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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
38:
この頃になるとユウは迎えに来てはくれなくなり、しかし店に行くのは相変わらず絶対だった。
ユウと涼は一日にいくら入れるかを紙に書いて涼が持っていた。
『あの紙出してや』
【あの紙】も【ヨシノあての手紙】もレポート用紙に書いていた。
ガサガサかばんを探る。紙が手に当たる。出してみると【ヨシノあての手紙】の方だったので涼はあわててもういちどかばんに押し込んだ。2005-06-02 18:09:00 -
39:
ユウは見逃さなかった。
『今直したん何?』
なんて言おう……
『なんでもないよ』
ユウの目つきが変わる。
かばんを取り上げられ見られてしまった。手紙の中身はもちろんユウの話題であり、いい事を書いているものではない。2005-06-02 18:11:00 -
40:
わき腹に激痛が走る。ユウに蹴られたのである。もぅそこからは髪をつかまれ顔を殴られ体も殴られ何が何だかわからなかった。自分は人に相談することさえ出来ないのかと思うのとどうしてこんな男に惚れたのだろうと公開で涙が溢れた。
『ほ〜“あんな店もう行きたくない”?〜“ユウが怖い”?“未収も無理矢理”?“あんなに飲まなきゃいいのに”??えらい好き勝手ゆうてんなあ』
ガシャン!!!
涼の頭の上でビール瓶が割れた2005-06-02 18:12:00 -
41:
頭はさほど痛くはなかった。しかし全身が痛い。少し前ユウが店の従業員に本気でキレて殴ったのを見た事がある。涼より少し大きいくらいの華奢な男の子。ユウに殴られ吹っ飛んだのを涼は見た。きっとその時と同じくらいの力だな、なんて殴られながら考えていた。
2005-06-02 18:14:00 -
42:
涼も昔はヤンチャだったのでまだ多少殴られる事に対し免疫が残っている。が、昔はそれなりに応戦も出来た。例え相手が男でも。今は出来ない。体がもう鈍ってしまっているのと、ユウへの恐怖からだ。何をされるかわからない。おそらく黙って耐えるのが利口だとも思った。
2005-06-02 18:15:00 -
43:
次の日腫れた顔とあざだらけ涼を見て一番心配したのはやはりヨシノだった。他の女の子はろくに喋ったことがなかったせいもあり何も言わなかった。すみっこのじゅりがちらちら見ている。じゅりは言わなくとも原因も誰がやったかも分かっているはずだ。心配するヨシノにもじゅりがいる前では何も言えない。
2005-06-02 18:25:00 -
44:
未収があっても別れることはおそらく出来た。でも涼は【彼氏】というものがないとだめな人間だった。あんなにされたって優しい甘い言葉をかけてくれるユウがいないと無理なのだ。
2005-06-02 18:25:00 -
45:
殴った次の日のユウは優しい。なぐられた事なんか忘れて抱きしめて欲しくなる。
でも未収は待ってくれない。むしろ追いつめてくる。いろんな事がいっきにあったせいか涼は熱を出した。客に責められるのはもともと好きではないがいつも以上に気持ち悪かった。客にやめてといってもしつこくやめてはくれずとうとう涼は泣き出した。
2005-06-02 18:26:00 -
46:
客が帰って店長が心配して見に来た。38度を超える熱を出したがユウの為に働かなければ……そればかり考えていた。
でも体はもたず涼は動けない。個室なので店泊した。
起きるとすごい数の着信。全てユウだ。2005-06-02 18:28:00 -
47:
まだ熱は下がっていなかったが働くつもりで店長に言ったが却下された。実家に帰ろう。たまには。一ヶ月ぶりの我が家だ。
日頃家にいない娘がいる事に母親は驚いた。が、体調が悪いと告げるとそこから何も言ってこなかった。やっぱり親は嫌いだ。2005-06-02 18:29:00