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書かせてください。

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  • 1:

    りょう

    自分の中でどうしても形に残したい話を書かせてください。
    おもしろくもなんともないですし、文章なんて書いたことないので本当に稚拙なものになってしまうと思いますが、読んでいただけたらうれしいです。

    2007-02-06 11:25:00
  • 2:

    りょう

    4年前。18歳になったばっかりの頃だった。

    『もしもし?………え!?わかったすぐ行く!』
    俺の仕事終わってすぐの母親からの電話で、俺は家の近くの病院に向かった。

    2007-02-06 11:30:00
  • 3:

    りょう

    教えられた病室に入る。
    呼吸器がつながれた祖母が寝ているベッドのまわりを、看護士、母親、妹、弟が囲んで立っていた。
    『…大丈夫なん?』
    あまり状況が飲み込めず母親に尋ねる。

    2007-02-06 11:35:00
  • 4:

    りょう

    出かけようと玄関に行った時、いきなり呼吸困難になって倒れたらしい。
    とりあえず今は落ち着いたが、頭を打っていることと老体ということもあり、検査が必要だと言う。

    2007-02-06 11:39:00
  • 5:

    りょう

    『よかったー。泣いて電話きたから焦ったやん!』
    『だってすごい音したしびっくりしてんもん!』
    母親がまだ少し興奮した様子で答えた。

    2007-02-06 11:43:00
  • 6:

    りょう

    少し入院することになった祖母を残し、家族を自分の車に乗せ家へと向かう。
    『はぁ〜、とりあえず安心した〜♪』
    後部座席で妹弟が話している。
    …ヴーヴーヴー

    2007-02-06 11:48:00
  • 7:

    りょう

    『…?あっ、お兄ちゃん電話!』
    『あっ、れいじゃない?仕事終わって電話してねーや!』
    れいは俺の彼女。まだ付き合って半年だけど、真剣に結婚を考えてもう家族ぐるみの付き合いをしている。
    『うん、そう。切れるからとるで?もしもーし!』

    2007-02-06 11:56:00
  • 8:

    りょう

    『おいおい!』
    『れいさん?お兄ちゃん運転中やからチカが代わりにとった♪………あ、わっかりましたー!伝えまーす。はーい♪』プチッ
    『あっ、切った!』
    『危ないから当たり前〜♪家に着いたら連絡してって!』

    2007-02-06 12:00:00
  • 9:

    りょう

    『早く帰って連絡せんとまたあいつスネるわー。なんしか俺にベタボレやでなー♪』
    『『うわぁ。。。』』
    家族全員がそろって呆れたような声をもらした。

    2007-02-06 15:24:00
  • 10:

    読んでるよ☆がんばって完結して☆

    2007-02-06 16:08:00
  • 11:

    りょう

    10さん、ありがとうございます!
    少しでも誰かに伝わるものがあればと思ってがんばって書いてます。
    よろしくおねがいします!

    2007-02-06 17:21:00
  • 12:

    名無しさん

    続き気になる―(∞'v`Pq)+゚

    2007-02-06 22:11:00
  • 13:

    りょう

    12さんもありがとうございます!がんばります!

    2007-02-07 11:09:00
  • 14:

    りょう

    れいにただいまの電話をして、今日のことを説明した。
    『そっかぁー。とりあえず落ち着いたならよかったぁ♪』
    れいの喋り方はのんびりしてる。自分では嫌らしいからそれに触れると怒られるけど、語尾がぬけるような声とその喋り方が俺はなんともいえず好きだ。癒される。

    2007-02-07 11:17:00
  • 15:

    りょう

    別に特別美人というわけではない。すぐスネるしすぐ泣くし。。でもなぜか俺はれいしかダメだ。
    照れるし本人に口にだして言わないけど。。

    2007-02-07 11:22:00
  • 16:

    りょう

    電話を終え風呂に入るため台所を通ると、母親がお茶を飲んで何か考え事をしてる風だったので声をかけた。
    『オカンどうした?』
    『ん?ああ。さすがにちょっと生活厳しくなるなぁって、色々計算してたんよ。まぁ厳しいのは毎月やねんけどな〜♪』

    2007-02-07 11:39:00
  • 17:

    りょう

    父親は弟が生まれてすぐ亡くなったから、家計は母親と俺の微々たる給料でまかなわれている。祖母の入院費、母親の持病の通院費もかかるとなると、頭をかかえてしまう母親の気持ちは痛いほどわかる。
    『うん。。まぁ俺もちょっと考えるわ。』

    2007-02-07 11:45:00
  • 18:

    りょう

    『…て言うても平日昼間は俺も現場あるしなー。。足すとしたら夜かぁ。。』
    ベッドに寝転がり独り言をもらす俺。
    『………ホスト。』
    前に道でホストのバイトをしないかと名刺を渡されたことを思い出した。

    2007-02-07 11:50:00
  • 19:

    りょう

    『せめて金曜と土曜の夜だけでもがんばれば、ちょっとは助けられるかもしらん。。』
    上着のポケットに入れたままであろう名刺を探す。
    見つけたクシャクシャになった名刺には連絡先として携帯の番号が書かれていた。

    2007-02-07 11:55:00
  • 20:

    りょう

    プルルルル……プッ『はい。』
    『あっ、僕前にホストしやんかって声かけてもらったもんなんですけど。。』
    『あぁ!はいはい、電話してきてくれたんや、ありがとう!』
    明るい男の声に安心しつつ話をすすめる。

    2007-02-07 12:04:00
  • 21:

    りょう

    とりあえずホストのことなんて何もしらなかった俺は、体験入店という形でやらせてもらえることになった。日を決めてまた連絡をくれとのことだ。
    軽く礼を言いながら電話をきると、体の緊張がとけた。
    『…ふぅ。ホストねぇ。。』

    2007-02-07 12:11:00
  • 22:

