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*やさしい子*

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  • 1:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q


    ギャング第2作目?
    ◆短編◆

    2007-07-23 17:19:00
  • 2:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q


    昭和61年

    まだまだ寒い2月―
    黒い喪服を着た人達からヒソヒソと話す声が聞こえた

    2007-07-23 17:22:00
  • 3:

    ?

    やったッ?

    2007-07-23 17:25:00
  • 4:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q


    可哀想にねぇ…
                          まだ39よ??
               聞いた?自殺ですって
               娘さんまだ小さいのに…  お気の毒ねぇ…

    2007-07-23 17:26:00
  • 5:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    今から数十年前
    この世からまた人が一人、死んだ

    今から話すのはミチコの父が死ぬ少し前の
    お話をしよう…、

    2007-07-23 17:34:00
  • 6:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    それを聞いたミチコは父親に下ろしてもらいマルに餌をあげに庭に出た

    「マルぅごめんね(>_

    2007-07-23 17:47:00
  • 7:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコは一人っ子で愛犬のマルを相当可愛いがっていた。
               母親や父親にも恵まれ、ごく普通の家庭だった。

    2007-07-23 17:51:00
  • 8:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「父さんいってらっしゃい(^▽^)」
    『あなたお弁当忘れてるわよ☆』
    『おっ有難う。行ってくるよ☆』
    「いってらっしゃーい!!(*^▽^)」
                          朝 仕事に行くサラリーマンの父親を見送るミチコと母親の姿があった。   父親は庭にいるマルにも行ってきますと声をかけ仕事に向かった。

    2007-07-23 17:58:00
  • 9:

    ?

    お久しぶりです??
    またギャングサンの小説読めて嬉しぃ??
    これからの展開楽しみにしてます(dd*0ω

    2007-07-23 17:58:00
  • 10:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ???????????>>3さん(^-^)?
    ?さん(^-^)有難う?
    お久しぶりです?
    一作目とは随分変わったお話なので楽しみにしていてください(・∀・)?
    頑張っちゃいます(^-^)v???????????

    2007-07-23 18:05:00
  • 11:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「マルぅ〜!お散歩行くよー☆母さん行ってきまーす(^▽^)」
               専業主婦をする母に言い、マルを鎖から外し青色の首輪を付けて近くの川に散歩しに行った。

    ミチコとマルの日課だ。           橋の下に川が流れていて、ミチコとマルはいつもそこで遊んでいた

    2007-07-23 18:10:00
  • 12:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「あっ!!マル川に入っちゃダメだよ!」
    ミチコとマルがいつも行く川は深くて川の流れが強くてあぶない。
    今まで川に落ちて溺れた人や自殺した人もあるのだとか…。

    だからミチコとマルはいつも川沿いでじゃれあったり、走りを競争したりして遊んでいた。

    2007-07-23 18:17:00
  • 13:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    その瞬間、
    小さなミチコが吹っ飛んだのだ。

    「うわーん!!痛いよー!痛いぃー!!」
               父親は足に引っ付いているミチコを蹴飛ばしたのだった。『うるさい!疲れてるんだ!静かにしろ!』

    2007-07-23 18:28:00
  • 14:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    優しい父親がミチコにそんな事をするなんて初めての事だった。

    ミチコは何が起こったのか分からず大好きな父親に蹴り飛ばされた事に泣いている。

    その騒動に気付いた母親が慌てて飛び出して来た

    2007-07-23 18:32:00
  • 15:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『ミチコ!?どうしたの!?』ミチコは泣きじゃくって何を言っているのか分からない。

    『うるさいって言ってるだろっ!黙らせろ!』
               『…あなた…ミチコに何をしたんですか!!』
               『何もしていない!疲れているのに鬱陶しいから蹴り飛ばしただけだ!!黙らせろっ!!』

    2007-07-23 18:37:00
  • 16:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『何もしていない?あなたミチコを蹴り飛ばしたんじゃないですか!何て事してるのっ!!』

