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1:
涼
旧掲示板作品です。
2005-06-02 17:03:00 -
621:
涼
『おはよう♪』
龍は笑顔であたし達を出迎えてくれた。
恵里の彼氏の話をしたり、初回の恵里が居るのでヘルプもたくさんついた。今日は変な被害妄想せずにすみそうだな〜なんて思っていた。
『龍くんは涼と遊んだりせぇへんの?』
彼氏と仕事の後には大概会う恵里が不思議そうに龍に聞いた。2005-07-05 03:09:00 -
622:
涼
『俺は寝たいからなぁ仕事の後は。好きでもない奴と遊んでもしんどいだけやしな。好きやったら付き合ってるし』
あぁ今日は何もなく終わると思ったのに…。
泣き出してしまった。言葉でハッキリそんな事を言われては…遠くで恵里と龍の声が聞こえる。2005-07-05 03:10:00 -
623:
涼
好きやったら付き合ってる…当たり前だけど“今付き合っていない”=“好きではない”。わかっていたけど…目の前で本人からそんな言葉を聞いては…もぅ顔をあげるのも嫌だった。ふと横に人の気配を感じる。龍が横に来た。
2005-07-05 03:12:00 -
624:
涼
『泣くなって…でもそぅやろ?好きやったら付き合うやろ?』………とどめですか!?
『そんな何回も言わんでいいわ!!!』
龍におしぼりを投げつける。何回も言わないで。あたしが一番望んでいることをそんな簡単に否定しないで。傷をエグらないでよ…
『涼?なきやんで?俺の気持ちは何回もゆってるやん?』
毎回“お前の事は真剣に考えてる”って曖昧なくせに……2005-07-05 03:13:00 -
625:
涼
『先はわからんやん?好きになるかもしれんやんか。』
……なんだそりゃ。下手くそな慰め。今好きじゃないのはもぅわかったよ……無性に腹が立った。何の相づちも打たず龍の話を聞いていたがどんどんみじめになってくる。
『もういいってば!!好きじゃないのはよくわかったから何回も言わんとってって!!!黙って!!』
BGMがタイミング悪く途切れた。あたしの声が店に響く。…恥ずかしい……2005-07-05 03:14:00 -
626:
涼
『好きじゃない奴と遊んでも楽しくないって俺ゆうたやろ?でも俺お前と遊んだやん?なんでお前はそれをプラスにとらへんねや!?俺が営業せえへんの知ってるやろ!?でもお前とは遊んだやん。それは他とは違うって事じゃないんか?』
何かと言えばすぐそれ。一回遊んだのはそんなに大したことなのか!?2005-07-05 03:15:00 -
627:
涼
『だから別に楽しくなかったんやろ?好きじゃない奴と遊んだから。』
『お前な…好きじゃない奴やったら俺がそんなんしーひん事わかってるやろ!?普通に断る奴やって知ってるやろ!?』
だからなんでそう曖昧なんだよ何もかも……“好きじゃない奴とは遊ばない、でもお前とは遊んだ”からと言って“好き”だとは言ってはくれない。どないやねん!!泣きながら心の中でつっこんだ。掴みにくい。今まであんまり片思いをしていないから、相手を知ろうとかおもわなかったからか、読めない。こんなわかりにくい人は初めてだ。やっぱり誰より龍が好きなんだなと実感した。2005-07-05 03:15:00 -
628:
涼
『泣きやんで?ごめんな。恵理ちゃんにゆうたんは本音は本音やけどお前の事じゃないで?営業トーク♪』なんの!?今まで何回か友達を連れていった。龍がいいと言った子もいた。でも龍はダブル口座を嫌がった。つじつま合ってねぇよ……
『あんたダブル口座いっつも嫌って言うてるやん!!恵理に営業トークなんかしたってしゃあないやろ!?あんたの口座にはならんのやから。』
『ホストとしての意見って事や!そーゆー意味の営業とちゃうわ!』2005-07-05 03:17:00 -
629:
涼
席を外してた恵理が帰ってきた。
『仲直りした?』
あたしはまだ泣きっ面だった。重ね塗りしたマスカラがボロボロだ。
『今笑わせるから!』と言ってあたしの耳元で『ふとんがふっとんだ』
…笑ってしまった。下らないにも程がある使い古されたダジャレ。あたしはなぜかいつも大受けしてしまう。
『笑ったやろ?なっコレこいつにしか通じひんけど必殺やねん♪』
何を言って笑ったのかわかっていない恵理はキョトンとしていた。2005-07-05 03:20:00 -
630:
涼
略
『笑ったやろ?なっコレこいつにしか通じひんけど必殺やねん♪』
何を言って笑ったのかわかっていない恵理はキョトンとしていた。
2005-07-05 03:23:00