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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
458:
名無しさん
?
2005-06-28 09:27:00 -
459:
涼
誠ちゃんに、最初に紹介してもらう話をしたときのことを思い出した。
『お前、そんなヤクザがらみなんて大丈夫なん?』
『俺、やめといた方がいいと思うねんけど…』
言う事を聞いておけばよかった。お金に目が眩んだあたしが悪い。
こうなってしまっては、誠ちゃんの店に行ってる場合ではない。
『ちょっと話しあんねんか。今日一時間だけ店行くから』
『ん?おう…わかった』2005-06-28 20:59:00 -
460:
涼
略
『ちょっと話しあんねんか。今日一時間だけ店行くから』
『ん?おう…わかった』2005-06-28 21:00:00 -
461:
涼
店に着いた。いつもと同じ、楽しげな店内。今日からしばらくお別れだ。
あたしは誠ちゃんにすべてを話した。
『だからお前、俺そんなん信用していいんかってゆうたやんけ…どうすんねん…』
てっきり怒られると思っていたのに、誠ちゃんは心配してくれた。あたしはまだ心のどこかで誠ちゃんを信用しきっていたわけじゃないから、店に来ないというのは別れるかもしれない、と覚悟してきたのに拍子抜けだった。2005-06-28 21:04:00 -
462:
涼
『そんなんお前一括で返せ。俺が代表から金借りるから。だから借りれるまではちょっとずつ返していっとって』
うれしくて涙がこぼれた。2005-06-28 21:06:00 -
463:
涼
しかし、代表に前借は出来なかった。誠ちゃんはバイトホストな上に時間にルーズで無欠もしたりするので信用がなかった。
あたしは地道に返していくしかなかった。
お客さんに嘘を言い、少しずつ、店に入れずにお金をもらった。それを少しずつ貯め、毎日持って帰った給料をためた分だといいまとめて返したりもした。2005-06-28 21:07:00 -
464:
涼
しかし、トイチの利息はそんなもんでは追いつかない。しかも、増えてたとえば残金が45万になると利息はそれのトイチとなるなんとも恐ろしいシステム。無理がある・・・
店には3人だけ可愛い子がいた。あたしはその中の一人だった。その3人はほとんど休みがなかった。稼げるから、休ませてもらえない。昼の1時から働いて8時には終わったのでまだよかったが、しばらくすると夜の部が出来てしまった。あたしは昼の一時から朝3時まで働かされた。2005-06-28 21:08:00 -
465:
涼
体はもうぼろぼろだ。疲れをとる暇がない。休みの日にも誰かが休んだだとか、間違えてシフトを組んでしまっただとか何かしら理由をつけて働かされた。
もう大分誠ちゃんに会っていない…2005-06-28 21:09:00 -
466:
涼
しかし働いてばかりではストレスがたまる。店の子に誘われて何回か、ホストにも行った。ボーイズバーにも行ったりした。あたしはそこのボーイズバーの子にはまり、毎日仕事が終わると行った。
毎日働かされてはいるが、時間にルーズなのと、店の中では稼いでいる方だったので出勤時間だけはわがままが言えた。夕方から出勤、なんてのもありにしてもらった。おかげで遊びに行くことができた。2005-06-28 21:10:00 -
467:
涼
今までで働いた店の中で、一番女の子が仲良くて、多額の借金があっても楽しかった。
ある日、いつものように店の子と飲みに行った帰りに『もう彼氏なんかどうでもいい〜〜〜♪』と叫んだ瞬間誠ちゃんから電話が鳴った。
『お前俺のこと本間に好き?』2005-06-28 21:11:00