    母親が父親に食いかかったその瞬間『キャアッ!!』

    父親が母の顔を殴った

    2007-07-23 18:41:00
  • 17:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『どいつもこいつもうるさいんだよ!!疲れているんだ!!俺に構うな!!』


    母親は唖然としていた。ミチコはそんな父親と母親を見てまた泣いた。

    2007-07-23 18:46:00
  • 18:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「母さん大丈夫…?」

    まだ目を赤くしているミチコが母親の方に寄り添った。『ミチコ…あぁ…ありがとう…ミチコは大丈夫かぃ?』
    母親はミチコの優しさに涙が出た
    「みっちゃんは大丈夫だよっ!!父さん…どうしちゃったの…?」    母親も父に何があったのか分からなかった。  『お父さんきっと疲れてるのよ…今日はもぅ寝なさい…?』

    2007-07-23 18:53:00
  • 19:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「…うん。明日になったらいつもの父さんだよね?今日は疲れてたんだよね?」
    『そうね…。だからミチコはもぅ寝なさい(^-^)』

    母親の笑顔に安心したミチコは2階に上がり自分の部屋に行って寝た。
               母親はミチコが寝たのを確認するとお風呂から出てきた父親に話をしたが父親は『おやすみ』と言って母の話を聞こうともしなかった。

    2007-07-23 18:59:00
  • 20:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    明日になったらいつもの父さんだよね?……………………………………………………………………ミチコが言った言葉は無残にも違った。

    2007-07-23 19:02:00
  • 21:

    楽しみ?

    2007-07-23 23:00:00
  • 22:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ?????????????さん有難うございます(^-^)v今から少し更新しちゃいます(・∀・)?

    2007-07-24 17:40:00
  • 23:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコは次の日もマルと散歩をして家に帰ってから父親を待った。
    けど、その日はいつも帰ってくる時間になっても帰ってこない。
    ミチコがいつも寝る時間になっても帰ってこない。

    母親に寝なさいと言われてもミチコは父親を待った

    2007-07-24 17:46:00
  • 24:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    夜中になってやっと父親が帰ってきた。
    「あっ!父さんだ!!」
    ミチコは玄関へと走った。
    「父さんお帰りなさ…」父親はミチコを無視して千鳥足で二階に上がろうとした。『あなたこんな時間まで何をしていたの?ちょっと…あなたお酒飲んできたの?』
               明らかに酔っている父親。『うるさい…もー寝る』          『寝るって…あなた何処へ行ってたの?お酒も飲まないくせに…ミチコはずっと待っていたのよ!?何かあったの!?』 母親が二階に上がろうとする父親の腕を掴んだ。

    2007-07-24 17:55:00
  • 25:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『…うるさいっつってんだろー!!』母親の顔に父の拳が飛んだ。
    父親は母の髪を掴み引きずり、足で母親のお腹を何度も踏んづけた。

    「とっ父さんヤメテー!!母さんが死んじゃうー!!ヤメテー!!」
    『クソガキが何でこんな時間に起きていやがるんだ!お前の教育が悪いんだぞー!!』
               父親はさらに母親に殴りかかった。ミチコは父親の足に掴まり必死に止めた。「父さんやめてぇ…!!」

    2007-07-24 18:03:00
  • 26:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    一瞬だった。ミチコが叫び声も出さずに父親に蹴り飛ばされた。
    ミチコは打った頭を抑えてまだ殴られている母親を助けようと何度も何度も立ち向かった
               その度に何度も何度も蹴り飛ばされた。

    『ミチコに手は出さないでください!!お願い!!ミチコ!二階へ行ってなさい!!』もうそれは戦争だ。

    2007-07-24 18:09:00
  • 27:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    それでもミチコは何度も父親を止めた。


    それから何十分か経ち、父親は息を切らして千鳥足で二階へ上がっていった。
               「…母さん…大丈夫…?」倒れ込んでいる母親の顔を覗き込むようにミチコが言った。

