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★ママになるという私☆

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  • 1:

    ユキ

    2001・夏pm6時
    『はい。今日からママですよ。』この一言から始まったユキのママ人生。
    17才成り立てホヤホヤだった私は勿論赤ん坊を抱いたことも、抱き方すら分からなかった。
    ヘタクソ&母親失格ですが、暖かい目で見守って下さい。

    2007-08-24 11:02:00
  • 2:

    ユキ

    あれは私が16歳だった夏の出来事。 私は世間でゆう非行少女だった。その時付き合っていたのが、のちに子どもの父親“潤一”
    潤一には悪い事を沢山教えられては一緒に犯罪行為を繰り返してたっけ…。何度も一緒に捕まったり、警察から出頭かかってたり…。 少年課の刑事とも顔見知り。
    今思えば、常識では考えれん『なにしてんねん!』って事ばっかりしてたっけ…。
    人に迷惑をかけてばかりだった真っ只中、私の体に異変が起きる。

    2007-08-24 11:43:00
  • 3:

    ユキ

    しまいには、お互いの保護者達がお互いの家へ抗議の電話をし始める。
    “お宅の娘(息子)さんどんな教育してるんですか!?巻き込まないで

    2007-08-24 12:03:00
  • 4:

    ユキ

    (↑ミス)
    しまいには、お互いの保護者達がお互いの家へ抗議の電話をし始める。
    “お宅の娘(息子)さんどんな教育してるんですか!?うちの子まで巻き込まないでください!!”
    そんな大人達を知り目に潤一との遊びはエスカレートしていく。今だからいえるが、『海へ行きたい!』といえば海へ。真夜中のビーチへ柵こえて忍びこんで、海の中を服のまんま走り回ったり。山で暴走したい!といえば山へ。キモダメシしたい!といえば、田舎の潰れた病院へ。単車またがって何時間かけてでも連れてって喜ばそうとしてくれる潤一を私は本当に大好きだった。

    2007-08-24 12:10:00
  • 5:

    ユキ

    だが、そんな二人を大人達が暖かい目で見守ってくれる筈もなく…。
    私の方の両親はというと共にもうほぼ諦め見放した状態だったが、潤一の保護者は女である私を連れ回している責任がとれるのかと大激怒していた。 少しばかりの貯金を持っていた潤一が私に言った。 『二人で一緒に暮らさないか?』 私は凄く嬉しかった。おやはうるさかったが、お互いお世辞にも家庭環境に恵まれてるとはいえなかった二人だったから二人っきりの生活に夢を抱きすぎていた。

    2007-08-24 12:22:00
  • 6:

    ユキ

    本当に子どもだった。…本当にそう思う。 そうして二人っきりの生活がスタートした。
    だが…。暮らしていくにはお金がいる。そしてお金の為には働かなくてはならない。そんな当たり前のことですら、世間のはみ出たところで馬鹿やっては笑ってたあたし達には認識出来てなかった。 ユキ『おい、もう金ないで。食うもんもなんもない、どないすんねん。はよ働けや』
    潤一『はぁ?そりゃお前も一緒やろが!誰に口きいとんねん!』
    ユキ『お前こそお前って誰に口聞いてんねん!』そんな些細な口論が耐えず飛び交っていた。だが、二人して『どうにかなるだろう』という甘い考えが抜ける事はなかった。私はミテコだったがたまにキャバの体験へ行くくらいで入店して働こうとはしなかったし、潤一も仕事を数日しただけで職場の同僚と喧嘩して辞めて帰ってくる。当たり前が当たり前でなかった私達にとって生活していくということ、それがただ一緒にいれたらそれでいいだなんて甘いもんじゃいんだって暮らしてみて始めてわかったことだった。

    2007-08-24 12:40:00
  • 7:

    名無しさん

    読んでるょ?がんばって?あたしも16才でママになって今21才です??

    2007-08-24 13:02:00
  • 8:

    ユキ

    そうこうしているうちに数ヵ月が過ぎていた。
    …なんだか体調が悪い。吐気が止まらない。目眩がする…。いったいなに?
    元々、精神的なストレスですぐ体調を壊してしまったりと体の弱かった私…。あまりキにとめてはいなかった。ユキ『なぁ…。潤。なんかめっちゃ体だるいししんどいねん。吐気しよるしや。』 潤一『はぁ?!なんでやねん!?…つかユキ、まさか妊娠してるんちゃうんけ?』 ユキ『ええ?大丈夫やろ?!ほんまにゆうてん!?』まさかなと半信半疑ながらお互いに不安がよぎる。 潤一『念のため検査薬かってくるわ、まっとってや。』

    2007-08-24 13:04:00
  • 9:

    ユキ

    >8番さん★
    応援ありがとう?
    私は23歳で母親としてはまだまだな身です?この後、母親として非難をあびる内容も出てくるかと思いますが?
    子育て大変やけどお互いがんばりましょうね?

    2007-08-24 13:16:00
  • 10:

    ユキ

    直ぐに潤一は検査薬を買って慌てながら帰ってきた。 潤一『ほら、検査してみいや?』 ユキ『…う、うん。』私は、もしも妊娠していたら…という恐怖心にも似た気持ちで、気分が乗らなかった。
     だが、早く早くと急かす潤一に押され私はトイレへ向かう。 潤一『先に見たらあかんで!一緒にみんねからな!』なんて潤一がトイレの外から馬鹿な事を叫んでる。 …本当に一緒にみるつもりだった。
    だけど、尿をかけた瞬間一目瞭然…。 直ぐに分かった。
    ユキ『…妊娠しとるやん。どないしよぉぉ…』 そのときは本当に予測不可能な未来にただただ、恐い。ソレだけだった。

    2007-08-24 13:33:00
  • 11:

    ユキ

    トイレから真っ青な顔して出てきた私に、 潤一『アっ!ユキ!お前、先にみたやろ!?見たあかんゆうたやんけ!』 とか馬鹿な事をのんきにはなす。 潤一『んで、どないやったん!?妊娠…』 潤一の言葉を途中で遮り、
    ユキ『妊娠してる。』…………。このとき、酷く長く感じたけれど数秒間の沈黙の後、潤一がやっと重い口を開いた。
    潤一『ちょぉ、ユキ。俺風呂入るわ。お湯溜めてくれや。』 ユキ『はぁ?!なんで急に風呂はいんねんな!?』 潤一『ええから、早く!』 私は渋々お風呂へお湯をはった。  潤一『入ってくるわ』
    ―なんやねん。なんでなんもゆうてくれへんねん― 私は、いつもより何倍も長く風呂に入る潤一を待ちながら必死に泣き出しそうなのを堪えていた。

