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たいむりみっと
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1:
美咲
あんたと出会ったのは出会い系サイト。
そもそもの始まりはあたしがサイトなんかしたから。
ホンマどえらい後悔やわ、まあ今更やけど…
2007-02-10 20:57:00 -
2:
美咲
《スタービーチ》
誰もが一度は利用したであろう出会い系サイト。
あたしそんなん知りたくなかったな。あんたにも利用してほしくなかったわ。
2007-02-10 20:59:00 -
3:
美咲
2005年、夏。まだあたしが16のときのこと。
友達の優子とミナミでオールして遊んだ。家に帰る電車賃を残すことすら忘れて2007-02-10 21:01:00 -
4:
美咲
足も金もないあたしは途方に暮れた。そんなあたしに優子はケータイを差し出して見せた。そこには見たこともないような数のメールが。
2007-02-10 21:02:00 -
5:
美咲
『これ、どないしたん?なんかのイタズラ?』
「美咲知らんの?スタビやん。出会い系や。ミナミまで車出してくれるヒトおらんかなぁ思てな」
2007-02-10 21:04:00 -
6:
美咲
『あ、そう。こんだけメールきたん?で、足になる奴みつかったんかいな』
「とりま写メついた奴以外は消したぁ。何人かに返事してみるか」
2007-02-10 21:06:00 -
7:
美咲
優子がてきぱきとメールをこなしてくれて、一人の男がヴィトンのショップ前まで車で来てくれることになった。
2007-02-10 21:08:00 -
8:
美咲
顔も名前も、知らない男。
2007-02-10 21:09:00 -
9:
美咲
ためらいもせず車に乗って、男に勧められて、生まれてはじめて草した。
すごい臭いで具合がおかしくなりホテルで寝ていく?と男が聞いてきた。
2007-02-10 21:11:00 -
10:
美咲
遊んで疲れてたから、あたしも優子もベットで寝れることを素直に喜んだ。男に下心があるのも承知済み、それよか眠気をなんとかしたいな。と
2007-02-10 21:13:00 -
11:
美咲
ホテルに着き、大きなベットで3人がごろんと川の字に並び寝転んだ。あたしは即寝してたな。
何度か目は覚めてんで?
だってベットぎしぎし軋んでるし、あえぎ声うるさいねんもん。
2007-02-10 21:15:00 -
12:
美咲
行為の真っ最中の優子と目が合った。
わっ、きーまーずーい
優子は小声で「寝たフリしとき!」ってゆうてくれた。あ、ありがとう。お言葉に甘えて笑”
2007-02-10 21:16:00 -
13:
美咲
優子の表情はだいぶ苦痛そうな顔やった。なんや、あえぎ声演技かいなと思うと笑えて、狸寝入りもでけへん。
2007-02-10 21:20:00 -
14:
美咲
いつの間にか寝てしまってみたいで、次に起きたときは男のイビキでお目覚め。
優子はシャワー浴びてた。2007-02-10 21:26:00 -
15:
美咲
それから2人で先に部屋を出ることにした。
男は…放置やな。こんな寝てたら足にもならへん役立たずや。でも帰りの電車賃ないのには変わりない
2007-02-10 21:41:00 -
16:
美咲
『優子ごめんな。また振り出しやな』とあたしが肩を落としてたら、優子はごそごそと男の服を漁ってた。「大丈夫やし。こいつ金モやで、だいぶ」
2007-02-10 21:44:00 -
17:
美咲
男の財布は貰ってくことにした。中身は確か18万ちょいやったかな。3万だけ貰って残りは優子に。身体はってくれたんやから、これくらいは当然。
2007-02-10 21:47:00 -
18:
美咲
「あたしなぁ、こうやっていつも小遣い稼いでんねん。バイトなんかダルイ」
『てゆうか、こんなんで3万も入るん!?出会い系って結構オイシイやん』
2007-02-10 21:52:00 -
19:
美咲
「せやろ。でもかなりリスクあるで?危険やしなあ。絶対美咲はしたらあかんで」と優子。
友達思いやなあ、ありがとう。ホンマやるもんとちゃうわ。。2007-02-10 21:55:00 -
20:
美咲
それ以来すっかり味を占めてた。スタビにあたしは暇さえはれば投稿するようになった。
うまくいけば金も手に入る、いい暇つぶしになるし
2007-02-10 22:00:00 -
21:
美咲
それだけで済むはずやったのにな、ホンマは
2007-02-10 22:02:00 -
22:
美咲
たいむりみっとまで少し近付きはじめてた
2007-02-10 22:03:00 -
23:
名無しさん
読んでるよ?
2007-02-10 22:16:00 -
24:
美咲
出会い系にどっぷり浸かってた毎日。
季節はもう夏から秋になろうとしてたある日…
あんたと出会うことになった
2007-02-10 23:11:00 -
25:
美咲
どんだけ投稿してもメールが続かない、飽き性なあたし。だから実際に会ってどうこうなんてなかった。
そこまで辿り着くことがまずなかった。
2007-02-10 23:13:00 -
26:
美咲
その日も投稿してちょこっとメールして終わりやと思ってたのに、やのに珍しく気が合うヒトがいて、とんとん拍子で話が進み突然会う話になってしまった。
2007-02-10 23:15:00 -
27:
美咲
少し戸惑ったけど、なんでか会ってみたいってゆう気持ちに駆られて、うん会おうと返事してもうた
2007-02-10 23:16:00 -
28:
美咲
そう、その返事のせいでラインを超えてしまった。
カウントダウンのスタートやで。
あたしの人生のたいむりみっとまでの
2007-02-10 23:17:00 -
29:
美咲
メールしてしばらくしてから、今から出るわって言われた。そのヒトは豊中から来るんだとか。40分くらいで行けるでって言われて慌てて仕度した。
2007-02-10 23:19:00 -
30:
美咲
家の近所の駅のロータリーで待ち合わせ。用意のトロイあたしは遅刻した。あららぁー、一応急いだつもりやったのに。
ロータリーには白いミラが停まってた。『あれか…』2007-02-10 23:20:00 -
31:
美咲
コンコンと助手席の窓を叩いて『おじゃましますぅ』と車に乗った。運転席には結構男前なヒト。誰似かな。芸能人でゆうとISSA?
こんな格好良いとかなりドキドキやん笑”
2007-02-10 23:22:00 -
32:
美咲
『待たせてごめんな?あんた着くのはやいわ。名前は?何才?』とかテンパって質問攻めしてもた。
「急かしてごめんやん笑”。名前はたく。21やで。てかドコ行く?カラオケ付いてるベットとかどう?」2007-02-10 23:23:00 -
33:
美咲
『へー、美咲は16。てか周りくどいな、ラブホ行きたいって素直に言えばいいやんか笑”』
「よっしゃ美咲!Let'goラブホやあー♪」2007-02-10 23:25:00 -
34:
美咲
かなりあっさりとした流れてラブホまで来てしまった。今思うとひどいな。どないしとったんや!?あたし!自暴自棄やん笑”
2007-02-11 00:13:00 -
35:
美咲
こんなチャラいあたしやけど、実はラブホなんて優子たちと行ったのが初めてで、これで二度目やねん。
てか、エッチもしたことなかった。。
2007-02-11 00:14:00 -
36:
美咲
『どないしよ…』
途中に寄ったホテルの隣に建つコンビニで、ポツリとあたしが呟いた。
「んー?ビールとかいる?なんでもカゴ放り込みや」
2007-02-11 00:16:00 -
37:
美咲
あー。すげい。。こんな男前と、初エッチやんか。
間違いなくするやろな…
ここまで来てんから、もう、覚悟きめないと
2007-02-11 00:18:00 -
38:
美咲
カチャリ。
両手にコンビニ袋を抱えて部屋に入った。びっくりするほど綺麗やから驚いたなあ。優子と行ったカバのお医者さんとはえらい違いだこと笑”
2007-02-11 00:19:00 -
39:
美咲
「なかなか綺麗やん〜!昨日会ったコとここ来よう思っててんけどなあ、風邪気味やぁいわれて…うんぬんかんぬん」たくは何ちゃらゆうとったけど、緊張してたあたしは聞いちゃおらんかった
2007-02-11 00:21:00 -
40:
美咲
聞いてりゃよかった、よく考えてりゃよかった、あの詞―コトバを。
「昨日会ったコと―」
2007-02-11 00:23:00 -
41:
美咲
あたしは速攻ベットに押し倒されて、スッポンポンにされた。手順なんて知らんから、されるがままに。
「気持ちいいの?ん?」と聞くたくはエスなんやろう。丁度いいや
2007-02-11 00:26:00 -
42:
美咲
たくはこれでもかと言わんばかりに自分のテクニックを見せ付けてくれたんやと思う。はじめてやねんから、テクも糞もわからんかったけどな。
2007-02-11 00:28:00 -
43:
美咲
たくのはきっと大きい。他のとは比べたことないけど、あたしの手首なんかより遥かに太い。
それを無理矢理くちの中に押し込んだ。これからあたしの中に入るんや。入るんか?