    りょう

    『ほすとぉぉー!??』
    …れいさん、ほんっとうに予想通りの反応ありがとう。
    『って言っても週末の夜バイトやで?平日は俺もしごとあんねやし。』
    『でもホストって。。テレビで見たことあるけど。。えっちしたりちゅうしたりしてマダムちっくな人からお金もらってって感じなんやろ???』

    2007-02-07 12:37:00
  • 23:

    りょう

    『そんなんせーへん!(笑)となり座って一緒にお酒のむだけ!』
    『う〜ん。でもそっかぁ。お家大変やししょうがないんかなぁ。。りょうがホストとか好きでやるんじゃないってのはわかるし。。』
    そう。俺は酒も嫌いだし、基本チャラチャラした風な奴も嫌いだから、ホストなんてまったく興味は無い。
    『嫌な思いさせてごめん。でも俺、もしどんだけ綺麗な人が来ても絶対心変わりなんてせん自信あるし、仕事ってわりきってがんばるつもりやから。金貯まったらソッコー辞めるって約束する。』

    2007-02-07 12:47:00
  • 24:

    名無しさん

    頑張れ?読んでるよ?

    2007-02-07 14:13:00
  • 25:

    名無しさん

    実話ですよね? 
    気になります、がんばって!

    2007-02-07 14:49:00
  • 26:

    りょう

    24さん、25さん、ありがとうございます!
    はい、実話です。
    思い出しながらになりますし、仕事の合間などに書いているので遅いかもしれませんが、よければ覗いてやってください。

    2007-02-07 15:32:00
  • 27:

    名無しさん

    またホスト‥

    2007-02-07 15:33:00
  • 28:

    りょう

    『…うん、りょうは大丈夫やんな♪でも体とか無理したらあかんで? …あっ、そろそろ病院行く時間やわ!』
    『おう!俺も昼休み終わるな。じゃあ行くわ。ちゃんと泣かんと診てもらってこいよ!』
    『泣かへんわ!』

    2007-02-07 15:36:00
  • 29:

    りょう

    27さん、もし嫌な気分にさせたならすみません。
    ただメインはホスト時代の話ではないので、できれば書かせていただけたらと思います。

    2007-02-07 15:38:00
  • 30:

    りょう

    れいは生まれ付き心臓が弱い。『人と比べると少し弱いだけ』だと本人は言ってるし、週1〜2回の通院で済んでいるみたいだ。

    2007-02-07 15:42:00
  • 31:

    りょう

    体験は今週末の金曜日にした。
    俺なりに一応緊張してたのだろうか。あっと言う間に前日だった。

    。。コンコン。。コンコン

    2007-02-07 15:47:00
  • 32:

    りょう

    『…ん?』
    ベッドで寝転がってると、窓をノックする音が聞こえた。
    『…れい!?』
    カーテンを開いてみるとれいがニコニコして立っていた。
    『ごめん、いきなり♪』

    2007-02-07 15:51:00
  • 33:

    りょう

    『いいけど、どうしてんいきなり。』
    れいを窓から部屋へと引き上げる。
    『ううんー。ちょこぉぉーっと顔が見たくなってさ♪よいしょっ!』
    もしかして。。

    2007-02-07 15:54:00
  • 34:

    りょう

    『俺が明日ホストするんが心配やったとか…?』
    『ちがうよー。そんなんれいは大丈夫やもーん♪』
    俺はれいの『大丈夫』は大丈夫じゃないことを知ってる。
    『ふぅーん。』

    2007-02-07 15:59:00
  • 35:

    りょう

    『れいにはこれがあるから大丈夫やねん♪』
    右手の薬指にはめたシルバーの指輪を、芸能人の婚約会見風に俺に見せた。付き合ってすぐ、れいと買い物に行って買った指輪だった。たった2000円のチャチな指輪。それでも幸せそうに笑ってくれる。
    『もしホストで儲かったらそんなチャチなんじゃなくて、あと0を5個ぐらい付けやな買えへんくらいのでっかい指輪買ったるわ!』
    『いいの!りょうにもらったってことに意味があるの!もし100億で買うって言われてもこれは誰にもやらへんもん♪ってゆうか、ホストで儲けるとかあほなこと言ってないで目標貯まったらさっさと辞めてな!?それにそんな甘くないと思うよ〜♪』

    2007-02-07 16:12:00
  • 36:

    a


    http://6hp.jp/page.cgi?id=llll&ak=&pn=12&sm=usually

    2007-02-07 16:30:00
  • 37:

    りょう

    いや。

    『そんな甘いもん』だった。

    2007-02-07 17:21:00
  • 38:

    りょう

    最初の体験の日に新規で来た『アイ』。こいつのおかげで俺はホストという仕事にはまりこんでしまうことになる。
    『アイこの子がえーわ。この子指名。とりあえずボンパ5本持ってきて。』
    席につき、名乗った瞬間だった。

    2007-02-07 17:27:00
  • 39:

    りょう

    『えっ!?でも俺バイトで週末しか。。』
    『はぁ!?まじで!?ん〜まぁじゃあ他の日は外で遊んでくれたらえーし。』
    『えっ…それは…。』
    『それはアイちゃんの金の使い方によるやろ〜♪』

    2007-02-07 17:31:00
  • 40:

    りょう

    後ろを通り掛かった先輩ホストが親しげにからんできた。『アイちゃん…?知り合いか…??』俺はどうしていいかわからずドキドキしていた。
    『うわっ!マコトやん!なんでここいてるん!?』
    『店かわってん♪』
    『アイももうあっちはえーわー。この子可愛いし今度はこの子に使おかな♪』

    2007-02-07 17:37:00
  • 41:

    名無しさん

    『俺半年前にこの店来てんけど、前の店であのアイって奴の口座と仲良かってん。』
    アイが帰っていった後、グラスを洗っていた俺にマコトさんが話し掛けてきた。
    『くそワガママなお嬢やけど、気に入ったらやばいくらい金使うっぽいからがんばれよ〜。まぁ顔は可愛いし色かけるにしてもそこまで苦にはなれへんやろ!(笑)』

    2007-02-08 01:11:00
  • 42:

    りょう

    『色?』
    『あぁ、せやなぁ、簡単に言うと彼女気分にさせるってことかな。好きやで〜みたいに匂わせてひっぱるってこと。まぁ場合によってはヤッたりもありやな。キスは挨拶くらいに思とけ♪』
    『はぁ……ってええっ!?挨拶ですか!?俺は…』

    2007-02-08 01:17:00
  • 43:

    りょう

    俺はそんな風には思えない。
    『それにしてもおまえ初日からいいのつかまえたな!』
    そう、ほんとに。アイは単に顔がタイプだからとソッコー指名を決めてくれたうえに、たった2時間で15万も使ってくれた。
    『りょう…やっけ?これからよろしくな。がんばれよ♪』

    2007-02-08 01:37:00
  • 44:

    りょう

    『ホストってどこまでしなアカンねん。。』
    「「えっちしたりちゅうしたりしてお金もらってって感じなんやろ???」」
    れいの言葉が頭にうかぶ。終わったられいに電話しよ。

    2007-02-08 01:54:00
  • 45:

    りょう

    プルルル………プッ『。。あい、もしゃもしゃ?』
    『(笑)れい?ごめん起こしたな。』
    『んーん。。あれやねん。。トーマス?』
    『トーマスちゃうわ!りょうです!ってかどんな夢やねん!(笑)』

    2007-02-08 02:07:00
  • 46:

    りょう

    本当は家まで会いに行きたかったが、今日は土曜日。れいの家族も休みで家にいるし、こんな酒や煙草や香水で臭くなった体では行けなかった。
    まぁ電話だけでもだいぶ癒されるし満足だ。
    起きたらまた電話すると言って電話をきると、寝転がりながら話してた俺はそのまま眠りに落ちた。

    2007-02-08 02:18:00
  • 47:

    りょう

    ピリリリ、、ピリリリ、、
    『アイちゃんからお電話でーす。さっきからずーーーっと鳴ってますよぉー。いいんですかぁー???』
    ん…?アイちゃん…?
    俺は無意識に枕元の携帯へと手をのばした。
    『はい、どぉーぞ。』

    2007-02-08 09:42:00
  • 48:

    りょう

    『ん…ありがと…。』
    手渡された携帯を受け取る。
    ………ん??
    『れい!?』
    ベッドの脇にれいが座っていた。

    2007-02-08 09:48:00
  • 49:

    りょう

    『あれ?来てくれたん?』
    『うん♪お母さんが入れてくれた。ってゆうか電話電話!!』
    『えっ、あっ。まぁいいや。あとでかける。ってかおまえ病院は?』
    『今日はいいですよーって言ってた。』

    2007-02-08 09:52:00
  • 50:

    りょう

    『「れいが」言ってたんちゃん。』
    ヘヘッと笑うのを見て、つい許してしまう俺。弱い…。
    『昨日初出勤どうやった?』
    『うん。まぁなんとかがんばれそうかな。』

    2007-02-08 09:58:00
  • 51:

    りょう

    気付いたらもう4時。ちょこちょこ仕事の準備をしながらベッドに寝転がるれいに昨夜の話をした。
    『もぉ席に着くたび指名指名でさー』
    『うんうん(笑)』
    『カッコイイ、カッコイイって耳にタコやでー。』

    2007-02-08 10:10:00
  • 52:

    りょう

    ちょっと(?)脚色しながら、れいを不安にさせないように話した。
    『すごいねーりょう君♪それで?アイちゃんとはちゅうで終わった?』
    『おう!ちゃーんとちゅうだけで…ってあほか!(笑)』
    『………。』
    『ん?れい??』

    2007-02-08 10:16:00
  • 53:

    りょう

    着替えの手を止めベッドを見る。れいは胸を押さえていた。
    『れい???』
    『…うん。大丈夫!なんか急にちょっとギュゥゥゥッてなったからびっくりしただけ。』
    せやから、れいの『大丈夫』はれいが自分に『大丈夫』って言い聞かせてるだけやって知ってるんやって。

    2007-02-08 10:21:00
  • 54:

    りょう

    『ちょっと顔色悪いで?病院つれてったろか??』
    『ううん。薬持ってる。明日ちゃんと検査するん決まってるし問題ないわ♪』
    そう言って口に薬を含む。しばらく寝かせておいたら楽になったようで安心した。
    『でもどうしよ、りょう。』

    2007-02-08 10:27:00
  • 55:

    りょう

    『ん?なにが?』
    『明日の検査で先生に「恋の病です。」って言われたら。。』
    深刻そうに何を言ってるんですかれいさん。。

    2007-02-08 13:32:00
  • 56:

    りょう

    れいを家に送り届けて、仕事に行くため駅に急いだ。
    『アイちゃんに電話せんとなー。』
    いつもと違う時間に寝て、ちょっとダルさの残る体をひきずるように歩いた。

    2007-02-08 14:00:00
  • 57:

    りょう

    そこから2週間。俺のホスト生活はなにげに順調だった。アイのおかげで酒の作り方や客との接し方、テーブルマナーなんかも少しづつ覚えることもできたし、マコトさん達先輩に営業のしかたなんかも伝授してもらったから、何人かメールする客もできてきた。
    が、ちょっとずつ稼ぎ方を覚えだした俺は、自由な時間が減った。
    アフターや同伴、平日も少し飯に付き合ったり。メールもマメにがんばった。
    空いた時間はほとんど寝ていたし、会っても失礼な気がしたから、れいとの連絡もほぼメールになっていった。

    2007-02-08 14:13:00
  • 58:

    ??

