小説掲示板･･･10年愛･･･のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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･･･10年愛･･･

• 1:

  ◆g7irUaVDko

  別に一目惚れとか
  
  誰にも譲れない何かがあるとか
  
  そんなんじゃなくて････

  2007-06-26 20:35:00
• 2:

  ◆g7irUaVDko

  ･･･12歳春･･･
  
  中学に入学した。ｿﾒｲﾖｼﾉが舞う校庭を縦断し、小学校の倍くらいある中学の校舎を目指す。
  
  ﾁｮｯﾄ大きめな制服。まだ結び慣れてないｾｰﾗｰ服のﾘﾎﾞﾝ。ﾋﾟｶﾋﾟｶのｽﾆｰｶｰにｽｶｽｶの通学ｶﾊﾞﾝ。

  2007-06-26 20:39:00
• 3:

  ◆g7irUaVDko

  何もかもが新鮮で友達のﾐﾂｶとはしゃぐ。
  ｸﾗｽはやっぱり違うくて、別々の列に混じり入学式会場の体育館に向かう。
  
  長い長い来賓挨拶･･･校長挨拶･･･PTA挨拶･･･
  そこにいるみんなのﾀﾞﾙさがﾋﾟｰｸに達しそうだったそのとき―――" " "07/06/26 20:42

  2007-06-26 20:42:00
• 4:

  ◆g7irUaVDko

  
  【生徒会挨拶】
  そこにいた誰もが舞台に釘付けになった。
  
  可愛い可愛い生徒会長がｶｯｺよく挨拶をしたかと思うと生徒会ﾒﾝﾊﾞｰが壇上に姿を現した。

  2007-06-26 20:44:00
• 5:

  ◆g7irUaVDko

  うわ!!めちゃ可愛い!!ほっそ-!!!てか副会長とかﾊﾞﾘ男前!!
  な〜んてこと思ってたらそこから式はあっと言う間に終わって、ﾎｰﾑﾙｰﾑをﾐﾂｶとｻﾎﾞって直帰した。

  2007-06-26 20:46:00
• 6:

  ◆g7irUaVDko

  「ﾏﾁﾞｶｯｺｨｨ!!!副会長めちゃﾐﾂｶのﾀｲﾌﾟ!!ﾏｺﾄも思ったやろ?!生徒会長もﾒﾁｬ可愛いし!!この学校選んで正解だったね-!!!」
  興奮気味に話すﾐﾂｶ。
  『んまｶｯｺｨｨなぁ!!生徒会長細くて人形みたぃ!!受験頑張って正解やったなぁ☆』
  
  あたしとﾐﾂｶはｴｽｶﾚｰﾀｰ式の私学からこの私学に受験して入学した。言わば外部生。理由は簡単。ｾｰﾗｰ服が着てみたかっただけ。有名ﾃﾞｻﾞｲﾅｰがﾃﾞｻﾞｲﾝを手掛けたと言う、その制服はうちの学校の何倍も可愛かったから☆

  2007-06-26 20:53:00
• 7:

  ◆g7irUaVDko

  「あ-!!うちの学校の制服やん!!ｻﾎﾞﾘとかｱｶﾝで〜」――大声で喋りながら隣のｿﾌｧに座る････････････お人形生徒会長がいた。
  『あ･･････』言葉が続かない。
  「あ-生徒会長!!何してるんですか?!もぉ終わったんですか-?!」･･･ｺｲﾂには人見知りってもんがないのか？ﾐﾂｶが嬉しそうに喋りかける。

  2007-06-26 21:19:00
• 8:

  ◆g7irUaVDko

  「ん-あたしはｻﾎﾞﾘ-☆」悪びれるｺﾄもなく笑顔で答える生徒会長はやっぱり可愛かった。
  「じゃ、一緒じゃないですかぁ☆ﾃﾞｰﾄですかぁ？」ﾐﾂｶの質問にﾆｺっと笑顔で返す先輩。
  あたしはﾁｯﾁｬｲ頃から人見知りが激しくて、2人の会話に入る勇気もなかった。ただﾎﾞｰっと2人の会話を耳にしてた時――

