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**パネル**

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  • 1:

    パネル*作者

    「今までありがとう。さよなら。」

    ありきたりすぎて、それ以上を読み取るのが難しい言葉で終わらせた。
    一つ言葉がでたら、あふれてしまうから。
    2年という時間はあまりに長くて、まとめあげることができない。

    2007-03-11 05:40:00
  • 2:

    パネル*作者

    白スーツ。
    派手な髪型。
    ユニセックスな顔立ちに、男らしい眉。
    開け放した胸元にセンスのいいアクセサリーがゆれる。

    2007-03-11 05:41:00
  • 3:

    パネル*作者

    胸がようやく隠れるドレス。
    大胆に見せる太もも。
    手入れの行き届いた肌の中でも、リップグロスの盛られた唇には瞳を奪われる。
    時間がゆったりと流れていく。

    2007-03-11 05:44:00
  • 4:

    パネル*作者

    一目でカタギではないとわかる二人。
    用意された世界は余りも華やかだけれど、憂いは消すことができない。
    二人は決して何かのせいにはしない。
    けれど、もしも違う環境の元に生まれて、違う出会い方をしていたら、この言葉は使わずにすんだのだろうか。
    いや、「もしも」なんていらない。
    あまりも現実が悲しすぎるから。

    2007-03-11 05:47:00
  • 5:

    パネル*作者

    とある夜の街の一角で、二人は見詰め合っている。
    一人はホスト。
    一人はホステス。
    幸か不幸か、2人が見詰め合って過すこととなったこの日から、二人の運命は・・・

    2007-03-11 05:52:00
  • 6:

    パネル*作者

    ネオンに包まれるこの街に大きな看板が掲げられた。
    一枚はこの街ナンバーワンホスト。
    一枚はこの街ナンバーワンホステス。
    運命か偶然か、2人は対面する場所にその巨大なパネルが飾られた。

    2007-03-11 05:57:00
  • 7:

    パネル*作者

    二人は憂いと強さを秘めた不思議な魅力をもつ瞳でお互いを見詰め合う。
    お互いを見つめているようで、全く視界に入っていないようなその視線はこれからの二人の行く末を暗示しているようだった。

    2007-03-11 06:12:00
  • 8:

    パネル*作者



    「涼、もっとだ。」
    「玲奈、もっと。」

    トップに立っても二人は夜の街に駆り立てられていく。
    どこまで頑張ればよいのだろう。
    どこにゴールがあるのだろう。

    2007-03-11 06:17:00
  • 9:

    パネル*作者

    代表がぞっとするような笑顔で涼見つめて言う。
    「涼、今月もお疲れ。来月はもっと期待してるぞ。」
    店のナンバーワンに立って、この町のナンバーワンにもたった。
    怖いものなどないだろうとよく言われる。
    この瞬間だけは心臓を掴まれたような感覚を味わう。

    2007-03-26 23:01:00
  • 10:

    パネル*作者

    「玲奈ちゃん、お疲れ様。来月からもヨロシクね。」
    ママの笑顔は今日も綺麗だ。
    だけど、その瞳の奥に秘めたものには、吐き気がする。
    だから、顔は見ていても、瞳は見ない。

    2007-03-26 23:02:00
  • 11:

    パネル*作者

    この世界で誰を信じたらいい?
    この世界で何を頼ったらいい?

    2007-03-26 23:05:00
  • 12:

    パネル*作者

    よくいう。
    夜で働くモノが信じられるものといえば、「カネ」だという。
    もしもカネすらも信じられなくなってしまったらどうしたらいいのだろう。
    その答えは、誰も教えてはくれない。

    2007-03-26 23:11:00
  • 13:

    パネル*作者

    女はあらゆることに記念日を作りたがる。
    知り合ってから何日目だとか、指名何回目だとか。
    その大半はどうだっていいし、だからなんだっていうだ。
    だけど、俺はそう言われるたびに微笑みかける。

    2007-03-26 23:14:00
  • 14:

    パネル*作者

    女の金で生きている俺だからこその、ささやかな抵抗だったのかも知れない。
    ホストを始めた日も、初めてナンバーワンになった日のことも覚えていない。
    キャリアが何年になるのか、詳しいことは自分ではわからない。
    きっと自分の客の方が詳しいに違いない。

    2007-03-26 23:18:00
  • 15:

    パネル*作者

    ホスト業界では初めてだと思う。
    俺には誕生日というイベントがない。
    世間では、悪の根源のように言われるホストだが、女性を不幸にするのが仕事ではない。
    少なくとも俺は、自分に会いに来る女性くらい幸せでいて欲しいと願う。

    2007-03-26 23:21:00
  • 16:

    パネル*作者

    汚いことをしてでものし上がりたいというやつは山ほどいる。
    実際、毎日のようにそんなやつと顔を合わせて、目のあたりにしている。
    それでトップにたって何になる。
    ナンバーワンといわれるようになって、何がしたいんだ。

    2007-03-26 23:28:00
  • 17:

    パネル*作者

    なんだかんだと吠えたところで、トップに立てなければ意味がない。
    トップに立てさえすれば、やっと世界の入り口に立てると思っていた。
    ホスト本来の「女性を幸せにする」という仕事をさせてもらえると思っていた。
    それが10代だった青い俺の考え。

    2007-03-26 23:31:00
  • 18:

    パネル*作者

    夜の世界が甘くないと知ったのはいつだっただろう。
    やっとミテコを抜けた辺りだっただろうか。
    ホストの世界、吐くまで飲んで、倒れるまで飲んで、甘い世界ではないという。
    違うよ。

    2007-03-26 23:37:00
  • 19:

    パネル*作者

    最初は一滴だって飲ませてもらえなかった。
    お前にやる酒はない、
    飲み物を飲ませる価値がない、
    話す意味もなければ、存在すら認めてもらえなかった。

    2007-03-26 23:41:00
  • 20:

    パネル*作者

    何時間も外に立ち続け、声をかけ続け、何時間も声を張り、女性のあらゆるワガママに答え続けた。
    それでやっと得た、自分の居場所だ。
    自分の居場所で言った、人生初めてのそして唯一のワガママだ。
    それが、バースディイベントをやめることだった。

    2007-03-26 23:46:00
  • 21:

    パネル*作者

    長いキャリアの中でも、バースディイベントはほんの数回しかしたことがない。
    この世界のトップに立ったとき、許されたわがまま。
    実際にバースディイベントは混乱を招くだけだと代表に訴えた。
    その分、月々の売上のノルマを上げ、自分の取り分を減らした。

    2007-05-13 23:19:00
  • 22:

    パネル*作者

    あの時、俺はどんな顔で話したのだったんだろう。
    あの時、代表の薄ら笑いは・・・忘れられない。
    「だからお前は甘いんだよ。」
    そう仕向けたかったんだろ。

    2007-05-13 23:21:00
  • 23:

    パネル*作者

    俺にも波がある。
    完璧な人間なんかじゃないから。
    だけど、俺は女よりも女の気持ちがよくわかる。
    ―完璧に。

    2007-05-13 23:35:00
  • 24:

    パネル*作者

    それが、俺がこの世界で勝ったわけ。
    種明かしなんて簡単だ。
    後輩、同業、客、メディア・・・あらゆる人間から必ずされる質問に対する答えはその一言。

    2007-05-13 23:38:00
  • 25:

    なぜ俺がホストをしているか
    それは―" " "07/05/13 23:41

    2007-05-13 23:41:00
  • 26:

    パネル*作者

    誰かが言っていた。
    異性に自分の子供の頃の話をするのは惚れてる証拠。
    俺もそうだと思う。
    世の中では、男が夢の話をしたら〜なんていうけど、この世界では真っ赤なウソだ。

    2007-05-13 23:45:00
  • 27:

    パネル*作者

    俺は女の子が、自分の子供の頃の話をするのが好きだ。
    相手はまだ、俺に惚れていることに気がついていなかったりする。
    苦しい過去も、幸せな思い出も、一生懸命はなす女は可愛い。
    日常の中で、ほっと一息つける幸せな時間。

    2007-05-14 00:03:00
  • 28:

    名無しさん

    読んでます?