    2007-08-24 14:34:00
  • 12:

    ユキ

    そして、約子一時間

    2007-08-24 14:39:00
  • 13:

    ユキ

    ↑ミス
    …そして、約一時間がすぎやっと潤一が風呂から上がった。そして私の方を見て申し訳なさそうに口を開いた。潤一『…ユキ。俺、やっぱ自信ないわ。まだ父親になる自信ない。悪いけど、卸してくれへんか?頼むわ。』
    頭をなぐられた様な衝撃が私に走る。 ―はぁ?こいつたかが風呂一時間で決断だしよったんか?!有り得んしや…―
    ユキ『嫌や嫌や!!私絶対生むから!あんたは私に自分の子ども殺せって人殺しになれゆうんか!?この人殺し!!』妊娠中で情緒不安定だった私は狂った様になきわめいた。

    2007-08-24 14:49:00
  • 14:

    ユキ

    泣きわめきながら、私の心には不安がよぎる。
    ―どうやって…?―
    案の定、潤一の言葉が私の不安に拍車をかけた。 潤一『どうやって産むねん!どうやって育てるねん!俺等まともに働いてもなけりゃ貯金もない。金どうするねん!その前にお前よう育てれんか?自分等の身の回りのことですらよう出来てへんねんぞ?!』 潤一の言葉はもっともだった。私も思っていた、分かっていた。でも答えなんて今の時点で出もしないし、分からない。そう思った。ユキ『あんたみたいな男もういらんわ!絶対下ろせへんから!一人ででも産むから!』
    潤一『ユキ、頼むわ。俺わかれたくはない。頼むから卸してくれや。』ユキ『どうしても下ろせゆうなら、私も一緒にこの子と死んだるわ!この子一人殺す様な事、絶対にさせへん!』 私は気がふれたかの様に狂って泣きわめき、ベランダへ走っていった。
    ここは五階だ。下はコンクリート。

    2007-08-24 15:06:00
  • 15:

    ユキ

    慌てて潤一が止めに来た。 潤一『おい!ユキ!なんしてんねん!お前ちょぉ落ち着けって!頼むから!』 ユキ『離して!触らんといて!私この子といっしょに死ぬねん!この子だけ殺す様な事私には出来へん!』
    必死にフェンスを乗り越えようとする私を潤一が無理矢理抱きかかえ部屋へ運んだ。 まだまるで子どもの様に泣きわめく私に潤一は呆れた様な顔をしながらも、私が良からぬ気を起こさない様になだめた。 潤一『分かった、俺、お前とはわかれたくないしもうちょっと考えてみるから、とにかく落ち着いてくれ。とりあえず、今日はもう寝ようや?』
    私は泣きじゃくりながら潤一の腕の中でいつの間にか眠っていた。

    2007-08-24 15:21:00
  • 16:

    ユキ

    …そう。私の考えは産む。のとこから進めてはなかったのだ。 いや。というよりそれ以上を考える余裕が私にはなかった。ただこの私のお腹に宿った小さな命を守りたい。そんな思いでいっぱいいっぱいだった。 それから何度と潤一とどうするかの話し合いの後、潤一は言った。潤一『よし、分かった。ユキがそんな産みたいゆうなら俺も一緒に育てるわ。俺、職案行って仕事探して真面目に働くわ』 とは言ったものの、潤一が仕事を見付けて来た時には既に一ヶ月半もの月日が流れていた。まだ、妊娠の事をお互いの両親にも話せてはいない。だけどお腹の子は成長していく。私と潤一はまだ全然成長してはいなかった。

    2007-08-24 15:39:00
  • 17:

    ユキ

    お互いがお互いの責任の重さと、そしてそのプレッシャーに押し潰されそうな、そんなぴりぴりした緊迫した日々を過ごしていた。 つわりが酷く、寝込む私を始めはいたわってくれた潤一。私はその優しさに完璧に甘えすぎて何もしなくなった。いや、何故か無償に何も出来なかった。体がひたすらダルい。 仕事をはじめストレスがたまりきっていた潤一は、そんな私に苛立ち、痺れを切らしていた。 ―なんで俺だけしんどい目して、お前グウタラしとんねや―
    それから潤一と私は、喧嘩ばかりしていた。

    2007-08-24 15:48:00
  • 18:

    ユキ

    ―ガチャっ―
    潤一『ただいまぁ〜!って真っ暗やんけ!おいユキ!?』 ユキ『ん〜?潤?』 潤一『お前まだ寝てたんか?!』 ユキ『しんどいし体だるくてしゃ〜ないねん。』 潤一『まぁええわ、腹減った!飯は?!』 ユキ『ごめん!まだできてへんねん!』 潤一『はぁ!?お前今日一日なんしとったんや?!』 ユキ『…だってしんどかってん。』 潤一『しんどいしんどいそればっかりやないか!俺かってしんどいんじゃ!』 顔を交す度、同じ事で喧嘩していた。もはやまだまだ子どもな二人でこのプレッシャーに耐えきれなくなっていた。 だけど一向におやへ言おうとはしてくれない潤一。言おうとするのを待ってくれという潤一。
    私は苛立ちを隠せなかった。

    2007-08-24 16:22:00
  • 19:

    ユキ

    毎日繰り返される口論。
    そして潤一が私に手をあげ始めた。
    最初は平手一発。 そして次はグーで一発そして次に蹴り三発。
    暴力はエスカレートしていく一方だった。 もう既に潤一への愛情は覚めていく一方だった。だけどあんなデかい口を叩いておきながらも、もはや私にはココしか居場所はなかった…。

    2007-08-24 16:30:00
  • 20:

    ユキ

    ある日、私は積もりに積もっていた不安を潤一に打ち明ける事にした
    ユキ『なぁ、潤。ユキなぁ、潤が頑張ってんのんようわかってんねん、ユキがもっとガンバらなあかんのも分かってんねん、けどな。』  潤一『けど、なんやねん!』    ユキ『まだお金全然貯まってへんやん、生活費も全然たらへんやん、お腹の子にちゃんと栄養』

    2007-08-25 16:25:00
  • 21:

    ユキ

    ミス↑
    ユキ『お腹の子のためにもちゃんと栄養ある食生活せなあかん思うねん』 潤一『だから、なんやねん!』    ユキ『ウチ等、二人っきりで産むゆうてきれるんはうれしいけど、ユキ不安でしゃぁないねん…。潤、最近すぐユキのことシバクし…。』    潤一『だからソレはもうあやまったやろ?!もう叩いたりせぇへんから!なぁユキ?大丈夫やって、俺信じろやなぁ?』
    こう言うとき、潤一はいつもより優しく接してくる。いつもそれで許してしまう。ああ…、あの時はうちが悪かったんやから仕方ない、アノときの潤一はほんまの潤一じゃない…。