2007-02-11 00:28:00 -
44:
美咲
はい ♂貫通♀。
わ、そこに穴はない!
わっわっ、めっさ痛い!
ちょ!動くなって!
2007-02-11 00:30:00 -
45:
美咲
なんて思いつつも、テレビドラマで見たあえぎを真似してみた。あとはひたすら天井と、たくの顔を往復して眺めてた。ハヤクオワレ
…気持ちいいなんて、とても言えん
2007-02-11 00:32:00 -
46:
美咲
『あっ、はぁ。んっ!』
「あーイキそうっ!あっ」
2007-02-11 00:34:00 -
47:
美咲
白っぽい熱いのがお腹に出されて行為は終了。
すごい長い長い時間に感じた。それなりに雰囲気のあるエッチやったとは思う。やけど愛のないエッチ。
たくは満足そうにしてたし、まあいいかな、と
2007-02-11 00:35:00 -
48:
美咲
2人でお風呂に入って落ち着いたところで、遅れ馳せながらの自己紹介をした。
とゆうかカミングアウトしだしたんやな。
2007-02-11 03:45:00 -
49:
美咲
「俺、ほんまは24やねん!あまりにもトシ離れてるから言えんかったわ」
『あらそー、あたし処女やってんけど美味しく食べてもらえた?』
2007-02-11 03:47:00 -
50:
美咲
たくは意外にも驚いた顔をみせた。そら、処女食ったなんて気が思いわな。。
「じゃあ大事にさせてもらうわ。彼女になって?」
2007-02-11 03:48:00 -
51:
美咲
神様どうにかしてや。突然すぎます。このヒト。
あたし目ぇ真ん丸にしてたと思うよ。
『何ゆうてんねん』
軽く茶化してみせた。やけど…すでにあたしはたくのこと好きになっててん。
2007-02-11 03:49:00 -
52:
美咲
本当のところ、このままバイバイされるのは嫌やった。食い逃げさたら悔しいとかじゃなしに、好きって気持ちがあったから。
2007-02-11 03:51:00 -
53:
美咲
『じゃあー。。処女食った責任取って貰おうかなあ。付き合おっか』
と、言葉がへたくそなあたしは小憎たらしい言い方しか出来んかった。
内心ほんまどきどき…
2007-02-11 03:54:00 -
54:
美咲
出会ってたった数時間のうちにキスして、身体を交えてしまったあたしとたくは、晴れてこうして彼氏・彼女となった。
2007-02-11 03:54:00 -
55:
美咲
なあ、
付き合うことって普通は幸せなはずやん。
少なくともお互いに気持ちがあるはずやん。
2007-02-11 03:56:00 -
56:
美咲
やのに何でうちらにはないん?
後悔しかないん?
他に何もないん?
2007-02-11 03:57:00 -
57:
美咲
いや、ほんまあってん。
これ以上に傷つきたくなくて揉み消した、あたしのあんたに対する気持ちが
2007-02-11 03:59:00 -
58:
美咲
お風呂から上がると軽く食事して眠りについた。
さっきのとは全然違う、愛があるキスをして、たくの腕のなかで眠った。
2007-02-11 04:00:00 -
59:
美咲
プルプルブル。
部屋の電話が鳴って目が覚めた。どうやらチェックアウトの時間らしい。
すやすや寝てるたくを起こして服を着せ、さっさと部屋を出た。
2007-02-11 11:13:00 -
60:
美咲
たくが言う「もう一泊しねぇ?」えっ・・・再びホテルへと入った
2007-02-11 12:31:00 -
61:
美咲
ごめん・・・またち○こ発ってきた。ヤってもいい?
2007-02-11 12:33:00 -
63:
名無しさん
実在やんHIVなったんやろ
2007-02-11 13:15:00 -
65:
美咲◆lXW4IeC7l.
あたしの家に寄って制服に着替えて、学校まで送ってもらうことに。
校門前でたくに待っててもらって、あたしは教室には向かわんと職員室へ入っていった。
2007-02-11 15:59:00 -
66:
美咲
担任をみつけて机に勢いよく退学届を叩きつけた。
『お世話になりました!』それだけ言うと、足早にたくの車に戻った。もうココには来おへん。あとはオカンに適当に手続きしてもらえばいいや
2007-02-11 16:02:00 -
67:
美咲
「そんな簡単に決めていいんかぁ?」たくが心配そうに尋ねてきた。
『いいねんでっ!チョットでもたくと遊ぶ時間がほしい!そう思ったから』
なんて思い付きで言った。2007-02-11 16:06:00 -
68:
美咲
ホンマはちゃんとした理由があった。
両親が離婚することになって、親子3人が、揉めに揉めたとこ、学費を払うことを拒まれた。
辞めな…仕方ないやん2007-02-11 16:08:00 -
69:
美咲
ああ、もったいない。
無理ゆうてでも行かせて貰うべきやったな。
今はそう思ってるねん
2007-02-11 16:10:00 -
70:
美咲
付き合いだして半年経ったころ、「うち来るかあ?」たくがそう言ってくれた。
離婚後、漫喫やカプセルホテルで生活してたあたしは、お言葉に甘えてお世話になることにした。
2007-02-11 16:18:00 -
71:
美咲
それから何ヵ月も、バイトすらせんとずっとたくの実家にいた。
何でか、たくも働きに出ることはなく傍に居てくれた。
2007-02-11 16:23:00 -
72:
たく
たくはラーメン屋で働いてたらしいけど、あたしと知り合う少し前に辞めたんやとか。
社員さんやったみたいで、何年か勤めてたらしい。
『なんで辞めてもたん?もったいないなあ。。』
2007-02-11 16:24:00 -
73:
美咲
「美咲も学校辞めたやん。もったいないなぁ!笑”」
さらーっと誤魔化された。話したくないんやろうな。
何かしら理由があるんやろう。
2007-02-11 16:27:00 -
74:
美咲
もう半年も一緒やのに、あたしはたくのこと何も知らんかった。
たくには秘密が多い。
多すぎる2007-02-11 16:28:00 -
75:
美咲
とゆうかたくは自分のことを何も話してくれんかった。それに対してあたしは惨めさと淋しさを感じた。
『美咲、たくの彼女やのになっ…』なんてスネたこともあった。
2007-02-11 16:30:00 -
76:
美咲
「ははっ笑”そやでえ!彼女やから四六時中いっしょに居てるやんか☆」
それだけ?やっぱり教えてくれへんねんな。
徐々に不安が募りだした。2007-02-11 16:32:00 -
77:
美咲
さらに季節は流れて、また夏がやってきた。
ぼちぼち2人とも働きだして、それなりに忙しく、なかなか充実した関係を保ってた。
2007-02-11 16:33:00 -
78:
美咲
8月のある日。
あたしの17の誕生日。
『お出かけしたいな』とたくにおねだりを。
普段、買い物にも行く暇がなかったから、今日くらいは ね、
2007-02-11 16:34:00 -
79:
美咲
「せやなあ、誕生日やのに家でゴロゴロしとったアカンわぁ。どこ行こっか?」
『カラオケもベットもゲームもあるとことか…行きたいな☆笑”』
2007-02-11 16:35:00 -
80:
美咲
「周りくどいなあ。素直にラブホっていいなさい笑”どんなとこがいいん?」
いつかの会話を繰り返して、にたにたと思い出し笑いしてるあたし。
2007-02-11 16:37:00 -
81:
美咲
それを横目に、たくは部屋のクローゼットをごそごそと漁って、カードケースをいくつもいくつもひっぱり出してきた。
「さてとぉ、どこがヨカッタかなあ。。」2007-02-11 16:40:00 -
82:
美咲
たくはあぐらをかいて座り込み、カードケースの山から一つ手に取った。
『何のカードなん?』
あたしもたくの膝に乗ってケースを覗き込む。。
2007-02-11 16:43:00 -
83:
美咲
『何っ?全部ラブホやん。しかも美咲と行ったことないのんばっかり…』
そこにあったカードの枚数は、軽く80枚ほどあった2007-02-11 16:45:00 -
84:
美咲◆lXW4IeC7l.