    2007-05-14 01:37:00
  • 29:

    パネル*作者

    >>28
    ありがとうございます。とっても励みになります!(めっちゃ画面に向かってマジで?マジで?って話しかけちゃうぐらい。)

    2007-05-14 02:19:00
  • 30:

    パネル*作者

    子供の頃の思い出?
    ホストの涼が話す話は、「涼」の過去に過ぎない。
    本当の俺じゃない。

    2007-05-14 02:22:00
  • 31:

    パネル*作者

    お客さんの目的は様々だ。
    それに答えるのがホスト「涼」の仕事であって、そのためならフィクションや脚色も仕方がない。
    彼女らは、毎日ストレスに晒されている。
    「俺」という重荷まで背負う必要はない。

    2007-05-14 02:25:00
  • 32:

    パネル*作者

    女性は、みんな笑って幸せでいて欲しい。
    それが、せめてもの償いだから。

    俺が幸せに出来なかった「彼女」への。

    2007-05-14 02:28:00
  • 33:

    パネル*作者

    代表に呼ばれて、事務所へ向かう。
    事務所の扉を開けると、成金趣味の内装の中に、代表と見知らぬ男がいた。

    この日、ノーということが出来たのならば、俺の現在(イマ)は変わっていたのだろうか。

    2007-05-14 02:31:00
  • 34:

    パネル*作者

    ・・・愚問だな。
    この俺に、こんな俺に、あんなことをした俺に、ノーと言えるわけがない。
    俺は、女性の思いに共感できるだけの人間であって、それだけの人間なのだから。

    2007-05-14 02:35:00
  • 35:

    名無しさん

    おもしろそう?

    2007-05-15 08:26:00
  • 36:

    パネル*作者

    >>35
    ありがとうございます!ゆっくりだとは思いますが、完結まで頑張りたいと思います。

    2007-05-15 12:58:00
  • 37:

    パネル*作者

    売れているホストはマメだというけれど、俺はあんまりマメな方じゃない。
    出来ればいつも一人でいたいと思う。
    だけど、時折感じる強烈な大人の寂しさっていうのは、女の子と同じなのだ。
    その波長が合うというだけだ。

    2007-05-15 13:02:00
  • 38:

    パネル*作者

    人間誰しもある感情を、男だから、女だからと区切る必要はないだろう。
    だけど、男も女も、そのふとした思いを誰かに、出来ることなら異性にわかって欲しいと心の底で思っている。
    俺はいつもいつも「彼女」の憂いに触れて、いつもいつも「彼女」のことだけを想い続けてきた。
    「彼女」を知りたかったから、「彼女を」思う余り女性に近い気持ちを持つようになった、のだと思う。

    2007-05-15 13:07:00
  • 39:

    パネル*作者

    だけど、本当は「彼女」を知ることが目的じゃなかったんだ。
    本当は、ただ、ただ、彼女に愛されたかった―。
    愛の意味なんてわからなかったから、「彼女」にはいつでも笑顔でいて欲しかったんだ。
    俺をその柔らかな胸に、そのしなやかな腕に包み込んで、ぎゅっと抱きしめて欲しかったんだ。

    2007-05-15 13:11:00
  • 40:

    パネル*作者

    仕事が終わって、自分の部屋に着く。
    カーテンは常に締め切ってあって薄暗い。
    飲みすぎてベッドに何とか倒れこむとこんなことが頭を回る。
    あまりに深酒したときには・・・・・なんでもない。

    2007-05-15 13:15:00
  • 41:

    パネル*作者

    俺は俺であって、俺じゃない。
    本当の俺はホストクラブという唯一の居場所の中で求められちゃいない。
    開かれている居場所は「涼」のモノだ。

    2007-05-15 17:55:00
  • 42:

    パネル*作者

    「彼女」の前でも、本当の俺は要らなかったのだろうか?
    「彼女」が求めていたのは理想の―だったのだろうか?

    そして俺も、本当の「彼女」ではなく、理想の―を求めていたのだろうか。

    2007-05-15 17:57:00
  • 43:

    パネル*作者

    俺は、少なからず「彼女」を苦しめた。
    俺が唯一幸せにすることが出来なかった女性は今何を考えているのだろう。
    考えても考えても答えが見つからない。
    「彼女」の気持ちだけがわからない。

    2007-05-15 18:00:00
  • 44:

    パネル*作者

    誰でもいい。
    教えて欲しい。

    「彼女」とそして、本当の「俺」が幸せになるためにはどうしたらよかったのだろうか。

    2007-05-15 18:03:00
  • 45:

    パネル*作者

    代表と・・・一緒にいるのはまだ若いスーツをきた男だった。
    俺と年齢も対して変わらないだろう。
    スポーツ刈りにメガネをかけて、真面目そうな雰囲気が伝わってくる。
    きっと真面目・丁寧だけで大した苦労もせずに渡りきってきたタイプだろう。

    2007-05-15 18:06:00
  • 46:

    パネル*作者

    その生き方がいいも悪いもない。
    たとえ俺がホストという職業につかなかったとしても、俺はこんな風には育たなかっただろう。
    ふとホストをしていない自分を想像しようとしたけれど出来なかった。
    本当の俺を、俺自身が忘れかけていた。

    2007-05-15 18:09:00
  • 47:

    パネル*作者

    「涼、広告代理店の鈴木さんだ。」代表が口を開く。
    一瞬代表と目が合ったが、視線をもう一度鈴木と呼ばれるその男に戻した。
    緊張と微笑みを匂わせた表情で俺を見ていた。
    「初めまして、鈴木と申します。伝説のホストさんですね!」

    2007-05-15 18:14:00
  • 48:

    パネル*作者

    伝説?この男の最大のボキャブラリーか。
    「メイクの涼です。伝説だなんて、一体何の話ですか?」
    少しも笑いたくはないが、必要最低限の笑みだけなんとか作り出して、一言返した。
    すかさず代表だ。

    2007-05-15 18:17:00
  • 49:

    パネル*作者

    「ハハ、伝説のホストじゃなくて、これから伝説を作ってもらう男ですよ。」
    代表の白々しい返しを聞きながら、羨ましいと少し思った。
    代表は何よりもカネを愛している。
    その愛情が代表という人間を完璧につくりあげている。

    2007-05-15 18:23:00
  • 50:

    パネル*作者

    それが何だか羨ましかった。
    強い信念があることなのか、カネを愛せることなのか、一体何が羨ましいのか本当はよくわからないけれど。
    ボンヤリと羨ましいと感じていた。
    俺は、単なる代表の操り人形だから。

    2007-05-15 18:26:00
  • 51:

    パネル*作者

    俺に与えられた唯一の居場所は、代表の庭にすぎない。
    本当の主である代表に俺は逆らえない。
    逆らってしまったら、皆が必要とする「涼」がこの世から消えてしまう。
    俺が手にすることが出来た唯一の居場所に、俺はすがっていた。

    2007-05-15 18:32:00
  • 52:

    パネル*作者

    「涼、鈴木さんが特別な情報をくれたんだ。ロイヤルビルのことで。」
    俺が一番嫌いな、ぞっとするような笑顔の代表が続ける。
    本当は視線をそらしたいのに、鈴木という男の手前、視線をそらすことも出来ずに耐え続けた。

    2007-05-15 18:43:00
  • 53:

    パネル*作者

    ロイヤルビル
    それは異惑つきの物件だった。
    ロイヤルビルは、夜の街の第一等地に聳え立つ巨大なビルだった。
    真っ白であったであろうその外装の華やかさは今はもうない。

    2007-05-15 18:48:00
  • 54:

    パネル*作者

    ロイヤルビルを管理していたのは、大富豪の個人だった。
    ビルがたった当初は華やかなキャバレーが営業していたようだが、ある事件が起きてから営業が打ち切られた。
    そのあと、テナントの募集はされることがなく、足を踏み入れた人間もいない。
    その立地なだけに、ビルを買い取りたいという人間はあとを立たなかったものの、所有者は決して手放すことがなかった。

    2007-05-15 19:02:00
  • 55:

    パネル*作者

    きらびやかに変化を遂げる夜の街で、ロイヤルビルだけが時代に取り残されていた。
    ホストのキャッチや待ち合わせにはよく使われたが、12時を過ぎると不気味な雰囲気が強かった。
    そのため、ロイヤルビルの存在は、その場にあってない、俺のような存在だった。

    2007-05-15 19:05:00
  • 56:

    ゆいこ

    読んでます☆完結目指して主さんのペースで頑張ってくださいね(^-^)

    2007-05-16 10:49:00
  • 57:

    パネル*作者

    >>57ゆいこさん
    ありがとうございます!今まで読んでいる立場だったので、「主さん」の一言に赤面してますが・・・

    2007-05-16 17:34:00
  • 58:

    パネル*作者

    ホストという職業柄、その場での自分の役割を感じ取ってそれを演じないのは耐えられない。
    本当の俺だなんてないのだから、「涼」でいられない時間はいらない。
    「ロイヤルビルですか?」と2人に投げかけた。

    2007-05-16 17:37:00
  • 59:

    パネル*作者

    ずっと真面目だと思っていた鈴木が、代表に似た笑顔で話し出した。
    「そうなんですよ!大富豪の個人がとうとう手放したんですよ、あの物件。」
    すかさず代表が口を挟んだ。
    「その情報を鈴木さんが一番に掴んで、わざわざ俺にその情報と権利を提供してくれたんだ。」

    2007-05-16 17:46:00
  • 60:

    パネル*作者

    代表の一段と酷い笑顔を見てわかった。
    一番に儲け話に飛びつけた幸運と、他の誰でもなく自分がその権利を得る権力を持っていることを実感して幸せを感じているのだろう。
    代表はそういう人間だ。