    2007-07-24 18:13:00
  • 28:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    またもミチコの優しさに母親が泣いた『あぁ…ミチコ…母さんは大丈夫よ…大丈夫。ミチコは優しい子だねぇ…』
    母親はミチコをギューっと抱きしめた。               「…母さん…みっちゃん怖かったよぉ…父さんおかしいよぉ…」
    その時やっとミチコが泣いた。母親とミチコは静かに泣いた

    2007-07-24 18:19:00
  • 29:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    朝、リビングのソファーで目覚めたミチコ。
    どうやら昨日は泣き疲れていつの間にか寝ていたのだろう。

    ミチコが目覚めた時、丁度父親が仕事へ行った。『ミチコおはよう(^-^)』笑顔で言う母親が片目を腫らして無理に笑っていた。「母さん…お目め大丈夫…?」
    『大丈夫よ。母さんね、少し出掛けてくるからマルとお散歩行ってらっしゃい(^-^)』

    2007-07-24 18:28:00
  • 30:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「夏休みの宿題やってからマルとお散歩してくる☆」
    『そうしなさい(^-^)今日の夜ご飯はミチコの好きなエビフライだからね(^-^)』
    ミチコは母親の言葉を聞いて夜が来るのが怖くなった。

    「…………みっちゃん…父さん怖い。」

    2007-07-24 18:34:00
  • 31:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    それを聞いた母親は目を赤くした。『…今日お父さんとお話するからね…』そう言って母親は離婚届けをもらいに出掛けて行ったのであった。


    ミチコは夏休みの宿題をしてマルと散歩をしに川へ遊びに行った。

    2007-07-24 18:43:00
  • 32:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    いつものように川沿いでマルと散歩していた。
    ミチコは川の音を聞きながらマルを横にして寝転がった。


    空を見ると視界に人が映った。「…父さん…?」

    2007-07-24 18:51:00
  • 33:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコ達がいる川の上にある橋にスーツを着た父親が口を開けて立っていた。
               ミチコはマルにシーッと言って父親に見つからないように橋の下へと隠れた。

    「マル?吠えちゃダメだよ?シーッだからね」そう言ってマルにしがみつくミチコは震えていた。もぅミチコの中に優しい父親はいなかった。

    2007-07-24 18:57:00
  • 34:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    父親に見つからないように橋の下に隠れるミチコ。
               夕方、父親が居なくなったのを確認すると急いでマルと家に帰った。
               ミチコはすかさず先に帰っていた母親に言った。この一言でまた大変な事になる事になる。
                          
    「母さん!さっき父さんに会ったよ!」

    2007-07-24 19:07:00
  • 35:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    夜、父親が帰って来るのを確認すると母親がミチコを二階に行かした。


    ミチコは気になって二階から顔を出して見ていた。
    『あなたどこへ行っていたんですか?』『仕事に決まってるだろ』『…あなた。会社クビになったんでしょ。』母親の一言で父親の顔つきが変わった。

    2007-07-24 19:29:00
  • 36:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『…あぁそーだ。それが何だ』父親が開き直った。『何だって…どうして黙っていたんですか!』『…るさいっつってんだろー!!』

    また始まった。
    昨日と同じ用に父親が母親を殴り倒した。ミチコは一階へ降り、母親をかばう「父さんヤメてぇー!!」

    2007-07-24 19:47:00
  • 37:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『父さん最近変だよ!!母さん何も悪い事してないよ!!みっちゃん見たんだから!!橋の上で父さんがいるの!!父さん変だよ!!』
    ミチコの一言で父親の動きが止まった。

               『お前が母さんに言ったのか。こんのクソガキが…!お前に何が分かるんだ!!』
    もうすでに父親は頭がおかしくなっていたのだった。

    2007-07-24 19:54:00
  • 38:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコは嫌な予感がした『ミチコ!二階へ行きなさいっ!!』ミチコは慌てて二階へ逃げようとした。
    『待てーミチコー!!』
    呆気なく捕まえられ投げ飛ばされるミチコ。

    ミチコはすぐさま立ち上がり外へ出た。

    2007-07-24 20:09:00
  • 39:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『どこに行ったんだミチコぉ…』


    ミチコはマルの小屋の中に隠れていた。だがそれも丸見えだ。『…早く出てきなさい。』

    2007-07-24 20:15:00
  • 40:

    名無しさん

    ブランドを書いてる主です?
    続き楽しみに待ってます?頑張って下さい??

