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恋愛ジャンキー

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  • 1:

    旧掲示板作品です。

    2005-06-02 17:03:00
  • 288:

    【着信中:剛】
    ・・・・・・なんだろう??
    『はい?』
    『ちょ、お前明日までに七万用意できる??』。。。は!?
    お金なら昨日渡した。10万はなかったけど、8万くらいは入ってたはずだ。

    2005-06-21 01:34:00
  • 289:

    『昨日のお金は?』
    『帰ってから、連れと遊んで使ってもーたわぁ。家賃はらわなあかんねん!だから七万用意しろって!』
    『使ってもーたわぁ、ってお前どんな遊び方したら8万も一晩で使えんねん??』
    『は!?お前誰に口きいてんねん!!俺が用意せぇっつったら用意したらええんじゃ!!』

    2005-06-21 01:36:00
  • 290:

    金をもらってる側の人間がなぜにそこまで偉そうなのか。あたしはあんなに尽くしたのに。やっぱり、あたしのことお金としてしか見てなかったんだ。頭の中で何かが切れる音がした。
    『お前どこまで偉いねん。金もらってる側の癖になんでそんな偉そうやねん!もう知らんわ!愛しの優ちゃんにでも払ってもらえや!涼はもう知らん!!今後一切連絡してくんな!!』
    電話の向こうでまだ何かしゃべっていたが、かまわず切った。そして速攻着信と、メール受信の拒否設定をした。

    2005-06-21 01:37:00
  • 291:

    今までで初めてここまで好きになったのに、終わりはあっけなかった。
    もう、いいよね?あたしもそろそろ、あたし自身を愛してほしいんだ・・・。
    非常階段で怒鳴ったので、ほかのクラスの生徒がびっくりしている。基本的に学生は階段使用なので結構な人数が、上から下からあたしを見ていた。
    あぁ、別れてしまった。何であんなやつ好きだったんだろう。最初に愛してくれた、偽りの姿がいつまでも忘れられなくてしがみついてた自分が情けなくなった。
    剛が、お金のために初めからすべて計算していたことなのか、お金を渡したときから変わってしまったのか・・・

    2005-06-21 01:38:00
  • 292:

    今となってはわからないけど、あたしは剛を愛してた。何をしてでも、剛からの愛がほしかった。お金で買ってでも、愛がほしかった。そんなの本当の愛じゃないのに。わかっていても、それしか手段が見つからなかった。
    さようなら。今までで一番愛した人。あたしは本当にあなたを愛してました。伝わらなかったけどね・・・

    2005-06-21 01:40:00
  • 293:

    自分からはじめて別れを告げた。もういいと、思ったはずなのに涙があふれる。ふと携帯に目をやると【不在着信10件】すべて剛だ。拒否ってるので携帯は鳴らない。剛を忘れなきゃ、あたしは前には進めない。そのとき手の中で今度はちゃんと震えた。誠ちゃんからメールだった。

    【おはよう!学校?俺今日カレーめっちゃ食いたい気分☆作りに来てやぁ(^−^)】
    この人は、あたしを愛してくれるだろうか・・・???

    2005-06-21 01:40:00
  • 294:

    誠ちゃんには別れた事を直接言おう。そう思って“じゃぁ、学校終わったら行くね”とだけ返事を返した。
    注目の的から早く外れたくて、駆け足で階段を下りる。降りたものの、自分が何をしようと思って外に来たかを忘れた。とりあえずコンビニに入ってみたがわからない。仕方なしに何もせずに教室に戻った。

    2005-06-21 01:42:00
  • 295:

    『はぁ〜い、お知らせっ!!なんと涼ちん、剛と別れましたぁ!!』無理に明るく言ってみた。クラスメイトが一斉に振り返る。
    『マジで!?』『おぉ、ようやったなぁ、涼!!』『良かったよかった』みんなが口々に何かを言っている。“別れました”と口にすると、なんだか吹っ切れたような気がした。
    誠ちゃんに言ったらどんな顔するかな・・・と考えるとちょっとわくわくした。

    2005-06-21 01:43:00
  • 296:

    今日は3限までだったので、早めに誠ちゃんの家に向かう。言ったらどんな顔するだろう…そればっかり考えていたら、あっという間に家に着いた。
    ピンポーン♪
    中から出てきたのは、やっぱり汚い格好の誠ちゃんだった。今日から、この人だけが、あたしの【彼氏】だ。
    メールを入れてきてからまた寝たらしく寝ぼけた顔の誠ちゃんはまたベットにごろんと転がった。

    2005-06-21 01:44:00
  • 297:

    『涼〜カレー…』まるでお母さんの気分だ。
    『じゃぁ、買い物行って来るね』と言うと俺も行く〜〜と、体を起こした。
    ジーパンはしんどかったので、誠ちゃんのスウェットに着替え二人ともなんだか汚い格好。でも、一緒にスーパーへ行くと、はたから見たら同棲している二人のように見えるんだろうな、なんて考えながら買い物をした。

    2005-06-21 01:45:00
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