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恋愛ジャンキー
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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
481:
涼
『ふぁい……』
電話で起きたらしい。事情を話すと家においでと言ってくれた。やっぱり卓は優しい。ほっていく訳にもいかないので由美も連れていった。
卓は初対面の由美ともすぐに仲良くなった。自分は出勤しなきゃいけないけど家にいていいよと言ってくれたので、由美と二人で卓を見送った。2005-06-30 02:55:00 -
482:
涼
テレビをつけるが落ち着かない。あたしは勝手にしばらく卓の家に居座るつもりだったが、由美には行くところがない。友達いないのか!?卓もおそらく今日だけなら由美と二人でいてもいいだろうが、ずっとはきついはずだ。最初に電話した時も卓ははじめは知らない人は入れたくないと言っていたのを丸め込んだのだ。由美も薄々それは気づいているらしくさっきから電話をかけまくっていた。
2005-06-30 02:56:00 -
483:
涼
卓が出勤してだいぶたった。由美の携帯が鳴った。
『店つぶれたって!!!』
店がつぶれた!?それはあの地獄のような借金の終わりを意味した。貸し金業の許可などもちろん取ってないのに一般の人にもトイチで貸し付けていた事や、カード詐欺、戸籍売買、偽装結婚、養子縁組など余罪は多々あった。逮捕の決め手はそっちらしい。やっと解放された。2005-06-30 02:57:00 -
484:
涼
『でも、しばらくは家に帰っちゃだめだって。いつ警察来るかわからんからって……』
あたしは卓の家にいられるが由美は困惑した表情だ。近くには行くあてがないから、まだ終電間に合うから実家に帰るね、と由美は出ていった。あたしはあわてて卓に電話した。卓は解放されたことを喜んでくれた。2005-06-30 02:58:00 -
485:
涼
すると誠ちゃんから電話が鳴った。
『なんやったん??電話。てか未収月末いけるんけ??』
しまった、忘れてた……。誠ちゃんは店を飛んだから未収も払わなくていいと思っていたけど、代表が家にきたって言ってたんだ。それをトイチとわかりながらも店から借りようと、頼んでいたところだった。つぶれたと言うことは借りれない。どうせなら借りてからつぶれてくれれば良かったのに……2005-06-30 02:59:00 -
486:
涼
一瞬でいろんな事を考えたが口から出たのは“大丈夫!!”だった。何が大丈夫なもんか、財布には諭吉一人さえもいないのに……
2005-06-30 03:00:00 -
487:
涼
まとまった大金がいきなり用意できるわけがない。こんな時頼れるのは……“サラ金”。それしかない……
稼ぐ術はあるが援交では職業にならない。どこか外国では娼婦は職業と認められているらしい。その国に産まれたかった……なんて思いながらどうしようか家の中で考えていると更に落ち着かなくなった。卓の飼ってる犬を連れ散歩に出た。どこかちゃんとした店舗に入ろう。一時間ほどブラブラし、出た結論がそれだった。2005-06-30 03:01:00 -
488:
涼
朝方卓が帰ってきた。二人でいろんな事を話した。卓が彼氏ならいいのに、と少し本気で思った。一つのシングルベットで二人で眠った。甘えたの卓はあたしを抱きしめたまま深い眠りに落ちていった。それが居心地よくてあたしもまた深い眠りに落ちた。
2005-06-30 03:02:00 -
489:
涼
夕方目が覚めると卓はまだ寝ていた。あたしは大手のサラ金に電話をかけた。
『職業風俗なんですけど借りれますか?』
『すいません、風俗の方にはご融資できかねます。』
風俗じゃあかんのかい!
また違うサラ金にかけた『すいません水商売してるんですけど借りれますか??』
『大丈夫ですよ、いくらご入り用ですか?』2005-06-30 03:03:00 -
490:
涼
略 『大丈夫ですよ、いくらご入り用ですか?』
2005-06-30 03:04:00