「これはなあ、精出して集めた俺のコレクションやんかぁ。苦労してんで笑”」
『黙って。精の意味ちがってるから。で?誰とこんだけ行ってんな』
2007-02-11 18:30:00 -
85:
美咲
「「聞いちゃう?『てか吐け』やけど泣くやろ?『悪いコトしたん!?』聞かんのが美咲の為かと…」」
言葉が出なくなった。あれだけたくのこと知りたかったのに。聞かれへん。
2007-02-11 18:31:00 -
86:
美咲
何でか涙がじわじわと溢れ出てもうて、その日はじめてたくの前で泣いた。
たくの過去が少し見えたことで、こんなにショックを受けると思ってなかった。2007-02-11 18:32:00 -
87:
美咲
今現在のあたしから、この当時のあたしに言いたい。こんなことで泣いてたらアカン。まだ可愛いもんや
あんたはこの先、立ち直られへんほどのショックを受けることになるねんから
2007-02-11 18:34:00 -
88:
美咲
日に日にたいむりみっとまで近づいてってるんやから
2007-02-11 18:35:00 -
89:
美咲
たくは少し困った顔をして、ぽんぽんっと頭を撫でてくれた。
いつの間にか泣き疲れて眠ってしまったようで、起きたときには日が暮れてた。2007-02-11 18:41:00 -
90:
美咲
隣ではたくも寝息を立ててぐっすり眠り込んでた。
『えっ!?もう夜?どこにも行けんかったぁ…』2007-02-11 18:45:00 -
91:
美咲
気分は最低で最悪な誕生日やった。
真っ暗になった部屋で、泣きじゃくって放り投げた、カードを一枚残らず拾いあつめた。2007-02-11 18:51:00 -
92:
美咲
両手に持ちきれんほどになったカードを、ばさっと一気にごみ箱に捨てた。
たくを起こさないように、しずかに…しずかに…
2007-02-11 18:54:00 -
93:
美咲◆lXW4IeC7l.
それを境に、関係が少しずつぎくしゃくしだした。
あたしが一方的に離れて行っただけやけど。
とにかくバイトのシフトを詰めて、家に帰る時間をとことん無くした。
2007-02-11 21:43:00 -
94:
美咲
あたしの手のひらを返したような態度に、たくも薄々異変を感じてたんやろう。
近ごろ寂しげな顔してるのをよく見る。
あたしだってこんな事したらアカンってわかってる…2007-02-11 21:44:00 -
95:
美咲
ある日いつものようにバイトから帰ると、たくはもう布団で寝息を立ててた。
テーブルのうえにはあたしに用意された食事と、一枚の手紙があった。
2007-02-11 21:46:00 -
96:
美咲
美咲へ。
ちゃんと寝てるんか?飯は残さず食ってるか?
最近ろくに顔みることもないから気にしてるねんで。
今度の休みはぜったい出かけような。
2007-02-11 21:48:00 -
97:
美咲
たくは相変わらずあたしに優しい。それに反して自分の悪態にうんざりした。
『たく、ごめんな。これ以上あたしと居たら傷つけちゃいそうやなあ。。』
ボソっと呟いて、たくに手紙の返事を書いた。
2007-02-11 21:49:00 -
98:
美咲
たくへ。
だいぶお金が貯まったから、優子と部屋を借りることにした。
急に決めてごめんね。
長いことありがとう。ママやお姉ちゃんにもよろしく伝えといてください。
2007-02-11 21:51:00 -
99:
美咲
それだけを書き留めたら、ケータイと財布だけを持って、たくの家をでた。
あとの荷物はたくの居ないときに取りにこよう…
2007-02-11 21:53:00 -
100:
美咲
行く宛てなんかあるわけない。とりあえず優子に電話を掛けてみた。
『もしー。優子?しばらく遊んでくれへん?うん。2、3日でいいからさ』
2007-02-11 21:55:00 -
101:
翔子
読んでます?頑張って?
2007-02-11 22:01:00 -
102:
名無しさん
実名じゃないですか?
2007-02-11 23:27:00 -
103:
名無しさん
あげ
2007-02-11 23:30:00 -
104:
美咲◆lXW4IeC7l.
タクシーに乗って優子のとこに向かった。
「ほら震えてる。泣きそうなんやろ?何があった?」
はは。優子にはかないませんね笑”2007-02-12 01:07:00 -
105:
美咲
「わざとに荷物置いてきたやろ?好きな証拠さあ。」
深夜のファミレスで顔をぐしゃぐしゃにして泣くあたしに優子がなだめるように声をかけた。
2007-02-12 01:08:00 -
106:
美咲
『わからん…自分が何したいんかすら、わからん』
「あんたら年の差9つやっけ?そら過去には女やっておるやろ。25にして経験ないほうがキモイわ。それが嫌なら童貞と付き合えばいいんちゃう?
美咲だってほんまに別れたかったら荷物持って出るやろ。」2007-02-12 01:10:00 -
107:
美咲
優子は的を射たことを言ってくれた。あたしも素直に間違いない、その通りやなと思えたくらいに。
『あたし、自分勝手なことしたよな。たくの気持ち考えたことないわ』
2007-02-12 01:12:00 -
108:
美咲
「せやなぁー。もし美咲がたくちゃんの立場やったとき、過去を責められたら困るやろ?所詮過去は過去。どうにもならんがな。」
その言葉にコクンと頷いた。
2007-02-12 01:13:00 -
109:
美咲
あたしにも過去はあるもんな。悪いことばっかりしてきた知られたら嫌な過去が。
たくがその事を知ったとき、冷たくされたらさぞかし悲しいやろうに。
たくだってそうやんな?
