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恋愛ジャンキー
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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
388:
涼
『ど〜したぁ、暗い顔してぇ』軽いトーンで、先輩の聖夜がやってきた。誠ちゃんは、聖夜に事細かに説明した。あたしは、どうしていいかわからなくて、ただ、泣いているだけだった。
『やっぱなぁ、同じ状況に立たないと人ってわからんからなぁ。でも、涼ちゃん この子とは長いんやろ?時間経ったらわかってくれるよ、きっと。』と聖夜サンは言った。2005-06-23 01:45:00 -
389:
涼
『んで、お前な、涼ちゃん大事にせぇよ??こんなメール来ても、お前と別れずにおってくれてんねんぞ?極端にゆうたら、涼ちゃんは友達よりお前をとったんやで。これから、友達の分もお前が傍にいてやらな。なっ?』
『はい。わかってます。』『おう、ほんならええねん。ほんまに大事にせぇよ?』誠ちゃんの肩をポンとたたき、聖夜はどこかへ行ってしまった。2005-06-23 01:46:00 -
390:
涼
『聖夜サンに先に言われたけど、俺同じ事思ってるから。香織ちゃんにしてたしょうもないメールも俺に送って来たらいいし、しょうもない小さなことでも電話してきたらいいし。俺がお前の、彼氏にも、友達にもなるから。な?俺はどこにもいかへんで。ずっと、お前の傍におるから。』
日頃はそんな甘甘なことを誠ちゃんは言わない。だから余計に嬉しかった。それが本音でありますように。本当に、ずっと誠ちゃんがあたしの傍にいてくれますように…2005-06-23 01:57:00 -
391:
涼
あのロゼの件から誠ちゃんはあたしの信用を得る為にちゃんと態度で示してくれるようになった。起きたら必ず一番に電話をかけてくれたし、出勤日は終われば必ず電話をくれた。前もって決まってる営業はすべて教えてくれたし、ちゃんと営業に行く前と帰ってきてからは報告の電話もくれた。
そんなある日いつまで待っても営業が終わったという報告がない…不思議に思って電話をかけてみた。2005-06-23 02:01:00 -
392:
涼
『もしもし!?今どこ!?』
『ん〜っ……寝てたぁ……』
寝てた!?営業に行ったんじゃなかったのか!?
『どこで!?帰ってきてたんなら電話ぐらいしてきぃさ!!』
『寝てたけど……俺んちじゃない…わかるやろ?』
なんと客の家で寝たらしい。……営業になってない。しかも自分がベットで寝て、お客さんも寝てるが、床でらしい。なんてやつだ…2005-06-23 02:03:00 -
393:
涼
略
なんと客の家で寝たらしい。……営業になってない。しかも自分がベットで寝て、お客さんも寝てるが、床でらしい。なんてやつだ…2005-06-23 02:03:00 -
394:
涼
『営業終わってんねやったら帰ってきて!!涼梅田におるから。』と言うとわかった…と眠そうな声で答えた。そして30分ほど経った時電話が鳴った。
『どこぉ??』ほんとに帰ってきた!!!2005-06-23 02:05:00 -
395:
涼
『今日出勤しようかと思ってたけどだるいからやめ〜カラオケでも行くかぁ??』っていうか髪が!!うねうねしていた髪はストパーでサラサラになっていて、しかも若干切ったらしく、“誰が見ても男前”な誠ちゃん……あたしの勘は当たった。あまりのかっこよさににやけてしまった。
初めて外で誠ちゃんと遊べる!!さらにテンションが上がった。誠ちゃんはミスチルやラルクなどの流行歌ばかりを歌っていたが、その全てがラブソングだった。ミスチルの“抱きしめたい”を歌い終わった誠ちゃんに、冗談めかして『この歌詞みたいな風に涼のこと想ってくれてんのん〜?』2005-06-23 02:07:00 -
396:
涼
……だまったまま……しまった、聞くんじゃなかった…と思ったら、小さな声で恥ずかしそうに『……思ってるよ』と言った。嬉しくて嬉しくて、『ラブソング返しッ』と言って“おなじ星”を歌った。誠ちゃんは気に入ったらしく、タイトルを聞いて、あたしの着メロをそれにした。剛の時にはありえなかった幸せな時間。そういえば、最後に剛とカラオケに行ったとき、別れの歌ばかり歌ってやったな、なんて思い出して笑えた。誠ちゃんがごろんと膝に横になる。ドキドキする。サラサラの髪をなでる。“ん?”というように誠ちゃんがこっちを見る。あぁ、心臓が破裂しそう………
2005-06-23 02:07:00 -
397:
涼
日頃誠ちゃんが甘えてくる事なんてない。あたしが甘える事もない。恥ずかしがりだと自分で言う誠ちゃんは甘えさせてはくれない。しばらくあたしの膝の上に寝ころんだまま歌っていたが、起きあがった。勇気を出して誠ちゃんの膝の上に寝ころんでみる。
2005-06-23 02:08:00