    2007-05-16 17:50:00
  • 61:

    パネル*作者

    鈴木が続ける。
    「それで、あの白い城壁部分に広告スペースが設けられるんですよ。立地といい、あの城壁といい、今までの異惑も含めて、話題性・注目度ともにナンバーワンの場所なんですよ。せっかくの場所ですから分割せずに全面を使ったらと思いまして。超オススメ物件なので、特別にメイクさんへ。やはり相応しいお店に勧めないと!」
    若い彼が扱うには、大きすぎるネタなのだろう。
    少々興奮気味で、鈴木らしさを失っているようにも見えた。

    2007-05-16 18:00:00
  • 62:

    パネル*作者

    限界で頑張ること、限界を超えて成長すること―。
    それはしばしば美徳のように語られるけれど、俺はそうは思わない。
    そんなに頑張らなくていい。
    俺はホストだから、そう女性に言ってあげることはできるけれど、男はいつ肩の荷を下ろすのだろう。

    2007-05-16 19:00:00
  • 63:

    パネル*作者

    とニッコリ笑う。
    俺は代表の操り人形だ。
    そこに顔を出せを言われれば出すし、仕事だといわれれば仕事をする。
    躊躇も驚きも、そして喜びも何もなかった―何も。

    2007-05-16 19:12:00
  • 64:

    パネル*作者

    「そんな場所に自分のパネルが載るなんて・・・ありがとうございます。」
    だから、俺の口からも模範的な一言しか出てこない。
    代表の考えは、俺が裏切らないことをわかった上でのことだ。
    俺が代表にノーと言うことはありえない。

    2007-05-16 19:23:00
  • 65:

    パネル*作者

    このあとすぐに撮影が始まり、2週間後には運命のパネルが掲げられることになる。

    2007-05-16 22:55:00
  • 66:

    パネル*作者

    俺は・・・あのフラッシュの強い光の中で何を思ったのだろう。
    過去、現在、未来
    何を願い、何を思い、何を欲していたのだろう。
    ―パネルの中の「涼」の顔は変えることが出来ない。

    2007-05-16 22:58:00
  • 67:

    パネル*作者

    異惑と噂された孤島の城は真っ白に塗りなおされ、巨大な広告スペースが設けられた。
    涼のパネルが張り出される前から、凄まじい速さで噂が飛び交っていた。
    鈴木と代表の思惑通り・・・であった。

    2007-05-16 23:15:00
  • 68:

    名無しさん

    読んでます?
    楽しみにしてるので頑張って下さい??

    2007-05-17 01:16:00
  • 69:

    パネル*作者

    >>70
    ホントにあっりがとうございますッ!めっちゃ励まされてます。

    2007-05-17 16:16:00
  • 70:

    涼のパネルは予想外の効果を生んだ。
    それは―" " "07/05/17 16:17

    2007-05-17 16:17:00
  • 71:

    パネル*作者

    それだけの広告スペースを買い占めたことは、いい意味で話題となった。
    一方で、嫉妬や対立の黒い渦へとも巻き込まれることとなった。
    それだけの物件であれば、当然誰もが欲しがり、手に出来なかった人間を敵に回したといっても過言ではない。
    この物語は幸か不幸か、パネルから始まる。

    2007-05-17 16:24:00
  • 72:

    パネル*作者

    玲奈というカネのなる木・・・イヤ、大型新人を抱えるクラブ敦子かて例外ではなかった。
    ホストクラブでは、実力・名実ともにメイクがナンバーワンだろう。
    当時、クラブではギリギリのところでクラブ敦子がトップを争っていた。
    「玲奈」という宝モノをたった一つだけだけ抱えて。

    2007-05-17 16:32:00
  • 73:

    パネル*作者

    移り変わりの激しい夜の店で、クラブ敦子はバブル崩壊も持ちこたえた数少ないクラブだ。
    けれど、トップを張り合えるようになったのは、「玲奈」という天使を得てからだった。
    バブル当時の華やかさを残したままの広い店内を抱えているが、評判も現状も笑える状態ではなかった。
    落ち目を隠し切れずにいたクラブ敦子を救ったのは、紛れもなく「玲奈」であった。

    2007-05-17 16:42:00
  • 74:

    パネル*作者

    けれど、クラブを取り仕切る敦子ママは貪欲な人間だった。
    いくら経営が右肩上がりだといっても、クラブ敦子にロイヤルビルの広告スペースを買うような余裕はなかった。
    かといって、メイクの一人勝ちを見守るような心の広さもなかった。
    イライラと考え込む敦子ママの前に、天使の「玲奈」が視界へと入った。

    2007-05-18 00:19:00
  • 75:

    パネル*作者

    敦子が何かをひらめき、にやりと笑う。
    玲奈は出勤してきたその瞬間に、ママの貪欲な瞳に捕らえられ身震いがした。

    それでも、まだ幼さの残るに玲奈に、悲しい運命を逃れる術はない。

    2007-05-18 00:22:00
  • 76:

    パネル*作者

    ―パネル―

    商業的な意味合いしか持たない単なる写真。
    たった一枚の写真。

    2007-05-18 00:29:00
  • 77:

    パネル*作者

    パネルをめぐって、2人の運命は大きく変わってしまう。
    単なるパネル、たかだかパネルのはずだったのに。
    人間の運命を変えるのはパネルの力なんかじゃない。
    本当は、人間の力であってほしかった。

    2007-05-18 00:34:00
  • 78:

    パネル*作者

    運命を作るのは、生き生きとした人間の生命力であってほしかった。
    凛とした人間の強さであって欲しかった。

    そして何より、「今までありがとう。さよなら。」そんな結末だけは嫌だった。

    2007-05-18 00:39:00
  • 79:

    パネル*作者

    逢った事はなくとも噂で「玲奈」のことは知っていた。
    本当の俺が、「玲奈」をみるよりも先に、実物の「玲奈」が俺をみるよりも先に、パネルの「涼」が彼女を知っていた。
    パネルが掲げられたその日から、俺たちは視線を外すことができなくなった。

    2007-05-19 00:03:00
  • 80:

    名無しさん

    かいて

    2007-05-30 15:07:00
  • 81:

    パネル*作者

    >>82
    人のを読んでいたら、あがってることに気がつきました!なんで〜?思ったらどうもありがとうございます!
    今ちょっとばたついているので、なかなか時間がないのですが、見ていてもらえて嬉しいです。

    2007-05-31 00:25:00
  • 82:

    パネル*作者

    エラー待ちが面倒なので、一気に行きます。当然略です・・・

    2007-05-31 00:41:00
  • 83:

    パネル*作者

    代表はパネルをみて満足そうに、あの笑顔を見せた。
    ・・・いや、あれは「笑顔」なんかじゃない。
    独占欲を満たしたときの雄の顔だった。

    人の噂、リアクション、サイトの動き、眼差し
    どれをとっても、代表は満足だったのだろう。
    そして、「玲奈」という女―
    代表の心を更に駆り立てたのは、彼女のパネルだった。

    こらえきれないのか「クック」と小さく笑う代表。
    「なぁ、涼?」独り言なのだろうかと間違うような呟きだった。
    「もっと妬まれてるようになってこそ、本当の伝説だ。・・・もっと悔しがれ・・・ククッ」
    最後の方は聞き取れなかったが、十分だった。

    声を低めて言う。
    「潰れかけのクラブ敦子を救ってトップに立たせた玲奈・・・どう使うか考えとけよ。」
    パネルの彼女は、俺と似たような表情を作っている。
    彼女はきっと幸せにはなれないだろう。

    夜の街で・・・もしかしたらこの世の中で一番悪どい男に見初められたのだから。
    俺に彼女を救えるか?

    2007-05-31 00:45:00
  • 84:

    パネル*作者

    ロイヤルビルにしろ、馬鹿でかいパネルにしろ、どちらも話題だった。
    それが重なって更なる話題を呼んだ。
    しかし、本当の仕掛けは、それに便乗しようとしたクラブ敦子だった。
    夜王と嬢王の頂上対決―それが世間の最大の好奇をそそった。

    半端な財力や、実力で「涼」に対抗しようと小意地になれば、今現在のすべてを失う。
    単に「負ける」ではなく、イメージが大切なこの世界ではもう2度と起き上がることはできないだろう。
    「本当」のトップでなければ、パネルの「涼」の前には立てない。
    それに真っ向から向き合う「玲奈」―

    「玲奈」の話題を作るのは「涼」であり、「涼」の話題を作るのは「玲奈」だ。
    夜の頂点にたった今、生半端な客をつけて、微々たる売上を上げても人はもう驚かない。
    世間の一番の注目は「この街の本当のトップはどちらなのか」だった。


    2007-05-31 01:07:00
  • 85:

    名無しさん

    読んでるよ??

