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殺してしまった
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1:
名無しさん
「泣くな、うるさい!」そう怒鳴りながら、母は私の服をまくりあげ、タバコを背中に押し付けた。「ーぁ゛あ゛」声にならない声が出た。私は泣くのをこらえた。「最初から、そうしてればいいのよ。」冷たい目で私にそう言うと、母はテレビに目を向けた。
2007-04-28 15:53:00 -
51:
名無しさん
カラオケを出ると、外はもう人通りがまばらになっていた。時刻は、2時。自転車はもちろん、唯が乗って帰ってしまっていた。(どうしよう・・)家に帰りたくない。でも、ここにいるのも怖い。急に心細くなって、泣きそうになった。
2007-04-29 11:46:00 -
52:
名無しさん
「ぇ・・え?どうしたん急に・・。帰るの怖いん?ちゃんと送るで?それともタクがいい?!」伸也君が慌てて顔を覗き込む。(そんなんじゃないねん・・そんなんじゃ・・。)帰る場所がない。誰も私を必要としていない。私なんかいないほうが、みんな幸せだったんじゃないか?そんな事が頭を駆け巡って、消えたくなった。「・・死にたい。」
2007-04-29 12:02:00 -
53:
名無しさん
「死にたいぃ〜!!」その場に崩れ込み、大声をあげて泣いてしまった。小さい頃から、泣く度に体罰を受けてきた。泣く子をひっぱたくと、子供は更に泣く。でも、繰り返していると、子供は泣かなくなる。泣く事は、いけない事だと思い込む。私はその、典型例だった。何があっても、我慢してきた。人前で泣く事なんて、なかったはずなのに・・。唯の前といい、今といい、今日は本当に良く泣く日だった。
2007-04-29 12:12:00 -
54:
名無しさん
「ちょっ・・どうしたん?!」かがみ込んだ私の片に、伸也君の手が触れようとした。―ビクッ!―思わず両手で頭を抱え、身を縮める。小さい子供に、よく見られる行動。(―たたかれる!)そう思って、反射的にしてしまう。私はこれが、未だになおっていなかった。何かを察したのか、伸也君は手をはなし、悲しそうな顔をした。
2007-04-29 12:18:00 -
55:
名無しさん
「・・死にたいとか言わんといて・・」伸也君がつぶやいた。「・・ごめん。」「何があったんか解らへんけど・・話し聞くで?」「・・帰りたくない。」それしか言えなかった。「・・俺んちおいで。こっから近いし、絶対手ぇ出さんから。心配さしたらあかんから、お母さんに連絡だけいれときや?」「親なんか、おらん。」シーンとした。「おいで。」手を差し出され、手をのばした。大きくて温かい手だった。
2007-04-29 12:56:00 -
56:
名無しさん
?しおり? 楽しみにしてます????頑張って???
2007-04-29 15:25:00 -
57:
名無しさん
遅くなってすいません?再度更新します?
2007-04-29 19:46:00 -
58:
名無しさん
お父さんはみたことないけれど、お父さんみたいな手。なんだか安心した。その手に引かれながら、伸也君の家まで、言葉を交わす事なく、歩いた。5分ほど歩いて、伸也君の家に着いた。5じょう半位の、小さなアパートだった。「おじゃまします」小さく呟いて、部屋に上がる。必要最低限の物しかない、殺風景な部屋だった。
2007-04-29 19:52:00 -
59:
名無しさん
「とりあえず、座りいや。」言われた通り、畳の上の座布団に座る。伸也君が入れてくれたお茶に口を付ける。重い空気が流れた。最初に口を割ったのは、伸也君のほうだった。「・・で?なんで死にたいん。」思いがけない質問に、思わず顔をあげる。もうその話しには、正直触れてほしくなくて、触れられるとも思っていなかった。「・・ごめん、言われへん。自分でもよく解らん。」自分でも、本当によく解らなかった。
2007-04-29 20:01:00 -
60:
名無しさん
「じゃあ、今も、死にたいと思う?」次々に質問をしてくる。「今は・・大丈夫。ちょっと落ち着いたし」ニコッと笑って見せる。でも次に伸也君の口から出た言葉は、耳を疑うものだった。「・・そっか。俺な、人を殺した事があんねや。」「・・え?な、なんて?」思わず聞き返す。「俺には、お前と同じで両親がおらんねん。施設出てから、ずっと一人で生きてきた。」伸也君は、自分の生い立ちを語りだした。
2007-04-29 20:12:00