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非恋愛体質

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  • 1:

    暇潰しにちょっと変わった日常を送った日々の事を
    書こうかと思います

    小学校4年生の時、父親の仕事の転勤で
    東京から大阪に引っ越す事になった。
    それまでの一緒に過ごして来た友人達と離れるのが嫌で
    数日、駄々をこねて父親と口をきかなかったのを
    大人になった今でも覚えてる。
    結局は子供の無意味な抵抗で
    否応無しに全く土地勘の無い大阪に来た。
    「新しい友人出来るのかな・・・」
    「いじめられないか・・・」
    そんな不安は見事に的中、どう見ても言葉遣いが全く違うあたしは
    いじめの対象に最適。

    2007-02-08 23:31:00
  • 2:

    ちょっとあたしが他の生徒に手が触れただけで「うわー」と騒ぎ
    他の生徒に触れた部分をなすろうとするのは当たり前。
    隣り合わせの机を離されるのも当たり前。
    何かのグループ分けで必ず自分が余るのも当たり前。
    勿論、余っても誰も入れようとせず結局、最後は担任が
    「ほら入れてあげなさい!!」と
    無理矢理どこかのグループに詰め込み
    そのグループの全員から恨みがましい厄介者を見るような目で
    あたしを見るのも良くある事だった。

    2007-02-08 23:40:00
  • 3:

    学年が変わりマシになるだろと期待を抱いてはみたものの
    4年生時のクラスメイト数人が5年生のクラス替えでも同じになり
    彼らがウイルスの様にいじめの菌を他の生徒達に撒き散らし
    変わる事はなかった。
    「いつまで続くんだろう」
    さすがに慣れてくるとクラスから孤立してる事を
    寂しいとも悲しいとも思わず妙に冷静になり
    今後の身の振り方を考える様になった。
    「お父さん塾行きたい、進学塾!!」
    ある日、思い立って父親にお願いをした。
    勉強が好きだった訳でもなくただ
    「このまま小学校の同級生と同じ中学に進むのは危険だ」と
    判断したからだ。

    2007-02-08 23:54:00
  • 4:

    それまで勉強も中の下で宿題以外はしようとしなかったから
    当然、父親は目を見開いて驚いたけれども
    娘がやる気を出したのが嬉しかったのだろうか、あっさり
    「うん」と返事をした。
    いきなり中の下の成績、いわゆる「馬鹿」だったあたしが
    突然、進学塾に行っても塾の講習が
    理解出来ないのは仕方の無い事で数ヶ月、塾でも悩まされた。
    それでも「あいつらと同じ中学に行くのは絶対嫌だ!!」と言う
    気持ちのおかげで頑張れた。
    数ヶ月、居残りの勉強にも嫌な顔をせず付き合ってくれた
    塾の講師のおかげで6年生に上がる頃の偏差値は
    入塾当時より格段に伸びていた。

    2007-02-09 00:02:00
  • 5:

    選べる私立中学も沢山あった。
    「何処を希望だ?」6年生になり少し経ってから志望校を聞かれた。
    迷わず即答「女子校」と。
    男子も混じってのいじめのせいで男嫌いになってた。
    父親や塾の講師にはそうでもなかったけれど
    学校で男子を見るだけで胸は嫌悪感で
    ムカムカする状態になっていた。
    希望通り努力した甲斐あって市内の私立女子中学校に合格した。
    同級生も「きっしょい、きもい」と言う位、嫌ってた生徒が
    自分達と違う中学校に行くんだからさぞ嬉しかった事だろう。

    2007-02-09 00:13:00
  • 6:

    入学して驚いたのは同級生になるであろう女子生徒達の父母。
    ぱっと見るだけでお金持ちなのが分かる身なりだった。
    「・・・あ・・・もしかしてお嬢様学校だった???」
    ポカーンとした顔でその光景を眺めるあたしの顔は間抜けその物。
    小学生当時は何も考えずただ女子校で制服が可愛いと言う理由で
    その学校を選んだ。親不孝にも学費の事を全く考えていなかった。
    今、思うと中流階級の両親は
    相当、頑張って節約して学費の工面をしていたんだろうな。
    上流階級が多いとは言え、同じ様に中流階級の生徒も居たので
    幸い学校で浮く事は今度は無かった。
    暫くは平凡に過ごし仲良しと呼べる友人も作る事は出来たけども
    思春期真っ只中の中学2年になる頃、周りの上流階級の生徒と自分を
    比べて鬱気味になり出した。

    2007-02-09 00:39:00
  • 7:

    「電車で毎朝痴漢する奴、むかつく」
    「毎日、臭い香水プンプン教室に充満させるクラスメイトむかつく」
    「電車で我先と乗ろうとしてあたしを突き飛ばすおばさんむかつく」
    そんな風につまらない本当、今思うとつまらない事で苛付いたり
    クラスメイトの持っているヴィトンやプラダの鞄と
    自分の安いSAZABYの鞄を見比べて惨めな気持ちになって沈んだり
    これも今、思うとつまらない事なんだけども
    当時は感情が不安定な状態で
    そんな自分に対して自己嫌悪を抱いたりもした。
    仲良しだった友人達にも、その影響で八つ当たりをする様になり
    少し距離を置かれるようになった。

    2007-02-09 00:55:00
  • 8:

    この時、初めて今までに無い寂しさを感じた。
    学校帰り、他の楽しそうにお喋りしながら帰る他校の女子生徒を
    眺めて泣きそうになりながら某ビルのマックでシェイクを
    鼻水混じりに飲んでいた。
    おじさんと出会ったのはその時だった。
    「今、何時かな?」
    突然、隣に座っていたスーツを着たおじさんが声をかけて来た。
    「時計腕にはめてるじゃん!」と言う突っ込みより先に
    男に対する嫌悪感が沸いた。
    「最悪!」内心、そう思い無表情になって席を立とうとすると
    おじさんは穏やかな口調で言った。
    「少しだけ、おっちゃんと話してくれる?」

    2007-02-09 01:08:00
  • 9:

    顔を良く見ると自分の父親と
    大して歳が変わらない年代のおじさんだった。
    そして何故かその目はあたしと同じ寂しそうな瞳。
    同情だったのだろうか、それとも好奇心からだったのか
    今となっては良く覚えていないけれども
    話をする為にあたしは再び浮かした腰を椅子に下ろした。
    「いいよ、話しようか」
    ぶっきらぼうに愛想の無い口調でおじさんに返事をした。
    「ありがとう、君は優しい子だね」
    嬉しそうな表情に変わるおじさんに対して
    余りに可哀想に感じ少しだけ作り笑いで口を動かした。

    2007-02-09 01:18:00
  • 10:

    名無しさん

    読んでます??
    略どないかならんかな?

    2007-02-09 01:22:00
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