2007-02-12 01:14:00 -
110:
美咲
『わかった!いつもありがとうな。でもさ、せっかく久しぶりに会えたんやもん!相手してえや☆笑”』
「ほーんまに世話のかかる子やなあ笑”」
優子は笑ってくれた。2007-02-12 01:16:00 -
111:
美咲
昼過ぎまでひたすらくだらん話をした。優子の悩みも聞いた。2人でアホみたいに大爆笑した。
「元気出たみたいやん。たくちゃんに心配かけんうちに帰りやあ?」
2007-02-12 01:18:00 -
112:
美咲
『やっばー!たくのことすっかり忘れてたわあ!』
ポケットからケータイを取り出してみると、不在着信とメールが何件かはいってた。たくからやった。
2007-02-12 01:20:00 -
113:
美咲
【優子ちゃんとこか?】
【どこに居てるん?】
【メールに気付いたら掛けてきなさい。】とのこと。
2007-02-12 01:21:00 -
114:
美咲
『わわわ。たくからメールきてる。掛けてこいってさあ!どうしよう!?』
「あらあら。もう探しはじめてるやんか☆笑”電話しいやー?」
2007-02-12 01:22:00 -
115:
美咲
ふぅーっ。。『わかった』
深呼吸をして、恐る恐る発信ボタンを押す。
プルルル―
「もしもし?美咲?」2007-02-12 01:23:00 -
116:
美咲
まだワンコールもせんうちにたくが電話に出た。
『…………。うん。』
「急に出ていってどうしたん?帰ってこんの?」
2007-02-12 01:25:00 -
117:
美咲
『ちょっと無理かなぁ』
「あかーん。帰ってきなさい。迎えにいくから。」
じゃあなんで聞くねん…2007-02-12 01:26:00 -
118:
美咲
居場所を伝えたら、すぐに出るからと言って一方的に電話を切られた。
「よかったやん」と優子。
『かなぁ?』とあたしはなんだか照れてた。
2007-02-12 01:27:00 -
119:
美咲
たくはどれくらい飛ばしてきたんやろう。あっとゆう間に迎えが着いた。
『何キロ出してんな…』
「ぶつくさ言わんと車乗りなさい!優子ちゃん迷惑かけましたぁ。ごめんな」
2007-02-12 01:29:00 -
120:
美咲
「いえいえ。そのチビ、ものごっつい嫉妬やきなのだけ分かったってください。じゃーな、美咲!」
優子は手を振って見送ってくれた。
あんたはものごっつい大人な子やな!尊敬するわ
2007-02-12 01:30:00 -
121:
美咲
帰りの車内であたしはたっぷり叱られた。たくはどんだけ心配したかを何分も何十分も説いてた。
怒られてるのに、なんだか嬉しかったよ。
2007-02-12 01:32:00 -
122:
美咲
たくは
たくは心配してくれてたんやんなあ。そう思いたい
けど、違っててんな2007-02-12 01:33:00 -
123:
美咲
一人でイキたくなかっただけやったんやろ?
誰か連れてイキたかったんやろ?なあ?教えてや…
2007-02-12 01:35:00 -
124:
美咲◆lXW4IeC7l.
付き合いだして1年半。
たくはあたしと住む為の部屋を借りてくれることになった。
と、言ってもたく名義なだけで実際のとこは2人でお金を出し合う約束で。
2007-02-12 03:52:00 -
125:
美咲
「ごめんな。お金無くて」申し訳なさそうにするたくがなんだか可愛くて仕方なかった。
『いいねんで!2人で住む部屋やもん。負担も半分こしなアカンわ。』
2007-02-12 03:53:00 -
126:
美咲
貯金がまったくと言っていいほど無かったあたしは、手っ取り早く稼ぎたいからと、優子とキャバクラで働きだした。
ローカルな町で時給2千円ほどで
2007-02-12 03:56:00 -
127:
美咲
安キャバと言われようが、あたしは文句一つなかった。逆に、ミテコと呼ばれるトシでこれだけの時給を貰えるなんて有り難いはなしや。
雇ってくれた店長に、感謝の意を込め精一杯働いた。2007-02-12 03:57:00 -
128:
美咲
たった2ヵ月やったけど、レギュラーとして出勤。
自分の限界を越えても尚、お酒を飲み続けてた。
お腹に赤ちゃんが居たことも気付かずになあ2007-02-12 03:59:00 -
129:
翔子
あげ?
2007-02-12 08:38:00 -
130:
美咲◆lXW4IeC7l.
思ったより早くお金も工面出来て、部屋を借りれた。
ちゃっちゃと荷ほどきも済ませちゃって、浮き浮きなあたしとたくは新婚さんの初夜ごっこをすることに
2007-02-12 10:57:00 -
131:
美咲
あー。わー。
思い出すとはずかしすぎ。
別にこんな余談はいらんねやけども、一応ね笑”
2007-02-12 10:58:00 -
132:
美咲
月日の流れは恐ろしいもんで、エッチする流れもそうやし、どうすればたくが悦ぶのかもわかってきた。
今では演技をすることも覚えたなあ。
ごめんな。。たく☆笑”
2007-02-12 11:00:00 -
133:
美咲
そら新婚さんごっこは楽しかったし、いちゃいちゃだってしたかった。
やけど最近のあたしはどうも微熱続きで体調もよろしくない。
行為が済むと早く寝たかった。
2007-02-12 11:03:00 -
134:
美咲
心地よい疲労感で眠気に襲われるあたしの脇腹を、たくはチョコチョコ突いてきた。あらま。珍しい。
『んー?眠れへんのぉ?』たくの方に振り向いて聞いた。
2007-02-12 11:08:00 -
135:
美咲
「なんか幸せやなあ!」
『!?。そうやな。幸せ』
おいおい。急にどないしてんな。あたしらそんなん言うキャラとちゃうやん笑”2007-02-12 11:09:00 -
136:
美咲
それだけ返して、眠りに就こうとするあたしに、またたくは問い掛けてきた。
「なあ美咲?何ヵ月か生理きてへんくない?」
2007-02-12 11:11:00 -
137:
美咲
『ああ、そういえば最後にきたのって3ヵ月くらい前やったかもしらん…』
「やんなあ?『今日むり』って最近言われてへんねんもん。じゃあ明日は検査薬買いにいこか☆」
2007-02-12 11:12:00 -
138:
美咲
『ふぁぁー。眠たぁ。。
うん。ほなあしたぁ…いこっか…』
特にそんな大それたことやとも思わずに、あたしは眠りに落ちていった。
2007-02-12 11:13:00 -
139:
美咲
このとき少しでも早く
なんでこんなに呑気に
お腹のなかでは悲鳴をあげてたかもしれへんのに
そしたら…何か変わってたんかなあ?2007-02-12 11:14:00 -
140:
美咲
それとも
これでヨカッタんかなあ
2007-02-12 11:16:00 -
141:
美咲
その日の夜中、かなり激しい腹痛に目が覚めた。
ぎりぎり… ずきずき…
『たく、たくっ!起きて、お腹ぁ…い、痛いの!!』2007-02-12 11:17:00 -
142:
美咲
あたしのうめき声に、たくは慌てて飛び起きた。
「え!?どどうしたん!?ちょ、病院いこか!起きあがれる?起こすでっ?」
と、布団をめくると…
2007-02-12 11:18:00 -
143:
美咲
血の海。。
あたしの寝てたところだけが真っ赤に染まってた
たくが殺人現場みたいやったってゆうてたっけ
2007-02-12 11:21:00 -
144:
美咲
「美咲… 血、すご…」
見る見るうちに青ざめていくたくの顔を、あたしは今でも鮮明に思い出せるわ
2007-02-12 11:22:00 -
145:
美咲
たくの表情をみて、あたしの痛みと恐怖と不安は
更に更に大きくなった
2007-02-12 11:24:00 -
146:
美咲◆lXW4IeC7l.
救急車が到着するまで、たくがずっと肩を抱いてくれてた。とゆうか、あたしにしがみついてたな。
ガチガチ ガチガチ―
たくの方が怯えてたっけ。2007-02-12 16:54:00 -
147:
美咲
「美咲っ!死なんとって!だ大丈夫やからなあ!」
はいはい死なへんし、勝手に殺さんといて頂戴。
『大丈夫やから。ほら、落ち着いて?』
2007-02-12 16:56:00 -
148:
美咲
もう、たくは頼りないやっちゃなあ…
恐かったんやろ?
2007-02-12 16:58:00 -
149:
美咲
あの時の「死なんとって」って詞―コトバの意味は
一人でイクのは恐いから
一緒に苦しんでくれる
道連れが欲しかったから
…そうなんやろ?2007-02-12 16:59:00 -
150:
美咲
病院に搬送されると、すぐに診察台へと運ばれた。
「下着さげますよー」看護師さんがパンツを下げて、先生があたしの股を覗き込みながら、確かこんなこと言ってた。。
2007-02-12 17:00:00 -
151:
美咲
「残念やけど、もう流れ出てしまってますね。」とか処置しましょうだとか…
何のことかサッパリわからんかったあたしは、とにかくお腹の痛みをなんとかしてほしかった。
2007-02-12 17:03:00 -
152:
美咲
いったい何が起こったん?
この血は何なん?