    2007-08-25 16:34:00
  • 22:

    ユキ

    何度そう思った事か。何度そう願った事か。何度そう祈った事か。…。潤一の暴力は止むことはなく、益々酷くなる一方だった。
    潤一『おい!コラ!我!今何てゆうたんじゃこのダボ!またシバカレなわからわんのか!このグウタラ女!誰の金で飯くろとんのかわかっとんかコラ!』 懲りずに私も言い返すユキ『はぁ!?なにがやねん!』
    潤一『我、大概にしとけやコラ!!』 そういって潤一は私の腰に何発も蹴りを入れる。 ユキ『やめぇや!お腹当たったらどうすんねん!』 潤一『はぁ!?だから、当ててへんやろが!』    ユキ『いや、だから当たったらどうすんねんゆうてんねんやろ!』潤一は、こんな簡単な事でも、【もしも】の話は一切通用しないヤツだった。

    2007-08-25 21:16:00
  • 23:

    ユキ

    もう、限界だ。小さな命を守るには、16歳のうち等ガキ二人だけなんかで収まる問題じゃない…。
    ユキ『潤。ユキもうイッパイイッパイや。もう生理止まって四ヶ月なってるのにお金もたまってないし、病院すらいけてへんやん。もうどうしていったらいいんか先のみえへん生活は嫌や。やっぱり親に話そう?なぁ?』    潤一『俺はゆうん嫌や。』        ユキ『なんでぇ?!』潤一『ゆうたら絶対お前なんしてんねんってオッチャンにしばかれる、ユキは俺がしばかれてもええゆうんか!?』 潤一はいろんな事情があって両親とは暮らせず、祖母と叔父と弟の四人暮らしだった。その叔父さんという人はテコンドーを極めている人で潤一は事ある事にその叔父さんからボっコボコにしばかれていた。

    2007-08-25 21:38:00
  • 24:

    ユキ

    いや、あんたしょっちゅうユキの事しばいてますやん…。そう思い、自己中心的な考えしか持ち備えていない潤一に一瞬唖然としたが、今に始まった事やないと私は諦めて言った。   ユキ『いや、そりゃユキも潤がしばかれるんは嫌やで。』         潤一『じゃあなんでそんな親にゆうとかゆうねん!二人だけで産んだらええやん、いざとなったら風呂場かトイレで産めや。』笑いながら話す潤一をみて私は分かった。
    ―こいつこんな冗談みたいな事、本気でゆうてるわ…―
    潤一はそんなヤツだった。今思えば、少し。いや大分頭の痛いヤツだった気がする…。

    2007-08-25 21:54:00
  • 25:

    ユキ『何時までも逃げてられへんやん、現になにしとんねんって事したには代わりないやろ??仮に無事、産めたとしてもユキ一人じゃ育て方もわからへんし。』       潤一『ひよこ倶楽部かってきたるやん。あっ!そんな不安やったら、今からたまご倶楽部でもこうてきたろか?』ニコニコ嬉しそうに話す潤一。
    ―うっわ…、コイツまた本気でこんな冗談みたいな事ゆうてるしや…。痛っ!―" " "07/08/25 22:06

    2007-08-25 22:06:00
  • 26:

    名無しさん

    頑張ってぇ?この話すきっ?

    2007-08-26 13:57:00
  • 27:

    ユキ

    >27番さん☆
    応援ありがとうございます?励まされました☆ガンバって書いていきます☆

    2007-08-26 14:26:00
  • 28:

    ユキ

    ユキ『…、いや。だからさ、そうゆう問題やないやん。ちゃんとまともに考えてや。分かるやろ?なぁ潤?』 私は、まるで子どもにでも問掛けるかのように優しく言った。だが、潤一『はぁ?わからんぞ!なんや?はっきりゆえや!』    ―アカン、コイツまともに話すしとったらこっちがアホみるだけわ…。なにゆうたかてむだやわ…―
    私は、先行く未来に益々不安になった。
    子どもを産む事よりも、コイツでほんまにええのかって事に…。

    2007-08-26 14:34:00
  • 29:

    ユキ

    ユキ『…とにかく。潤がそんなゆうん嫌なんやったら、ユキが潤のばぁちゃんに電話して妊娠したんですけどって代わりにゆうたるわ。それでいい?』  潤一『…嫌や。』  ―コイツ、本間になんやねんマヂで?―   ここで怒ってはまたいつもと同じ事の繰り返しになってしまう。そう思った私は、こう提案した。      ユキ『じゃぁ、潤は妊娠してんの知らんってゆうやん。それでも嫌なん?』      潤一『本間か?!それならしゃ〜なしやけどユキゆうといてくれや!俺は妊娠してた事も電話の事も知らんかったって絶対ゆうといてくれよ!頼むで!ユキ!』        ―なんで妊娠してる事以上にその事強調して伝えなあかんねん…。ふざけすぎやろ…―
    そう思いながらも潤一が保護者へ伝える事をやっと了承してくれた事に少しホッとしていた。
    今思えば、私が余りに潤一を甘やかしすぎていたのかもしれない…。

    2007-08-26 14:51:00
  • 30:

    ユキ

    ―プルルルプルルル―カチャッ
    潤祖母『はい。』  ユキ『おひさしぶりです。ユキですけど…。』―ああ、何てゆわれるんだろう…。憂鬱…― 私の心に不安がよぎる。       潤祖母『あらあら!ユキちゃん!お久しぶりねぇ!調度元気にしているか気になって電話しようとおもっていた所だったのよ、元気にしてた?潤一は?ちゃんと仕事へは行ってるの?』       いつもの様にペラペラとはなし始める潤一の祖母に圧倒されながらも、私は社交事例的な返事を返す
    ユキ『…あ、はい。元気です。潤一もちゃんと仕事へ行っています。』        潤祖母『まぁそう。それは良かったわ、安心したわ。ところで、ユキちゃん今日はどうしたの?何か急用でも…?』心配そうに話す潤一の祖母の話を遮りながら私はやっと本題へうつろうと話始めた。

    2007-08-26 15:09:00
  • 31:

