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恋愛ジャンキー
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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
391:
涼
あのロゼの件から誠ちゃんはあたしの信用を得る為にちゃんと態度で示してくれるようになった。起きたら必ず一番に電話をかけてくれたし、出勤日は終われば必ず電話をくれた。前もって決まってる営業はすべて教えてくれたし、ちゃんと営業に行く前と帰ってきてからは報告の電話もくれた。
そんなある日いつまで待っても営業が終わったという報告がない…不思議に思って電話をかけてみた。2005-06-23 02:01:00 -
392:
涼
『もしもし!?今どこ!?』
『ん〜っ……寝てたぁ……』
寝てた!?営業に行ったんじゃなかったのか!?
『どこで!?帰ってきてたんなら電話ぐらいしてきぃさ!!』
『寝てたけど……俺んちじゃない…わかるやろ?』
なんと客の家で寝たらしい。……営業になってない。しかも自分がベットで寝て、お客さんも寝てるが、床でらしい。なんてやつだ…2005-06-23 02:03:00 -
393:
涼
略
なんと客の家で寝たらしい。……営業になってない。しかも自分がベットで寝て、お客さんも寝てるが、床でらしい。なんてやつだ…2005-06-23 02:03:00 -
394:
涼
『営業終わってんねやったら帰ってきて!!涼梅田におるから。』と言うとわかった…と眠そうな声で答えた。そして30分ほど経った時電話が鳴った。
『どこぉ??』ほんとに帰ってきた!!!2005-06-23 02:05:00 -
395:
涼
『今日出勤しようかと思ってたけどだるいからやめ〜カラオケでも行くかぁ??』っていうか髪が!!うねうねしていた髪はストパーでサラサラになっていて、しかも若干切ったらしく、“誰が見ても男前”な誠ちゃん……あたしの勘は当たった。あまりのかっこよさににやけてしまった。
初めて外で誠ちゃんと遊べる!!さらにテンションが上がった。誠ちゃんはミスチルやラルクなどの流行歌ばかりを歌っていたが、その全てがラブソングだった。ミスチルの“抱きしめたい”を歌い終わった誠ちゃんに、冗談めかして『この歌詞みたいな風に涼のこと想ってくれてんのん〜?』2005-06-23 02:07:00 -
396:
涼
……だまったまま……しまった、聞くんじゃなかった…と思ったら、小さな声で恥ずかしそうに『……思ってるよ』と言った。嬉しくて嬉しくて、『ラブソング返しッ』と言って“おなじ星”を歌った。誠ちゃんは気に入ったらしく、タイトルを聞いて、あたしの着メロをそれにした。剛の時にはありえなかった幸せな時間。そういえば、最後に剛とカラオケに行ったとき、別れの歌ばかり歌ってやったな、なんて思い出して笑えた。誠ちゃんがごろんと膝に横になる。ドキドキする。サラサラの髪をなでる。“ん?”というように誠ちゃんがこっちを見る。あぁ、心臓が破裂しそう………
2005-06-23 02:07:00 -
397:
涼
日頃誠ちゃんが甘えてくる事なんてない。あたしが甘える事もない。恥ずかしがりだと自分で言う誠ちゃんは甘えさせてはくれない。しばらくあたしの膝の上に寝ころんだまま歌っていたが、起きあがった。勇気を出して誠ちゃんの膝の上に寝ころんでみる。
2005-06-23 02:08:00 -
398:
涼
『どしたん?甘えたくなった??』ひひっと誠ちゃんは笑った。拒否られなかった!!調子に乗ってそのままチュウをせがんでみた。手招きをするので顔をあげると
『お前からしてこい』
………無理だよう……
初めて誠ちゃんとチュウをした。2005-06-23 02:09:00 -
399:
涼
奈々はやたらとあたしになついていた。ホストへ行こうと執拗に誘ってくる。真美の誕生日に、一緒に行くことになった。“真美ちゃんのお祝いだよ”と言われては、断る理由がない。新参者のあたしに断る権利なんて、もちろんない。仕方ナシに一緒に行ったが、誠ちゃんにバレないかが気になって気になって楽しめなかった。
2005-06-23 02:10:00 -
400:
涼
その日から、奈々は何かと理由をつけては、あたしをホストに誘う。だんだん“バレなきゃいいや”という感覚になってきた。そう、ミナミに行けばいいんだ!変なところに気がついてしまった。あたしは奈々とミナミのホストの初回に行きまくった。確実に誠ちゃんの目は届かない。誠ちゃんの店では“彼女”というプレッシャーに似た何かがあり、嫌いなヘルプにも愛想良く接したし、誠ちゃんが席にいなくても文句を言わず“いい子”を多少演じた。他店ではあたしはただの客。ホスト達はみんなつなぎ止めるのに必死で、優しい。
2005-06-23 02:11:00