    2007-05-31 18:51:00
  • 86:

    パネル*作者

    >>87
    ホンマにありがとうございます。感激です
    ここ何週間かむちゃむちゃ忙しかったんですけど、もう無職になる覚悟をきめた主です。更新が早まるかは疑問ですが・・・

    2007-06-01 00:21:00
  • 87:

    パネル*作者

    「喰うか喰われるか」
    いや、ホストの俺に突きつけられた言葉はそうじゃない。
    「喰えるか喰えないか」

    2007-06-01 00:30:00
  • 88:

    パネル*作者

    ホスト界ナンバーワンなら、ホステスナンバーワンを喰えけしかけられる。
    モノのしてこそこの世界の本当のナンバーワンだと。
    相手が「喰えるヤツか、喰えないヤツか」そんなことはどうだっていい。
    相手が大切なわけではなく、相手の肩書きと金がすべて。

    2007-06-01 00:37:00
  • 89:

    パネル*作者

    枕ホステスだろうが、本当にいい女であろうが、店のトップにたつということは簡単なことじゃない。
    彼女らが俺を指名してくれたとき、してやったりという気持ちになったことはない。
    酸いも甘いも知り尽くしている彼女らに認められるのはやっぱり嬉しい。
    彼女らを癒したいとか、一緒に楽しみたいと思うことはあっても、陥れたいと思ったことはない。

    2007-06-01 00:43:00
  • 90:

    パネル*作者

    彼女らはその肩書きゆえ、犠牲はいらなかった。
    「ステータス」は俺・・・いや「涼」を助け支えた。
    周りの期待に対する報酬に答えてこれた。
    それだけで十分だった。

    2007-06-01 00:49:00
  • 91:

    パネル*作者

    会ったこともない、実際に見たこともない「玲奈」は違う。
    「涼」を指名して、酒を飲んだくらいでは、周りの過剰な期待を報えない。
    代表の言葉の意味はそんなことじゃない。
    わかっている。

    2007-06-01 00:52:00
  • 92:

    パネル*作者

    パネルの中の「玲奈」は美しかった。
    玲奈のパネルには「天使が舞い降りる―クラブ敦子―」という文字入れがされている。
    パネルの玲奈はキャバ嬢にありがちな固まった笑顔なんかではなくて、憂いとも悦びともとれる表情をたたえている。
    彼女を笑わせるか、それともその憂いで曇らせるのか―パネルの「涼」の表情からは何も読み取ることが出来ない。

    2007-06-01 00:59:00
  • 93:

    「玲奈」の人気はわかるような気がした。
    綺麗な女なんて世の中にゴマンといる。
    ただ単に綺麗だとか可愛いってことが彼女の魅力なのではなく、玲奈の表情なのだろう。
    一言で言えばミステリアス―" " "07/06/01 01:08

    2007-06-01 01:08:00
  • 94:

    パネル*作者

    何か悲しみを抱えるような影を思わせるのに、それだけではない。
    「幸薄い」とそれは違う何か、途方もないない何かがあるのは確かだけれど、絶対彼女はそれを明かさない。
    いつも幸せそうにまるで「天使」のように微笑む。
    笑顔に癒される一方で、妄想を駆り立てられる。

    2007-06-01 01:11:00
  • 95:

    パネル*作者

    近いうちに、玲奈に逢うことになるだろうと思った。
    俺が望む望まないなんてことは関係ない。
    パネルが導く運命、世間の期待を裏切ることは許されない世界だ。
    実物の玲奈はどんな顔をするのだろう

    2007-06-01 01:14:00
  • 96:

    パネル*作者

    俺に見せる表情はどちらなのだろう。
    俺が作る彼女の表情はどちらなのだろう。

    そして、俺はどんな顔で彼女と話すのだろう。

    2007-06-01 01:19:00
  • 97:

    パネル*作者

    パネルの涼と怜奈を見つめて、ぼんやりとそんなことを考えていた。
    昔と同じだ。

    俺と彼女、どちらも幸せになれる術はあるのだろうか。

    2007-06-01 16:26:00
  • 98:

    名無しさん

    2007-06-01 17:17:00
  • 99:

    名無しさん

    101

    2007-06-02 13:11:00
  • 100:

    名無しさん

    102

    2007-06-05 02:06:00
  • 101:

    パネル*作者

    >>100、102、102
    あげてもらってありがとうございます。
    店の従業員に飛ばれ、闇金・弁護士・警察…物騒な人間が必須アイテムなあたしですが、気を紛らわせてちょぴっと更新します。
    とりかえすぞ、550万!

    2007-06-06 02:52:00
  • 102:

    パネル*作者

    当然のように、「怜奈」という女性を知りたいと思った。
    どんな風に生きてきたのか、何が好きで、どんなことを思い、何になりたいのだろう。
    どんな風にトップに立ったのだろう。
    でも、俺は「怜奈」に逢いたくない。

    2007-06-06 02:56:00
  • 103:

    パネル*作者

    こんな俺に、あんなパネルに導かれた俺に、彼女を幸せにする自信はない。
    「涼」と「怜奈」が出会えば必ず何かに巻き込まれるだろう。
    黒い渦へと。深く。
    最初から出会わないほうがいい。

    2007-06-06 02:59:00
  • 104:

    パネル*作者

    「怜奈」を知りたいと思う自分がわからなくもなかった。
    女よりも女の心がわかる男―だなんて雑誌に書かれることも多くなった。

    本当の俺の気持ちは誰がわかってくれるのだろう。

    2007-06-06 03:04:00
  • 105:

    パネル*作者

    キャリアを積むごとに、本当の自分が遠のいていく。
    このまま本当の俺はいなくなってしまっていいのだろうか。
    「涼」じゃない俺は存在してもいいのだろうか。
    そんな思いがこの頃犇めいていたのだと思う。

    2007-06-06 03:07:00
  • 106:

    パネル*作者

    ホストの世界はホステスの世界よりもマシだと思っていた。
    「怜奈」という女性をパネルで見てから、初めて本当の俺がホステスという仕事に興味を持った。
    「涼」が何でも知っていて、熱い人間だとしたら、本当の俺はどこか冷めて客観視してしまう。
    思えば、本当の俺は未まだ夜の仕事がわかっていなかった。

    2007-06-06 03:11:00
  • 107:

    パネル*作者

    見ず知らずの女性が突然店に現れて、逢ったこともない俺を指名する。
    誰かもわからない子が「サイトを見て連絡しました」なんて俺にメールをくれる。
    ホストである俺には日常茶判事だったけれど、普通に考えたらありえないことだ。

    2007-06-06 03:17:00
  • 108:

    パネル*作者

    同じ夜の世界でも、ホステスの「怜奈」にはめったにないことだろう。
    ホストと同じシステムがあったら、俺は怜奈にメールするだろうな、なんて想像して少し笑った。

    一人の部屋で笑うなんて久々だった。
    自分に居心地がいいなと思えた。

    2007-06-06 03:25:00
  • 109:

    パネル*作者

    略@「自分に居心地がいいなと思えた。」
    →そんな自分自身に居心地の良さを覚えた。
    に訂正。

    2007-06-06 03:30:00
  • 110:

    パネル*作者

    「涼」だと「怜奈」本人にすら誰にも知られず、話すことが出来たらと思った。
    なぜだろう。
    俺は「怜奈」という女性を全く知らないのに。
    …あぁ、そうか。

    2007-06-06 03:33:00
  • 111:

    パネル*作者

    俺は、女よりも女の気持ちがわかる男―だったよな。
    勝手に心がシンクロしてゆく。

    2007-06-06 03:37:00
  • 112:

    パネル*作者

    女性に持ちかけられる悩み、女性が陥りやすい罠、気持ち、行動、状況、変化、パターン…

    女性がそうであるように、男である俺も、「怜奈」という逢ったことも女性に依存しようとしていた―
    夢を託して、自分の支えにして、理想を押し付けて…

    2007-06-06 03:42:00
  • 113:

    パネル*作者

    突然、笑いが消えた。
    理想…
    あの頃の俺も今と同じだったんじゃないか?
    「彼女」に理想の―を押し付けた。

    2007-06-06 03:45:00
  • 114:

    パネル*作者

    それが、「彼女」を傷つけ、苦しめたんじゃないか…結局、俺はここに戻ってくる。
    「涼」の中から俺が消えない限り、俺は「彼女」を思い続けるのだろう。
    出ない答えに苛立ち、悲しみ、傷つき、ますます俺の居場所はなくなっていくのだろう。
    でも、もう一度、「彼女」にあいたい。

    2007-06-06 03:49:00
  • 115:

    パネル*作者

    携帯の画面には知らないアドレスが映し出されていた。
    「何を考えていますか?」
    本文にはたった一言そう書かれているだけだった。

    2007-06-06 18:56:00
  • 116:

    パネル*作者

    アドレスに心当たりはなかった。
    昨日の夜のことをここ1週間程度を振り返ってもこんなことを送って来そうな女性は思い出せなかった。
    誰なのだろう。
    そして、何を考えていますか?ということはいったいどういうことなのだろう。

    2007-06-06 19:05:00
  • 117:

    名無しさん

    どおいうこと?気になるぅ〜

    2007-06-06 21:23:00
  • 118:

    パネル*作者

    >>119
    読んでもらってありがとうございます。めっちゃうれしいです☆

    2007-06-07 16:57:00
  • 119:

    パネル*作者

    女性たちはみなスピードを求める。
    テレビドラマなどで「ゆっくり付き合っていきたい」などと口にするのはいつも女性側だ。
    だけど、実際それは違う。
    女性ほど、スピードとドラマを求めている。

    2007-06-07 17:00:00
  • 120:

    パネル*作者

    「だから」で繋げてよいものか、わからないけれど、たかだかメールのスピードにも気を遣う。
    早ければ早いほど安心し、愛を感じ、情が深まる。
    俺自身は、携帯電話なんてものを持たない生活がしたいとすら思っているけれど、「涼」は違う。
    これは「涼」の携帯だ。

    2007-06-07 17:06:00
  • 121:

    パネル*作者

    ホストをするにあたって、特別に携帯を変えたり、プライベートを分けたりするようなことはなかった。
    そんな必要はなかった。
    もともとたいして鳴らない携帯だったけれど、「涼」が活躍するにつれて、本当の俺にあてた着信を知らせることはほぼなくなった。
    「涼」が有名になって、本当の俺の存在が希薄になるのと比例して。

    2007-06-07 17:10:00
  • 122:

    パネル*作者

    このメールが「涼」にあてたものならば、すぐにでも返さなければならないし、「涼」はそうするだろう。
    けれど、これが俺にあてられたものだとしたら…
    「何を」というのはどういう意味なのだろう。
    なんとなく、いや、必然、違う…俺は「涼」を求めて飲みにくる女性たちのように夢をみたかったのだと思う。

    2007-06-07 17:18:00
  • 123:

    パネル*作者

    「涼」ではなく、俺に送られたメールだとすれば、本当の俺は何と答えるのだろう。

    携帯を閉じて、一人淀んだ部屋のベッドに倒れこんだまま、ゆっくり考えた。

    2007-06-07 17:21:00
  • 124:

    パネル*作者

    あせらなくていい。
    相手に気いられることを考えなくていい。
    ゆっくり考えて、気が向いたらでいいんだ。
    今の俺は作られた「涼」じゃないから。

    2007-06-07 17:26:00
  • 125:

    パネル*作者

    求められているのは「涼」じゃないから。
    知りたいと思われているのは、俺の気持ちだから。

    知ってほしいのは俺のことなんだ。

    2007-06-07 17:30:00
  • 126:

    パネル*作者

    この日から生活に、いや俺自身にだろうか?微かな張り合いが生まれた。
    受信から24時間がすぎても返事を出さずにいた。
    もちろん逸る気持ちがなかったわけじゃない。

    2007-06-07 17:46:00
  • 127:

    パネル*作者

    月並みの言葉だけれど「涼」であり続けなければならない毎日の中で、少しでも長く自分である時間が欲しかった。
    送り主に対する疑問は尽きない。

    夢の時間はより長いほうがいい。

    2007-06-07 17:49:00
  • 128:

    名無しさん

    ??

    2007-06-08 13:13:00
  • 129:

    パネル*作者

    >>131
    あげあげありがとうございます。当初の予定と全く違う方向にしてしまって自爆しかけておりますが、なんとか持ちこたえたいところです。(ギャ)

    2007-06-09 00:56:00
  • 130:

    パネル*作者

    たかだか24時間という決まり切った時間の中で、俺は不思議な感覚を味わった。
    俺は俺でもあるし、「涼」でもある。
    意識して「涼」である新しい感覚。
    その日会いに来てくれた女性たちの一人がいう。

    2007-06-09 01:06:00
  • 131:

    パネル*作者

    「涼、なんかあったの?」
    そういう彼女はどこかうれしそうだった。
    彼女にこんな話をするつもりはなかったけれど、「涼」も俺も目の前の女性がほほ笑むことが幸せだった。

    2007-06-09 01:09:00
  • 132:

    パネル*作者

    「涼」と自分に通じるところがあったのだと気付かされた。
    もちろん、「涼」と俺の出発点は同じだ。
    それぞれに他の接点はないのだと思っていた。
    実は、もののとらえ方やプロセスは異なっているけれど、終着点もまた同じなのかもしれない。

    2007-06-09 01:13:00
  • 133:

    パネル*作者

    営業時間が終わる。
    「涼」でいる時間が終わる。
    あの家にまっすぐ帰って、昨日と同じようにベッドに寝そべる。
    自分の時間が広がり、「涼」が静かに眠りにつく。

    2007-06-09 01:17:00
  • 134:

    パネル*作者

    ゆっくり瞳を閉じたり開けたりを繰り返しながら、ひたすら思う。

    「何を考えていますか?」
    今の、本当の、俺は何を考えているのだろうと考える。

    2007-06-09 01:20:00
  • 135:

    パネル*作者

    俺は放って置かれても、「涼」は違う。
    「涼」はいつも求められて、放ってなんて置かれない。
    自分だけになろうと思っても、携帯電話は、そこにつながる人は「涼」を一人にさせない。
    そして、俺も一人にならずにすんでいる。

    2007-06-09 01:24:00
  • 136:

    パネル*作者

    毎日店の扉を閉めるのと同時に携帯電話をマナーモードにする。
    それでも、あの小さな機械は静かにならない。
    時にはひっきりなしに「涼」にメッセージを届け、「涼」はそれに繋ぎとめられる。
    また煩く響く振動を感じて、それに手を伸ばした。

    2007-06-09 01:27:00
  • 137:

    パネル*作者

    携帯電話を開くと同時にいつもでも「涼」になれる。
    そして、返事を終えて携帯を閉じたと同時に、自分に戻る。
    毎日その作業を繰り返す。
    そして時には、その携帯が閉じられることはなく、「涼」であり続けることが求められる。

    2007-06-09 01:31:00
  • 138:

    パネル*作者

    違和感なく「涼」になって、携帯電話を開く。
    手早くメッセージに目を通して、動きが止まる。

    「涼」の思考が止まる。

    2007-06-09 01:39:00
  • 139:

    パネル*作者

    そこに映し出されるアドレスに見覚えがあった。
    昨日の送り主だ。
    まだ返事も返せない質問に、更なる質問が加わる。

    2007-06-09 01:42:00
  • 140:

    パネル*作者



    「未来を考えますか?過去を考えますか?」

    2007-06-09 01:50:00
  • 141:

    パネル*作者

    突然鼓動が速くなって、暑くもないのに汗が噴き出す。
    メールの文字だけがやけにくっきりしていて、あとはぼやけてよくわからない。
    心の中も体の中も空っぽになる。
    体の細部までやけに感覚だけがはっきりしている。

    2007-06-09 02:00:00
  • 142:

    パネル*作者

    少しずつ脳の活動が感じられるようになって、以前研ぎ澄まされた感覚の中で、整理する。
    最初のメールは「何を考えていますか?」―
    そして、今日送られてきたメールは「未来を考えますか?過去を考えますか?」
    送り主は…わからない。

    2007-06-09 02:03:00
  • 143:

    名無しさん

    いっきに読んだ?

    2007-06-09 02:28:00
  • 144:

    りん

    主さん。はじめまして?一気に読みました?
    続きも気になりますが…ゆっくりでいいんで完結してくださいね?