    おもろい(*´'∀')♪♪

    2007-02-08 15:18:00
  • 59:

    りょう

    58さん、ありがとうございます!俺にしたらただの過去の日記とゆうか。。物語として小説板に書いてもいいものなのか悩みながら、形に残したいってゆう自己満で書かせてもらってたので、楽しみながら見ていただけてるなら救いになりました。

    2007-02-08 17:13:00
  • 60:

    りょう

    「検査結果でたよ★これから先何十年のことを考えて念のため今のうちに手術しておこってことになったー(>_

    2007-02-08 17:26:00
  • 61:

    りょう

    『もしもしれい?』
    『あっ、起きたぁ?おはよぉー♪』
    『手術って??』
    『あぁ、うん。なんかなー、最近夜中よく心臓がギューッてなっててん。せやから一回スッパー切ってもらってパッカー開いてもらって、ギューッてなるんはりょうにときめいた時だけにしてもらってくるー♪』
    明るく笑うれい。

    2007-02-08 17:33:00
  • 62:

    りょう

    『ってかおまえ、スッパー切ってもらうっていつ??明日か???』
    『いくられいでもスッパー切るでー言われて、あいよーって即日は無理やって〜。(笑)一ヵ月後やて。明後日から入院やねんけどな。』
    『明後日っておまえ。。』
    急すぎて頭がまわらない。

    2007-02-08 17:41:00
  • 63:

    りょう

    『れいなー、遊園地行きたいねん。』
    『え??あっ、うん。じゃあ明日俺現場休んで。。』
    『ちゃうねん。りょうと子供と3人で手つないで行きたいねん。』
    『れい…?いきなりどうしてん?』

    2007-02-08 17:50:00
  • 64:

    りょう

    『今の体やと子供産んだりするんは無理って言われたし、100%成功するかはわかれへんけどれいがんばんねん☆』
    れい。。
    『入院で電話は無理っぽいし、メールも減るかしらんけど、その間稼いできてやー(笑)♪』

    2007-02-08 18:00:00
  • 65:

    りょう

    『ってかおまえ、俺がいつ嫁にするって言うてん(笑)』
    『ええっ!?れいてっきりすでに結婚してる気でおったわ!!』
    れいの手術に対する俺の不安な気持ちと、れいの不器用な応援に少し泣きそうになっていたのを隠して、わざと明るくしゃべる。

    2007-02-08 18:09:00
  • 66:

    りょう

    『よしっ!れいの退院と同時に俺もホスト辞められるように、一ヵ月稼ぎまくったるわ!その時はソッコー結婚じゃ!約束やで、元気になって帰ってこいよ。』
    『うん!うれしい!そんだけ約束してくれたられいは恐くないし大丈夫♪おたがいがんばろね☆』

    2007-02-08 18:17:00
  • 67:

    りょう

    自分の体を切るなんて、恐くないわけがない。
    大丈夫って言葉、大丈夫じゃないって俺が一番知ってたのに。
    ほんとはもっとやさしい言葉かけてあげたらよかったのかな。ごめん。

    2007-02-08 18:24:00
  • 68:

    裕美??

    しおリン?

    2007-02-08 18:58:00
  • 69:

    名無しさん

    アゲます??

    2007-02-08 19:29:00
  • 70:

    りょう

    裕美さん、69さん、ありがとうございます!励みになります。

    2007-02-09 18:27:00
  • 71:

    りょう

    俺はれいの退院までに稼げるだけ稼いでやろうと思い、出勤を月・水・金・土に増やした。現場は土日以外休みはなかったから、丸一日以上寝ない日もできて正直きつかったが、れいがせっかく退院してきた時に会う時間を作ってやりたかった。

    2007-02-09 18:32:00
  • 72:

    りょう

    れいが入院してからは、俺は毎日出勤時、行ってきますメールをれいに送った。
    れいからは都合のいい時に『今日もがんばれ』みたいな内容の返事がくる。
    治療がしんどいのか薬がきついのか、診察や検査以外の時間は眠ってることが多いとれいのお母さんから聞いていたから、平日の仕事終わりは会いに行くのを我慢して、見舞いは日曜の夕方だけにしたんだ。

    2007-02-09 18:41:00
  • 73:

    りょう

    『りょうー。なんか最近指輪が膨らんだかもしらん。』
    病室のベッドに腰掛けて、足をブラつかせながられいが話し掛けた。
    『はぁ??』
    『だって最近なんか指輪がでかいねん。』

    2007-02-09 18:56:00
  • 74:

    りょう

    もともと細かったが、また少し細くなったれい。俺の前ではいつも笑ってるけど、飯ちゃんと食えてないのかもと思うとちょっと鼻にツンときた。
    『ほんまかー。キッショイ指輪やなぁ。心配せんでも退院したら婚約指輪買うたろって♪指折れるくらいでっかい石ついたやつな!』
    『(笑)。ちゃんとりょうのために左手あけてあんねんから稼げよ〜♪』
    『まかしとけや!』

    2007-02-09 19:06:00
  • 75:

    ??