    ユキ

    ユキ『あの!実は、大切な話があって!』 潤祖母『まぁ…どうしたの、改まって一体…?』        私は喉に何かが詰まったかのような、とにかくやっとの思いで切り出した。
    ユキ『…実は。潤一にはまだ言ってないんですが…。』
    ―あぁ何で約束通り、私コレ強調してんねん…アホか―  そう自責しながら、    ユキ『私、潤一の子どもを妊娠してるみたいなんです!もう四ヶ月も生理がこなくて…。』         潤祖母『…まぁ!ソレは確実なの?お医者様へは行ったの?困ったわね…。何をしてるんだろう潤一は…!』呆れた様子な潤一の祖母の声が私の不安な気持に拍車をかけ木霊する。  

    2007-08-26 15:23:00
  • 32:

    ユキ

    ユキ『いや、病院へはまだ行ってません。市販の検査薬で検査しただけで…。』    潤祖母『じゃぁ、まだ確実とは言えないでしょう!?とりあえず、今日一緒にお医者様にみてもらいにいきましょ!』       まるで、妊娠していない事を願うかのような潤一祖母の言葉…。
    ユキ『は、はい…。』―こんなんで果たして産む事を許してもらえるんだろうか…―
    とりあえず、私は潤一祖母と病院へ行く為に待ち合わせる事にした。

    2007-08-26 15:54:00
  • 33:

    名無しさん

    めちゃおもしろい?完結させてほしいです?

    2007-08-26 19:34:00
  • 34:

    ユキ

    >34番さん☆
    応援ありがとうございます?頑張ります?

    2007-08-26 20:11:00
  • 35:

    ユキ

    そして、私は一人潤一の祖母と待ち合わせをした場所まで向かう事にした。
    潤祖母『ユキちゃん!おはよう。大変だったわねぇ、一人で抱えこんで辛かったでしょう。ごめんなさいね、気付いてあげられなくて。』思っていた以上に優しい潤一の祖母の言葉に少し驚いた私だった。―あれ?意外に産む事を許してくれるのかもしれない―と少し不安がほぐれた。  ユキ『いえ、こちらこそ。わざわざスミマセン。』       潤祖母『いいのよ。同じ女性同士でしょ!不安でつらい気持ちも分かるわ。』
    ―アレ?なんだか話がおかしい…?―
    潤祖母『この先に知り合いのお医者様がいる産婦人科があるの。そこならお医者様も確かだし、安心だから。とりあえずそこへ今からいってみてもらう事にしましょう。』   ユキ『は…はい。』

    2007-08-26 20:22:00
  • 36:

    ユキ

    そして、私は潤一の祖母の後について、産婦人科へ向かった。  付いたのは、あまり人目につかない小さな街医者だった。
    ―がチャ―
    潤祖母『お久しぶりです、佐藤です』   看護婦『あらあら、佐藤さんお久しぶりです!一体今日はどうなさったんですか?』  潤祖母『いえ、実はねぇ、この子潤一の彼女なんですけど、どうやら生理がこないみたいなので見てほしいのよ。ほら、先生の所だとよくしってるし安心でしょ、そう思って!』看護婦『まぁ!潤一くんの?お嬢さんまだ若いわよね?いくつ?』―若いかったら、なんやねん…―そう少し腹が立ちながらも私は素直に答えた。
    ユキ『…16です。』看護婦『とりあえず、ココに尿をとってきてくれる?後、最後に生理が来たのはいつ?』ユキ『…四ヶ月か、五ヶ月前だと思います。』そう私は言い残し尿をとりにトイレへ向かった。

    2007-08-26 20:54:00
  • 37:

    ユキ

    尿を取り終えて戻ってくると、潤一の祖母が何やら医者と話をしていた。       潤祖母『今からでも間に合いますよね!?二人共まだ子どもですし、まだまだ二人っきりでいたい年頃だと思いますので…。』   医者『まぁまぁ佐藤さん、本人の意思を聞いてみないことにはなんとも…。』
    私は直感した。潤一の祖母がここへ私を連れてきてくれたのは、検査の為でも検診の為でもない…。
    ―いっこくも早く卸させる為―
    そうだったんだ…。何も疑いなしに付いてきた私は何て馬鹿だったんだろう!

    2007-08-27 11:15:00
  • 38:

    私は慌てて潤一の祖母の所へかけよっていき、こう言った。   ユキ『おばあさん!私卸すつもりなんてありませんから!おばあさんに話したのも産むつもりだったからで…!』         潤祖母『あらあら!何を言い出すんだろうねこの子は!苦笑 そうゆう事はよぉく考えてから言わなきゃ駄目よ!』
    ―駄目だ!話にならない…。―
    そんな二人の会話を静止するかの様に
    看護婦『佐々木さーん!佐々木ユキさん!中へどうぞ!』    ユキ『あ!はぁい!』潤祖『ほら、とりあえずお医者様に見てもらわなきゃ!』私は思った―絶対に折れて卸すだなんて口にしたら駄目だ、一生後悔する事になる―" " "07/08/27 12:13

    2007-08-27 12:13:00
  • 39:

    名無しさん

    いつも読んでます???

    2007-08-27 12:37:00
  • 40:

    ユキ

    >40番さん?
    ありがとうございます?思い出しながら書いていってるので更新遅くなると思いますが申し訳ありません?

    2007-08-27 13:45:00
  • 41:

    ユキ

    ―ガチャ―
    医者『佐々木さん?検査してみたけれど、やはり妊娠してるみたいですね。検査と後、エコーを取るので下着を取って椅子に横になってもらえますか?』     ―…やっぱり妊娠は確実だったんだ…―
    私はそう医者にゆわれたことでやっと実感が湧いてきた、そんな気がしていた…。
    医者にいわれた通り、私は小さな椅子に横になった。
    ―ウィーン―ガチャン
    椅子は上に上がりそして足を置いていた部分が自動で開いていく。そして、なにか冷たい器具の様な物で膣を広げ中をみていた。

    2007-08-27 14:27:00
  • 42:

    ユキ

    医者『はい、いいですよ。下着をはいてベットへ横になってもらえますか?』ベットに横になると、次に何かベタベタしたゼリーの様な物を腹部へ塗られ、そこへ変な機械をコロコロと滑らせていた。医者『ほら、これが赤ちゃんですよ。コレはもう大分大きくなっているな…もう、手も足もちゃんと付いてる、ホラ。』      指一本一本までが、ハッキリと写っていたその映像を目の前に、私は呆然とした。
    ―本当だ!私のお腹の中で本当に小さな命が育ってる!!―
    エコーをみた私は、―もう既に人間になっているこの子を絶対ころさせはしない!絶対に!―…そう思った。

    2007-08-27 14:36:00
  • 43:

    ユキ

    潤祖『ユキちゃんお疲れ様!どうだった?妊娠…』私はその言葉を遮るようにこう言った。梨香『してました…。』        潤祖『あらまぁ!大変だわ…。で、お医者様はなんて言ってたの!?まだ間に合うって?!』 そんな会話を聞き付けてか、奥から医師が出てきてこう言った。
    医師『佐藤さん、お腹の子はもうかなり育っている状態です、どっちにしろ大きな病院へ行ってもらわないとうちでは、もう無理ですので…。』     潤祖『まぁ…では、こちらでお願いは出来ないの?』医師『はい、あそこまで大きくなってしまってるとうちでは設備も足らないので…、それに本人の意思が一番大切ですので、潤一くんともよく話し合って早めに大きな病院へ行かれた方がいいかと思います。』  潤一の祖母はガックリと肩を落としたかの様に活気を失っていた。それでも―産みたい―という私の気持ちだけは変わらなかった。

    2007-08-27 15:39:00
  • 44:

    名無しさん

    頑張って?

    2007-08-27 20:23:00
  • 45:

    ユキ

    >45番さん?
    ありがとうござぃます?ガンバって書いていきます??

    2007-08-28 16:20:00
  • 46:

    ユキ

    潤祖『…とりあえず、今日は一度帰って、夜潤一が帰ってきてから家まで来てくれるかしら?オッチャンともよぉく相談して話し合わないと…?ねっ??』
    ユキ『…は、はい。』―うっわぁ…。オッチャンって…はい来たコレ絶対ややこいわぁ―そんな事をグルグル考えていると、いつの間にか家にたどりついていた。       ―…はぁ…潤一になんて話そう…。―

    2007-08-28 16:28:00
  • 47:

    ユキ

    【?夜?】―ガチャ―
    潤一『ただいまぁ〜!』         ユキ『…おかえり。あんなぁ潤くん、今日ばぁちゃんと病院行ってきてんょぉ。』   潤一『おぉ!んで?どしたんや?』    ユキ『オッチャンともよぉく話合おうって…、夜家こいって…。』 潤一『はぁ?!なんでソコにオッチャンがでてくんねん!?』  ユキ『…ユキにもわからへん…。』    ―?♪ピロピロリン♪?―【ばぁちゃん】
    潤&ユ―うわっさっそくかかってきた!―

    2007-08-28 16:41:00
  • 48:

    名無しさん

    .

    2007-08-28 22:28:00
  • 49:

    潤一『はい!』   潤祖『潤一?まだ仕事中?ユキちゃんから聞いたかしら?』   潤一『いや?!何が?』   潤祖『ユキちゃん、妊娠したみたいでお昼一緒にお医者さまの所へいってきたのよ!』   潤一『はぁ!?なんやねんそれ!俺なんも聞いてないぞ!』
    ユキ―コイツ白々しいにもほどがあるし?―          潤祖『とにかく、ユキちゃんは産みたいって思ってるみたいなのよ!潤一はどうするつもりなの??』    潤一『…え?!俺か!?…俺は…え…ユ…ユキが産みたいゆうんやったら…しゃ、しゃあないんちゃうか?!なぁ?』
    ―何でシドロモドロなっとんねん!しかも疑問系…?―" " "07/08/29 12:33

    2007-08-29 12:33:00
  • 50:

    ユキ

    潤祖『まぁ!それは本気でいっているの!?…と、とにかく、今からユキちゃんと一緒にウチまで来てくれる?!オッチャンももう帰ってきてるから!』 潤一『…お、おう、分かった。』―ピ切―
    潤一『おい、ユキなんかややこい事なってるぞ!だから俺はゆうん嫌やゆうたやん!』 ―嫌、妊娠してんからややこい事に代わりないやろ、今更何ぬかしとんねんコイツ?―
    ユキ『…と、とりあえず来いゆうてんねやろ??行きたくないんも分かるけど早いこうや!』        潤一『お前何そんなしゃかりきなってしきっとんねん!苦笑』
    ―嫌?だからそうゆう問題と違うやん?― こんな時にまで全然頼りにならない潤一に益々嫌気がさしていく一方な私だった…。

    2007-08-29 12:50:00
  • 51:

    名無しさん

    よんでます?

    2007-08-30 00:18:00
  • 52:

    ユキ

    >52番さん♪
    ありがとうございます??頑張って書いていきますね??

    2007-08-30 17:08:00
  • 53:

    ユキ

    そうして、私と潤一は潤一の実家へ向かった。実家へたどり着くと、そこは緊迫した雰囲気で包まれていた。  ―…うっわ…!!きまずッ!!―
    奥の部屋にいたオッチャンがいった。   潤叔父『おい!とりあえず、潤一ダケこっちはいって来い!』  潤一は恐々と奥の部屋へ入っていくとオッチャンは素早くドアを閉めた。
    ―ドカ!バン!ボン!― 殴られている音だけが家中に響きわたっていた。―うわ…。そうとう怒ってはる…― 私までもその緊迫した雰囲気に恐怖を感じた。子どもを産むって事は生半可なことじゃないんだ…。私は実感した。

    2007-08-30 17:31:00
  • 54:

    名無しさん

    読みにくいので空白なくして段落つけてほしいです。

    2007-08-30 17:39:00
  • 55:

    ユキ

    >55番さん?
    読んで頂き&ご指摘ありがとうございます♪改行してかいていきますね☆

    2007-08-30 20:24:00
  • 56:

    ユキ

    やっと物音が静かになり、潤一が奥の部屋から出てきた。
    潤叔父『おい!潤一!お前たいした事やらかしてくれたなぁ!!おい!わかっとんかコラ!』         潤一『…うん』    ―いやホンママヂ切れやん…―
    潤叔父『ユキちゃん、ちょっときてくれるか?』           ユキ『…は、はい。』

    2007-08-30 20:31:00
  • 57:

    ユキ

    ↑うまい事いきませんでした?笑
    すみません??