何が残念なん?なあ…?2007-02-12 17:05:00 -
153:
美咲
目が覚めると、右手は点滴で繋がれ、左手はたくが握ったまま寝てた。
『―――たくぅ?―――』
少し揺すっただけで、たくは飛び起きた。
2007-02-12 17:06:00 -
154:
美咲
「…起きた?具合は?」
手は握られてんのに、なんだかいつものたくよりも素っ気なく感じた。
『うん。。なんか生理のときの貧血っぽいな。平気』2007-02-12 17:08:00 -
155:
美咲
「…週目に入ってたって」
『なんて?もう1回。』
「やから、12週目」
『…うそ。赤ちゃん?』2007-02-12 17:10:00 -
156:
美咲
『えっ、あたし。。
そんなん、うそやろ?全然気付かんかっ…』
「黙れ。仕事やなんや知らへんけど、毎日まいにち酒飲んで帰ってきて!
気付かんかったって何のいいわけやねん。お前か殺したんや!人殺し!」2007-02-12 17:12:00 -
157:
美咲
たくが凄い剣幕で怒鳴りあげる。こんなに怒ったの、今まで見たことない。
あたしの心臓や血液が
冷たく、つめたく、たまらなく苦しくなった。2007-02-12 17:14:00 -
158:
美咲
あたしが…殺したんや…
2007-02-12 17:16:00 -
159:
翔子
?
2007-02-12 18:37:00 -
160:
名無しさん
読んでます?
2007-02-12 22:53:00 -
161:
美咲◆lXW4IeC7l.
たくの言葉に泣き崩れた。
まだ妊娠してたことも流産したことも、何一つとして実感が湧かへん。
やけど、愛しい我が子を失ったのは事実に違いない。2007-02-13 02:55:00 -
162:
美咲
「美咲ごめんな。。俺が無茶させてたのに…」
そう言ってあたしをきつく抱き締めたたくも、微かに肩を震わせてた。
…泣いてるん?2007-02-13 02:58:00 -
163:
美咲
たく、泣かんとって?
ごめんなさいはあたしのほうやから。赤ちゃんを死なせてしまって、本当にごめんなさい。ごめんなさい…2007-02-13 03:00:00 -
164:
美咲
たくは人が死ぬことを何よりもひどく恐れてた。
たぶん自分と被せてみていたんやろう。
せやったら、自分自身のことだって大事にしてほしかったな。。2007-02-13 03:02:00 -
165:
美咲
退院の日、たくは車で病院まで迎えにきてくれた。
あたしを助手席に乗っけると、家に帰るわけでもなくどこかに向かって車を走らせてた。2007-02-13 03:03:00 -
166:
美咲
『どこ行くん?』
「んー?吹田市やで。」
『吹田ぁ?』
「そ、常光円満寺やっけ?行こうと思ってさあ。」
『うん?お寺さんなん?』2007-02-13 03:04:00 -
167:
美咲
着いた先は水子供養をしてくれるお寺やった。
たくは後部座席からどっさりとお菓子の入った袋を出して、抱えてた。
あたしにはくまのぬいぐるみを手渡してくれた。
2007-02-13 03:06:00 -
168:
美咲
『…これは?』
「お菓子、いーっぱいお供えしてあげような!」
ってたくは笑った。久々にみた笑顔に内心ほっとして、嬉しくなった。
2007-02-13 03:07:00 -
169:
美咲
なあ…その笑顔は本物?
あたし、忘れられそうにないねんな。あんたの今までの笑顔からはとても信じられへんような言葉を吐いたことを。
2007-02-13 03:09:00 -
170:
美咲
「人殺し!」
あれから毎日たくの言葉が頭を巡ってる。
あたしのせい。あたしが悪い。あたしが殺した。あたしがあの子を。あたしが…。あたしが…。2007-02-13 03:10:00 -
171:
美咲
完全に滅入ってしまい、働くことも辞めて一日中家のなかで泣いてるだけの日々が半年近くも続いた。
何もかもに自棄を起こしてしまって、外に出ることを一切拒んだ。
2007-02-13 03:12:00 -
172:
美咲
「美咲ちゃーん!ケーキ買いに行こうやぁっ」
「映画観に行くっ?」
「天気いいしエキスポランドでも遊びに行くかぁ」
『…行きたくない』2007-02-13 03:13:00 -
173:
美咲
どうにかして外に連れ出そうと、精一杯気遣ってくれるたくに無意味に苛々や、欝陶しさが募り、当たり散らすことも多々あった。
それで喧嘩になることも…2007-02-13 03:15:00 -
174:
美咲
いつからか、たくはあたしに手をあげるようになった。あたしは殴られるたびに喚き、泣き叫ぶ。
夜通し殴り合って、眠れないことも日常茶飯事に。
2人とも心神共に疲れ果ててしまってた。。
2007-02-13 03:17:00 -
175:
美咲
そんなあたしに嫌気が差したんやろう。ある日突然、たくは家に帰ってこなくなった。
付き合い出して2年の記念日やのったに…
たくは帰らない…
2007-02-13 03:18:00 -
176:
名無しさん
見てます。
2007-02-13 03:58:00 -
177:
翔子
?
2007-02-13 09:18:00 -
178:
名無しさん
たくが自殺して話し終わりやろ
2007-02-13 09:34:00 -
179:
名無しさん
どぅかな??
2007-02-13 11:05:00 -
180:
美咲◆lXW4IeC7l.
1日、2日、3日。。
10日、20日、1ケ月。。
たくからはメールひとつ無くて…それじゃ食事する気にもなれなくて…心配で眠ることも出来なくて…2007-02-13 22:40:00 -
181:
美咲
たくが家を出てから、いったい何日経ったやろう。
カーテンを締め切った、カレンダーも時計もない部屋はとてつもなく殺風景で、時間の流れをまったく感じさせんかった。
2007-02-13 22:42:00 -
183:
美咲
ほんまはわかってるねん。たくが実家に帰ってるってこと。
さあ、迎えにいこう。
あんたの家はココやねんから。たくと美咲の家。2007-02-13 22:44:00 -
184:
美咲
なんて気取ってゆうてみたけど、実際はそんな格好のいいことじゃなかったり。
なんで居場所がわかるかってゆうと、たくは結構なマザコンやねんなあ。週に1回はママに呼ばれて実家に帰ってたもん笑”
2007-02-13 22:45:00 -
185:
美咲
ピンポーン。
インターホン押すのは挨拶がわり。たくの実家は出入りするのが自由で、玄関の鍵も掛けてない。
『ママー!お姉ちゃーん!居るぅー?美咲来たよっ』2007-02-13 22:47:00 -
186:
美咲
「あら、美咲!お帰りぃ」相変わらずなたくのママ。あたしらがどうなった知らんのかなあ。。?
『ママ久しぶり。たく帰ってきてるやろ?』
「うんうん!部屋で寝てんとちゃうかあ?上がりい」2007-02-13 22:48:00 -
187:
美咲
どかどかと我が家かのように2階に上がって、たくの部屋のドアをノックした。
『たく?起きてるっ?美咲やけど。。入るで』
2007-02-13 22:49:00 -
188:
美咲
――?返事がない。
静かに入ると、部屋の中は真っ暗で、たくの特徴的なピーピーうるさい鼻笛が聞こえる。熟睡やな。
『寝てるんかあ…』
2007-02-13 22:50:00 -
189:
美咲
夜勤明けで疲れてるやろうから、極力起こさへんように、そーっとそーっとたくの布団に潜り込む。
久しぶりに感じたたくの体温やたくの匂いに安堵感を覚えて、スーっと引き込まれるようにあたしも寝てしまった。
2007-02-13 22:53:00 -
190:
美咲
「うわぁああぁあー!」
たくのごっつい叫び声であたしもびっくりしちゃって起き上がった。
『ふわぁっ!何よっ!?』「美咲っ?やめろやー。心臓に悪いわあ。。てか何でここに居るねん!?」
2007-02-13 22:55:00 -
191:
美咲
『何であんたもここ居るんよっ。ずっとずっと連絡も無しに帰ってこんとさあ!
