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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
551:
涼
略
『別れる事になっちゃった』と軽く言った。
覚えていた・・・2005-07-05 00:47:00 -
552:
涼
啓太がいる前ではどっちも本音で話はできない。ちょうどあいのりがやっていたので話題はそこに集中した。そんな話をしに来たんじゃない・・・誠ちゃんの気持ちを聞きに来たのに・・・
誠ちゃんは啓太の好きな子にいらん事を言って、なんやかんやあったらしく、それどころじゃなかった。あたしはたくさんの荷物を持って、タクシーで帰ることにした。もう、諦めた。気持ちを聞いたら、変に離れられなくなるような気がした。好きだったことを確認しても、誠ちゃんの心はもうあたしには返ってこないだろう。2005-07-05 00:48:00 -
553:
涼
家のすぐそばにタクシー乗り場があるので、そこまで持っていくのは重いから持って行ってと頼んだら、面後くさいといわれた。しかも、啓太が『俺が持ってったるわ。優しいやろ笑』と言って持ってくれた。『お前啓太に乗り換えたら?』・・・笑えねぇよ・・・。どーゆー神経してんだ こいつ・・・
2005-07-05 00:52:00 -
554:
涼
タクシー乗り場にタクシーはいなかった。片田舎なんだから仕方ないか・・・三人でタクシーを待った。なぜかその間、あたしは啓太とばかりしゃべっていた。
『もう涼ちんとあわへんのかなぁ・・・』何でお前が寂しそうにそれを言う!?あたしは誠ちゃんからその言葉がほしかった。言ってくれないのも・・・わかっていた。
2005-07-05 00:53:00 -
555:
涼
通りがかったタクシーを止め最後のさよなら。貸りてた金は、返す、といっていたから一回は会うだろうが、それもいつになるやら・・・最後だけど、涙は出なかった。
啓太が『ばいばい』と言った。誠ちゃんは何も言わず、啓太の後ろからあたしを見ていた。
2005-07-05 00:55:00 -
556:
涼
最後になると思っていたのに、玄関横の棚にまだたくさん荷物があったのを思い出した。う〜ん…電話しにくい…でも仕方ない。
『もしもし?玄関横の荷物忘れたわ…』
『また……取りに来たらええやん?』2005-07-05 00:57:00 -
557:
涼
恥ずかしそうな声だった。真意はよくわからないが、あたしはたぶんもう誠ちゃんのところには戻らない。あたしの為でもあるけど、誠ちゃんの為でもある。価値観が変わった理由はホストを始めたからと言ってもあたしが望む物を全て与えていなければ、あそこまで歪まなかったはずだ。金で人は変わる。剛の時に実感したはずなのに。同じ事を繰り返してしまった。今更気づいたって遅い…植え付けられた妙な価値観はそうそう変わらないだろう…ごめんね誠ちゃん……
2005-07-05 00:58:00 -
558:
涼
あたしはこの頃になると店舗を変え、今度はホテヘルにいた。真美が先にそこに入って、真美の薦めで入った。なかなか回転も良く、スタッフとも仲良くやって楽しい仕事時間だった。
『優花ちゃん、予約のお客さん来たよ。ホームページでの予約やってんけど…めっちゃ若い子やで!まだ10代ちゃうか??』
へぇ珍しいな〜と思いながら化粧直しを終わらせエレベーターの前に立つ。2005-07-05 00:59:00 -
559:
涼
『お待たせいたしました。優花ちゃんでお待ちのお客さま!行ってらっしゃいませ!』
『初めましてぇ〜優花で……す』
目の前に立っていたのは剛だった。
いやいや…なんでコイツがここに!?気づかない振りをして他人と言い通そうかと思ったが無理がある。2005-07-05 01:00:00 -
560:
涼
『なんでココわかったん…?』
『適当にエロサイト見てて…いろんな店のホームページ見てたら載ってたから…すげぇ会いたくなって…』
よくもまぁあんな別れ方をしたのに来れたな…てかエロサイト見てたとかあっさり言うなよ…2005-07-05 01:01:00