    2007-07-24 20:16:00
  • 41:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ???????????44さん(・∀・)有難うございます?私もブランド読ませてもらっています(^-^)いつも続き楽しみにしていますよ(・∀・)頑張ります(^-^)v??

    2007-07-24 20:36:00
  • 42:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    父親が近づいてくる
                          
    ミチコは小屋の中で震えていた。
    父親が小屋の前に立った時、『なっなんだ!黙れっ!』
               マルがミチコを守るかのように父親に吠えたのであった。

    2007-07-24 20:40:00
  • 43:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    父親に威嚇するマルを父親は蹴り飛ばした
    「あっ!!マルぅ!!」ミチコはマルを横目にそのまま小屋から引きずり出され家の中に連れて行かれた。

    家に引き戻すなり、父親はミチコを蹴り飛ばした。
    それを見た母親は父親に食いかかるが無念にも父親に殴り倒される母親。『もう離婚してください!!』母親が言うも父親はますます殴りかかった

    2007-07-24 21:20:00
  • 44:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『俺は離婚しないからな!逃げれるものなら逃げてみろ。一生追い詰めてやるからな』
               むしゃくしゃした父親はそう言って家を出て行った。

    2007-07-24 21:24:00
  • 45:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『ミチコ…大丈夫かぃ!?』母親はミチコを両手いっぱいに抱き締めた
    「…怖かったけどみっちゃんは大丈夫だよ!母さんは大丈夫…?」

    自分より母親を心配するミチコ。
    またもや母親はミチコの優しさに泣いた。   『ミチコは本当に優しい子だね…、ごめんね…。ミチコごめんね…、』

    2007-07-24 21:29:00
  • 46:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    その後、母親とミチコは使う物だけを鞄に詰め込み、近くの母親のお姉さんの家へ逃げたが結局は父親に見つかり連れ戻された。
               もちろん母親のお姉さんにも迷惑がかかった始末。
    『言っただろう。逃げても一緒だ。警察にでも逃げてみろ。どこまでも追い詰めてやる。ミチコがいるのを忘れるなよ?』
               父親はミチコを利用し、母親を脅した。もう人生は終わったも同然だ。

    2007-07-24 21:43:00
  • 47:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    父親は毎日仕事もせず昼間から酒を飲むようになっていた。
    機嫌が悪い時には母親を殴っていた。

    もう限界を感じた母親はミチコを連れ、隣町の友達の家へとまた逃げたのだった

    2007-07-24 21:48:00
  • 48:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    母親は昔からの友達に事情を話し、家が見つかるまで住んでいいと迎え入れてくれた。

    もちろんマルも一緒に迎え入れてくれた。
               そして母親は仕事をし始め、毎日仕事へと行った。

    2007-07-24 21:58:00
  • 49:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    それからとゆうものの、母親とミチコは平穏に過ごした。

    だがそんな事続くはずも無かった。

    2007-07-24 23:02:00
  • 50:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    夏休みが終わって始業式。ミチコは父親に見つかるかも知れないとゆう理由で学校へは行かなかった。

    それから数ヶ月後の12月、季節は冬に入った。

    何も変わらず平穏に過ごしていた。父親が現れない事に安心仕切っていたミチコは終業式に久しぶりの学校へ行く。

    2007-07-24 23:36:00
  • 51:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    久しぶりの学校にミチコは友達と楽しそうにしていた。『じゃーねーみっちゃん!!』
    終業式も終わり、学校の友達や先生に手を振った。
               るんるん気分のミチコ。スキップしながら校門を出た時だった

    誰かがミチコの名前を呼んだ。「…父さん!!」

    2007-07-25 01:20:00
  • 52:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    呼ばれた方に振り返るとヒゲが生えていて少し痩せた父親がいた。