    まだかな(*´'∀')♪♪

    2007-02-10 12:23:00
  • 76:

    りょう

    75さん、ありがとうございます!待ってくださる人がいるってことは本当に嬉しいです(*^冖^*)

    2007-02-10 23:02:00
  • 77:

    りょう

    れいの手術が週末にせまった水曜日。ホストになってはじめての給料日。
    『りょうおまえ入ってすぐやのにがんばったな!』
    えびす顔の代表から手渡された紙袋から給料をとりだし数える。
    現場の給料の約3ヵ月分はあった。

    2007-02-10 23:11:00
  • 78:

    りょう

    『これからもがんばってくれな!』
    『あっ、ありがとうございます!』
    アイや来てくれる他の女の子達に感謝しないとと思いつつ、袋をカバンにしまった。

    2007-02-10 23:18:00
  • 79:

    りょう

    『現場の給料もあるし、それにここからあと20万足せばばあちゃんの病院もなんとかなるな!』
    仕事明けの明るくなりはじめた道を歩く。思ったよりずっと多い給料が入り、俺はウキウキ。鼻歌でも歌ってしまいそうな気分だった。
    『あっ、残りの金でれいに何か買うたろかな。。そうや!指輪買うて見せたったらアイツも手術がんばる気なるんちゃん!今日現場終わってから買いに行って見せに行くか♪』

    2007-02-10 23:30:00
  • 80:

    りょう

    丸一日以上家に帰れていなくて充電もなくなりかけた携帯を開く。時間は6時55分。
    『うーん。今日もこのまま現場直行やな。。昼休み寝るかー。』
    指輪を見てびっくりするれいの顔を想像するとワクワクして、今日もがんばれそうだった。
    『よっしゃ、今日もがんばんねん!』

    2007-02-10 23:38:00
  • 81:

    りょう

    朝から曇っていた空は昼になるころから雨を落としはじめ、土砂降りになった。これ以上続けられなかったので仕事も中止。俺は2時であがれることになった。
    いつもなら欝陶しい雨だが、今日は早くれいに指輪を買って見せに行ってやりたかったからまさに俺にとっては恵みの雨。
    いそいそと帰り支度をして、駅ビルのジュエリーショップへ向かった。

    2007-02-10 23:47:00
  • 82:

    りょう

    『れいアイツ勝手にまた痩せやったからなー。7号くらいか??』
    男一人で入るのは少し恥ずかしかったが、れいを勇気づけるために我慢して、俺は20万のちっちゃなダイヤのついた指輪を買った。
    『まぁ婚約指輪は退院してからやでこれで許してもらお。前より0が2つも増えたしな♪』
    あまり遅くなるとれいがしんどいかと思い、少し急いでタクシーで病院に向かった。

    2007-02-11 00:01:00
  • 83:

    裕美

    しおリ?

    2007-02-13 16:32:00
  • 84:

    りょう

    裕美さんありがとうございます!今ちょっと事情があってなかなか更新できずにいます。すみません。
    今日、明日には手が空くので、また書きます。よければお付き合いくださいね!(*゚∪゚)

    2007-02-15 08:47:00
  • 85:

    名無しさん

    頑張って下さい!

    2007-02-15 16:06:00
  • 86:

    りょう

    86さんもありがとうございます!
    見ててくださる方がまだいてくれるかはわかりませんが、書いていきます(^-^)

    2007-02-19 15:30:00
  • 87:

    りょう

    『りょう!!』
    受け付け横を通り過ぎ、エレベーターのボタンを押そうとした俺を呼ぶ声。振り向くと公衆電話コーナーから母親がかけてくる。
    『は?オカン?』
    『あんた昼から何回も電話してんのに…』

    2007-02-19 15:48:00
  • 88:

    りょう

    『ああ、充電きれてたし…ってかなんやねんな。』
    『あたしも昼にれいちゃんのお母さんから電話いただいて急いできてん。とりあえずこっちやで!』
    れい??かなり焦りぎみで歩きだす母を追って歩く。れいの病室とは違う方向。着いたのは手術室の前だった。

    2007-02-19 15:58:00
  • 89:

    りょう

    『せっかくご連絡いただいたのに遅くなってすみません!』
    手術室前の廊下でかたまっていた数人に母親が声をかける。れいの家族だった。
    『りょう君来てくれたんやね。』
    『えっ、あ…。』

    2007-02-19 16:02:00
  • 90:

    りょう

    『偶然この子が受け付けにきていて捕まえたので、まだ何も説明してないんですよ。。』
    れいのお母さんに話し掛けられてとまどっていた俺に助けをいれる母。
    『そうなんですか。来てくれてありがとう。れいな、昼前に発作おこして今手術してもらってるんよ。』

    2007-02-19 16:08:00
  • 91:

    りょう

    れいのお母さんが話はじめたその時、手術中の合図を知らせる電気が消えた。れいの妹が『あっ』と反応したのと同時にその場にいた俺たち6人一斉に手術室のドアに注目する。

    2007-02-19 16:27:00
  • 92:

    りょう

    自動ドアが開き、医者数人がれいの乗っているであろう移動式ベッドと共に出てきた。と同時に迎えに来ていた看護士にベッドを渡した。
    『ありがとうございました…』
    医者のもとに寄っていったれいのお母さんとお父さんとおばあさんを残し、れいの妹と俺と母は看護士について病室へと迎う。
    『おねえちゃん。。』

    2007-02-19 16:36:00
  • 93:

    りょう

    病室に着いて、看護士さんがベッドの準備をしてくれている間、俺たち3人は狭い病室で邪魔にならないように廊下で待つことにした。
    さっきから胸のドキドキが止まらない。うまく声がでない。と言うか、うまく息さえできない。
    味わったことのない気持ち悪さに吐き気を覚えつつ、俺はしゃがみこんだ。

    2007-02-19 16:44:00
  • 94:

    名無しさん

    期待して待ってます?

    2007-02-21 16:23:00
  • 95:

    りょう

    95さん、本当にありがとうございます!
    正直書き続けていいものなのか、僕の中で葛藤があったんで救われました。
    がんばります!

    2007-02-23 04:42:00
  • 96:

    りょう

    『おまたせ!』
    俺たちが丁度部屋に入ろうとしたとき、医者と話すため手術室前に残っていたれいのお母さんたちが小走りでやってきた。
    とりあえず全員で病室に入り、眠っているれいの顔をのぞきこむ。

    2007-02-23 04:48:00
  • 97:

    りょう

    呼吸器をはめ、体にいくつものチューブがつながれている姿はやはり痛々しい。
    『すいません。ちょっと仕事場に電話入れてきます。』
    見ていられなかった。
    受け付け公衆電話の奥、喫煙所へと向かう。

    2007-02-23 04:52:00
  • 98:

    裕美

    しおり?

