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いつもアンタは…

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  • 1:

    あゆみ

    なぁ…知ってる??…

    あたしら人間が     この世に生まれて    死ぬまでの間…
    どれだけ涙を流すんか…

    2006-01-07 16:29:00
  • 21:

    あゆみ

    「なぁ!あゆちゃん?どう思う?」と聞かれ、全くそれまでの話を聞いていなかったが、「えっ?あ、あ〜うん!あゆみもぉ!?」と適当に返した。叶は「やんな?」と無邪気に笑った。それから私らは飲みに行く事になった。

    2006-01-07 19:51:00
  • 22:

    あゆみ

    マイコがいきなり、「あ〜!それやったらごめん?うち、ちょっとこれから行かなあかんとこあるんやわ」と言って抜けてしまった。優も私に気を使ってなのか「あたし、犬ほったらかしやねん。今頃えさくれ言うて泣いてるわ?」ってそそくさと帰ってしまった。

    2006-01-07 19:56:00
  • 23:

    あゆみ

    そんな優の気遣いをおせっかいに思い、苛立ちを感じていた。叶が「ほなあゆちゃんパーッと行こうや?叶おごるわ?」「えぇよそんなん!私だすから」

    2006-01-07 19:59:00
  • 24:

    あゆみ

    叶に連れられてあたしは始めてホストクラブに行った。白い大きなドアをあけると大音量でトランスが流れている。一人のホストが「いらっしゃいませ〜!!お2人様ご来店でぇ〜す!」と叫び後に続いて他の従業員も「いらっしゃいませ〜!」と後に続いた。

    2006-01-07 20:05:00
  • 25:

    あゆみ

    叶はここの常連らしく従業員のコと何か親しくはなしていた。席に案内され私達が待っていると2人のホストが席についた。「はじめまして〜涼です?」「慶太です?」「あゆみで〜す?」

    2006-01-07 21:13:00
  • 26:

    あゆみ

    叶の言葉が忘れられず中に入ってからもいろいろと考えてしまい明らかにいつもの私ではなかったが何事もないかのように平常を装っていた。それから涼と慶太は何か話しかけてきたが愛想笑いで返し話の内容も全くといっていいほど覚えていない。

    2006-01-08 22:12:00
  • 27:

    あゆみ

    「あ!自分あゆみちゃんやんな?こないだはありがとうな?」「うん。こちらこそ!楽しかったわ?」「う〜ん?なんかごっつ考え事してたみたいやけど‥」「えっ?‥いや、別にそんな事ないで?」「なんや図星やな??ま俺でよかったら何でも話聞くし連絡しといでや」そう言って連絡先の書かれた名刺を渡された。

    2006-01-08 22:44:00
  • 28:

    あゆみ

    「ほな俺今から同伴やからまた今度なぁ?」そう言って涼は小走りでどっかへ行ってしまった。あの日叶と初めて涼と会った時は叶の事で頭がいっぱいでまともに話もしていなかったけど実際こうやってまともに話すと涼の人をひきつけるようなオーラの様なものはすごいなぁと思った。

    2006-01-08 22:53:00
  • 29:

    あゆみ

    後から知った事だが涼は店のナンバー1、若いながらミナミでは結構有名なホストだった。実際話してその理由はなんとなくわかった気がした。下のコからは「涼さん」と慕われひそかに涼が働いている店のコ以外にほかの店のコたちからも憧れられていたそうだ。

    2006-01-08 23:01:00
  • 30:

    あゆみ

    そんな事なんてもちろん知らず私は特に連絡をする事もせず名刺も財布の中にしまったままだった。1ヵ月ぐらいたってからだったかまた涼の店に行く機会があった。叶がどうしても買い物に付き合ってほしいと言うので、何で私なんやろ?とか思いながらもちょうど叶と休みが重なったので叶の買い物に付き合う事にした。

    2006-01-08 23:23:00
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