    ミチコは寒気がし、父親に背を向けてダッシュで逃げた
    『みちこ!待ってくれ…!』

    2007-07-25 01:25:00
  • 53:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    父親はミチコを待っていたのだった。
    『みちこぉ!待ってくれ!!』
               ミチコは父親の声を聞いて様子がおかしい事に気づき、足を止めた

    2007-07-25 01:31:00
  • 54:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    息を切らした父親がミチコに追いつき、謝りだした。
    『ミチコ…ごめんな…。父さん、どうかしてたんだ。謝っても許してもらえないかもしれない…だけど…、ミチコと母さんが居なくなってやっと気付いたんだ!本当にすまなかった!!』
               父親はミチコに頭を下げた。それを聞いたミチコは黙っていた。

    2007-07-25 01:41:00
  • 55:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『父さん…新しい仕事もちゃんと見つけるから…もう一度、父さんを信じてくれないか?』

               父親がしゃがみ込み、
    ミチコの目線に合わせた。

    2007-07-25 02:02:00
  • 56:

    名無しさん

    ミチコ。。。?あげ?????

    2007-07-25 04:33:00
  • 57:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    名無し様有難う(^-^)v?更新します(・∀・)?

    2007-07-25 14:47:00
  • 58:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『父さんを信じてくれ』
    父親は今にも泣き出しそうだ。
               「…じゃあ約束して??」『あぁ。約束する』
    「今度、また母さんを泣かしたらみっちゃん。許さないからね??」

    2007-07-25 14:54:00
  • 59:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    そして、父親はミチコに連れられ、久しぶりに母親と顔を合わせた。
               父親は顔を見たとたん泣きじゃくり謝り倒した。
               そんな父親を見た母親は『顔をあげてください(^-^)もういいですよ。』
    ……やはり母親もこんな父親だがもぅ一度信じてみようと思ったのだろう。
    家族とは中々切れないものだ。

    2007-07-25 15:02:00
  • 60:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    それから数日後の朝
               父親を見送る仲の良い家族の姿があった
    『面接、頑張ってきてくださいね(^-^)』
    「父さんいってらっしゃーい(^▽^)☆」『あぁ。有難う。行ってくるよ』『いってらっしゃい☆』久しぶりに見る母親の笑顔にミチコは嬉しそうだ。
    どうやら父親は新しい仕事の面接に行ったそうだ。

    2007-07-25 15:13:00
  • 61:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    今は母親のお金だけが頼り。母親は家から少し遠くなったが仕事を続けていた。父親が家を出ると母親も仕事の準備をして仕事に行く。
    一人になったミチコはマルと散歩に行く。
               「マルっ!久しぶりに川に遊びに行こっ☆」いつもミチコとマルが遊んでいた川。
    またミチコの日課が徐々に戻ってきていた

    2007-07-25 15:21:00
  • 62:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「父さんお帰りなさーい☆」『あなた、面接…どうだった?』
    『そんなすぐには分からないよ(^-^)後日連絡が来るよ』

    「面接受かるといいね!父さんっ☆」
               ……………………後日、無残にも父親は面接に落ちた

    2007-07-25 15:30:00
  • 63:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    また次の日もまたその次の日も父親は面接に行くがどれも不採用。
    嫌な空気だけが残った。
               そんな事が続き、年も開け、2月に入った時だった。父親はまた酒に手をつけるようになった

    2007-07-25 15:37:00
  • 64:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「父さん…面接は?」
    『……』
    「…マルとお散歩に行ってくるね」ミチコはマフラーを巻き、手袋をはめてマルと川に行った。
               「マルぅ。父さんがまたお酒飲むようになっちゃったよ。みっちゃん…、お家に帰りたくないな…」
    母親に心配をかけたくないミチコは、マルにだけ相談していた。