  2007-06-26 21:25:00
• 9:

  ◆g7irUaVDko

  「2人何て名前-??1年生やろ-??」語尾を伸ばすのがこの人のｸｾなのか、挨拶の時とはまったく違う口調で笑顔を向けられた。
  「はぁ-い☆橋野ﾐﾂｶです☆ｺｯﾁは友達の-････」ﾐﾂｶが視線であたしに発言を促す。
  『あ･･･和泉茉琴ﾃﾞｽ･･』
  「え？！ｲｽﾞﾐちゃん-？あたしもｲｽﾞﾐちゃん-☆桜井ｲｽﾞﾐです-☆」

  2007-06-26 21:32:00
• 10:

  ◆g7irUaVDko

  「あ････どぉも･･･」
  桜井ｾﾝﾊﾟｲはﾐﾂｶ寄りの人種だとは分かったｹﾄﾞ･･･やっぱり初対面だし打ち解けられない。
  「やぁ〜ｲｽﾞﾐちゃんﾉﾘ悪くなぁぃ?ね！ﾐﾂｶ!!」
  この人もﾐﾂｶが自分寄りだと気付いたのかさっそく呼び捨て。
  お人形ｻﾝ生徒会長は可愛い顔してよく喋る!!もしかしてﾐﾂｶ以上?!

  2007-06-26 21:38:00
• 11:

  ◆g7irUaVDko

  教えて-と詰め寄るﾐﾂｶをからかう先輩。すっかり打ち解けた2人を見てた時
  「ｲｽﾞﾐ。ｺﾞﾒﾝ遅くなって。」
  心地いい低い声がｶﾌｪに通った。
  
  「あっ☆秋斗遅い-☆」

  2007-06-26 21:47:00
• 12:

  ◆g7irUaVDko

  桜井ｾﾝﾊﾟｲがとびきりの笑顔を向けた秋斗と言う人はどうやら桜井ｾﾝﾊﾟｲの彼氏ｻﾝらしい。
  軽く挨拶を交わして2人はｶﾌｪを後にした。
  
  「なぁんか意外!!ｾﾝﾊﾟｲもっとｶｯｺｨｨ人と付き合ってると思ったぁ。」
  『ん-?そぉ？さっきの人ｶｯｺｨｨやん。』

  2007-06-26 21:50:00
• 13:

  ◆g7irUaVDko

  
  このﾄｷはまだ･･･
  気付いてなかった。
  
  まさかこんなにも譲れない想いを抱くことになるなんて。

  2007-06-26 21:56:00
• 14:

  ◆g7irUaVDko

  
  
  
  入学して1ヵ月。
  それなりに学校生活にも慣れてきた頃、あたしとﾐﾂｶは校内放送で呼び出しをくらった。

  2007-06-27 19:16:00
• 15:

  ◆g7irUaVDko

  『あんた何かした?!』
  「それｺｯﾁのｾﾘﾌやから!!笑。ﾏｺﾄのｵﾏｹやと思って安心してたし-･･･何やろ･･･ﾐﾂｶは何もしてへんで!!」
  呼び出された視聴覚教室に着くまでにｹﾝｶになりかけたあたしとﾐﾂｶ。
  
  『なんし-･･･入ろか･･』

  2007-06-27 19:19:00
• 16:

  ◆g7irUaVDko

  --------ｶﾞﾗｯ
  
  「も-ﾐﾂｶ遅い-!!」
  
  教室に響いた声は教師のお説教じゃなくてｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟ生徒会長のｷｰｷｰ声だった。

  2007-06-27 19:27:00
• 17:

  ◆g7irUaVDko

  「あ-なぁんだ先輩ですかぁ!!」
  「久しぶり-☆全然会えへんから呼び出したったわぁ☆どぉ-?ｶﾞｯｺ慣れたぁ?!」
  「はぃ☆なかなか楽しんでますよぉ☆に」
  ････おぃおぃﾐﾂｶに用事ならあたしまで呼び出すなって････

  2007-06-27 19:33:00
• 18:

  名無しさん

  (･∀･)

  2007-06-28 01:41:00