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恋愛ジャンキー
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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
361:
涼
『涼もこれ打てって〜!ぜってー出る!!』言われたとおりに打つと、本当に出た。隣に、カップルが二人で座った。女は打ったことがないらしい。手つきでわかる。?が二つ並んだり、演出が出る度に手が止まる。そんな簡単にボーナスを引けないのは、一人で打てる人なら誰でもわかる。横から彼氏が押してあげる。ほほえましい光景だ。大して可愛くなかったけど、“スロットができない”というあたりがかわいらしく思えた。涼には遠い昔だ。その女の子がちょっとうらやましかった。
二人で馬鹿みたいに勝って、その日は誠ちゃんちに泊まった。2005-06-22 03:00:00 -
362:
涼
目を覚ますともう夕方だった。夜中まで桃鉄をして、いつの間にか二人とも寝てしまった。
・・・そういえば、Hしてない。同じベットで寝たのに、誠ちゃんは手を出してこなかった。まぁ、疲れてたんだし…。自分にそう言い聞かせた。今日は誠ちゃんは出勤日だ。起こさなきゃ。シャワーからあがって一服しているとマヤから電話がかかってきた。お茶しよう、という誘いだったので梅田についたら連絡する、といって、あわてて用意を再開した。誠ちゃんを起こす、起きない、起こす、起きない・・・・やっとのことで目を覚まし、のそのそとシャワーへ行く。2005-06-22 03:01:00 -
363:
涼
『お前、昨日とえらい違い』と誠ちゃんが笑った。昨日はぶかぶかの誠ちゃんのジャージにすっぴん。今はぐりぐりに巻いた髪の毛にバッチリメイク。巻いた髪にセットをしていると、誠ちゃんもスーツに着替え、髪をセットしようと鏡の前で悪戦苦闘している。
『誠ちゃんの方が昨日と違いすぎやし』というと『ホストはスーツでかわんねん』と笑った。2005-06-22 03:02:00 -
364:
涼
『お前、すぐ出勤?』『ううん、友達から電話あったからちょっと遊んだら出勤』『マジで?俺友達に会ってみたい!』
普段ならすぐオッケーだ。だが、今日のは相手が悪い…マヤにあたしは今まで何度も男を取られてきた。マヤは外見はあゆそっくりの大きな目をして可愛い子だ。ただ、無類の男好きで、それも、“他人の男”にものすごく興味を示す。2005-06-22 03:04:00 -
365:
涼
大して可愛くない外見で、男っぽいさばさばした涼と、女の子です!って性格をした可愛いマヤでは勝ち目がなかった。本性はさばさばしていても、男の前では完璧に女を演じるマヤ・・・人は外見じゃないというけど、男という生き物は馬鹿で、すぐに作り物の中身にだまされる。会わせたくないなぁ…
2005-06-22 03:05:00 -
366:
涼
梅田について電話をするとマヤは百貨店にいるから待っててぇ〜と甘ったるい声で言った。あぁ、対面してしまう。
『ツレに惚れたらあかんで?』というと誠ちゃんはきょとんとしていた。
『惚れる?なんで?』『可愛いから』『マジで!楽しみやわぁ』イラッとしたのが顔に出たのか『大丈夫やって、冗談やんけぇ』と笑い飛ばした。2005-06-22 03:07:00 -
367:
涼
『ごめぇ〜〜ん待ったぁ?あっ、彼氏?こんにちは〜はじめましてマヤですぅ』・・・・出た、マヤ得意の必殺スマイル。誠ちゃんのほうを見ると、
『どうも。彼氏です。』とわけのわからない挨拶をしていた。『俺ほな仕事行くわな。また電話するわぁ。ばいばいマヤちゃん♪』と笑顔で去っていった2005-06-22 03:08:00 -
368:
涼
『涼の彼氏、超かっこよくない?』あぁ、たぶんマヤにスイッチが入ってしまった・・・とりあえず二人で喫茶店に入り、他愛もない話をした。ブブブブブブブブ・・・携帯が震える。誠ちゃんからメールだ。
“あれ、可愛いか?”と一言入っていた。・・・B専なのか!?2005-06-22 03:08:00 -
369:
涼
マヤは誠ちゃんのタイプではなかったんだろうか。とりあえず一安心だ。
マヤとバイバイして、出勤。今日は奈々は休みだった。うるさくまとわりつかれないですむ、と思うとほっとした。まぁまぁ客の入りもよく、時間を感じさせず仕事は終わった。誠ちゃんの店まで、あたしの店から徒歩5分。案内され、席に座る。2005-06-22 03:09:00 -
370:
涼
『おぅ、お疲れ』酔っていない誠ちゃんはものすごくクールだった。
『お前の友達、あれ可愛いんか?俺はあーゆータイプあんま好きじゃないで?なんか、あたし可愛いでしょ、って全身から出てる。』マヤは、あたしの男たちに会ったときにはこんな評価を得たことはない。彼氏であっても、ただの男友達であっても、誰にでも会いたがったマヤの誘いを断れず何人もの男を会わせ、最後にはみんなマヤにハマッてあたしから離れていった。マヤ自身、自分でもそれをわかっているのか、最近はキャバクラをはじめオッサンたちから貢がれまくっていた。2005-06-22 03:10:00