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いつか
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1:
名無しさん
2006-06-02 08:26:00 -
2:
アサヒ
何年前だろう ━━━━ 季節は冬だった。
日暮れのオフィス街。道行く人々は皆足早に帰路につこうとしている。私もその人波に揉まれながら駅までの道を急いでいた。
不意に聞こえたその声に私は、人の流れに逆らうように立ち止まってしまった。2007-09-19 17:39:00 -
3:
名無しさん
『おい、アサヒ!アサヒってば!』
2007-09-19 17:42:00 -
4:
名無しさん
ア『えっ?シュンちゃん!え、なんで?ここ帰り道じゃないでしょ?』シ『丁度営業でアサヒの会社近くまで来ててん。会えるかわからんかったけどすごい偶然!』彼の偶然でもいいから会いたいという気持ちが嬉しくて思わず顔が緩んだ。
2007-09-19 18:07:00 -
5:
名無しさん
うんこ
2007-09-19 18:22:00 -
6:
名無しさん
ア『会社もどらなくていいの?』シ『今日はもう終わり。てかアサヒに会ったから終わる(笑)どっかでメシでも食っていこうよ。』
『うん!』笑顔で頷くとシュンちやんは大きな手であたしの手を握って歩き出した。2007-09-19 18:26:00 -
7:
名無しさん
歩いてすぐの通りを一筋入ったところにある行きつけの小じんまりしたレストランに決めた。南欧系のかわいいインテリアで『将来こんなおうちに住みたいね』なんて言いあったりしてた。
2007-09-19 19:08:00 -
8:
名無しさん
一通りオーダーをすませるとすぐに本日のオススメワインが出てきた。小さなお店なので常連客のワインの好みなどはすぐに覚えてくれる。元々一流ホテルの看板シェフだったマスターとその奥さんと二人でやっていて、値段が手頃だし何をオーダーしてもものすごく美味しいので二人のお気に入りのお店だった。
2007-09-19 19:21:00 -
9:
名無しさん
そしてウンコマンが現れた。
2007-09-20 10:03:00 -
10:
アサヒ
乾杯を済ませ他愛も無い話をする。つまらない訳じゃないけど何か物足りない。
シュンちゃんとはもう付き合って二年経つ。アサヒが短大を卒業してすぐからの付き合いだ。三つ年上の彼は優しいんだけど一言でいってしまえば『普通』
2007-09-26 19:00:00 -
11:
名無しさん
『ごちそうさまー!お腹一杯!』
お店をでると暖かな店内とは一変して頬を切るような冷たい風が吹いていた。思わずキュッとコートの襟を上げた。隣を見るとワインに頬を上気させたシュンちゃん。
『今日もおいしかったな。もう遅いし家まで送って行くわー』2007-09-26 19:07:00