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恋愛ジャンキー
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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
498:
涼
忙しすぎる毎日から離れだらだら過ごすのも半月もすれば飽きてきた。やることのない毎日は退屈で仕方なかった。仕事しよう。家にあったヘブンをぱらぱらめくり、適当に探して、入店した。毎日秀に見送られ、帰って来ると笑顔で秀が迎えてくれた。たまに一緒にスロットに行ったりして、可愛い弟ができたみたいだった。
2005-06-30 03:12:00 -
499:
涼
来月には出て行けよ、と誠ちゃんに言われたのは月半ばだった。元から一人が好きな誠ちゃんは誰かが家にいるのが嫌らしい。嫌だといっても聞きそうにないので承諾した。普通のカップルならありえないんだろうが、現役時代も店で会うのを除けば二ヶ月に一回くらいしかあわなかったから、違和感がなかった。
幸い入店した店がマンヘルだったので店泊して暮らすことにした。2005-06-30 03:13:00 -
500:
涼
休みの日にブラブラ真美と商店街を歩いていたらキャッチしてくるのは《えっ・・・》と言わんばかりのレベルの男ばかりだった。お金を払って不細工となんか飲みたくない。元から面食いだし、シカトして歩き続けた。
『なぁなぁどこ行くん?』2005-06-30 03:14:00 -
501:
涼
とりあえず顔を確認してみた。・・・めっちゃ男前やん・・・あたしは固まった。これがあたしと龍の出会いだった。しばらくそこで話をして番号を交換した。二人でキャッチしてきたが真美をキャッチしたほうは真美が気に食わないらしく真美の番号をゲットできなかった。
わがままな真美に振り回されもう一度商店街を引き返す。雨が降ってきた。引っかけを渡りきって商店街に駆け込むとそこに龍がたっていた。でも気づいてなさそうだったので声をかけなかった。すると向こうから近づいてきた。2005-06-30 03:15:00 -
502:
涼
『店来る気になったんかぁ?』
いやいやそういう訳じゃ・・・と思ったが雨で人通りもなく、寒い外にいるのはかわいそうだな、と思い幸い余裕もあったので真美を説得して店に行った。
初回料金で十分楽しめたし、何より龍はホストっぽくなくて話しやすかったし、なんといっても顔がタイプだった。これまでも誠ちゃんと付き合いながら時折キャッチで店に行ったりしていたが久々のヒットだった。2005-06-30 03:16:00 -
503:
涼
あたしはどんどん龍に惹かれた。仕事が終わると毎日龍の店へ行った。店泊していたから龍の店から家まですぐだったし、なかなかに稼げたので毎日遊べた。別に誠ちゃんと会うわけじゃないし、ばれないしいいや。龍にどんどんはまっていった。
会わないから疑われることもない。稼ぎも使った額も、誠ちゃんには把握できない。旦那が出張中の人妻みたいな気分だった。龍は毎日メールをくれたし電話もくれたし、やさしかった。客って楽だな、と思った。この頃になると、《人を本気で好きになるのってしんどい》と思い始めていた。お金でつながった関係のほうが楽。客であればつなぎとめようと、金を使わそうと、優しくしてくれる。居心地いいし、楽だし。性根まで腐ってきたようだ。2005-06-30 03:17:00 -
504:
涼
あたしは日替わりで遊ぶ店を変えていたが、龍にはまってからはほとんど龍の店でだけ遊んだ。よく通ってた店の誰かがラストだとか、誕生日だとか言う日以外は毎日行った。よそに行った日でも、ラストまではいずに、一時間だけでも龍の店に行った。頼まれればシャンパンも卸した。ボトルだって入れた。一晩で何十万も使った日もあった。龍のために毎日働いた。そうすれば、優しくしてもらえるから・・・
2005-06-30 03:18:00 -
505:
涼
でも龍の店は基本的にヘルプとあたしがそりが合わなくて、長居するにはちょっとしんどかった。龍がついていればいいがヘルプだけだとしゃべる気にもなれなかった。もちろん気の会う子もいたが、それは店の中でたった一人、しかもナンバーに入っている子だったのでそんなにいうほどヘルプには来ないし、龍がいなければつまらない空間だった。誠ちゃんの店ほど従業員の教育がしっかりしていないのもまた、面白くない原因だった。あたしは龍についてほしいがために、お金を使った。太客になれば大事にしてくれるだろう。そう思ったからだった。
2005-06-30 03:20:00 -
506:
涼
太客になれたのか、そうじゃないのかはよくわからないが龍は優しかった。本気になったらしんどい、そう思っているはずなのに、お金で割り切ったほうが楽だと思っているのに、あたしはだんだん本気で龍のことが好きになってきた。信じたって無駄、相手はホストなんだから。頭ではそう思っていても、心がうまくコントロールできない。
2005-06-30 03:20:00 -
507:
涼
龍と付き合いたい。龍の彼女になりたい。そんな思いが日に日に強くなっていく。歯止めをかけようと思ってもきかない。好きだけど、好きになりたくない。龍が売り上げのために優しいのはわかっているけど、心のどこかでは、そうじゃないと思いたかった。
2005-06-30 03:21:00