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100円玉の恋・・・
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1:
あきと
この話は今から15年前に私が実際に体験した話です。初めての書き込みなので、みなさん宜しくお願いします。
2005-05-01 16:11:00 -
51:
あきと
私は何とか、必死に自分の感情を抑えて、彼女を落ちつかせホテルを出た。病院に戻ると、みんなが笑顔で出迎えてくれていた。彼女の担当医は私に、耳うちした。無事に帰ってきて良かったよと・・・ 担当医は笑顔で彼女に楽しかったか? と聞いていた。明日から又、気を引き締めて治療に専念しょうなと言われ、彼女は元気よくハイ! と答えていた。その姿を見て、私は少しホッとしました。
2005-05-03 16:24:00 -
52:
あきと
しかし、その日の夜は寝れずにいた。彼女の死にたくない・・・ という言葉が頭から離れなかった。彼女にとって私の存在は生きる源となっていた。勿論、私にとっても彼女は生きる源となっている。そんな存在である私の退院が近づいていたのである。私が退院すると会える回数が極端に減ってしまう。仕事の方も今は休職となっているが退院と同時に復帰しないといけない。私が、居なくなると彼女はどうなるのか? どう考えるのか? 本当に悩む日々の始まりでした。
2005-05-03 16:39:00 -
53:
削除削除されますた
あぼ~ん -
54:
あきと
日々悩みながらも退院当日を迎えた。彼女は私の病室へやってきた。退院おめでとう、と笑顔の彼女。精一杯明るく振る舞おうとする彼女。浮気はアカンよと言う彼女。仕事復帰したら一生懸命頑張れと言う彼女。休みの日は面会に来て欲しいと言う彼女。そして何より健康でいられる事に感謝しなさいと言う彼女。涙をいっぱい溢れさせながら笑顔で見送る彼女。私が唯一本気で愛してる彼女・・・
2005-05-05 12:27:00 -
55:
あきと
私は退院と同時に仕事に復帰した。上司、先輩、同僚、みんな笑顔で迎えてくれた。その日の夜、同期の男女10名で私の復帰祝いという事で飲み会を開いてくれました。そろそろ、みんなもホロ酔い状態になってきた時に、いつも見舞いにも来てくれていた親友がビール瓶片手に私の横に座った。この親友は私の彼女の事も良く知り、見舞いに来ては私と彼女を和ませてくれた男である。その親友が本音で話しよと言って来たのである。
2005-05-05 13:56:00 -
56:
あきと
親友は今一度、私の彼女に対する気持ちを尋ねてきた。私は病院で悩み考えてた事、そして今、感じてる想いすべてを親友に伝えた。すると親友はお前の気持ちは、わかった!と言うと、集まってくれた同僚全員に今日は私の復帰祝いであり、お別れ会でもあるからな!と伝えた。みんな一瞬??と意味の分からない様子。まぁ意味分からんでもいいから今日はパーッとしよう!という事で、みんな楽しく酔っ払って、お開きとなった。
2005-05-05 14:14:00 -
57:
あきと
次の日、私は本当に色々とお世話になった社長に会社を辞める事を伝えた。両親の居ない私にとって親父の様な存在であった社長。今回の事故、入院にしても色々走り回ってくれた社長。そんな義理のある社長の会社を辞めると言う事は私に、とって本当に辛く悲しい事でした。けど、ある程度私の状況を知る社長は、それもお前の生き方や!ずっと彼女のそばに居てやれと、それから、後悔する生き方だけはするな!と言って最後温かい笑顔で私の事を見送ってくれました。
2005-05-05 14:37:00 -
58:
あきと
次の日、朝から彼女に逢いに病院に向かいました。数日振りに来た病院は、まるで自分の家に帰って来たかの様な感覚になりました。知っている先生、看護婦さんに会うと、みんな笑顔で彼女に逢いに来たの?と少し冷やかし気味で言ってきた。喫煙所に行ったら知っている患者さん達が居て、早く戻って来いと言う冗談を言われながら、彼女の病室へと向かった。
2005-05-05 15:08:00 -
59:
あきと
彼女の病室に入ると彼女は眠っていました。私はベットの横にある折り畳みの椅子に座り、彼女が目覚めるのを待っていました。しかし全然目覚める気配が無いので私は、眠っている彼女の唇にキスをしました。すると彼女の目が開き始めました。私の姿が完全に視界に入ると彼女は飛び起き、なんで居てるの?なんで居てるの?を連発していました。すると直ぐさま、逢いたかったと言って私に抱き付いてきました。
2005-05-05 15:20:00 -
60:
あきと
彼女は私に仕事は?…と聞いてきたので、退院するまでに考えていた事、退院してから考えた事すべてを彼女に話ました。彼女は最初複雑な顔をしていましたが、私の想いに納得してくれて、涙をこぼしながら、ありがとう…とつぶやきました。それから彼女に全開の笑顔が戻るのに、そう時間はかかりませんでした。また毎日逢えると子供の様に喜ぶ彼女を見ていると、私のした行動は間違ってないと確信になりました。
2005-05-05 15:41:00