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ママへ
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1:
名無しさん
今日パパにママが天国に行ったっていってたけどママいつ戻ってくるの?5歳のお誕生日までにかえってきてね りさより
2005-12-27 00:05:00 -
43:
名無しさん
3月16日 葬式は慌ただしく過ぎていく。真由美の親類や友達やらが泣いている中 俺は涙が出なかった… お経が響く中 真由美と出会った頃の事を思い出す…りさは退屈そうにじっとその光景を見ていた。
2005-12-28 15:54:00 -
44:
名無しさん
棺桶の中の真由美を指差し「ママ眠いの?」と聞いてきた。 その姿が周りの涙をまた誘う 「ママは少しつかれちゃったみたいね」お義母さんがりさを抱っこした。火葬の扉が開いた時「ママはお空にいくんだよ。バイバイしてあげて」りさは驚きながらも右手を小さく振っている お義母がその後りさを外に連れ出してくれた。りさの目に写るこの儀式は異様だっただろう… 真由美の棺桶の中に小さい箱をいれた。 真由美とまだ名前もつけてない長男の体が骨になるまで俺はその場所を動かなかった
2005-12-28 16:10:00 -
45:
名無しさん
3月17日 昨日から眠れなかった…いつもと同じ朝なのにお前はいない 遺品の整理も今はつらくてお義母さんに頼んだ。あんなににぎやかだった部屋は今は物音だけが響く。 夜になり俺は近くの小さなスナックに出掛けた カウンターで休みなくグラスに酒を注ぎ飲み干した。家の中にはいたくない…お前と暮らした6年の思い出は濃すぎるよ…真由美…
2005-12-28 17:10:00 -
46:
名無しさん
3月18日 腹もすかないし眠たくもない。俺の時間は止まっている。周りの時間だけ過ぎていく 不思議だな…思い出すのはお前の笑顔と楽しかった事だけなんだ。喧嘩した事や辛かった事なんてまるでなかったように思い出せない ちょとくせがある髪と丸い小さな顔、大きな目。童顔というのだろうか お前は本当に愛らしい顔をしていた…おれにとって本当に天使だった………
2005-12-28 17:22:00 -
47:
名無しさん
3月19日 朝からりさが部屋中飛び回っている …うるさい…静かにしてほしいのに なんだかすごくイライラするんだ。くせ毛の長い髪が俺の横を通り過ぎる りさはおまえの生き写しだ… その顔で俺に笑いかけないでくれ りさ
2005-12-28 17:33:00 -
48:
名無しさん
3月20日 お義母さんが家に帰りこれから身の回りの事をしなくちゃいけない。洗濯や掃除、そして料理…はもっとも苦手なんだ いつも朝はトーストとコーヒー。弁当にいれてくれる卵焼きがテーブルに並び真由美とりさが俺を起こしにくる…本当は目が覚めているけど寝たふりをしておまえたちを待っているんだ。それがたまらなく可愛くみえて 幸せを感じる時だったんだ そんな朝はもうこない。幸せはもう感じる事ができない
2005-12-28 17:55:00 -
49:
名無しさん
3月21日 雨がふっている あの日もこんな雨が降っていたな…仕事から帰る途中お前が好きなケーキ屋に寄ってモンブランとショートケーキを買ったんだ。足早に家に帰ると電気がついていない この時嫌な予感がした
2005-12-28 19:41:00 -
50:
名無しさん
リビングのドアを開けるとすこし酸っぱい匂いが鼻をついた りさが部屋の真ん中で何か見ている。
2005-12-28 19:44:00 -
51:
名無しさん
部屋は暗い 目を懲らしりさの見ている『なにか』を見た。 だんだん目が暗やみに慣れてその『なにか』が真由美だとわかった。 倒れている!!っそう思った瞬間俺は身動きができなくなっていた
2005-12-28 19:49:00 -
52:
名無しさん
…血…真由美の体の下には大量の血が… そして腕に血の塊みたいなものを抱いている。生々しい血がついたその塊は人間の形をしていた
2005-12-28 19:54:00