    2007-02-23 15:58:00
  • 99:

    名無しさん

    期待して待ってます

    2007-02-23 17:22:00
  • 100:

    りょう

    裕美さん、いつもありがとうございます!少しづつで申し訳ないです。
    100さんもありがとうございます!
    がんばっていきますね!

    2007-02-23 17:26:00
  • 101:

    りょう

    『りょう君!』
    後ろかられいのお母さんと妹が走ってきた。
    『ちょっとまだ時間があったら、上のラウンジで話いいかな?』
    『あっ、はい。。』

    2007-02-23 17:41:00
  • 102:

    りょう

    そう言って、エレベーターの方へ歩きだす2人について歩く。
    胸がモヤモヤする。気分が悪い。

    2007-02-23 17:44:00
  • 103:

    りょう

    『りょう君、本当にありがとう。』
    コーヒーを一口飲み、お母さんが口を開いた。
    『いえ。。』
    何がだろう。俺はお母さんやれいに感謝されるようなことを何ひとつ。。

    2007-02-23 17:47:00
  • 104:

    りょう

    『何も。。』
    やっとの思いで声を絞りだす俺。
    『何もできてないんです。』
    苦しくてもどかしくて、思わず涙がこぼれた。

    2007-02-23 17:50:00
  • 105:

    りょう

    自分のことにいっぱいいっぱいで、れいを十分に癒してやることもできなかった。
    もっと会えたはずだし、もっとやさしい言葉をかけられたはずだし、もっと弱音も聞いてやれるはずだし、もっと、もっと、もっと、もっと。。言いだしたらきりなんてないほどできることはあったはずなんだ。
    れいが言う『大丈夫』に救われてたのは俺だったんだ。
    思うことはいっぱいあるはずなのに、涙でまた声がでない。
    『りょう君。。』

    2007-02-23 17:57:00
  • 106:

    りょう

    下を向いたままお母さんが口を開く。
    『昨日の夜、れいが言っててん。「私手術なんてしなくていいのに」って。私ただ手術が嫌なだけで言ってるんやと思って「何言うてるん」って言うたら「だってりょうがおったら元気なんやもん」って言うんよ。りょう君はまたれいがあほな言い訳してるわって思うかもしれへんけど、あの子本当にりょう君に会える日曜日だけは顔色がよくてね。』
    だんだん鼻声になりながら話すお母さん。握りしめたコーヒーをまた一口すする。
    『さっきお医者さんに「もう長くない」って言われたんよ。次また手術することはできるけど、逆に寿命を縮めることになるかもしれへんって。。』
    お母さんの声と肩が震えていた。

    2007-02-23 18:08:00
  • 107:

    りょう

    『お母さん。』
    れいが安心するためにしてやれることは気休め程度ならいくつでもあるだろう。でも『してあげる』なんて気持ちでしたことで、れいが本当に喜ぶなんて思えない。俺もそうしたいと思ってることをしたい。
    『俺は来たくてここに来てるんです。日曜日れいに会えることが、俺にとっても1週間がんばる力になってるんです。長くないって、あとどれくらいかわからないんですよね?』
    頷くお母さんに俺は続ける。

    2007-02-23 18:18:00
  • 108:

    りょう

    『じゃあ、れいはまだがんばって元気になろうとしてるんですから、もう死んだような言い方はしないでください。』
    お母さんはうつむいたまま『ありがとう』と泣いた。俺も泣いた。

    2007-02-23 18:25:00
  • 109:

    名無しさん

    頑張って??読んでるよ?

    2007-02-23 19:42:00
  • 110:

    りょう

    110さん、ありがとうございます!がんばりますね。

    2007-02-26 14:59:00
  • 111:

    りょう

    れいが目を覚ましたと連絡が入ったのは、3日後の夕方だった。

    2007-02-26 15:05:00
  • 112:

    りょう

    『りょう!』
    病室に入ると、ベッドを囲む家族の隙間かられいが嬉しそうに笑いかけてきた。俺はれいの家族にかるく頭を下げながられいのそばに寄らせてもらった。
    『元気?…ってのも変か。(笑)』
    『変じゃないよ!超ーーー元気♪』
    そう言って腕をブンブン振り回すれいを見て、家族は呆れたように笑ってた。

    2007-02-26 15:12:00
  • 113:

    りょう

    『んっとな、れいもうちょいしたら一回試しに退院できるらしいわ。』
    『えっ?』
    お母さんの方を振り向くと笑顔で頷いている。
    『この間手術がんばったしな♪』
    名誉の負傷〜と嬉しそうに胸元の手術跡を見せようとボタンを外しかけたれいをお母さんとお父さんが慌てて制する。

    2007-02-26 20:28:00
  • 114:

    りょう

    『週1やで♪』
    『ん?』
    『遊園地♪』
    もう長くないことを知らないのか、れいははしゃいで告げる。
    純粋にそれを叶えてやりたかった。

    2007-02-26 20:31:00
  • 115:

    りょう

    『子供つれて、やろ?』
    れいが笑顔で頷く。
    『じゃあまず結婚しなあかんな。』
    『え?』
    『あたりまえやろ。子供だけ作ったりしたら俺、お母さんやお父さん達に顔見せられへんやんけ。』

    2007-02-26 20:33:00
  • 116:

    りょう

    『そりゃそーや♪(笑)』
    れいと、れいの家族が笑う。
    『れい。』
    『ん?』
    『退院して落ち着いたら、僕と結婚してもらえますか。』

    2007-02-26 20:36:00
  • 117:

    りょう

    『え…?』
    『りょう君!?』
    お父さんが声をあげる。
    『急にすみません。でも僕、本気なんです。この3日間色々考えました。で、やっぱり僕、できるかぎりれいさんのそばにいたいって思ったんです。同棲なんて適当なものはお父さんにも申し訳ないし、この先一生れいさんとなら一緒にいる自信があるので。』
    『でもりょう君、れいは…』

