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愛してる、愛してた。

スレッド内検索:
  • 1:

    貝◆TcUuiRMF32


    夜の街。

    ホストとキャバ嬢。

    2007-05-17 05:50:00
  • 2:

    貝◆TcUuiRMF32


    いつからこぅなったんやろう?
    あたしは何処で道を間違えたんかな?
    あんたと出会ったあの日からあたしの人生は狂ったんかも知れん。

    2007-05-17 05:53:00
  • 3:

    貝◆TcUuiRMF32


    出会いは簡単。
    あんたは【営業】としてあたしの店に飲みに来た。
    あたしのあんたに対する第一印象は【軽そぅ】やった。
    けど笑った時に見える八重歯は可愛かった。

    2007-05-17 05:55:00
  • 4:

    貝◆TcUuiRMF32

    『失礼します。リンです。』あたしは精一杯の作り笑顔でホストの集団がいる席に着いた。
    『リンちゃんって言うんやぁ!可愛いなぁ!』
    あたしの横に座っていたホストが言った。

    2007-05-17 06:00:00
  • 5:

    名無しさん

    それがあんたやった。

    『俺、【ナオ】って言うねん!よろしくなo(^-^)o』
    ナオはあたしに握手を求めてきた。あたしは軽く握手仕返し自分の名刺を渡した。

    2007-05-17 06:02:00
  • 6:

    貝◆TcUuiRMF32

    『リンちゃんは何歳?』
    『二十歳です。』
    あたしは素っ気なく言ってナオのグラスを作ろうとした。『なら俺とおないやな?』ナオがニコッと笑って言う。
    あたしはそんなナオに愛想笑いを返した。

    2007-05-17 06:07:00
  • 7:

    貝◆TcUuiRMF32

    『リンちゃんはこの仕事長いん?』
    『いっつも休みは何してんの?』
    ナオは次から次へとあたしに質問をしてくる。
    あたしはただそれに答えるだけやった。
    ふいにナオが真顔になり言った。

    2007-05-17 06:09:00
  • 8:

    貝◆TcUuiRMF32

    『リンちゃんさっきから何かしんどそぅやけど大丈夫?』
    あたしは少し驚いた。
    今日は朝から体調が悪かったから。だけどその事を誰にも言ってないし、言うつもりもなかったのに何でナオは分かったんやろう?

    2007-05-17 06:12:00
  • 9:

    貝◆TcUuiRMF32

    あたしがそんな事を考えているとナオが言った。
    『何で分かるんかって?だって俺、リンちゃんに一目惚れしたからやもん☆』
    あたしはいつもの癖で鼻で笑ってしまった。
    会って数分で一目惚れ?
    アホか。と、あたしは思った。

    2007-05-17 06:16:00
  • 10:

    貝◆TcUuiRMF32

    『あ!信用してへんやろ?ホンマやで。』
    『嘘でもそんな事言ってくれて嬉しいわ。』
    あたしがそぅ言ったらナオは【嘘ちゃうのに!】と拗ねたフリをした。

    『コラ、ナオ何お前口説いてんねん』

    2007-05-17 06:19:00
  • 11:

    貝◆TcUuiRMF32

    ナオの店のオーナーらしき人がナオに笑いながら言った。
    確か名前は【ハヤテ】さん。
    うちの店のNo.1【ユマ】さんの彼氏。
    『あかんでぇナオ〜、リンはラブラブな彼氏おるから。』
    と、ユマさんが言った。

    2007-05-17 06:22:00
  • 12:

    貝◆TcUuiRMF32

    ユマさんが言った事にたいしてナオは大袈裟に驚いた。
    『嘘ぉ!?俺バリショックやわ!』
    顔を両手で隠し泣きまねをするナオ。
    そんなナオを呆れた笑いで見るあたしとハヤテさん。
    ユマさんは酔っていたのかナオを指指して笑っていた。

    2007-05-17 20:45:00
  • 13:

    貝◆TcUuiRMF32


    結局ハヤテさんとナオは二時間くらいた。
    会計のさいにナオが名刺を渡してきた。
    『これ裏に番号とメアド書いてるからまた暇やったら連絡して?』
    そぅ言ってナオ達は自分の店に帰って行った。

    2007-05-17 20:47:00
  • 14:

    貝◆TcUuiRMF32

    着替えて送りを待っているとユマさんが話しかけてきた。
    『ナオどぅ〜?』
    『どぅって何がですか?』あたしが言うとユマさんはフフッと笑い言った。
    『リンのタイプじゃない?』
    『違いますよ。それにあたしホスト嫌いやし。』

    2007-05-17 20:51:00
  • 15:

    貝◆TcUuiRMF32

    『ホストがどぅとかじゃなくて一人の男としてどぅよ?』
    『ホンマホストはホストとしてしか見れません。』
    『何でなん?』
    『昔ホストと付き合って痛いメ見たんで。』

    2007-05-17 20:56:00
  • 16:

    名無しさん

    ドリカムの歌のタイトルみたい

    2007-05-18 09:04:00
  • 17:

    貝◆TcUuiRMF32

    2007-05-18 09:43:00
  • 18:

    貝◆TcUuiRMF32

    『痛いメって?』
    ユマさんの目は興味津々と言った感じやった。
    『まだ17の頃、ホストの彼氏に騙されて貢がされて飽きられて捨てられたんです。』
    一から全部話すのが面倒と言う事もあってあたしは簡潔に話した。

    2007-05-18 09:47:00
  • 19:

    貝◆TcUuiRMF32

    でも17やった頃のあたしにはその彼氏が全てやった。彼氏がおってくれるなら何でも出来る。
    ホンマにそぅ思ってた。
    彼氏の為に歳を偽り夜で働いたし風もした。
    ちっぽけなあたしの世界はその男で一杯やったから。

    2007-05-18 09:49:00
  • 20:

    貝◆TcUuiRMF32

    昔の事を軽く思い出しあたしは苦笑いした。
    それ以来、あたしはホストが苦手。
    この世で1番信用出来んもんとなった。

    2007-05-18 09:55:00
  • 21:

    貝◆TcUuiRMF32

    『リンちゃん行こかぁ?』
    ふいに店長があたしに言った。
    あたしはユマさんに軽く挨拶をして送りの車に乗る為に店を出た。
    エレベーターで下に降りる時、携帯を開くと知らないアドレスからメールがきていた。

    2007-05-18 09:57:00
  • 22:

    貝◆TcUuiRMF32


    メールを開くとナオからやった。
    メールにはこぅ書かれていた。
    【今日はありがとう☆俺店で言った事、結構本気やから!彼氏おっても関係ないし!じゃあおやすみo(^-^)o】

    2007-05-18 10:00:00
  • 23:

    貝◆TcUuiRMF32

    何であたしのアドレス知ってんやろ?
    あたしは疑問に思いメールを返す事にした。
    【こちらこそありがとう。ところで、何であたしのアドレス知ってるの?】
    送信。

    返事は意外と早く返ってきた。

    2007-05-18 10:03:00
  • 24:

    貝◆TcUuiRMF32

    【リンちゃん天然!?リンちゃんの名刺にアドレスと番号書いてあったやんo(^-^)o】
    あたしはメールを見て思い出した。
    そうや。あたしは自分の名刺全部に自分のアドレスとか書いてたんや。

    2007-05-18 10:06:00
  • 25:

    貝◆TcUuiRMF32

    まぁいぃや。
    そぅ思いあたしは返信せずに携帯を閉じた。

    そして送りの車に乗り、誰もいない家へと帰る。

    もぅ時間は朝の4時を過ぎたとこだった。

    2007-05-22 01:55:00
  • 26:

    貝◆TcUuiRMF32

    暗い部屋に帰るとあたしは源氏名の【リン】から本名の【梓】に戻る。
    店用のワンピースを脱ぎ捨て、冷蔵庫から水のペットを取り一口飲む。
    やっとあたしは本当の自分に戻れた気がした。

    2007-05-22 02:00:00
  • 27:

    貝◆TcUuiRMF32

    今日あった事を自分のHPの日記に書き、あたしはベットに潜り込んだ。
    地元を出てもぅすぐでニ年か。あたしはそんな事を考えながら眠りにつく。
    その日、昔の夢を見た。

    2007-05-22 06:31:00
  • 28:

    貝◆TcUuiRMF32

    夢の中のあたしは幸せそぅに笑ってた。
    隣には17の時に本気で惚れた男がいて、あたしはそいつと何処かの並木道を手を繋ぎ歩いている。
    そんな普通の事があたしにはたまらなく幸せだった。

    2007-05-22 06:40:00
  • 29:

    貝◆TcUuiRMF32


    いきなり場面が変わり、あたしは一人真っ暗な中にいた。
    叫んでも聞こえるのは自分の声だけ。

    2007-05-22 06:42:00
  • 30:

    貝◆TcUuiRMF32

    怖くなり泣くあたし。

    そこで目が覚めた。
    携帯を手に取り、画面を開き時間を見ると昼の1時を過ぎたとこだった。

    2007-05-22 06:44:00
  • 31:

    名無しさん

    .

    2007-05-30 17:05:00
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