-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
恋愛ジャンキー
-
1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
508:
涼
誠ちゃんが優しかったのは最初だけ。後はほんとにヒモみたいになっていた。彼氏なんだかヒモなんだかわからない。でも、付き合いが長いので情もある。龍のことが好きでも、誠ちゃんの事は切れないでいた。最初の頃の優しさが、忘れられない。愛されてると実感できたあの頃が、続いているとは到底思えないような関係でも、続いていると思いたかった。
2005-06-30 03:22:00 -
509:
涼
誠ちゃんは酔っ払ったときくらいしか電話をかけてこない。そんなときには決まって、好きだよ、と言う。その言葉が本音だと信じたい。誠ちゃんにとってあたしは必要なんだって思いたい。でも、誠ちゃんはけしてそんなことを口に出してはくれないし、酔ってなければ電話さえない。誰がどう見たって、この状況は、あたしのことを好きだとは思えない。
2005-06-30 03:24:00 -
510:
涼
だから代わりに誰か、必要としてくれる人がほしい。お金のためでもいいから優しくしてほしい。誠ちゃんはお金はせびるけど、このごろではまったく優しくなかった。あたしの中で、龍と付き合いたい気持ちが膨らんでいく。
ある日、めったに酒を飲まないあたしが飲まされ、酔っ払った。あたしは龍にからんだ。《いつになったら付き合ってくれんの?》《どうしたら彼女になれるの?》立派な痛客だ。酔っていても、記憶をなくすことはなく、覚えているから余計に嫌だったが、酔うと止められなかった。思いが溢れて、吐き出してしまう。2005-06-30 03:25:00 -
511:
涼
酔った勢いに乗って、帰りのエレベーターで龍に抱きついた。龍も酔っていたからか、あたしを抱きしめてくれた。嬉しくて仕方なかった。店では何もできないけど、エレベーターなら誰も見ていない。その瞬間だけは、あたしだけの龍だ。
一度自分の思いをぶつけてしまったら、しらふでもいえるようになった。この頃から、龍とけんかすることが増えた。二、三日に一回は軽いけんかをし、二週間に一回くらい大喧嘩をした。2005-06-30 03:27:00 -
512:
涼
軽いノリで『付き合って』と言ってみたりもした。『そんな簡単に言うなよ〜』と流されて終わった。軽く言うんじゃ、伝わらない。今度は真剣に言ってみた。【正直お前より使ってる人もおるし、その人に申し訳ないから無理】という返事が返ってきた。お金で決まるのか!?と思うと腹が立った。ホストらしい返しだな、とも思った。
2005-06-30 03:28:00 -
513:
涼
その人が使う額は、あたしには到底及ばないような額だった。無理に決まっている。
あたしと、龍の喧嘩はいつも何気ない会話から突然始まる。だから、あたしは喧嘩の内容は覚えていても、何から喧嘩になったかが思い出せない。龍はあたしの一個下だったがあたしも龍も子供だしB型だしで、お互い子供だった。大概はあたしが折れた。でも、どうにも納得いかないときは意地でも折れなかった。真剣に話せば話すほど、どっちも引かない。2005-06-30 03:29:00 -
514:
涼
『じゃぁお前は何のために店に来てるん?何をしに来てるん?』
喧嘩の中で言われた。やっぱり、何から喧嘩になったか、覚えていない。でも、そのときすごくいらいらしてたのは覚えている。
『そんなこと聞いてどうすんの?聞いて、あんたなんか変わるん?答えによって、変わるんか?』
言いたくなかった。言ったら龍を困らせることくらい、わかっていた。2005-06-30 03:30:00 -
515:
涼
『なんやねん、言えや。はよ言えや。』
口調が怖い。こっちは気遣って言わないでおこうとしてるのに。龍を困らせたくない。そう思ってるから言わないのに。あたしの中で何かか切れた。2005-06-30 03:32:00 -
516:
涼
『あんたに会いに来てんねんやんけ!しんどいやろうし、外で会われへんから、店にこな、会われへんから、店に来て金使ってでも会いたいから来てんねんやんけ!これ聞いて、あんたはどうするん?なんか変わるんか?困ったやろ?だから言いたくないっつってんやんか!』
龍はびっくりした顔をして、そして、はぁ…とため息をついた。ほら、やっぱり困った。思ったとおりだ。だから言いたくなかったのに。2005-06-30 03:34:00 -
517:
涼
『だから、色とか使われへんって言ってるやんけ。お前が思ってるよりホストの仕事ってしんどいねんぞ?ここまで上がってくるのに、俺は楽してきたわけじゃない。正直辞めたいけど、辞められへんから働いてんねん!』龍が声を荒げた。
しかも答えがなんだか噛み合っていない。誰も外で遊べとは言ってないし、今まで楽してきたとも言っていない。ホストの仕事が楽だとも…2005-06-30 03:36:00