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Dearest LOVE

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  • 1:

    雪弥

    今まで愛した人は一人も居なかった。
    あなたに会えて変わった。愛する事を知った。
    あたしは汚れてますか・・・?

    2005-06-08 15:47:00
  • 41:

    『そんな稼いで何に使った〜ん?』
    からかうように聞いた。
    「50万位、買い物に使ってんっ☆」
    『気ー付けて帰りや!ばいばい!』

    番号も交換せずその場で別れた。

    “吐き気がする”
    京は、私利私欲の為に水する女が大嫌いだった。

    2005-06-08 16:21:00
  • 42:

    仕事が終わり、京は考えた。
    “雪弥の所に帰ろう”

    仲直りもしていない…。雪弥は自分の事を話さないし、ホストという仕事の事で我慢させているのも分かっていた。

    “ちゃんと話をしないとなー…”

    そんな事をぼんやり考えていた。

    2005-06-08 16:22:00
  • 43:

    京から電話が鳴った。
    かけても出なかった事もあって戸惑ったが
    「・・・はいよっ」
    と元気なフリをした。
    『今から帰るから』
    「・・・うん」
    それだけ会話をし、電話を切った。

    2005-06-08 16:23:00
  • 44:

    『ただいま!』
    京は笑顔だった。
    「おかえりっ!」
    知り合ったばかりの頃の犬っコロのような笑顔で迎えた。

    2005-06-08 16:24:00
  • 45:

    私は京に嘘をついて夜の仕事に言った事を打ち明けようと決めていた。

    誤解を受けたままで信用を失うのは嫌だったし、何よりも京は喜んでくれると思ったからだ。

    ホストってそういう生き物だと思ってたから・・・。

    2005-06-08 16:25:00
  • 46:

    今まで一度も仕事の事、お客さんの事を一言も話さなかった京…。
    この日初めて京が精神的にまいっていた事を知る。

    拓磨はホストだったが、仕事に対してプライドがなく、直引きが目的だった為、私は店に行かずに済んだ。
    だから私はホストのイメージは拓磨が全てであり、ホストクラブがどういう場所なのか知らなかった。

    2005-06-08 16:26:00
  • 47:

    「私・・・、」
    『ん?どしたん?』
    「水商売はじめたよ…」
    『・・・。』
    京から笑顔が消えた。

    2005-06-08 16:27:00
  • 48:

    『何でや?』
    京は静かに聞いた。
    「私も何かしたい・・。」
    待ってるだけは嫌だった。
    『お前は何もしやんでいい、夜は辞めろ』
    それが答えだった。

    私は納得しなかった。
    だけど、そのやり取りをしなければ私は引き返せたのだろうか・・・?

    2005-06-08 16:28:00
  • 49:

    ーSideー京

    京は雪弥を店に呼ぶ気など無かった。

    夜の経験も無いのにセクに行った雪弥の気持ちが痛かった。

    でも同時に一瞬でもほっとした自分が居た。
    正直困っていたのは確かだったから。

    2005-06-08 16:29:00
  • 50:

    京がキスをしようとした時、とっさに手で京の口を塞いだ。
    『何でや・・?』
    いつも強気でアホキャラのはずの京が初めて見せた表情。
    “キライになった?”
    そう伝わってくるようだった。
    京は私の手を掴んで強引にキスをした。

    2005-06-08 16:29:00
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