小説掲示板Endのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

• シェア！
• ツイート
• LINEで送る
• ブックマーク
• メールで送る

End

• 1:

  猫◆h/GKUvofLM

  黒い、黒い夢の中
  あたしは深く落ちていった。
  
  出口が何処なのか
  とっくに気付いている筈なのに、どこまでも─────。

  2007-04-27 09:07:00
• 2:

  猫◆h/GKUvofLM

  「スミレさん！！」
  いつからだろう？この名前に
  違和感を感じなくなったのは。
  
  「………はい？」

  2007-04-27 09:14:00
• 3:

  猫◆h/GKUvofLM

  「店長が呼んでますよー！」
  「…げ。えー、何の用やろ。なんやと思う？」「さぁ〜？ただの雇われ主任の俺には分かんないっすね」
  意地悪く問いかけた言葉に、主任の秋は生意気に答えた。

  2007-04-29 12:37:00
• 4:

  猫◆h/GKUvofLM

  「…ふん。しゃーないな行くわ」
  「早くね♪」「分かってるわ！」
  
  菫(すみれ)、20歳。
  職業は普通のキャバ嬢。もう本名よりも菫という源氏名の方が、今のあたしの大半を占める様になったのは一体いつの頃だろうか。

  2007-04-29 12:45:00
• 5:

  猫◆h/GKUvofLM

  だけど、菫というこの名前が
  あたしは大嫌いだった。
  
  今はどの花よりも
  一番、死ぬほど好き。

  2007-04-29 12:49:00
• 6:

  猫◆h/GKUvofLM

  「失礼します」
  ゆっくりと開いたドアの先には、長い茶髪に更に長いえりあし。白い肌、フインキに似つかわしくないタレ目と八重歯。
  「おー、おはよー！菫ちゃん♪」

  2007-04-29 12:54:00
• 7:

  猫◆h/GKUvofLM

  
  心底嫌いな男。
  
  

  2007-04-29 12:55:00
• 8:

  名無しさん

  がんばって(･∀･)?

  2007-04-29 13:12:00
• 9:

  名無しさん

  age

  2007-04-29 17:31:00
• 10:

  名無しさん

  雰囲気やで

  2007-04-29 21:05:00
• 11:

  猫◆h/GKUvofLM

  >>8さん>>9さん、
  ありがとうございます??
  >>10さん、ご指摘どうもです?

  2007-04-30 17:25:00
• 12:

  猫◆h/GKUvofLM

  「……何の用？」
  
  奥のソファーにドカッと腰を下ろ
  し、煙草に火を灯す。
  「相変わらずやなぁ(笑)無理して冷たい口調で話すな」「はぁ？」

  2007-04-30 17:31:00
• 13:

  猫◆h/GKUvofLM

  このキャバクラの
  オーナー兼、店長の要。
  
  いつだって飄々と笑っている、全く読めない男。あたしの元カレ。

  2007-04-30 17:37:00
• 14:

  猫◆h/GKUvofLM

  
  そして、この真っ暗な
  世界の中あたしに小さな花の名を
  名付けた男───。
  
  

  2007-04-30 17:41:00
• 15:

  猫◆h/GKUvofLM

  ↑略部分、文章なしです。

  2007-04-30 17:42:00
• 16:

  猫◆h/GKUvofLM

  「で、用件なんやけど」
  「何？」「今日仕事後空けとけ」「無理」「即答かい(笑)」「だって無理」「店長命令やから。とりあえず空けとけ。それだけやし、もう戻っていいよ♪」
  
  子供をあやすかのような笑みを浮かべ、要は話を無理矢理終わらせた。

  2007-04-30 17:47:00
• 17:

  ﾊﾁ

  読んでるよ(･∀･)?がんばって??

  2007-05-01 11:26:00
• 18:

  猫◆h/GKUvofLM

  >>18さん。ありがとうございます?がんばります?

  2007-05-05 21:10:00
• 19:

  猫◆h/GKUvofLM

  ────バン！！！！
  
  店長室のドアを強く閉めた音が響き渡る。
  「腹立つわぁ…」「どーしたぁ？そんな怒って(笑)」
  「あら、雇われ主任さんには関係無いと思いますけど」嫌味を吐き出しながら煙草に火を点ける。

  2007-05-05 21:55:00
• 20:

  猫◆h/GKUvofLM

  何がこんなにイラつくかって、
  あの何でも見透かす様な目。余裕綽々の態度。付き合っていた時もそうだ。要はいつもあたしよりずっと、ずっと遠くにいる気がしてた。
  見ている景色が、感じる物全てがあいつとは異なっていたと思う。

  2007-05-05 21:57:00
• 21:

  猫◆h/GKUvofLM

  「店の店長が元彼やなんて
  お前も大変やな〜」
  秋は店で唯一、あたしと要の事を知っている。つうか、ばれた(笑)
  それからは相談したりされたり、スタッフとゆうよりも仲のいい男友達とゆう感覚。

  2007-05-06 01:50:00
• 22:

  猫◆h/GKUvofLM

  「うるさい。店でその話すんなーゆうてるやん」
  そんなイライラしているあたしの頭をポンポンとしながら「はいはい。ま、また話聞いたるから今日も頑張って」と笑った。
  
  時間は夜の９時前。
  あたしの夜が始まる。

  2007-05-06 01:55:00
• 23:

  猫◆h/GKUvofLM

  そして、それを顔に出しまくりのあたしに対して、秋は可笑しくて仕方がないといった処やろうな。
  
  「菫にお願いがあんねん」
  「……"お願い"？」おいおい、面倒臭い事言い出したで。

  2008-04-03 04:15:00
• 24:

  猫◆h/GKUvofLM

  「今日彼氏が店来てくれんねん〜。で、彼氏の友達もくるんやけど、菫にヘルプ頼みたいの」
  彼氏？琉衣の彼氏って確か…。
  「ホストやっけ？」「うん!!」
  
  ……うーわー。だっる。てか、てかてか。ねぇ？秋と目が合う。こいつまた笑い堪えてるし。

  2008-04-03 04:22:00