気になって気になって、心配して反省して、謝ろうと思ったらケータイの番号変えたやろぉ!?
あたしこのままじゃ嫌やからと思っ※△%◎∞#×…ふぇっ、うわぁーん(涙)」2007-02-13 22:56:00 -
192:
美咲
もう日本語すら発っせてない、号泣しだしてしまったあたし。こうなったらさすがのたくにも手がつけられへん問題児。
「はい?何てゆうてるんかわからへん。泣き止んだら話聞いたるわ。」
2007-02-13 22:58:00 -
193:
美咲
そう言い残してたくは下へ降りてってしまった。
『どこ行くねん!今聞いてほしいのにぃ!たくのアぉホ※△%◎∞#×…』
さらに大泣きなあたし。。2007-02-13 23:00:00 -
194:
美咲
たくは何分経っても部屋に戻ってこうへん。もうすっかり泣き止んでしまって、暇だとすら感じてき時に、
ぴろりん ぽろりん♪
たくのケータイのアラームが鳴った。
『止めていいんかな…?』2007-02-13 23:06:00 -
195:
翔子
読んでるよ?しおり?
2007-02-13 23:35:00 -
196:
美咲
たくのケータイを手に取って、アラームを止める。
ぽちり。
電源ボタンを押すと、受信メールの画面に切り替わった。女の子…から?
アカンあかん。人のケータイは見るもんじゃないよ。2007-02-13 23:40:00 -
197:
美咲
なんて決してあたしは思いません。たくのメールボックスは送信も受信も常にロックされてて、見れたことが無かった。怪しすぎ。
これって絶好のチャンスやんか!見ちゃいますよ!2007-02-13 23:46:00 -
198:
美咲
2006/ 12/02 14:59
mayumi1500 @ docomo.ne
無題
------------------------メェルありがとう?ヤリ目ってストレートすぎるぅ?まゆは22やでぇ(。ーvー。)2007-02-13 23:56:00 -
199:
美咲
何ですかコレは。
何ですかヤリ目って。
たく、あんたに浮気の容疑があるとしたら、限りなく黒に近いグレーですよ。
送信ボックスも…見ます。2007-02-14 00:03:00 -
200:
美咲
2006/ 12/02 14:50
mayumi1500 @ docomo.ne
無題
------------------------スタビみたでぇ(*^□^*)/伊丹に住んでるたくってゆうねんけど、しょうみヤリ目やねんなぁ(ノ・∀-)☆それでもヨカッタら返事ちょうだい! 何才?2007-02-14 00:07:00 -
201:
美咲
この文章に見覚えがあります。確か2年ほど前のことです。あたしにも同じ様に送られてきました。
たく、未遂ですか。それとももう本チャンしちゃってるんですか。2007-02-14 00:12:00 -
202:
美咲
たく、また出会い系してんねや?会ってんねや?
あんたの容疑は黒っぽいグレーから、ドスの効いた黒に変わりました。2007-02-14 00:16:00 -
203:
名無しさん
出会っちゃってる?
がんばってください2007-02-14 02:47:00 -
204:
コーン
明日も更新お願いします。見てますから!
それではオヤスミ2007-02-14 03:12:00 -
205:
名無しさん
リアルに知り合いっぽいワラ
2007-02-14 13:30:00 -
206:
翔子
しおり?
2007-02-14 22:57:00 -
207:
翔子
更新待ってます?
2007-02-15 23:04:00 -
208:
名無しさん
あげ?
2007-02-17 22:10:00 -
209:
翔子
あげときます?
2007-02-18 19:28:00 -
210:
名無しさん
途中からほんまに美咲さんが書いてるの?急に文章がかわったような気がして…ο
2007-02-19 00:32:00 -
211:
翔子
あげ?
2007-02-19 21:43:00 -
212:
名無しさん
あげ
2007-02-21 16:22:00 -
213:
名無しさん
あげ?
はよ書いて?2007-02-22 15:19:00 -
214:
名無しさん
続きが知りたい??頑張って
2007-02-23 19:49:00 -
215:
名無しさん
さっさと更新しろや
2007-02-24 22:36:00 -
216:
翔子
更新待ってます?
2007-02-26 23:05:00 -
217:
名無しさん
(`・ω・´)よみたい
2007-04-06 07:57:00 -
218:
名無しさん
(◎゚Д゚◎)
2007-06-03 02:02:00 -
219:
名無しさん
書いて??
2007-06-07 18:22:00 -
220:
名無しさん
たくが気になる?
2007-06-07 22:24:00 -
221:
名無しさん
勝手に続き書いてもいいかな?wW
2007-06-15 19:59:00 -
222:
名無しさん
読みたい(*`∀´)
2007-08-23 09:09:00 -
223:
名無しさん
読み返しアゲ
2007-08-26 14:46:00 -
224:
名無しさん
\(^O^)/
2007-09-19 13:48:00 -
225:
名無しさん
??
2007-12-25 06:59:00 -
226:
名無しさん
あ
2007-12-25 15:15:00 -
227:
名無しさん
気になる?
2007-12-28 11:07:00 -
228:
名無しさん
書いてー
2007-12-28 21:01:00 -
229:
名無しさん
(゚Д゚ )
2007-12-29 09:57:00 -
230:
名無しさん
?
2008-01-04 19:32:00 -
231:
名無しさん
書いてぇな
2008-01-13 12:47:00 -
232:
名無しさん
上がってたから見てしまってばり気になるやん??
2008-01-13 20:53:00 -
233:
名無しさん
うわ?あたしも?
2008-01-18 00:28:00 -
234:
名無しさん
な
2008-01-18 01:08:00 -
235:
名無しさん
?
2008-01-20 23:17:00 -
236:
名無しさん
期待あげ
2008-01-28 03:42:00 -
237:
名無しさん
age
2008-02-03 13:00:00 -
238:
名無しさん
?
2008-02-04 19:30:00 -
239:
名無しさん
age
2008-02-06 13:09:00 -
240:
美咲
>>203
『はは…。まだ彼氏彼女な関係やと思ってたんはあたしだけか…。』
そうつぶやくあたし。そのとき背後にたくの気配を感じた。きっとメールを見られたことに呆然としてんだろう。いい機会なんかな…もうさよならしよう
『美咲は浮気許せるほどまだ大人じゃないや。ばいばい、たく』2008-02-07 13:36:00 -
241:
美咲
俯き、涙を堪えて、たくの部屋を後にしようとするあたしに「ああ。元気でな」の一言。
たくはあたしを引き止めない…引き止めてはくれなかった2008-02-07 13:42:00 -
242:
美咲
帰り道、泣きに泣きまくりながら、かつての自分を責めに責めるしかかなった。
たくが浮気しようとしてたことは何にも悪いことじゃない。全部あたしが蒔いた種。たくがどれだけあたしを大事にしてくれようと、全てあたし自身が拒んだんやもんね2008-02-07 17:19:00 -
243:
名無しさん
復活おめでとう????
2008-02-07 20:05:00 -
244:
美咲
ありがとう?
2008-02-08 14:56:00 -
245:
名無しさん
たのしみ
2008-02-08 20:40:00 -
246:
美咲
たくと大きな亀裂が入った
あたしが亀裂を入れてた2008-02-09 03:25:00 -
247:
美咲
部屋に帰ると真っ先に荷造りをした。
といっても、あたしの物はほんのわずかで、一緒に暮らした名残、あたしが住んでいた形跡があまりにも無くて、自分の存在があまりにも無くて…笑けてきた
かばんに着替え一組、化粧品、二人で撮ったプリクラを詰めただけの「荷造り」2008-02-09 12:36:00 -
248:
美咲
いっそのことあたしは居なかったことにしてしまおうか。そう考えて唯一のあたしの存在の印やった歯ブラシをごみ箱の奥底に突っ込んで棄てた。
さよならあたし。2008-02-09 12:41:00 -
249:
美咲
玄関に鍵をかけ、合鍵を郵便受けに放り込…めない。
情けないな。ここまできてなかなか決心がつかへんってゆう、どうしようもない意気地無しなあたし(汗)2008-02-10 00:33:00 -
250:
美咲
『もうっ…いい加減勇気出せよ…美咲のアホ。。』
自分に言い聞かせるように、溜め息混じりな、か細い声でつぶやいた。
力強く握った手の平の鍵をゆっくりと放す2008-02-10 06:35:00 -
251:
美咲
暮らし始めてからまだ半年も経ってない部屋の、まだ真新しいピカピカな鍵。
辺りを見回して、たくが追いかけてきてないことを確認してしまった。
「さっきはごめん!!」なんて言葉を待っている自分を恥じて、悔やんだ。2008-02-10 07:19:00 -
252:
美咲
どんだけ後ろ髪惹かれてるねんってゆう。。笑
もういいっ!!