    2007-02-26 20:46:00
  • 118:

    りょう

    『お父さん。』
    れいが遮る。
    『りょう、でもれい、これからもうこれ以上元気になることはないし、いつまで耐えれるかわからへんのやで?明日死ぬかもしれやんような嫁イヤやろ?』
    れいも知ってたんだ。。
    『れい?』

    2007-02-26 20:51:00
  • 119:

    りょう

    『ん?』
    『明日死ぬかもしれへんから、俺とは一緒にならんと他のことしたい?』
    『それは…。』
    『もし嫌なら正直に言って?嫌って言われたとしても、れいにどっか行けって言われへんかぎり俺は離れへんから。』

    2007-02-26 20:54:00
  • 120:

    りょう

    『…こんな体じゃなかったら、今すぐにでも結婚したいと思うけど。。』
    『いつ死ぬかしらんってこと?』
    頷くれい。
    『れい。俺かってもしかしたら今日の帰り道事故って死ぬかもしらんで?』
    れいが顔をあげる。

    2007-02-26 20:58:00
  • 121:

    りょう

    『俺、いつ死ぬかわからん男やけど、お嫁さんになってもらえませんか。』
    なんてあほなこと言うてんねんって顔でこっちを見つめるれいとれいの家族。あほなこと言ってるのくらい痛いほどわかってるっちゅーねん。でもこれが精一杯の俺の気持ちやねん。

    2007-02-26 21:04:00
  • 122:

    りょう

    その時、フッと笑う声が聞こえた。れいのおばあちゃんだった。
    『れい、あんたいい子に好きになってもろたなぁ。』
    おばあちゃんがれいの頭と俺の頭をなでた。
    れいの目から涙が溢れてきた。

    2007-02-26 21:07:00
  • 123:

    りょう

    『お父さんお母さん。』
    れいが口を開く。
    『いつ死ぬかわかれへんりょう君のとこに嫁に行っていい??』
    ふざけたように聞くれいにお父さんお母さんは笑って『好きにしなさい。』と言った。

    2007-02-26 21:11:00
  • 124:

    りょう

    それを聞いた瞬間、体中の緊張がとけ床にへたりこんだ俺を見て、れいは笑った。俺も、れいの家族もみんなみんな笑った。
    幸せだった。

    2007-02-26 21:17:00
  • 125:

    名無しさん

    アゲます???

    2007-02-28 06:08:00
  • 126:

    りょう

    126さん、ありがとうございます(*゚∪゚)
    こんな物でも読んでくださる方がいることに感動です。

    2007-02-28 07:56:00
  • 127:

    りょう



    その翌日、れいは死んだ。

    2007-02-28 08:03:00
  • 128:

    りょう

    『りょうさん。』
    葬式の喧騒の中、れいの妹ゆうちゃんが俺のもとにやってきた。
    『これ、お姉ちゃんが入院中にりょうさんに書いてた手紙。本当は手術が失敗でもして死んだら渡せって言われててんけど、今かなって思って。』
    ゆうちゃんから小さく折りたたまれた手紙を受け取った。俺は無我夢中で開く。

    2007-02-28 08:13:00
  • 129:

    りょう

    『DEAR→りょう♪ これを書いてる今はまだ元気やのに、もしりょうがこれを読むことがあったら今れいは死んでるんやんね。なんか変なの(>_

    2007-02-28 08:27:00
  • 130:

    りょう

    『…ずるいわ。』
    病院で俺が言った言葉を思い出す。
    「どっか行けって言われへんかぎり俺は離れへんから。」
    『どっか行けって言われたら行かなあかんって言ってまったやんけ。。』
    『りょうさん。』

    2007-02-28 08:32:00
  • 131:

    りょう

    手紙を読む間ずっとだまって俺の横に立っていたゆうちゃんが口を開いた。
    『それ渡されたときにお姉ちゃんからもう1つ伝えてほしいことがあるから言うといてって言われてん。なんか書くこといっぱいすぎて紙足りやんようになったらしいわ。お姉ちゃんはほんと最後まであの人らしいよな。』
    そう言って少し笑う。
    『「れいは天国でいい男見つけるから大丈夫やでな!」やって。』

    2007-02-28 16:10:00
  • 132:

    りょう

    『…だからあいつの大丈夫は。。』
    『りょうさん??』
    『恐いとも言われへんぐらいの恐がりのくせに、強がんなや。。!』
    俺は泣いた。泣いて泣いて泣いて泣いて泣いた。
    れい、俺の後ろにおるんやろ?これから先じいちゃんになるまで泣き顔なんてならへんようにするから、俺の貴重な泣き顔今だけ拝んどけ。

    2007-02-28 16:22:00
  • 133:

    りょう

    『…って感じやな。』
    『ふーん、そっかぁ。。』
    よくあるチェーンの居酒屋。横で気の入ってなさげな返事を返してくるのは、4年前俺の客として来てくれていたアイ。

    2007-02-28 16:48:00
  • 134:

    名無しさん

    やばい。めっちゃ泣いた

    2007-02-28 16:54:00
  • 135:

    りょう

    『4年前いきなり「今までありがとう」ってメールだけきて消えたし何があってんって思ってたけど、そんなことがあってんな。』
    4年ぶりで懐かしい気持ちと偶然の再会、酒も手伝って、俺はれいとのあらいざらいをアイに話していた。
    『っつーか普通さぁ、「かわいそう。。」とか「辛いね。。」とか言わん!?(笑)』

    2007-02-28 16:55:00
  • 136:

    りょう

    『あれ?そんなん期待してた??』
    ほっけをつつきながら尋ねるアイ。
    『期待とかじゃないけどさぁ。。』
    『だってさぁ、りょう可哀想ちゃうやん。』