    2007-06-09 02:36:00
  • 145:

    パネル*作者

    >>146
    一気には逆にきつかったんじゃないかと思いますが、めちゃくちゃ嬉しいです。「本当の」彼自身はかなり重たく書こうとしてるので、だいぶうっとうしいと思います…
    >>147りんさん
    こちらこそ初めましてです。こんなお話をこんな時間にわざわざ読んでいただけるなんて嬉しすぎます。更新はだいぶ遅いですが、ぼちぼち行きます。

    2007-06-09 04:11:00
  • 146:

    パネル*作者

    相手は何を思っているのだろう。
    どんな答えを期待しているのだろう。
    ずっと溜めておきたいと思っていた思いが突如、早く返事を書きたいと強く思えた。

    2007-06-09 04:14:00
  • 147:

    パネル*作者

    逢ったことがあるのかどうかすらわからないはずの相手。
    無機質な画面にしか手がかりはないのに、どうして相手を知っているような気がするのだろう。
    彼なのか彼女なのかもこの文章からはわからない。
    懐かしいような、前から知っているような、この心を許せる感覚はなぜだろう。

    2007-06-09 04:19:00
  • 148:

    パネル*作者

    「誰?」でもなく、「どういうこと?」という疑問もなく、ぶしつけにこの答えを送るのは、本来いささかおかしい。
    けれど、おかしいはずの答えが一番自然だと思えた。
    むしろ、メールの主を聞くのは、昔から知っている人間に「誰だっけ?」と問いかけるぐらい滑稽にすら思えた。
    携帯電話を操って返信画面を開く。

    2007-06-09 04:23:00
  • 149:

    パネル*作者

    一瞬の間のあと、親指はすらすらと文字を紡いだ。
    人にむけて発信する久々の「涼」ではない、本当の俺の言葉。

    2007-06-09 04:26:00
  • 150:

    パネル*作者



    「みんなが見ている自分はいつも未来を考えている。でも本当は、自分だけが知っている本当の自分はいつも過去ばかり考えている。過去に生きている大切な人を考えている…イヤ、いつも頭の片隅から離れないでいる。」

    2007-06-09 04:33:00
  • 151:

    パネル*作者

    携帯のメールとしては長い。
    けれど、最後まで親指は止まらずに動いていた。
    「涼」ではない、俺「涼介」はそうだから。
    「涼」は夢を見て、夢を語って、未来を生きようとしている。

    2007-06-09 04:37:00
  • 152:

    パネル*作者

    けれど、「涼介」は違う。
    今でも、過去が忘れられなくて、過去の日々の中で生きている。
    未来もとより、今ですらも生きようとしていない。
    あの「彼女」を心に思い浮かべ、過去の「彼女」に笑い、過去の「彼女」に苦しんでいる。

    2007-06-09 04:40:00
  • 153:

    パネル*作者

    過去を過去に置いてくるということができずにいた。
    過去においてこよう、「涼」と「涼介」は同一なのだと思い込もうとしても、「彼女」は甦る。
    あの頃と同じように、いや全く同一の笑顔で、悲しい声で、涙で、苦しみで訴える。
    ―いったい何を?

    2007-06-09 04:44:00
  • 154:

    パネル*作者

    俺だけが知っている「彼女」の姿。
    俺がけが知っていた本当の「彼女」の姿。
    だから、忘れることはできない。
    でも、現在の「彼女」の姿はわからない。

    2007-06-09 04:59:00
  • 155:

    パネル*作者

    ↑打ち間違え…
    2行目:俺がけ→俺だけが知っていた本当の「彼女」の姿。

    2007-06-09 05:11:00
  • 156:

    パネル*作者

    「彼女」は止まったままだ。
    あの時の、悲しい笑顔で、頬に残した涙の跡で、力ない背中で俺を責める。
    過去の「彼女」を今へと導けなかったことが「涼介」の罪。
    そう、「涼」が未来を見て笑っていられるのは、彼には過去がないから。

    2007-06-09 05:15:00
  • 157:

    パネル*作者

    携帯の小さな画面に「送信完了」の文字が映し出される。
    新たな小興奮を生みつつも、達成感のような安堵を感じた。
    携帯と閉じる。
    いつものような「涼」と「涼介」の入れ替わりは起こらない。

    2007-06-09 05:24:00
  • 158:

    パネル*作者

    ベッドの隅に携帯を乗せ、目の位置で向き合う。
    返事が来れば、すぐにわかるだろう。

    2007-06-09 05:28:00
  • 159:

    Ren

    私も夜職です
    凄く?共感させてもらいました。
    自分自身への疑問。
    それに対して答え。
    答えを出してしまう事。簡単な様ですが、凄く?難しい事だと思います。無理せず書いてくださいね。応援してます☆〃

    2007-06-09 06:02:00
  • 160:

    パネル*作者

    >>162 Renさん
    初めまして。こんな拙い文章を読んでもらってうれしいです。共感だなんて!あたしは鳴かず飛ばずの夜を上がってから随分経ってしまったのですが、2つの名前をもつしんどさは今でも覚えています。お仕事がんばってください♪

    2007-06-10 00:16:00
  • 161:

    パネル*作者

    薄暗いままの部屋の中で、時間の感覚を失う。
    瞳を開いて、眠ってしまっていた自分に気が付く。
    一体どれぐらいの時間が過ぎたのだろう。
    そして、返事は…

    2007-06-10 00:20:00
  • 162:

    パネル*作者

    身動き一つしないまま、目の前の携帯電話だけに集中している自分がいた。
    体制を変えず携帯を開く。
    新着メールのマークが光る。
    こんな距離で眠っていたのに、携帯の振動に気がつかずに眠るなんて意外だった。

    2007-06-10 00:24:00
  • 163:

    パネル*作者

    こんなに緊張して携帯電話を操ったことがあっただろうか。
    手早くメールを開き、メッセージを確認していく。
    溜まっていた17通の新着はメールは全てが「涼」にあてたもので、あのアドレスからのメールは一つもなかった。
    ひどく落胆している自分がリアルに伝わる。

    2007-06-10 00:28:00
  • 164:

    パネル*作者

    けれども、そんな様子はちっとも現れないまま、すぐさま「涼」が返事を作成する。
    そのとたん、寂しさは少しまぎれた。

    なぜなら、完璧な「涼」もまた、少しだけ落ち込んでいるような気がしたから。

    2007-06-10 00:31:00
  • 165:

    パネル*作者

    同じ肉体に宿る「涼」がわからないことはよくある。
    同じ肉体、同じ思考を共有しているのにおかしな話だ。
    「涼」も「涼介」もお互いの気持ちに無関心だった。
    今も「涼」は「涼介」に何も語りかけない。

    2007-06-10 00:35:00
  • 166:

    パネル*作者

    それでも、伝わってきた。
    「涼」も少なからず何かを期待していた。
    そしてリアクションのない現実に何かを思っていた。
    一人じゃない、そんな気持ちにさせられた瞬間だった。

    2007-06-10 00:39:00
  • 167:

    パネル*作者

    この何年か、ずっと通じ合えなかった住人と、ほんの些細な接点があった。
    安堵感と喜びを感じつつも、メール主に対する想像は掻き立てられた。
    わざわざ2度目のメールをしてきたにもかかわらず、なぜ返信をしないのだろうか。
    彼/彼女はいったいどんな返事を期待していたのだろう。

    2007-06-10 00:58:00
  • 168:

    パネル*作者

    なぜだろう。
    何もかもを得て「涼」はこれ以上何を望んでいるのだろう。
    「涼」の望みもこのメールに託されているのだろうか。

    2007-06-10 04:52:00
  • 169:

    ディオ

    無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄時よ止まれ

    2007-06-10 07:39:00
  • 170:

    ??

    読んでます?

    2007-06-10 13:33:00
  • 171:

    パネル*作者

    >>172
    わぉ!とうとう初の「荒らし」ですョ!(変な感動。)覗いてもらっただけでもお手数おかけしました。
    >>173
    ありがとうございます。めっさ嬉しいです。不定期ですがまた更新してゆきます。

    2007-06-15 00:58:00
  • 172:

    パネル*作者

    そのあとは断片的に眠った。
    寝付けないのはいつものことだけれど、今日はいつにもまして心の隙間を感じた。
    何かが足りない。
    何があれば、この心は落ち着くのだろう。

    2007-06-15 01:01:00
  • 173:

    パネル*作者

    常にだれからでも求められる存在の「涼」はこんな気持ちに陥るのだろうか。
    環境にも人間にも、財産にも恵まれた人でも「さみしさ」は存在するという。
    人からどんない羨ましがられても、心の隙間は確実に存在する。
    きっと、「涼」にもあるのだろう。

    2007-06-15 01:04:00
  • 174:

    パネル*作者

    「涼」はどうやってその気持ちを埋めているのだろう。
    俺は…
    いつものように、「彼女」の笑顔を思い浮かべようとするのに、上手にできなかった。
    彼女の顔はどこかぼやけている。

    2007-06-15 01:10:00
  • 175:

    パネル*作者

    笑っているのか、泣いているのか、怒っているのか表情が読めない。
    ふと、女性の寂しさを理解してきたのは「涼」なのか「涼介」なのかわからなくなった。
    俺は一体誰なのだろう。
    いっそのこと「本当」の「涼」でありたかった。
    そして、出来ることなら、「彼女」の理想の―で、自慢の―で、今も笑って「彼女」と同じ時間を過ごしたかった。

    2007-06-15 01:17:00
  • 176:

    パネル*作者

    深夜になるにつれて携帯電話を開く回数は増える。
    「涼」になる。
    「涼介」がいなくなる。
    「彼女」から解放される。

    2007-06-15 01:21:00
  • 177:

    パネル*作者

    早く「涼介」と「彼女」を追い出して、「涼」になり切りたいと思って、いつもよりも早く家を出る。
    どんな仕事でも成功する秘訣は共通だと思う。
    腹をくくれるか、ケツを割らずにできるか。
    単純明瞭なこの2つだにすぎないだろう。

    2007-06-17 04:40:00
  • 178:

    パネル*作者

    向き不向き、好き嫌い、そんなものは結局単なる言い訳だと思っている。
    違う自分になって、のめり込んで、過去や現在を投げ出す―
    「涼介」を捨てることばかり考えていた俺には、ホストという仕事が逃げ道でもあった。
    カッコいいことを言ってみても、俺も大して凄くはない。

    2007-06-17 04:43:00
  • 179:

    名無しさん

    かいて

    2007-06-28 20:51:00
  • 180:

    名無しさん

    ぱくり

    2007-06-29 09:46:00
  • 181:

    パネル*作者

    >>182
    あげて頂いてありがとうございます。こんなちっぽけな小説を忘れずにいてくれたことがホンマに嬉しいです☆

    2007-07-01 01:02:00
  • 182:

    パネル*作者

    >>184
    読んでいただいてありがとうございます。ぱくっては決してないです。ぱくってまでエラー待ちしながら書くのしんどいとおもいますョ。

    不定期具合爆発ですが、ちょっぴり更新したいと思います。

    2007-07-01 01:05:00
  • 183:

    パネル*作者

    現実が厳しく苦しければ苦しいほど、俺はホストという仕事にのめりこんだ。
    すべてを忘れ、逃れるために。
    多くの女性が「涼」に夢をみている。
    本当は「涼」という存在そのものが、俺の弱さなのかもしれない。

    2007-07-01 01:09:00
  • 184:

    パネル*作者

    ホストとしてのキャリアが始まってからの毎日は平坦じゃなかった。
    仕事でもプライベートでも辛いことがあれば、その分俺は「涼」に逃げてきた。
    このからくりに気が付いているのは、おそらく代表だけだろう。
    誰も知らない、俺と「涼」の背中合わせの関係。

    2007-07-01 01:15:00
  • 185:

    パネル*作者

    あのメールの主を頭から完全に切り離すことができずにいた。
    落ち込む自分から逃れるために、早めに「涼」になろうとした。
    いつもだったら、これだけで大丈夫なのに、営業が終わるころには珍しく酔っていた。
    飲み過ぎた酒の量は、隠しきれない心の動揺だったのだろう。

    2007-07-01 01:19:00
  • 186:

    パネル*作者

    考えたところで答えは出ない。
    相手から返事が来るまでは何の手がかりもない。
    いや、返事が来るかでさえも確信のないことだ。
    なぜ、こうも答えの出ないことばかりなのだろう。

    2007-07-01 01:23:00
  • 187:

    時々、ウンザリする。
    考えても考えて答えがでないことが多すぎる。
    お客さんの女の子たちの悩みをひとつひとつ覚えているわけじゃないけれど、彼女らが発する言葉にはっとさせられることはよくある。
    そのひとつが「だったらどうすればよかったの?」―" " "07/07/01 01:27

    2007-07-01 01:27:00
  • 188:

    パネル*作者

    付き合っていた彼氏と別れた彼女が、理由にならない理由を突き付けられ心の中で思ったこと。
    往々に理不尽なことは起こって、避けられない。
    いつも笑顔が絶えない彼女が初めて泣いた瞬間だった。

    2007-07-01 01:30:00
  • 189:

    パネル*作者

    かける言葉は「涼」にすら見つからなかった。
    彼女に、責めることができるような非などなかった。
    俺にも「涼」にも、もちろん彼女にも分かっていた。
    責めてくれた方がいくらかマシだということぐらいは。

    2007-07-01 21:46:00
  • 190:

    パネル*作者

    「女性はいつも笑って幸せになってほしい」そう願ってはいるけれど、世の中は常に優しいわけじゃない。
    俺には、彼女に優しい言葉をかけて、一緒に飲むことしかできなかった。
    後になって、彼女はいう。
    「どうしようもない夜ってあるんだよね。でもあたしには涼がいてくれてよかった。話をきいて、一緒に忘れようってお酒飲んでくれる相手がいてさ。涼ありがとね。」

    2007-07-01 21:58:00
  • 191:

    パネル*作者

    たとえ女性に限らずとも、恋愛に限定せずとも、どうしようもない夜は誰にでもある。
    そんな夜に、俺を選んでもらえたのは不謹慎ながらもうれしい。
    俺のどうしようもない夜は、「涼」になることしかない。
    だけど今夜はそれだけでは納まらない。

    2007-07-01 22:02:00
  • 192:

    パネル*作者

    「今日の涼はいつもと違う」
    「何かあったの?」
    と多くの女性たちに言われた。
    珍しく煽って酒を強請る俺を誰も止めなかった。

    2007-07-04 11:48:00
  • 193:

    パネル*作者

    悪酔いしていく「涼」には、彼女たちの心の内が読めて、ますます酒の味がわからなくなった。
    彼女と別れたのかな?と淡い期待を寄せる子、潰そうとする子、特別な見返りを期待する子…一体俺は何なんだ?
    無言の笑顔で何かあったんだと一緒に飲んでくれる子にすらも、完全に心を開けない俺。

    2007-07-04 11:54:00
  • 194:

    名無しさん

    続きめちゃ気になる??
    頑張って下さい?

    2007-07-05 17:00:00
  • 195:

    パネル*作者

    >>197
    ありがとうございます!凄い励みになります♪金曜の夜なおかつ七夕も予定なしなのでちょっぴり更新しますね…チクショー

    2007-07-07 03:54:00
  • 196:

    パネル*作者

    店が閉まるころになっても、心に残る蟠りとイラつきは消えなかった。
    それどころか、自虐的にすらなっていた。
    自分のことを不幸だとは思わない。
    けれど、不運が続けば続くほど周りは喜ぶのかもしれない。

    2007-07-07 03:56:00
  • 197:

    パネル*作者

    たとえ「涼」の幸せを願ってくれる人がいたとしても、「涼介」の幸せを願ってくれる人は存在するだろうか。
    怖いと思った。
    そしてそんな感情を持たせてしまう「ホスト」という仕事そのものも怖いと感じた。
    そんな気持ちを消そうと、さらに酒を流し込んだ。

    2007-07-07 04:00:00
  • 198:

    パネル*作者

    酒に酔う。
    「涼」を見失う。
    「涼介」でもいられない。
    俺は誰なのだろう。

    2007-07-07 04:03:00
  • 199:

    パネル*作者

    最後の一杯が効いたようで、それからの記憶はあやふやだった。
    どうふるまったか、家にはどう辿り着いたのかは疑問が残る。
    目覚めは最低で、体が重い。
    鈍い痛みを頭に感じながら、昨日のことを思い出そうとしてみたが無駄だった。

    2007-07-07 04:08:00
  • 200:

    パネル*作者

    スーツのジャケットのままのそのそと起き出す。
    鈍い痛みは自分の心模様そのもので余計な辛さを感じる。
    不在着信とメールが詰まっているだろう携帯電話をひらく気分になれずに先にシャワーを浴びる。
    きっといつもにもまして、「涼」を追う跡が残っているのだろう。

    2007-07-07 04:12:00
  • 201:

    パネル*作者

    朦朧としながらも頭に浮かんだ強い感情は、酔いがさめても俺を追う。
    俺は一体なんなんだ?そんな悲しい疑問。
    自分の過去から逃げるためにホストになった。
    ホストという仕事は自分に居場所を提供してくれた。

    2007-07-07 04:19:00
  • 202:

    パネル*作者

    けれど―
    その仕事が最近俺を悩ませている、これもそろそろ認めなければならないことなのかもしれない。
    仕事のせいなのか…本当はそれさえもわからないことが凄く怖い。
    怖いという感情はどれぐらいぶりなのだろう。

    2007-07-07 04:23:00
  • 203:

    名無しさん

    ぐだぐだやん

    2007-07-14 15:54:00
  • 204:

    頑張って書いて下さい
    楽しみにしてます

    2007-07-14 17:33:00
  • 205:

    パネル*作者

    >>206
    ホンマですわ。あたし自身、あまりのぐずぐず加減に一切読み返さないという強硬手段で書いてます。むしろ読んでくれてる人を尊敬&同情です。ご愁傷様でした…
    >>207
    楽しみにだなんて、もったいないお言葉でありがとうございます。放置しすぎましたが、ぼちぼちとやっていきます。ホンマに嬉しい限りのメッセージどうもでした!