ーカチャンー2008-02-10 08:04:00 -
253:
美咲
放り込んだ…
あとは簡単、二度と後戻りは出来へんねやからひたすら前に歩いてゆくのみ。
ただそれだけやから2008-02-10 08:10:00 -
254:
美咲
行く宛てなんか決めてない、決めてないとゆうより行く宛てない。
とりあえずミナミに向かうことにした。
『仕事せにゃなあ。。』2008-02-10 12:58:00 -
255:
美咲
住むとこなんか二の次でいい。まずはお金!!そんで食い物!!
根本的に頭が足りてないあたし。お金は確かに必要やとしても、食い物て…
住むとこが二の次でいいわけないやろに…笑2008-02-10 13:35:00 -
256:
美咲
『TOWNWORK、TOWNWORK、しっごぉ-と、仕事っ♪』
気付けば一人ぼっちで迎えていた18歳の誕生日。
17歳の頃に比べれば、仕事の幅は大きく広がっていて、ちょっとわくわくした。2008-02-10 13:50:00 -
257:
美咲
たくと出会って2年、大きく廃人に傾いていたあたしが、手探り状態やし、徐々にではあるけども着実に自分の道を見つけだそうとしてた。
タイムリミットまで450日あまり2008-02-10 14:06:00 -
258:
美咲
サイフの中身は3千円、通帳には7万円弱。何日かは漫喫で過ごせるやろうな。
さてじっくりTOWNWORKでも読みにマックでも入ろうか2008-02-10 16:21:00 -
259:
名無しさん
読んでます??
2008-02-10 16:29:00 -
260:
美咲
ありがとうです?
書き始めたのがちょうど一年前のものなんですね
まだまだ書きます。
お付き合い頂ければ嬉しいです(*^_^*)2008-02-10 16:53:00 -
261:
美咲
>>259
あったかいココアを飲みながらペラペラとページをめくる。
「御堂筋のマックかあ。忙しそうでいいな。あッ、ビクドンやん。まかないあれば有り難い。。Zzz…」
気が付いたらうとうと眠ってしまった2008-02-10 17:04:00 -
262:
美咲
「…いで?なぁ?大丈夫なん?しんどいんか?…」
ー誰?あたし寝てた?ー
『はいっ!はいっ!すみません!生きてますっ!』2008-02-10 17:08:00 -
263:
美咲
「ならええんやけど…鞄、気ぃつけやんと危ない」
顔を上げたら、すんごい綺麗な女の子?が、ぶっきらぼうに足を組んであたしの正面の席に座ってた
『あっ、わざわざどうもありがとうございます。』2008-02-10 17:15:00 -
264:
美咲
「………………………。」『……………………?。』
長く重たい沈黙。綺麗やけどなんか恐そう(汗)
仕方なくTOWNWORKに目線を戻す。この人…なんでココ座ってんのかな?2008-02-10 17:19:00 -
265:
美咲
「ふーん。仕事探してんや?そんなん見てんと風俗きいや。18…なってなさそうやから無理か」
『ッ!?喋った!!』
「黙れってか?」2008-02-10 17:23:00 -
266:
美咲
『すみませんッ。そうゆう意味じゃないです?』
「ははっ。なんかビビりすぎちゃう?笑。ほんで職探ししとんかって」
『そうなんです!!』
初めて見せる笑顔に安心して、ダムが決壊したかのようにあたしは喋りだして、事情を説明した。2008-02-10 17:31:00 -
267:
美咲
実家がないこと、学校は辞めてしまったこと、同棲していたこと、妊娠し流れたこと、別れたこと、住むとこも、仕事もないこと
女の子はただただ頷き聞いてくれた。あたしの全てを初対面の人にさらけだした2008-02-10 17:38:00 -
268:
美咲
「で、酒は飲めんの?」
『はい?』
「お酒は飲めまちゅか?って聞いてんのチビっコ」
『多少なら…』2008-02-10 17:45:00 -
269:
美咲
「よっしゃ。じゃあ飲み行こうか。改めて初めまして。あたしは明日香、今からあんたの面倒みること決めたから。着いておいで」
2008-02-10 18:11:00 -
270:
美咲
これが明日香との出会い。あたしのガッタガタな歯車の狂った人生に油を注いでくれた大切な友達。
ホンマにあたしを取り囲む人間は、優しくて、物好きで、どんな形であっても
しあわせをくれてた。2008-02-10 18:43:00 -
271:
美咲
『…いいの?』
「なんか問題ある?」
『何にもないです♪飲みたい!!飲みたぁ-い!!居酒屋行きたぁ-い!!』
「はいはい。ホストやけどな」2008-02-10 18:46:00 -
272:
美咲
『えっ!?』2008-02-10 18:47:00 -
273:
名無しさん
おもろぉい?
2008-02-10 20:39:00 -
274:
美咲
ーらっしゃあせえ!!ー
とゆうわけで、生まれて初めて来ちゃいました。ホストクラブ。髪の毛つんつんしたお兄さんたちがお出迎えしてくれちゃってます。2008-02-11 04:07:00 -
275:
名無しさん
主さんスキやで?
あリがとウ?2008-02-11 08:41:00 -
276:
美咲
席に通されて、あたしは初めてのホストクラブにあっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロと動揺しまくってた。
「恥ずかしい!!大人しく座っとけチビっコ!!」
『チビっコちゃうわ!!美咲やぁゆうねん!!なんか緊張すんねんもん…』2008-02-12 08:48:00 -
277:
美咲
「そんな緊張することないってえ。キャバやったことある?俺らもそんなもん」と、夢も糞もないこと言ってる隣の男がオサム。
「せやせやぁー。呑んで吐いて、だまくらかして惚れさしてが仕事ぉ」と、さらに萎えること言った向かいの男がカズヤ。
オサムにカズヤて普通極まりない名前やな。ホストってがっかりや笑2008-02-12 09:34:00 -
278:
美咲
「飲め飲めー!抜きモンぽんぽん行こか!!」
なんて明日香は終始ご機嫌さんな様子。
「「あざーっす♪」」なんて頭悪そうに喋る男たち。今日は悪酔い決定やな笑2008-02-12 09:41:00 -
279:
名無しさん
明日香はホンマにすごかった。(*_*)(*_*)(*_*)(*_*)2008-02-12 21:44:00 -
281:
美咲
明日香はホンマにすごかった(*_*)。。
いくら安いボトルとはいえ数があきらかにおかしい。ポンポコ詮を抜いちゃあ、テーブルに、ソファーに、床へと空いたビンを転がしていく。
しまいにゃ飲まされたホストも床に転がり、とうとうあたしまでも…。泣2008-02-13 08:56:00 -
282:
美咲
「なんやお前るるぁ!もう飲まるぇへんのかぁ!」
罵る明日香はくだ巻いちゃって、大変たいへん。あたしはソファーにおゲロ撒いちゃって、大変たいへん。
お店からしたらホントに痛い客やったやろうに。笑2008-02-13 09:06:00 -
283:
美咲
「うわぁ!美咲ぃぃ!ここで吐いたらアカンで!!大丈夫かあッ!?」
(いえ、もう限界っす)2008-02-13 09:10:00 -
284:
美咲
「もぅっ、なんでこんなんなるほど呑むねんな!」
(いやいや、こんなんなるほど呑ませたのあなたですやん。姉さん…)2008-02-13 09:12:00 -
285:
美咲
「げっ、重たぁ!トイレまでよう運べやんわ笑。出せ出せぇー!全部吐いてまえやぁー!きゃははっ」
(重たくてすんません泣。
心配なくともマーライオンですから…きゃはは)2008-02-13 09:16:00 -
286:
美咲
「ホンマ苦しそうやな?ちょっと脱がしたるわな!?カズヤ起きて!服脱がすの手伝って!!」
(え?脱ぐんすか?今動かされたら気持ち悪い…)2008-02-13 09:27:00 -
287:
美咲
「カズヤ起きろって?もうオサムでもええわ!ゲロで濡れて脱がされへんからハサミ持ってこい!!」
(ハサミ!?切るの!?
