-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
≡≡≡誠≡≡≡
-
1:
由里aya
――2005年7月20日――元気な男の子が産まれた ―名前は、「誠」
パパから貰った大切な名前パパ。 誠は6ヵ月になったよ――2006-02-08 03:12:00 -
549:
由里
手紙を綺麗に封筒に直し、ポケットに入れた。靴を履き、玄関から見渡す私たちの家。思い出だけが溢れかえっている。
2006-05-29 02:34:00 -
550:
由里
【今日、信人は天国に行けたかな…。
安心して、いけた…?
見守っててください。
大好きな…大好きな信人。】2006-05-29 02:35:00 -
551:
由里
《プルルル……プルルッ…》
帰り道。お母さんに電話をする。
「あっ、お母さん?今から帰るな。…うん………わかった。……ハイハイ…」2006-05-29 02:37:00 -
552:
由里
帰りに一輪の花を見かけた。信人が記念日によく買って来てくれてた……私の大好きなオレンジのバラ。
なんだか一緒に居るような気がして振り返ってみた…
「…おる、はずないよな…」
グッと涙をこらえて、病院へと向かう。2006-05-29 02:39:00 -
553:
由里
病院に付くと、看護婦さんが心配そうな顔で迎えてくれた。「迷惑かけてすみませんでした…」と言い、病室に戻るとお母さんがミルクを飲ましてくれてた。
2006-05-29 02:40:00 -
554:
由里
「おかえり★赤ちゃん淋しがってたで★あんたは、ちゃんと帰って来ると思ってたわ!はよ、おっぱい飲ましたり★」
と、優しい笑顔で笑ってくれた。
私は急いで着替え、授乳した。ただいま…赤ちゃん…2006-05-29 02:42:00 -
555:
由里
【赤ちゃん…今日はな、パパに“イッテラッシャイ”してきたよ?お空に行っちゃったから。あなたの顔を1番に見たがってたんやで?パパは、名前付けたがってたんやけどなー…無理になってしまってんよ…だから……だから……ママがカッコイイ名前付けるからね?パパはいつもママとあなたの側にいるからね…?頑張って、幸せに生きていこうな?何があってもママが守るから…。幸せにしてみせるから。絶対に守るから。な…?赤ちゃん…】
2006-05-29 02:44:00 -
556:
由里
自分に言い聞かせるように何度も、強く誓った。
知らない間に、涙が零れていた。
もぅ泣かないと決めたのに。泣き虫なママはあかんと思ってるのに。
そう簡単には、いかへんな…。2006-05-29 02:46:00 -
557:
由里
お母さんが、その様子に気付き、
「由里。無理せんでいいんやで…?ちょっとお母さんの話聞いてくれる?」
と、言った。2006-05-29 02:48:00 -
558:
由里
私が「うん……。」と、頷くと、お母さんは少し悲しい目になり、話し出した。
「お母さんなぁ…18から、付き合ってた人が、おったんやけどな?その人は、お母さんが殺したようなもんやねんよ…。お母さんのせいと言うか…
2人共すごいサーフィンが好きでなぁー!その日も、ちょっと天気悪いけど行こうかーってなって二人で海に行ってん。」
お母さんは時々、言葉を詰まらせながら語った。2006-05-29 02:52:00 -
559:
由里
「その人は、先に海に入って、サーフィン出来るか見て来てあげるって言って、お母さんがまだ用意してるのに先に行っちゃってんやんか…。」
お母さんの目には、涙がたまって今にも、こぼれおちそうになっている。2006-05-29 02:54:00 -
560:
由里
「で、やっとお母さん用意出来て、走って行ったら中々見当たらんねんよ……。しばらく探してたら、頭が見えて…こっち向いて『今日は無理やぁー!やめとこー』ってバツ印を、お母さんにした瞬間に……おっきな波が後から来てな………飲み込まれてんな?そしたら、ボードがその人の頭に直撃したみたいで、沈んだまま浮かんでけーへんかってん。」
お母さんは泣くのをこらえてた。
それは由里が見ても分かった……。2006-05-29 02:55:00 -
561:
由里
「それって…お母さんの目の前って事……?」
私は少し震えた声で聞いた。
「うん……。救急車も呼んだし、お母さん、探しに行って海から、あげて人口呼吸もいっぱいした………。で…も……アカンかったんよ……お母さんの為に様子なんか見に行かんかったら、そんな事ならんかったんやけど…な……」
お母さんの前に私が泣いた。そんな事ってあるん……?お母さん………。2006-05-29 02:59:00 -
562:
由里
「こんなん由里に今言うのはアカンと思うけど、人には、“忘れたらあかん人”が、おると思うよ。信人くんは、言葉だけじゃなく、ほんまに心の中にいると思う。居なくなってしまったんじゃない。辛い事や、嬉しい事を心の中に居る信人くんに、いつも報告したらいいし、迷った時は相談すればいいんやで?」
2006-05-29 03:10:00 -
563:
由里
「お母さんは、その人と婚約してて、子供も女の子三人って決めてたし、名前だって決めてたんやで?三人の名前も、その人が決めてた名前やで?お父さんには悪いけどなぁ…
その人が亡くなったんは、お父さんと結婚するずっと前の話やけど…その人の事は、今でもずっと大好きやで?逢いたくもなるやろうし、話したくもなるやろう…?悲しいし淋しいやろ…でも、そこで立ち止まるのは、良くない。信人くん悲しむでぇ…」2006-05-29 03:13:00 -
564:
由里
「お母さんは、違う人と結婚したけど、その人との約束果たそうと思った。だから三人の女の子産んだし、名前も由里亜と美月と桜にしたんよ?お父さんは何も知らんかったけどな?由里は強い子やから、肩肘張って頑張り過ぎると思う。でも、赤ちゃんは由里だけが頼りやで?頑張り過ぎて潰れてしまう前に、お母さんや、周りのみんなに頼りや★」
2006-05-29 03:16:00 -
565:
由里
「力不足かもしれんけどな?みんな由里の味方やからな!頑張ろ!一緒に!…それにしても、お父さんに悪い事したなー(笑)まぁ、もぅ離婚してるし関係ないかッッッ★アハハハッ★(笑)」
お母さんはケラケラ笑っていた。さっきの話が嘘の様に。2006-05-29 03:19:00 -
566:
由里
私は、一本の明るい光が、さした気がした。
「一緒に頑張ろう」って言葉に、こんなに勇気付けられるとは思っても見なくて…。
何回拭いても涙は止まることは無かった。2006-05-29 03:21:00 -
567:
由里
【お母さん…辛い過去を話してくれてありがとう。
由里は、お母さんみたいなママになるよ。
お母さんってやっぱりすごいわ……ありがとう。ほんまにありがとう……。】2006-05-29 03:24:00