    2007-08-30 20:32:00
  • 58:

    ユキ

    オッチャンに呼ばれ、私は渋々奥の部屋へ向かった。
    潤叔父『…で、ユキちゃんはどうしたいんや?』           ユキ『…私は産みたいと思っています』    潤叔父『本気でゆうてるんか?!簡単な事やないの分かってるか!?』―そんなん分かってる…!―         ユキ『は、はい。』
    潤叔『今ニュースとかで虐待がどぉのこぉのようやってるやろ??そんな事したりせえへんか?!自信あるんか!?』

    2007-08-30 20:46:00
  • 59:

    ユキ

    ―どうしてそんな事をいわれなきゃならないんだろう―
    私はただ“若い”ということでキメテかかって言われた事が悲しくて涙がとまらなかった。    ―虐待―
    それは私が幼い頃受け続けてきたモノだった。幼い頃はそんな事に自覚はなかった。だけれど、大きくなるにつれ自分のおかれている状況を把握し始めて確信した事だった。

    2007-08-30 20:52:00
  • 60:

    ユキ

    ―自分の子どもだけは絶対に叩いたり蹴ったりしない―
    ―そう心に決めてた事だったのに―
    知らないとはいえ情けなかった。頭はしろに近い金髪。顔は厚化粧。自分が好んでしていたいわゆる“ヤンキー”この格好をしている自分がそう思わせてしまってるって事に…。隣の潤一をみれば、また同じだ。白に近い金髪。細く剃り込んだ眉。

    2007-08-30 21:11:00
  • 61:

    潤叔『ほら!潤一!見てみろ!ユキちゃん可哀想に!泣いてるやないか!』
    ―嫌、あんたがなかしたんやないか…!―
    私はそう突っ込みながらも言葉を飲み込んだ。     潤叔『潤一!どうすんねん!ユキちゃん泣いてまで産みたいゆうてるんやぞ!?お前やっていく自信あるんか?!子ども一人育てていくゆうんは、ホンマに生半可な事やないんやぞ!?わかってんか?!』すごい剣幕で積めよってくる叔父さん。私は泣きながらチラリと潤一の方へ目をやった。
    ―え!?潤一が泣いてる?!この子の為にあの潤一が泣いてる!―" " "07/08/31 15:55

    2007-08-31 15:55:00
  • 62:

    ユキ

    そう。あの、あの潤一が号泣していたのだ。私は、凄く嬉しかった。
    その時、心に決めたんだ、何があってもこの人と一緒に子どもを育てていくんだ。
    そう…何があっても???????????

    2007-09-01 13:12:00
  • 63:

    名無しさん

    詰めて書いてや

    2007-09-01 15:31:00
  • 64:

    名無しさん

    空けたらいい所をつめて書きすぎで詰めてかいたらいい所を空けすぎでこだわりなんですか?

    2007-09-01 19:35:00
  • 65:

    ユキ

    >64 65 番さん♪
    読んで頂き&ご指摘ありがとうございます?詰めて書いていきますね?

    2007-09-02 13:52:00
  • 66:

    私にはこの人しかいない…!そう思っていた。
    潤叔『…分かった。そこまで産みたいゆうんやったら協力したるわ…』潤祖『まぁ!本気でいっているの!?…ま、まぁ…オッチャンまでそう言うなら仕方ないわね…。』
    ―やった!許してもらえたんだ!―
    嬉しさのあまり潤一の方へ目をやった…!
    ―…こ…コイツまだ泣いてるし…??―" " "07/09/02 15:38

    2007-09-02 15:38:00
  • 67:

    名無しさん

    読みやすくなった?

    2007-09-02 23:33:00
  • 68:

    ユキ

    >68 番さん♪
    ありがとうございますッ???

    2007-09-03 10:29:00
  • 69:

    ユキ

    ↑なんやコレ…

    2007-09-03 20:33:00
  • 70:

    そうして、私は出産へ向けて妊婦生活をし始めた。元々ガリガリだった私の体重は一気に増量し始めた。
    私の両親は…というと…。
    母『すぐにおろしてきなさい!』父『産むなら一切家の敷居をまたぐな!』勘当だ。もはや私に家族といえるものは潤一とお腹の子だけ…。
    しかし私の容姿に惚れ込んでいた潤一は太り始めた私を異常な位毛嫌いしていた。
    潤一『おい!デブ!お前気持悪いねん!痩せろや!』ユキ『何ぬかす!このチンカス!』これで本気の喧嘩だ。―おいおいコレでホンマやってけんか私等…?―" " "07/09/04 16:23

    2007-09-04 16:23:00
  • 71:

    ユキ

    とりあえず出産費用の貯金目標額は50万。私と潤一は、毎月10万の貯金を貯め始める為、二人ですんでいた家を引き払い、潤一の実家へ居候する事となった。
    口うるさく嫌味な姑の様な潤一祖母と一緒に暮らしていくのは思いの外大変な事だった。朝早く起きて潤一の弁当をつくる。
    後ろに気配を感じ、振り替えると…。
    ―ヤッパリ…!!―
    背後に張り付いた様に覗きこむ潤一祖母の姿…!―いい加減にしてくれ…―私は必死にその言葉を飲み込んだ。だが私にも我慢の限界がやってくる…。

    2007-09-04 16:33:00
  • 72:

    名無しさん

    2007-09-10 13:45:00
  • 73:

    ゆき◆x4VpNOUB/w

    久々、更新します。
    PCからなので、IP変わっています。

    2007-09-21 09:24:00
  • 74:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『あの・・・どうかしましたか?』潤祖母『いいえ!ちょっと、気になったものだから!』祖母はそう愛想笑いを浮かべた。
    ーいや、普通に気になるんはうちのほうやろ・・・− 悪びれた様子さえない祖母に私はつくづく愛想をつかし、苛立ちまでも感じ始めていた。
    ーとにかく、潤おこさなぁ・・・。−私は手早く弁当を作り終えると、潤一の眠る部屋へと戻った。

    2007-09-21 09:32:00
  • 75:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『潤!潤くん!!朝!はよおきて!!』 潤一は、朝起きが異常に悪い。毎日、私が服を着替えさせて靴下を履かせなきゃならない始末・・・。
    この日もなかなか起きてはくれない。祖母のことで、朝からイライラしていた私の苛立ちは、とうとうピークへと達した。
    ユキ『おい!コラ!ワレ!!はよおきんかい!!』私は潤一の布団を無理やり剥ぎ取り怒鳴った。潤一は、目を覚ますと渋々自分で用意をし始めた。
    まただ!!視線を感じ振り返ってみると・・・  またもや、祖母の姿。私は、見てみぬフリをして潤一を見送った。

    2007-09-21 09:43:00
  • 76:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    部屋に戻ってくると、祖母『・・・ユキちゃん。さっきの起し方、あれは一体何!?』ユキ『・・・え?』祖母『お仕事へ行ってくれている潤一にいれはないんじゃないかしら?』
    ーたしかに・・・−  ユキ『あ、はい・・・。すみません・・・。気をつけます・・・。』 そう思ったのなら、潤一を起していたとき、潤一が居る時にいってくれればいいのに・・・。
    潤一とは14歳の時からの知り合いだった。潤は、初めて出会った時に私に一目ぼれ?をしてくれていたらしくずっと好きでいてくれたいたものの、私にとったらずっとでった。
    今更あらたまって対応するのだってむずがゆい・・・。ーホンマイチイチうるさいなー