勘弁してくださいよ泣)2008-02-13 09:31:00 -
288:
美咲
ーチャキンーチヨキンー
ージャキンージョキンー
(あぁ…あぁ…まだおニューのワンピが…)2008-02-13 20:34:00 -
289:
美咲
「ちょ!明日香さん!!それはヤバくないっすか!?ブラジャーまで一緒に切ってますって!!」
「きゃはは!ホンマや!ってか今日彼氏がくる日やったわ!タクシー呼んで!」2008-02-14 08:57:00 -
290:
美咲
誰か助けてください。
あたし、ホスクラでパンツ1枚になりました。
誰か助けてください。
あたし、目がまわってもうなにも抵抗できません汗2008-02-14 09:36:00 -
291:
削除削除されますた
あぼ~ん -
292:
名無しさん
?
2008-02-22 01:11:00 -
293:
名無しさん
あげ
2008-02-22 17:20:00 -
294:
名無しさん
書いてください?
2008-02-29 00:23:00 -
295:
名無しさん
書いて!!
2008-03-13 21:56:00 -
296:
名無しさん
かいてー
2008-03-13 23:06:00 -
297:
美咲
>>291
明日香とオサムがなんとかあたしを抱き上げて、エレベーターまで連れてきたものの、あまりの重さに挫折した様子。
冷たい床にドスンッと頭を打ち付け、とうとうあたしの意識は完全に掠れた。
パンツ一丁変態姿で2008-03-25 04:50:00 -
298:
美咲
.2008-03-25 04:52:00 -
299:
美咲
“ピンポーンピンポーン”“ピンポンピンポンピンポ-ン“
けたたましく鳴り続けるチャイム音で気がつき、目が覚めたあたし。
やけに涼しいと思いきや、まだパンツ一丁変態姿。2008-03-25 05:01:00 -
300:
美咲
ズキズキと痛む頭に手をやれば、大きなタンコブが。
マジいってぇな……………………てかここはどこ!?
”ピンポンピンポンピンポ-ンピンポンピンポンピンポ-ン“
やかましいわ!!2008-03-25 05:23:00 -
301:
美咲
部屋を見回すとベットでぬくぬく眠る明日香がいた。どうやらここは明日香の部屋らしい。
しつこく鳴らされるチャイムをなんとかしてもらおうと『なあ明日香ー?さっきからずっとインターフォン鳴りっぱなしやで?』
と促してみた。2008-03-25 09:13:00 -
302:
美咲
「えっ!?もうそんな時間!?チビっコ!いつまで全裸晒しとんねん!とりあえず急いで服着ろ!早く!」
異様に慌てまくり部屋を片付けはじめた明日香を尻目に、あたしは床に散らばってた服を適当に羽織った。
『どしたぁん?お客様?』2008-03-25 11:20:00 -
303:
美咲
「おん!彼氏や!」
『あぁー。彼氏来るとか言ってたなぁ?あたし居てもいいん…?』
「もちろん!おったら気まずいやろって。ちゃっちゃ外出て遊んでおいで!晩には帰ってくるんやで!」
と五千円を握らせ、外にほっぽり出そうとする明日香。2008-03-25 11:31:00 -
304:
美咲
『え?ちょっ!待ってよ!あたしノーブラやし、髪の毛とかゲロまみれ…』
―バタンっ。
明日香は彼氏を部屋へ招き入れると、そそくさと玄関を閉めてしまった。2008-03-25 11:36:00 -
305:
名無しさん
ヤバイ
おもしろい2008-03-25 18:33:00 -
306:
美咲
『まじでかよぉ…ケータイすら持ってないよ…?』
エレベーターの鏡に映った、髪の毛はぼっさくれ、よれよれした服を着た情けない格好の自分。
手グシで適当に直し、マンションのエントランスを出たそのとき、気づいた2008-03-26 15:15:00 -
307:
美咲
『えっ!?ここオートロックやん!!部屋何号室や!?てか何階やっけ!?明日香のケーバン知らんし。。最悪…』
時既に遅し
インターホンすら押せやしねえ(^O^)/オワタ2008-03-26 15:20:00 -
308:
美咲
とにかくどこか行こう。
頼りはもう、この五千円しか無くなった。
『うへ-。島之内?2丁目?でいいんかな。よし』
せめて町名だけでも覚えとかな、帰ってこれないよ笑2008-03-26 15:26:00 -
309:
美咲
ひとまずシャワーを浴びようと思って、向かった先はネカフェ。
財布のないあたしは身分証明が必要やったらどうしようかと、だいぶびくびくしながら受付へ足を運ぶ2008-03-26 15:30:00 -
310:
美咲◆lXW4IeC7l.
『あのぉ…。3時間1000円のパックで』
すんなりと通れたことに安心して、シャワールームでゲロまみれでパリパリの髪の毛、身体を綺麗さっぱりと洗い流した。2008-03-26 20:26:00 -
311:
名無しさん
楽しみ♪
2008-03-26 21:10:00 -
312:
美咲
自分のブースに戻ると、頭を打ったせいか、飲み過ぎのせいなのか、いまだに治まらない頭痛をなんとかしようと、時間ギリギリまで眠ろうと目をつぶった。
昨日はあまりにも楽しくて考えもしなかった、たくのことを思い出した。
急に寂しくなり、声を殺して静かに静かに泣いた。2008-03-27 01:32:00 -
316:
美咲
ネカフェを出た頃には、時計は20時を指していた。
そろそろ帰らないと明日香が心配するやろう。でも帰りたくても部屋が何号室だかさっぱりわからん。
なんとか明日香と連絡を取れないだろうかと頭を働かす…
あ!!あそこに行ったらなんとかなるかも!!2008-03-28 14:36:00 -
317:
美咲
少しの期待を胸に、向かった先は昨日飲み潰れたホストクラブ。
明日香には口座とかゆうのが居て、昨日もお店に行く前にその口座とかやらに電話を掛けていたことを思い出した。
名前は確か…カズヤ?2008-03-28 14:42:00 -
318:
美咲
お店の扉を開けたいもののあたしはかなり躊躇した。
『あ-。どうしよう。。あたし昨日カズヤの膝に寝ゲロたうえに、下着姿曝してるんやんかぁ?』
今更恥ずかしいと乙女心が騒ぎだした。
ホンマに今更よ笑2008-03-28 15:05:00 -
319:
美咲
とは言え、行かないわけにはいかないのよね泣。
しぶしぶ扉を引いた。
開かない…!?2008-03-28 15:53:00 -
320:
名無しさん
あげ
2008-04-24 05:55:00 -
321:
名無しさん
気になる?
2008-04-26 10:42:00 -
322:
名無しさん
あげ
2008-05-01 07:51:00 -
323:
名無しさん
書いて!
2008-05-12 17:20:00 -
324:
名無しさん
あげ
2008-06-15 12:53:00 -
325:
名無しさん
書いて
2008-06-28 03:58:00 -
326:
名無しさん
きになるー
2008-06-28 11:26:00 -
327:
名無しさん
しおり?
2008-06-29 03:22:00 -
328:
名無しさん
?
2008-09-05 20:07:00 -
329:
名無しさん
続き?
2008-11-06 02:29:00 -
330:
名無しさん
めっちゃ面白い
なんで書いてくれへんの2010-03-24 04:06:00