    2007-07-25 15:46:00
  • 65:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    夕方━母親が帰ってくる時間にミチコとマルは家に帰る。
    「…父さん、母さん帰ってくるよ。」家に帰っても酒を浴びてる父親がソファーに居た。
               「…父さん?」
    『何で俺なんだ。何でこんなに頑張ってるのに』
               どうやら父親は仕事が見つからない事に相当ショックを受けているようだ。ブツブツ言う父親に対してミチコは嫌な予感がした

    2007-07-25 16:07:00
  • 66:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    仕事から疲れて帰ってきた母親が酔っている父親に目が付いた。
    『あなた!何してるの!?』『……』
    『今日は面接に行くんじゃなかったの?聞いてるんですか!?』そう言って母親は酒を取り上げた
               ……ミチコの嫌な予感は的中した。酔っている父親が母親に掴みかかった

    2007-07-25 16:28:00
  • 67:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコはこれでもかと力を入れ父親の足に掴みかかるが呆気なく蹴り飛ばさるミチコ。

    打ち所が悪くうずくまっているミチコには父親が酔って何を言っているのか分からない怒鳴り声と母親の悲鳴だけが聞こえていた。

    母親を殴り、蹴り倒した父親は酒を片手に千鳥足で家を出ていった

    2007-07-25 17:03:00
  • 68:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコは体を起こし泣いている母親に駆け寄った

    「母さん…大丈夫?痛い?」

    2007-07-25 17:19:00
  • 69:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『ミチコ…ごめんね。ごめんね…。痛かったやろうに…あの人はいつからあんな人になったんだろうね……』

    唇の端から血を流し涙を拭う母親を黙って見ているミチコ。
    『母さん……もう疲れちゃったよ……』
               口の中を真っ赤に染めた母親がミチコに笑みを見せた。

    2007-07-25 17:55:00
  • 70:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「母さん。もぅ無理に笑わなくていいよ?みっちゃんが母さんを守ってあげるから!今日はもう寝よう?」
               母親はまたもミチコの優しさに泣いた。『ミチコは本当に本当に優しい子だねぇ…母さん、ミチコさえ居ればもう何もいらないよ…有難う。』

               そして
    そこからミチコの復讐が始まった。

    2007-07-25 18:02:00
  • 71:

    名無しさん

    みちこ?気になる???

    2007-07-26 04:32:00
  • 72:

    名無しさん

    書いて?

    2007-07-28 00:13:00
  • 73:

    ?

    ???

    2007-07-29 22:46:00
  • 74:

    名無しさん

    書いて

    2007-07-30 00:56:00
  • 75:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    深夜01:00
                          その夜、母親が寝静まった後ミチコはマフラーと手袋を付け、そっと庭へ出た。
               足音に気付いたマルが小屋から出てくる。
    「マルぅ。お散歩に行こっか(^-^)」
    その笑顔はどこか怪しげだ。

    2007-07-30 18:20:00
  • 76:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコは静かに鎖を外し首輪を付け、真夜中の散歩に出た。
    「寒いね…」

    真夜中の冷たい風が吹く2月。
    ミチコとマルはいつも散歩する川へ向かった

    2007-07-30 18:27:00
  • 77:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「見つけた」
    やっぱりとばかりに微笑むミチコ。
    目線の先には橋の上で川を眺めながら酒を飲んで泥酔いしている父親が居た。
                          「マルぅ。悪魔退治しよっかぁ(^-^)」マルは黙って父親を見ていた

    2007-07-30 18:35:00
  • 78:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    父親は薄着の家着姿。
    ブツブツと酒を片手に足はふらふら。
               
    ミチコはマルの頭を撫でると父親の方へ近寄った。
               『おぉ…?ミチコかぁ?何してやがる…』ミチコの姿に気付いた父親は舌があまり回っていない

    2007-07-30 18:41:00
  • 79:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコは川に目をやった。
    寒い2月。夏はゆったりと流れている川もこの時期になると荒々しく流れている。
    荒々しく流れる川の音だけが響く
               「父さん。みっちゃんね、復讐って言葉よく分からないの」『ぁあ…?』父親が耳を傾げる