    2007-09-21 09:53:00
  • 77:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    祖母はきっと、今まで自分の役目だった‘潤一の世話を私に取られた”とでも思っていたんだろう。事あるごとに、必要以上に首を突っ込んできては潤一が居ないときを見計らったかのように私を非難し続けた。
    潤一も潤一で、私が朝早く起きて作ったお弁当も、たまに作る手料理も喜んでくれることはなかった。なにかといえば、『ばあちゃんの○○みたいに・・・』
    確かに、ドンクさい私が作る料理はお世辞にも上手とはいえない。それどころか、家事全般出来損ないだった事も自分自身、自覚していた。潤一と住み始めて初めて、洗濯機の使い方を知った私。お米の洗い方、炊き方を知った私。実家に要る間、というわけでもなく、厳しく教育ママだった母に「勉強以外のことをすること」そういったものに「触れる事」、「勉強以外のものに興味をもつ事」を一切禁止されていたからでもあった。
    何もかも、初めてな事ばかり。私は自分なりに一生懸命だった。けれど、人並み以下。私は何かする度に自分に自信がなくなっていっていた。

    2007-09-21 10:14:00
  • 78:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    完璧に。そう完璧な自分。いつか。いつか絶対そうなって、誰かに認めてもらいたい。
    けれど、なにかすればするほどにその自分の願う【完璧】とはかけ離れている自分。出来損ないの私。そんな自分が日に日に大嫌いに、殺したい位大嫌いになっていく。
    いつの間にか私は、何かすること。が怖くて仕方なくなっていっていた。そんな私に自分への自信に満ち溢れている性格だった潤一は気がついてはくれなかった。

    2007-09-21 11:02:00
  • 79:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    妊娠も、ようやく中期にさしかかってきていた。同時に出産も近づく。あんなに守っていくんだと心に誓った私。その気持ちになんら変わりはない。
    けれど、なぜか私の心を覆い尽くして消えてはくれない【不安】という感情。【期待】して、【楽しみ】にして、【心持ち】にして・・・。産みたいのに。ナゼ??
    私の責任で、皆から祝福されず産まれてくる事になったこの子の誕生を、私が、私だけでも
    産まれてきてくれて、ありがとう。って。産まれて来てくれた事が嬉しい。って。心の底からおもってあげなきゃならないのに。まだ、産まれてきてさえいないこの子の母親失格やで?私?

    2007-09-21 13:26:00
  • 80:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    日に日に鬱は、悪化していく。そんな自分がどうしようもなく嫌だ。そして余計、鬱は悪化してゆく。そんな私に気がつきもしない潤一。そんな私を女として嫁になるものとして失格だと詰る祖母。
    こんな時だけ虫のいい話だが、頼りたい筈の私の母や父からは依然電話一つかかってきやしなかった。
    産むのが、怖い。というよりは、むしろ。こんな私が母親になること。が怖くって仕方がなかった。

    2007-09-21 13:35:00
  • 81:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    多分、周りの皆もそれが一番不安に感じていたに違いない。とことん非行に走っていた私は本当に、基地外な女。で有名だった。確かに、そうだった。
    ・・・今も基地外に余り変わりはしないかもしれないけれど・・・。
    そんなことをグルグル考えていては夜も眠れない。日中は眠くて仕方がないのに。なんだか、毎日が寂しくて寂しくて。眠っている潤一の隣で気づかれない様に声を殺して泣きじゃくった。

    2007-09-21 13:48:00
  • 82:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ある日のこと。潤一のいなくなった家の中では日課の様に祖母からの小言が響き渡っていた。
    ー分かったって。それ、昨日も一昨日も、その前も何回も聞いたから・・・!ー
    それより、早くこの子が無事元気に産まれてきてくれたらいいね。って。嘘でもいいから、誰か言ってよ。
    そしたら、私もっと頑張るから。

    2007-09-21 13:55:00
  • 83:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    頑張れるから・・・。

    2007-09-21 13:56:00
  • 84:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そう思いながら、『はい。はい。』と聞いていた私。
    潤一『ただいまぁ〜〜!!』ーあ!潤くんかえってきたぁ♪ー 私は玄関まで走っていくと、ユキ『おかえリンリンっ♪♪』と上機嫌で言った。潤一が帰って来てくれる。側にいてくれる。私、幸せだよね?
     祖母『あら、おかえり〜!お疲れ様!』そんな間を祖母が割って入ってくる。 −おかえりくらい、いわせてよ・・・−
     祖母『調度よかったわ、今ユキちゃんに話していたとこだったのよ。潤一も一緒にきいてくれないかしら??』 −まだゆうか・・・−

    2007-09-21 14:04:00
  • 85:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は一気に憂鬱になっていった。 −もう、聞きたくないよ。ー
    潤『なに?またその話してんか??俺がどうにかするゆうてるやん、ユキにあんまゆうたらんとってぇや!』
    祖母『そうはいってもねぇ・・・。いつまでも、このままじゃ私も困るのよ・・・?』ごちゃごちゃと小言が始まっていく。
    せっかく、潤帰ってきたのに。ユキも、いっぱいいっぱい話ししたいのに・・・。

    2007-09-21 14:10:00
  • 86:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    数ヶ月間、我慢し続けていた、何かの線が切れた。かのように、気がつけば私は異常なほど泣きじゃくっていた。
    ユキ『潤!!もうユキ嫌や嫌や嫌や!!ココにいてるんもう嫌や!』潤『ユキ!?どないしてん!?何ないてんねん!?』 祖母『まぁ!!この女は!うちにおいといてもらいながら、何を言い出すんだろうね!!あんた!あんたのとこのご両親が薄情なばっかりにあんたをこの家においてあげてるんでしょう??大体、あんたのとこの親は本当に親なの!?あれから電話一本かけてきやしないじゃない!どんな親なの?あんたのとこの親は!!親が親なら、子どもも子どもね!!嫌なのはこっちの台詞よ!!』

    2007-09-21 14:19:00
  • 87:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    家に帰らなくなってもう一年近くが過ぎていた。親が私を不必要としていることは私自身が一番よく分かっていた。
    うちの子は、出来のいい兄と姉の二人だけ。周りや近所の人に本気でそういっていたのだから・・・。私の存在は既に消されていたのだから。
    けれど、その事を別に恨んでいる訳でもなんでもなかった、
    ただ、悲しかった。

    2007-09-21 14:28:00
  • 88:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そんな、両親を会ったこともない人に悪く言われる事はない。すごく腹立たしかった。
    ユキ『そんなんおばあさんにうちの親のなにが分かるんですか!?私が悪いんだから、親のことを悪く言わないでください!!』
    祖母『(失笑)悪く言わないでって、ユキちゃんあなた御両親にみすてられているのよ?どんな子であっても親なら、娘が心配で仕方がないのが普通よ?あなたのご両親家にかえってくるなって言ったっきりなんの連絡もないのよ?悪く言わない方がおかしいでしょ!?』 −そんなん分かってる!やけど悪くいわれたくなんかない!!−
    私がいらない子だったんが悪いんやから!!

