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恋愛ジャンキー

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  • 1:

    旧掲示板作品です。

    2005-06-02 17:03:00
  • 161:

    夜中まで仕事をし、店泊、店から学校に行く。週一のデートには10万入った封筒。当たり前のように受け取る剛。貢いでいるからか、別れ話はされなかった。
    よくよく考えれば週に10万は多い。でも、その10万で安定が買えると思えば安かった。
    『お前、どうやってこの金作ってるん?』さすがに剛も疑問なんだろう。一般人に風俗をしているなどとはいえなかった。
    『おばぁちゃんちが金持ちで、家も広くて、そこの掃除とか、庭の手入れとか。』そうなんや。と剛は答えた。
    いくら金持ちだからって、そんなことで週10万もくれる親族がいるかよ、と思いつつ、突っ込んでこられなかったので安心した。

    2005-06-04 08:20:00
  • 162:

    週に現金10万、デートのときの費用、そしてまた、何かをねだられたら買う。いくら使っても、そうしていれば別れ話は出ない。安定を買うためだと、自分に言い聞かせた。
    安定を買ってでも一緒にいたかった。でも、買ってまで得たかった安定はすぐに崩れた。
    『そうやって、涼にお金をもらったり、おねだりしたりする自分が嫌や。最低やと思う。もう別れよう。』
    お金まで出したのに、別れ話をされた。どうすればいいんだろう。
    もう、自分の事を金としてしか見なくてもかまわなかった。それでもいいからそばにいてほしかった。

    2005-06-04 08:21:00
  • 163:

    『いくら払ったっていい、ほしいものも何でも買うから別れるなんか言わんといて!頼むからそばにいて!』
    『そんなんしてる自分が嫌やねん。自分の彼女に金ねだるとか最低やん。だから俺は、俺は好きじゃなくても俺のことを好きで金だけくれる女捜すから。』
    『涼がお金あげるから、ほかの女捜すとかやめて!!!』
    毎日毎日こんなやり取りが続いた。

    2005-06-04 08:23:00
  • 164:

    というか、涼の事は好きじゃないけど、貢ぐなら別れないといわれたはずだ。別れ話をされる理由が分からない。条件は十分すぎるほどに満たしているのに。
    『涼のこと、最初っから好きじゃなかったって言ってたやん。』
    『そんな訳ないやろ。あんなん嘘や。好きやから、辛いねん。』
    嬉しかった。やっぱり嘘だったんだ。ほっとしたのもつかの間、好きだといわれたって、今は別れ話の最中だ。条件を満たせていない…

    2005-06-04 08:24:00
  • 165:

    結局結論はいつものように、別れないでまとまり、またデートの日が来た。10万入った封筒を握りしめ、京都へ向かう。大好きな剛。駅で待ち合わせて家へと向かう。スーパーへ買い物に行き、ご飯を作る。ご飯を食べて、H。幸せな時間が過ぎる。
    Hが終わると、ぽつりと剛が言った。
    『もう、会うの今日で最後な。』
    頭の中で何かが切れる音がした。せきを切ったように涙があふれる。何も言葉が出ない。何度も別れ話をされ、そろそろ免疫ができてもいいはずなのに、毎回受けるショックは相当なものだった。

    2005-06-04 08:30:00
  • 166:

    『涼の事好きやから、お金とかもらうん、辛いねん。もう辞めたいねん。でもお金は欲しいねん。そんな男嫌やろ?』
    嫌ならとっくに切ってるだろうが。何でこいつはそれが分からないんだ?
    だんだん辛さよりも苛立ちが大きくなる。どうすれば伝わる?そればかり考えるようになった。
    『涼がお金もあげるから。そんな男でもいいねん。涼は剛じゃないとあかんねん!!』分かった、ごめんな、といって剛は涼を抱きしめた。

    2005-06-04 08:34:00
  • 167:

    このところ仕事が暇だ。お客さんも、たまにしか来なくなった。お金が足りない。あと何日かしたら、また10万もって行かなきゃ行けないのに財布には2万しかなかった。
    ぱらぱらとヘブンをめくる。後ろのほうまで来たとき、出会い系サイトの広告が目に留まる。
    援交すればいいんだ。店で働くより手っ取り早い。そこのサイトにアクセスした。
    案外あっさり会えて、簡単に二万手に入った。これを繰り返せば、剛に渡すお金ができる。嬉しかった。

    2005-06-04 08:35:00
  • 168:

    梅田で待ち合わせて、ホテル行って、エッチして二万。楽だ。はまった。いつものように終わって、ぶらぶら梅田を歩く。今日は早い時間にしたのでまだ終電がある。ヘップとナビオの間をボーっと歩いていると前に黒い集団。ホストだ。
    『俺今日女に振られてんやん』………びっくりして振り向いてしまった。今風の髪形をした目がきれいな子がそこには立っていた。

    2005-06-04 08:36:00
  • 169:

    タケシというそのこと連絡先を交換し帰った。今日はゆっくり寝よう。明日は剛とデートだ。
    今日は剛の家にお泊りだ。わくわくする。お風呂に入って、台所でタバコをすう。(剛はタバコを吸わないので部屋では吸えなかった。)
    ブブブブブブブ…カウンターで携帯が震えている。
    『誰から〜?』『タケシって出てる』『ぁ、いいわー。ほっといて』どうせ営業電話だ。
    手をつないで眠り、朝が来た。
    『お前さぁ、俺に隠してることあるやろ?』起きるといきなりもう起きていた剛が言った。とりあえず、寝起きはタバコをすわなきゃ目が覚めない。台所へ向かう。
    『隠してることなんかなんもないで?』『絶対ある。自分の口から言ってみろ。』

    2005-06-04 08:37:00
  • 170:


    手をつないで眠り、朝が来た。
    『お前さぁ、俺に隠してることあるやろ?』起きるといきなりもう起きていた剛が言った。とりあえず、寝起きはタバコをすわなきゃ目が覚めない。台所へ向かう。
    『隠してることなんかなんもないで?』『絶対ある。自分の口から言ってみろ。』

    2005-06-04 08:39:00
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