    2007-07-30 18:47:00
  • 80:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    マルは尻尾を振ってミチコの横にそっと立っている
    「でもね?何となくだけど仕返しって意味でしょ(^-^)?」
    父親はふらつく足から手すりにもたれかかり、まだ酒をグビグビと飲む。
               「母さんもぅ疲れちゃったって」父親はピクッと眉間にシワを寄せた後に笑った『ふははは…!そーかそーかそれはそれはご苦労さんだなぁ!』
               父親は酒をグイッと飲みまた笑った

    2007-07-30 18:58:00
  • 81:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    それを聞いたミチコが下を向いた。
                                     「クスクスクス…あははははは!あーっははは!…父さんっておもしろいね。クスクス父さんがご苦労様だよ」


    顔を上げたミチコの顔は今までに見た事も無い顔だ。ミチコはそう言うと一歩…一歩と…父親に近寄った。

    2007-07-30 19:06:00
  • 82:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『なんだぁ…?ミチコぉ頭いったのかぁ?』父親は残り少ない酒をグイッと飲むと鼻で笑った。

    「母さん言ってたよ。みっちゃんさえ居ればもぅ何もいらないって」
    『…あぁ?ミチコお前何が言いたいんだぁ?』
               父親がそう言って最後の酒をグイッと飲みほした時だった

    2007-07-30 19:13:00
  • 83:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q


               「死ね」
                ドンッッ
                          ミチコは両手いっぱいに父親を突き飛ばした
                                                父親の叫び声は荒々しい川の波によって虚しくかき消された。

    2007-07-30 19:26:00
  • 84:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ミチコは父親の姿が見えなくなるまでボーっと眺めていた。
               父親の助けは無残にも波にのまれた。

    「ご苦労さま(^-^)」
    ミチコは父親の姿が消えたと同時にスッキリしたかのような顔で言った

    2007-07-30 19:32:00
  • 85:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    「マルぅ。寒かったでしょ…ごめんね…?お家に帰ろっか(^-^)」

    マルはミチコに寄り添い、仲良く帰っていった。

    ミチコは最後に振り返り川を見て微笑んだ。

    2007-07-30 19:52:00
  • 86:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ━昭和61年2月━
               
    39歳の若さでこの世からまた人が一人死んだ。

    死因は誤って橋から転落事故、リストラされて自殺などと噂された。

    2007-07-30 22:38:00
  • 87:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q



    通夜が行われ、醜い姿で帰ってきた父親を目の前に泣き崩れる母親の横で微笑ましいミチコが居た

    2007-07-30 22:45:00
  • 88:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    『ミチコ、お父さんに手合わせよっか(^-^)』

    それから数ヶ月後のある日の事。

    父親の墓の前で手を合わせる親子の姿があった

    2007-07-30 22:49:00
  • 89:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    母親は手を合わせながら静かに静かに涙を流していた。
               「……母さん、泣かないで?父さんはきっとお空で元気に暮らしてるよ!母さんが泣いたら父さんが悲しんじゃうよ…母さんにはみっちゃんがずーっとお側にいるからね?だから元気出して?」
               母親はミチコの優しさに大粒の涙を流した

    2007-07-30 22:58:00
  • 90:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    母親はミチコを胸の中で強く抱き締めた。
               『ありがとう…。そうだね、母さんが泣いてたら父さん悲しむね…ミチコは本当に優しい子だねぇ…ミチコがこんなに優しい子に育って…父さんもきっとお空で喜んでるわね』

    そう言って母親は父親に伝えるかのように空を見上げた。

    2007-07-30 23:07:00
  • 91:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    そんな母親をよそに
    父親の墓を横目で見て
    ニヤリと笑うミチコが居た。
                          「父さん、ゆっくり眠ってね。」
                                     ━━━━━終━━━━━

    2007-07-30 23:20:00
  • 92:

    名無しさん

    おー!ブラック!
    おもろかったし第3作期待しとるで(○´з`)ノ

    2007-07-30 23:36:00
  • 93:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ……━━三年後━━…

