつく。
    『お前、さっさと話せや、いつまで待たせる気やねん。もう30分は経ったぞ!?』
    女は鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔をした。
    『・・・誰???』めはまっすぐ剛を見ている。

    2005-06-03 17:00:00
  • 128:

    『・・・・・俺の彼女・・・』ボソッと剛が答えた。
    『さっさと話し終わらして、ご飯行こうねってゆったやろ。もうお腹すいて限界やねん。もうちょっと横で待ってたるから、はよせぇ。』
    その場を離れた。
    だらだらと、話をするのかと思えば意外にあっさり剛は言った。

    2005-06-03 17:01:00
  • 129:

    『そういうことやねん。こいつは俺の彼女でお前は浮気やねん。彼女にばれたしもう別れてな。』
    センスの悪い女は泣きながら改札の中へ消えていった。
    『ごめんな。ほんまごめんな。』強がぎゅっと抱きしめた。よしよし。頭をなでてやる。
    『よう言ったね。もう浮気しやんといてや?』うん、と涙目で剛が答え、キスをした。

    2005-06-03 17:03:00
  • 130:

    そこからデートしたのだが、剛の携帯はセンスの悪い女からメール、電話が鳴りっぱなし。
    【あんな女のどこがいいん】【剛はあの人にだまされてるよ】など、涼の文句ばかりだ。相手が、綺麗なお姉さんとかなら、そんなメールも気になったかもしれない。だが、センスの悪い女はお世辞にも可愛いとはいえない顔だった。浮気した自分の彼氏の相手の女を見て、情けなくなるほどに。
    『またメール来た…もう、ほんまうっといわ…』お前、あいつのことを好きで浮気したんじゃないのか?
    メールの剛の反応になんだか違和感を覚えた。

    2005-06-03 17:04:00
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