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非恋愛体質
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1:
暇潰しにちょっと変わった日常を送った日々の事を
書こうかと思います
小学校4年生の時、父親の仕事の転勤で
東京から大阪に引っ越す事になった。
それまでの一緒に過ごして来た友人達と離れるのが嫌で
数日、駄々をこねて父親と口をきかなかったのを
大人になった今でも覚えてる。
結局は子供の無意味な抵抗で
否応無しに全く土地勘の無い大阪に来た。
「新しい友人出来るのかな・・・」
「いじめられないか・・・」
そんな不安は見事に的中、どう見ても言葉遣いが全く違うあたしは
いじめの対象に最適。2007-02-08 23:31:00 -
25:
マックに着いてきょろきょろ見渡すとおじさんはもう既にメニューの乗ったトレーを手元に置いて
席に着いていた。あたしを見付けると小さく手の平をこっちこっちと動かし自分の方へ来るように合図した。
席に着くとおじさんは「こんにちは、平日は仕事があるから誘いに乗れなくてごめんな」と今日の事に対して謝った。
「うん」自分で誘ったくせに嬉しそうな顔さえ見せずに無愛想に頷くあたしにおじさんは嫌な顔も機嫌が悪くなる様な事もなく
「どこか遊びに行こうか?それとも映画を観に行く?」と昨日と同じ笑顔で聞いて来た。2007-02-09 14:22:00 -
26:
「シックス・センス観たいな・・・」当時その映画がマスコミでも話題になており思わず口をついて出た。
おじさんは携帯を取り出し「最近は携帯電話で上映時間も調べられるから便利やなー」と言いながら携帯をいじり出した。
「まだ1時間も先だけど待てる?」液晶画面を見ながらおじさんは質問した。「待ちます」と言うとおじさんは携帯をたたみ
ポケットにしまい席を立って「制服だと目立つし服をその間に買いに行こう」と言い出した。
「え?」「大丈夫、大丈夫」と何が大丈夫なのかも言わずあたしの鞄を持ってマックを出て行く。2007-02-09 14:40:00 -
27:
あたしも急いでおじさんに付いて行きマックを出た。
おじさんは急に立ち止まり「この辺だと洋服はどこで買うのがいいかな?」と
あたしの方に顔を向けて聞いて来た。おじさんの年代で今時の女の子の洋服のお店を知らないのは無理も無い。
「えーと・・・BURBERRY BLUE LABEL 、DO!FAMILY、iiMK、HYSTERIC GLAMOUR 、agnès b.・・・とか」
あたしが次々出す洋服ブランドの単語はおじさんには意味不明らしく「うーん」と顔をしかめた。2007-02-09 16:35:00 -
28:
そしておじさんは「いちごちゃん案内して」とあたしに先を歩く様に促した。
良く行くBURBERRY BLUE LABELのお店へとあたしは歩き出した。少し遅れておじさんも歩き出す。
「端から見えたら親子に見えるだろうな」とどうでもいい事を考えながらデパート内のショップを抜けて行く。
「ここの洋服好きです」とBURBERRY BLUE LABELのお店の前に立ち止まるとおじさんも立ち止まり
店内を興味深々に見渡した。「へー可愛い洋服が沢山あるね〜」2007-02-09 16:41:00 -
29:
「これもいいな、これも可愛いやないか」おじさんは一人で勝手にどんどん洋服を手にして行く。
「それ全部買うんですか?」聞けないまま呆気に取られておじさんを見るだけだった。
「試着してみて」おじさんは押し付けるように大量のの洋服を差し出した。
(´゚Д゚`)まさにあたしはこんな顔だった。「早く早く」おじさんに急かされフィッティングルームへと
気が乗らないままあたし一人で入った。2007-02-09 18:39:00 -
30:
着替える度にフィッティングルームの扉を開けておじさんに見せて
その度におじさんは「似合う似合う」と本当に嬉しそうに喜んで言った。
それを見るうちにあたしも嬉しくなりいつの間にか笑顔で「これはどう?」と
今度は自分から聞くようになった。おじさんはずーっと笑顔で「似合うわ〜可愛いわ〜」と
褒めるばかり。2007-02-09 19:12:00 -
31:
最後の服を着替えるとおじさんは自分の傍にいる店員に
「これ全部買うわ。今着てる服だけ包まないでこのまま着て行くから制服の方を包んで」と告げた。
店員は慣れた顔で「かしこまいりました」とおじぎをして服を包み出す。
あたしは店員の耳に入らぬよう小さな声でおじさんに呟いた。「お金・・・」
それを聞くとおじさんは「大丈夫やって、おっちゃん稼いでるし」と優しい声で返事をした。2007-02-09 19:17:00 -
32:
そんな疑問が沸く事が後に何度もあったけれど謎が解けるのはもう少し先の事だった。
話題になっていた映画「シックス・センス」は本当に結末が衝撃的で
スクリーンを後にしてもおじさんと歩きながら映画の話ばかりをしていた。
「おっちゃんで良ければまた一緒に出かけよう、そんじゃあね」「うん、またね」
夕方になりあたしとおじさんは駅前で手を振りながら別れた。2007-02-09 20:21:00 -
33:
「駄目です!」先陣を切って反対したのは母親の方だった。
あたしは知っていた。娘のお嬢様学校、それも優秀な学校に行ってる事が自慢で
母親自身のステイタスの様に誇りにしていた事を。
「・・・」それを知っていたから、続けて「お願いします」と言えなくなってしまった。
「理由を教えてくれないといいよと簡単には言えないよ」父親は母親を制止してからそう告げた。2007-02-09 20:38:00 -
34:
名無しさん
あげ(^O^)/
2007-02-10 04:10:00