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恋愛ジャンキー
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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
418:
涼
何回か、書き込んだがらちが明かない。もういいや、と思いほっておいた。すると、則之から電話が鳴った。則之は駿の後輩で可愛いやつだ。
2005-06-26 00:31:00 -
419:
涼
『どしたぁ?』
『あんね、誠さんの店のサイト見ました?』
『うん、さっき見てた。なんで?どしたの?』
『あれ書いたんね、駿さんなんですよ…俺、一緒にいたんです。俺の携帯と、駿さんの携帯の二台で書いて…俺、駿さんに言われるまま書き込んで。あれ、全部駿さんの仕業なんですよ…』2005-06-26 00:33:00 -
420:
涼
なんと、びっくりしたことに後輩使ってまで駿がした嫌がらせだったのだ。
何でも、あたしに振られたと思っていて別れさせようとたくらんだのか、誠ちゃんに対する嫌がらせかはわからないが、自作したらしい。2005-06-26 00:34:00 -
421:
涼
『明日の花火は一緒に行くんス!?』
花火の前日だったのでみんな花火の話をしている。
『しゃーなしでな』と誠ちゃんは笑った。
家に帰って則之に電話をした。2005-06-26 00:35:00 -
422:
涼
『駿にな、明日仕事行ったらあたしと誠ちゃん駅で見たって言い。』と言った。あの後則之を詰めたら、駿が別れさすためにした自作だった事を吐いたので、ちょっと遊んでやろうと思った。
2005-06-26 00:36:00 -
423:
涼
誠ちゃんは今日は絶対行ってくれると言っていた。店泊するから起こしにこいと。
夕方、用意をして店下へ向かう。私服やスーツのままの従業員達がちらほらいる。浴衣を着てる女の子も数人いた。
誠ちゃんに電話をかける。出ない。留守電に切り替わるまで数十回かけてやっと出た。従業員達が女の子と出かけていったり、従業員同士でタクシーに乗ってゆくのを見ながら誠ちゃんを待った。花火がもう上がり始めた。やっと下りてきた誠ちゃんは、前と違う浴衣を着てるあたしをみて“また買ったん!?”と、相変わらずほめてはくれなかった。2005-06-26 00:37:00 -
424:
涼
例年通りのすごい人。歩くのが早い誠ちゃんについていくのが精一杯だ。店泊したから下はスーツのままの誠ちゃん。周りから見てホストだとバレバレだ。お客さんに会わないかとヒヤヒヤした。帰り道、人の流れに逆行しているからか、スーツが目立つのか、男前だからか、すれ違う人が誠ちゃんを見ている。今思えば何人もホストは見たのでやっぱり顔で見られていた。
なかなか進まない人の波。誠ちゃんはついにギブアップ、一休みしたいと言い出した。2005-06-26 00:38:00 -
425:
涼
道から少しはなれたところにある小さな植え込みの段に座って話をした。今日が記念日なこと。香織のこと。これからのこと。パチンコのこと。ジュースを飲んだら涼しくなって結構な時間はなしこんでしまった。誠ちゃんは二人だけだとよくしゃべる。
『そろそろひと減ったかな?』大通りに戻ると、まぁまぁいるものの最初よりは明らかに空いていたので帰ることにした。2005-06-26 00:40:00 -
426:
涼
電車に乗って梅田へと向かう。何か食べて帰ろうか、ということになり東通を歩いた。
同じような考えの人や、飲みにいくサラリーマン、キャッチのホストや、カラオケ屋の店員。いつもより少し、東通はにぎわっていた。視線の先に見慣れた顔を発見。則之だ。則之がいるということは…やっぱり。その少し先に駿がいた。まさか本当に会うとは思わなかった。2005-06-26 00:41:00 -
427:
涼
則之がこっちに気づいた。小さく手を振っている。あたしが手を振ると誠ちゃんにばれるのでうんうん、と頷いた。ちょうどあたしたちが歩いてた側にいた上に、その少し手前にタバコの自販機があった。さっき買ったばかりなのでタバコは全然残っている。嫌がらせの仕返し、と思って誠ちゃんのティーシャツの裾を引っ張った。
2005-06-26 00:42:00