    2007-09-21 14:37:00
  • 89:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    涙で、涙でグチャグチャだった。これから、母親になろうかといっている私がこんなんでどうすんねん・・・。余計不安になって涙はとまってくれやしない。
    今度は過呼吸が始まった。息が苦しい!!助けて潤一・・・。けれど、そんな私と祖母のやり取りを潤一はただオロオロとした様子で見守っているだけ。昔からの知り合いだった潤一は、私の家族関係が異常なほど希薄だったことも知っていた。だからこそ、何も言えなかったんだろうと思う。
    ユキ『分かりましたっ!!そんな迷惑かけてすみませんでした!!私、直ぐ出て行きます!!』潤『おい!ユキ!お前どこ行くつもりやねん!?行くとこなんかないやろ??』ユキ『・・・。大丈夫。ユキ、もう迷惑かけたないねん。潤くん、ユキこんなんでホンマにごめんなぁ・・・?』潤『おい!ユキ!!』
    祖母『潤一!ここまでしてあげているのにきにいらないって、でていくっていってるんだから、もう放っておきなさい!!』

    2007-09-21 15:16:00
  • 90:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は泣きじゃくりながら、荷物をまとめた。潤一は、そんな私に何もゆうこともなく、ただそれを呆然と見守っていた。
    ー潤・・・、ユキがこんなんやったばっかりに、心配ばっかりかけてホンマごめんなぁ・・・?−

    2007-09-21 15:47:00
  • 91:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『じゃぁ・・・、今までお世話になりました。ありがとうございました・・・。』そんな私の言葉に、潤一の祖母はもう答えてはくれなかった。
    潤『ユキ?出て生きたいんは分かったから、とにかくお前どこいくねん?』ユキ『今までだってユキどうにかなってきたん知ってるやろ?どうにだってなるよ、大丈夫』潤『そんなんで出て行かせれる訳ないやろ?そうや、お前ネエちゃんに電話して間はいってもらって一回実家かえってみいや、俺電車で送ってったるから。それやないと、出ていくんなんかゆるせんぞ』
    ユキ『ええ・・・実家・・・?そんなん入れてくれる訳ないやん・・・。』潤『帰ってみな、わからへんやん。ネエちゃんと一緒やったらきっと大丈夫やて』

    2007-09-21 15:55:00
  • 92:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は渋々姉に電話をかけた。姉『ユキちゃん?何?どした?』 ユキ『なっちゃん?(姉)あんなぁ、ユキ、潤一のばぁちゃんと喧嘩してしもて。出て行くことなったんよぉ・・・。』夏希『ええ?そんで、ユキちゃんどこいくん??』ユキ『わからへん。行くトコ、ないねん。んで、潤一が出て行くんなら実家帰れってゆうてんやん。』夏希『実家!?そんなんママやパパが許す訳ないで?』ユキ『やんなぁ・・・??ユキもそう潤一にゆうてんけど、なっちゃんに頼んで一緒に帰ってもらえゆうねんて』夏希『はぁ!?あたし!?嫌やわぁ!ユキちゃんつれて帰って家入れたんあたしってばれたら、あたしめちゃめちゃ怒られるにきまってるやん!!!』ユキ『・・・やでなぁ・・・。』
    夏希『でも、行くトコないわ、妊娠してるわ、やったら、かえってくるしかないもんなぁ・・・。』ユキ『やよなぁ・・。』夏希『やいぇど、帰ってきたら絶対おろさせられんちゃん?』ユキ『いや・・・。もう七ヶ月過ぎてるから、おろすことは出来んし、それは大丈夫や思うわ。』夏希『そっかぁ・・・。じゃぁ・・・分かった!しゃあないでな、一緒に帰ってあげるわ』ユキ『なっちゃん、ごめんな?』夏希『なんし、待ってるわ』
    私は、少しほっとして潤一と一緒に電車に乗り込んだ。

    2007-09-21 16:39:00
  • 93:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    今なら分かる。
    こんな私の側にいる、ということの大変さ。
    あまり笑わない私に『お前の笑った顔が好きやねん』っていつも、笑わそうとしてくれて、長い間側にいてくれて
    本当にありがとう。

    2007-09-21 17:01:00
  • 94:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    だからもう、申しわけなさそうに私に『ごめんな』なんて言わなくっていいから。
    私はあなたをもう恨んではいないよ?それどころか、私は感謝してる。
    あなたはあなたの幸せに向かって頑張っていって欲しい。
    私は、もうただそれだけだから。 

    2007-09-21 17:06:00
  • 95:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    貴方の所から、逃げ出したりして貴方を見放したりして、本当にごめんね。
    もう、自分を傷つける様な事ばかり繰り返すのはヤメテ?
    貴方には幸せになる権利があるんだよ? 幸せに背をむけてばかりじゃ、幸せに自分の足でしっかりむかっていかなくっちゃ幸せになんてなれないんだよ?
    いくら、私にそれを求めてきてくれったって、私にはもう貴方を幸せにはできないから・・・。

    2007-09-21 17:42:00
  • 96:

    名無しさん

    めっちゃ更新されてる?楽しみに待ってたよ?頑張ってね?

    2007-09-21 17:56:00
  • 97:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    99番さん ありがとうございます♪♪読んでくださっていた方がいただなんて、
    嬉しいです★頑張って書いていくので、宜しくお願いします♪

    2007-09-21 18:35:00
  • 98:

    99

    まってるから書いてね?

    2007-09-22 23:20:00
  • 99:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    だって、私の心の中には
    もう既に貴方でない、別の人を愛してしまっているから・・・。
    もう二度と会えないあの人を私は今も愛しているから・・・。

    2007-09-23 22:29:00
  • 100:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    99番さん♪
    こんな私の拙い文章へ、応援メッセージありがとうございます♪
    更新遅くなりますが、がんばります★

    2007-09-23 22:32:00
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