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Dearest LOVE
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1:
雪弥
今まで愛した人は一人も居なかった。
あなたに会えて変わった。愛する事を知った。
あたしは汚れてますか・・・?2005-06-08 15:47:00 -
111:
ある日、京と一緒に携帯のスケジュールを見ていた時の事…。
私の心は一瞬凍り付いた。
“ユキヤと1ヵ月記念”
もちろんそれは私ではない。
色カノの存在は知っていたし割り切っていた。
だけど、いざ形がある事を実感すると私の中で革命が起こった・・・。2005-06-08 17:24:00 -
112:
今思えば、京は私を不安にさせない為すべてを話し、ホストである自分の汚い部分全てを見せていたのだろう。
京の行動を見れば、あきらかに他の子とは違っていたのに・・・。
私の中に一つの感情が生まれた。2005-06-08 17:25:00 -
113:
『雪弥どした?』
私はとっさに平常心を取り戻し、装った。
「ユキちゃんと1ヵ月記念どっか連れてってあげなあかんよ〜?」
さえぎるように京が言った『どぉでもええし、連れて歩きたーない』
京は煙草に火をつけながら、いつも通り冷たく言った。
『それより・・・。』
「え?」
『明日の休み、一緒に居よなっ!』2005-06-08 17:26:00 -
114:
「・・・うん」
その日はめずらしく4万ほど使って帰った。
私の頭にあった気持ち、
ー身をひこう…ー
私はユキヤさんの気持ちを考えてしまったから。
私は彼女が夢を見てるという真実を知ってしまった。人間としてどうなの…?
ー京も私も・・・ー2005-06-08 17:27:00 -
115:
誰も居ない部屋に帰る。
ふと今まで我慢していた感情が私に降り注ぐ。
割り切ってるつもりだった。なのにっ!!私は弱い・・・。
独占したい。他の人の心配なんてしないで…。
私だけを・・・見てよ…。久しぶりに吐いた。
「どぉしてっ・・!」
涙が溢れた。私は声を殺して泣いた。2005-06-08 17:28:00 -
116:
《序章》
別れへのカウントダウンが始まったのはこの頃だろう・・。
割り切り過ぎた私は感情を自覚出来なくなっていた。まるでお人形。
スキなのかも分からない。だけど離れる事も出来ない。
失いたくなかった。
私には京しか居なかったから。
それだけは痛いほど分かっていた。2005-06-08 17:29:00 -
117:
真実を知る事で割り切れた。だけど知れば知る程に
何が真実なのかわからなくなった。
全てが夢のよう。嘘だらけに思えた。
私の中で初めて京への信頼が少しづつ音を立てて崩れ始めた。
京からの連絡も返す事に戸惑った。
「私さえ居なければ…」
そればかりを考える。
私と京はあの日からすれ違い始めた。2005-06-08 17:30:00 -
119:
プレッシャーなんかかけやがって、とさえ思えた。
京が私にそんな事望んでいない事位わかってる。
でも止まらない。
不器用な私。
何がしたいのだろう。2005-06-08 17:31:00 -
120:
「外で会わなくていいよ。会えなくても、お金だけは使うし」
ー本間はこんな事が言いたい訳じゃないー
ただ、ユキヤさんやお客さんに優しくしてあげて…とそれだけを願った。2005-06-08 17:32:00