    それからミチコに新しい父親が出来た。新しい父親は死んだ父親と同じでまたもや母親を泣かせる事が多かった
                          「マルぅ。悪魔退治しよっかぁ(^-^)」
                            ●おしまい●

    2007-07-30 23:43:00
  • 94:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ???????????完結しましたー!!最後はちょっとしたおまけです(・∀・)間違えている部分や粗相があると思いますが暖かく許してやってください(´ー`。)?
    読んでくれていた方有難うございました(^-^)v?感謝の気持ちでいっぱいです(*´▽`*)
    ???????????ギャング

    2007-07-30 23:55:00
  • 95:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    >>97名無し様嬉しいコメント早速有難うございますっ(・∀・)?
    本当に私の自己満で書かせてもらいました?3作目はまだ何も考えていないんでまた決まったら報告します(^-^)有難う?

    2007-07-31 00:01:00
  • 96:

    ?

    ヤバーッ???めっちゃおもしろかった?リアルタイムでズット見てました??一作目の物語と全然正反対で楽しめました?
    ギャングさんの小説大好きです(?≧ω≦)ノ?本間にお疲れさまでしたっ??

    2007-07-31 00:40:00
  • 97:

    ?

    こんばんは??
    完結ォメデトゥござぃます??美容師〜とのギャップがあって面白かったです??
    次回作も絶対読みます??

    2007-07-31 02:01:00
  • 98:

    名無しさん

    今初めて読んだけどおもしろかったぁ???主ちゃんお疲れ様です??それと1昨目って題名何ですか??

    2007-07-31 03:04:00
  • 99:

    みぃ??

    ↑サン美容院のお姉さんですよっ?ギャングサンお疲れ様です?

    2007-08-01 03:08:00
  • 100:

    みぃ??

    間違えた???
    美容師のお姉さんです??

    2007-08-01 03:13:00
  • 101:

    名無しさん

    名作あげ?

    2007-08-01 06:10:00
  • 102:

    名無しさん

    素晴らしい!あげあげ

    2007-08-01 12:11:00
  • 103:

    ギャング◆q5hGRxqP6Q

    ???????????わぁーっ(゚▽゚。)!!皆さん嬉しいコメント有難うございます?嬉しすぎマス(・∀・)!!?!!一作目からずっと読んでいてくれた?さん!!本当に有難うゴザイマシタ(^-^)?3作目に向けて勉強致します(・∀・)??

    2007-08-01 17:48:00
  • 104:

    名無しさん

    めっちゃおもしろかった( ´艸`)?お疲れさまです???次も期待してますね??

    2007-08-01 22:02:00
  • 105:

    名無しさん

    一作目の作品名教えて頂けないですか?

    2007-08-02 12:20:00
  • 106:

    名無しさん

    *美容師のお姉さん*ゃで??あげとくゎぁ??

    2007-08-02 15:23:00
  • 107:

    名無しさん

    ↑ありがとうございます?今読んできました??

    2007-08-03 21:48:00
  • 108:

    名無しさん

    私も今一気に一作目読みました?
    ギャングさんは執筆関係の仕事でもしてるんですか??
    あまりにも上手で引き込まれて行きました?3作目期待しています?

    2007-08-03 23:18:00
  • 109:

    名無しさん

    名作あげ〜?
    ギャングさん3作目まだかなぁ??楽しみに待ってまつ(?´д`)

    2007-08-04 17:44:00
  • 110:

    名無しさん

    おもしろい?私も楽しみに待ってます?あげ?

    2007-08-05 23:08:00
  • 111:

    名無しさん

    ギャングさんアゲ???

    2007-08-12 19:46:00
  • 112:

    ?

    おもしろかった??
    素晴らしい小説だぁー?

    2007-08-13 09:31:00
  • 113:

    名無しさん

    ?

    2007-09-17 01:18:00
  • 114:

    名無しさん

    なつかしい?あげ

    2008-02-21 21:21:00
  • 115:

    名無しさん

    .

    2008-02-22 00:30:00
  • 116:

    名無しさん

    .

    2008-02-22 02:30:00
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