    2007-07-19 03:47:00
  • 206:

    パネル*作者

    熱いシャワーで中途半端に残ってしまった酒を抜く。
    ドライヤー、コテ、ハードスプレー、仕事用のアクセサリー…パリッと糊のついたカッターに袖を通す。
    体が仕事モードになっても、心がついていかない。
    こんなおかしな感覚はホストになって初めてなのかもしれない。

    2007-07-19 04:16:00
  • 207:

    パネル*作者

    胃は何も受け付けず、食事はとらない。
    手持無沙汰な時間を潰して、自分を消し去りたい。
    ベッドにほられたままになった、携帯電話を開く。
    ついていかない心を無理やり「涼」にするために。

    2007-07-19 04:19:00
  • 208:

    パネル*作者

    現実の自分が実際どうであろうと、デジタルの中に住む「涼」は「涼」以外の何物でもない。
    予想通り、鬼ような着信の数で埋まっていた。
    不在着信のあとにざっと目を通したあとで、メールひとつひとつを読んでは、返信を作る。
    そこに考えるとか、気持ちが入るという行動は伴わなくて、ただただ、親指が事務的な作業を繰り返してゆく。

    2007-07-19 04:23:00
  • 209:

    パネル*作者

    それは、感情の必要ない内職みたいなもので、虚しさが残る。
    こんなにも求められているのに、足りないものはいったい何なのだろう。
    親指は休むことなく、メールを開く、送信するの繰り返しを行っている。
    そのそばから新たな受信を知らせるランプが灯り、作業に終わりは見えない。

    2007-07-19 04:27:00
  • 210:

    パネル*作者

    こうやって同じ作業を繰り返して、こうやって同じ感情を思い出して、それで其のあとには何があるのだろう。
    この作業に「涼介」は必要なのだろうか。
    この感情に「涼」は必要なのだろうか。
    これは「涼介」のためなのだろうか、「涼」のためなのだろうか。

    2007-07-19 04:32:00
  • 211:

    パネル*作者

    この作業を始めてどのくらいの時間が過ぎただろう。
    せわしなく動き続けていた親指の動きが止まる。
    遠のいていて思考が無理やり引き戻された―。

    2007-07-19 04:35:00
  • 212:

    パネル*作者

    モノクロで、色褪せていた世界が急にリアルになる。
    携帯を握っていた手がじっとりと汗ばんだのは、機械の熱のせいだけではないはずだ。

    小さな液晶画面には、登録もできないあのアドレスが映し出されていた。

    2007-07-19 04:38:00
  • 213:

    名無しさん

    しぉり??

    2007-07-19 14:06:00
  • 214:

    ウォーエンブレム

    女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたいな男やな女の腐ったみたい

    2007-07-19 14:08:00
  • 215:

    名無しさん

    気になる???

    2007-07-22 11:59:00
  • 216:

    名無しさん

    しおり??
    続き楽しみにしてます?

    2007-07-22 12:28:00
  • 217:

    名無しさん

    書いてえ

    2007-07-27 07:24:00
  • 218:

    名無しさん

    .

    2007-07-28 01:28:00
  • 219:

    パネル*作者

    傷心旅行もかねて、今から家族旅行に出かけます。旅行から帰ったら、続きを書いていこうと思います。あげあげありがとうございました。傷心気味な自分としはだいぶ癒されました。

    2007-07-28 05:46:00
  • 220:

    名無しさん

    http://ip.tOsp.cO.jp/i.asp?I=hOshizOra8689

    未来は君のものっていう小説!感動するよ!

    2007-07-28 06:06:00
  • 221:

    名無しさん

    今、一気に読みました。
    待ってます。いってらっしゃい。

    2007-07-29 08:16:00
  • 222:

    アドマイヤグルーヴ

    南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?南南西?

    2007-07-29 12:07:00
  • 223:

    名無しさん

    まってます??

    2007-07-29 14:07:00
  • 224:

    名無しさん


    2007-07-30 06:10:00
  • 225:

    名無しさん

    アドマイヤ色んなところでレスしすぎ
    うざい

    2007-07-30 17:58:00
  • 226:

    パネル*作者

    >>216しおりありがとうございます。
    >>217荒らしもアル意味で感謝感激です。
    >>218気に掛けてもらえて嬉し涙でます・・・
    >>219ありがとうございます。またこれから頑張ります。

    2007-07-31 21:58:00
  • 227:

    パネル*作者

    >>220そんなん行ってもらえたら、書いてしまいますわ!ありがとうございます。
    >>221覘いてもらえてうれしいです。
    >>224また覘かせてもらいます
    >>225ある意味ありがとうございます。

    2007-07-31 22:01:00
  • 228:

    パネル*作者

    ぎゃ。↑お返事の番号がずれてました。どこまでもついていないダメな状態のようです・・・>>224改め>>223で、225は225のままで大丈夫です。
    >>224嬉しい言葉の凝縮系のメッセージ有難うございます。ゆっくりなんですが、飽きずにお付き合いいただければと思います。
    >>226まだ待っていただけているか不安ですが、戻ってきました。本当にありがとうございます
    >>227あげてもらってありがとうございます。

    2007-07-31 22:05:00
  • 229:

    パネル*作者

    >>228そんな気持ちもなきにしもあらずですが、覘いてもらえたことで感謝感激です。

    会社は倒産するわ、騙されるわ、飲み屋で金パクられるわ、男からDVに逢うわ、家族からもドン引きされるわ、仕事はないわ、小学生を預かるハメになるわ・・・とことん付いていない・・・どころではなくこれからの生活が見えない作者ですが、だいぶハートフルな気持ちになったので、少しだけ更新していこうと思います。どうか、暖かく見守っていただければと思います。

    2007-07-31 22:12:00
  • 230:

    パネル*作者

    思わず息を呑む。
    唾液も溜まっていないのに、ゴクリと音を鳴らして唾液を呑み込もうとした。
    思うように動かない親指に神経を集めて、ほんの少し力を加える。
    単純な文章なのに理解できないままメッセージが何度も頭を回る。

    2007-07-31 22:28:00
  • 231:

    パネル*作者


    「誰にでも決して忘れることが出来ない瞬間ってある。貴方だけじゃなくて、みんなにあるもので、もちろんあたしにも。」

    2007-07-31 22:36:00
  • 232:

    パネル*作者

    返信はそれだけだった。
    回らない頭で、視線だけを動かして返信時刻を探す。
    受信時刻はほぼ昨日と同時刻だった。
    おそらくつぶれていたのだろうと思う。

    2007-07-31 22:43:00
  • 233:

    パネル*作者

    思い出そうにも記憶は無かった。
    急いでいるのに、思考回路が途切れてしまう。
    瞳を閉じて、もう一度差し出し人、受信時刻、メッセージを読む。

    2007-07-31 22:46:00
  • 234:

    パネル*作者

    すごくシンプルなその回答から得られる確かな情報を整理しようとする。
    まずは、「あたし」という主語からして、相手の性別は女性だということ。
    それから、この返信はランダムに送られたものではなく、明らかに「返信」であるということ。

    2007-07-31 22:51:00
  • 235:

    名無しさん

    しぉり??

    2007-08-01 07:20:00
  • 236:

    名無しさん

    主さーん?待ってます?

    2007-08-03 04:25:00
  • 237:

    パネル*作者

    喜び、安心、疑問・・・
    尽きることのない激しい感情の動きを感じて俺は一人対処の方法にどまどう。
    感情っていうのは、コントロールしたり、無理やりに作るものではなくて、勝手に湧き上がってくるものだったんだと思い出す自分がいた。
    こんな風に心を身勝手にさせたのはどれぐらいぶりだっただろう。

    2007-08-03 14:39:00
  • 238:

    パネル*作者

    「彼女」が俺の前から消えてしまったあたりだろうか・・・。

    メールの送り主は返事をくれた。
    特別、俺自身のことを理解してくれたわけではない。

    2007-08-03 14:42:00
  • 239:

    パネル*作者

    それはよくわかっている。
    俺と同じくらい、もしくはそれ以上に俺の心の内をわかってくれたわけじゃない。
    何か解決策を教えてもらえたわけでもない。
    さわりの話に、無難な返事をくれたに過ぎない。

    2007-08-03 14:48:00
  • 240:

    パネル*作者

    それでもなぜだろう。
    興奮気味の感情の奥底に安心感と喜びを感じているのはなぜなのだろう。
    心がシンクロしたときに感じるあの感覚に少し似た感じが自分を取り巻いていた。
    誰にも話すことの無かった「涼介」と「彼女」を話すだけでも、たとえわかってもらえなくとも、今の俺には十分すぎるほどなのかもしれない。

    2007-08-03 14:52:00
  • 241:

    パネル*作者

    一旦自分から発信してしまたものを取り戻すことがどれだけ難しいことかは、ホストである「涼」が痛いほどわかっていた。
    信用を得るためなら何をしてもかまわない、証拠が欲しいならなんだって差し出してやると鼻息を荒くしていた頃、何度も痛い目をみた。
    キャリアが長くなれば長くなるほど、用心深くなっていった俺が発した本音。
    誰の前でも語ることが許されなかった一言。

    2007-08-04 15:06:00
  • 242:

    名無しさん

    しぉり??

    2007-08-06 09:50:00
  • 243:

    名無しさん

    主さん、もう書かないのかな?

    2007-10-11 14:43:00
  • 244:

    名無しさん

    誤字多い

    2007-10-11 16:38:00
  • 245:

    名無しさん

    パクリやん

    2007-10-11 16:46:00
  • 246:

    名無しさん

    パクリやん

    2007-10-11 16:46:00
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