    2007-02-28 16:58:00
  • 137:

    りょう

    『え?』
    『そんだけ人好きになれてさ、その人にもそんだけ好きになってもらえてさ、どっちかっつーとうらやましいよアイは。』
    …そうかもしれない。自然と心が和んだ。
    『俺ちょっと今日アイに会えてよかったわ。』

    2007-02-28 17:04:00
  • 138:

    りょう

    アイと居酒屋を出て歩いた。アイは駅にむかうから、ここでさよなら。
    『じゃあ元気でな!』
    『あっ!りょう?』
    『ん?』
    『あんたは大丈夫!』

    2007-02-28 17:09:00
  • 139:

    りょう

    アイが俺の胸をバンバン叩きながら言った。
    『なんやねん急に!(笑)酔ってるん??』
    『たぶんさ、れいちゃんは自分に大丈夫って言ってたんと同時に、あんたにもりょうなら大丈夫って言ってたんやと思うで!やさしい子やな!じゃ、またどっかで!』

    2007-02-28 17:13:00
  • 140:

    りょう

    嵐のように去っていくアイを見ながら、アイの残した言葉を思い返す。
    「やさしい子やな」
    『…知ってるっちゅーねん!』

    2007-02-28 17:15:00
  • 141:

    りょう

    思い出してまた久しぶりに泣きそうになったけど、我慢した。
    4年前にれいと約束したから。
    れい、おまえの真似して辛いときは言うねん。
    『俺は大丈夫!!』

    2007-02-28 17:20:00
  • 142:

    りょう

    おわり。

    2007-02-28 17:21:00
  • 143:

    りょう

    135さん、読んでくれたみなさん、本当にありがとうございました(^-^)

    2007-02-28 18:29:00
  • 144:

    ?みぃ?

    めちゃくちゃ泣きました?りょうサンみたぃな人に愛されたれぃサンは絶対最後まで幸せやったと思ぃます?

    2007-02-28 19:50:00
  • 145:

    名無しさん

    うわぁーバリよかったぁ(>_

    2007-02-28 19:53:00
  • 146:

    名無しさん

    すごく切ないのに、あったかい気持ちになれました?ありがとう???

    2007-03-01 07:51:00
  • 147:

    名無しさん

    感動しました??

    2007-03-01 09:41:00
  • 148:

    名無しさん

    なんか普通に涙でてた?書いてくれてありがとう?

    2007-04-03 17:12:00
  • 149:

    名無しさん

    よかった?

    2007-04-04 10:37:00
  • 150:

    私、れいさんみたいな強い女の子になりたい。
    すごく感動しました。私の彼氏は病気です。私はまだ支えられていません。強くなれていません。でもれいさんみたいな強い子になりたいッてこれ読んで本気で思いました。素敵な人に愛されていて幸せですね。私達もれいさん達みたいな素敵なカップルになります。お話書いてくれてありがとうございましたm(__)m

    2007-04-04 11:51:00
  • 151:

    名無しさん

    感動した?お話ありがとうございました??

    2007-04-17 07:18:00
  • 152:

    名無しさん

    この話好き

    2007-11-27 16:22:00
  • 153:

    名無しさん

    惚れた女のパクリやん

    2007-11-27 19:01:00
  • 154:

    名無しさん

    別にパクリちゃうやん?
    てか一生懸命書いてくれはったものそんな風に言わへんくてもよくない?
    あたしは好きやで??

    2007-11-27 19:12:00
  • 155:

    名無しさん

    久しぶりに小説でウルウルきました?

    2007-11-28 07:59:00
  • 156:

    名無しさん

    a

    2007-11-30 09:21:00
  • 157:

    .

    2007-11-30 10:58:00
  • 158:

    名無しさん

    ヤバい泣けた?
    純粋な恋したくなりました??

    2007-11-30 17:14:00
  • 159:

    名無しさん

    あげ

    2007-12-26 23:59:00
  • 160:

    名無しさん

    泣いた?

    2007-12-27 03:41:00
  • 161:

    名無しさん

    2007-12-27 12:40:00
  • 162:

    名無しさん

    .

    2007-12-28 19:34:00
  • 163:

    名無しさん

    あげ

    2008-02-14 01:15:00
  • 164:

    名無しさん

    ??

    2008-05-09 16:45:00
  • 165:

    名無しさん

    やばい

    2008-05-10 00:53:00
  • 166:

    名無しさん

    なかなかいいやん?

    2008-11-29 01:24:00
  • 167:

    名無しさん

    何気に読んでびっくりした?りょうさん幸せなってね?切ないけど感動でした?

    2008-11-29 11:45:00
  • 168:

    りょう

    読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました(^-^*)
    久しぶりにまだ残っているか覗きにきて、最近も目を通してくださったり励ましのコメントをくださったりしていることに感謝と共に感動してます!
    これを書かせてもらってから早2年。何も成長してない僕ですが、僕なりに前向きに頑張ってます(*^ー^)
    みなさんも後悔の無い、いい恋してくださいね!

    2009-02-08 00:41:00
  • 169:

    名無しさん

    あげ☆

    2009-04-23 08:18:00
  • 170:

    名無しさん

    名前:名無しさん:09/04/23 02:19
    うちの店の子も。スタイルいいし、可愛いのにガキしか上がらなくて15分ばっかりで平均5本くらいの子いる…めっちゃ可愛いのに不思議
    【IP強制表示中】 124.146.174.38

    2009-04-23 10:18:00
  • 171:

    名無しさん

    めっちゃ泣いたよぉ?
    れいさんも、りょうさんも幸せにすごしてくれてるといいなぁ?天国でまた絶対に会えるから、、
    りょうさん素敵な小説ありがとぉ?

    2009-04-24 03:16:00
  • 172:

    名無しさん

    あげる??

    2009-10-07 01:21:00
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