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月明かり
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1:
麻弥
憎くてたまらなかった。
今でもそう思ってる。
そんな私を嫌いにならないで…。2007-09-11 12:31:00 -
2:
麻弥
「今から行くね。」 ピッ…
携帯を閉じてあなたが待ついつもの場所へ向かう。
家を出て曲がり角を曲がるとあなたの車が見える。2007-09-11 12:38:00 -
3:
麻弥
あなたの姿が見えると胸が苦しくなる。
それは私があなたに恋してる証拠。
だよね…?2007-09-11 12:42:00 -
4:
麻弥
ガチャッ…
車に乗り込み「よッ!」っと可愛げのない挨拶をする。
2007-09-11 12:53:00 -
5:
麻弥
「久しぶりっ☆麻弥ぁ〜♪」
犬みたいに人懐っこい拓馬は顔も女の子みたいにかわいい。
2007-09-11 12:59:00 -
6:
麻弥
「もぉ…あんまり近寄らないで!」
ドキドキするから…。
2007-09-11 13:00:00 -
7:
麻弥
「冷たいなぁ…↓↓」
しょげた顔をしてこっちを見つめる。2007-09-11 13:02:00 -
8:
麻弥
「見すぎッ!!」
そう…。私はいつも可愛げない。胸のドキドキを隠すため。バレるのはずかしいから冷静を装って冷たくあしらってるだけ。
「照れてんねやぁ♪可愛いッ☆」
そんな私は拓馬に見透かされてる。拓馬にはかなわない。2007-09-11 13:12:00 -
9:
麻弥
だけど…
私はちゃんと見てるよ。拓馬の事…
だから気付いてしまったのかな。2007-09-11 13:20:00 -
10:
麻弥
私には見せない一面を見る時があるから。
見えない誰かに嫉妬してる自分がいる。
誰なの…?拓馬の何……?2007-09-11 13:27:00 -
11:
麻弥
はぁ…。
水を一気のみしてソファーにもたれ掛かる。
家に入りたがる拓馬を強引に車に押し込め一人部屋へと帰った。2007-09-11 13:36:00 -
12:
麻弥
ブーッ…ブーッ…ブーッ…
机の上で忙しく揺れる携帯を手に取り、また一つため息をつく。
2007-09-11 13:39:00 -
13:
麻弥
略なし
2007-09-11 13:40:00 -
14:
麻弥
《誰か家にいるの?》
そう。私は拓馬を家に入れた事が一度もない。
2007-09-11 13:44:00 -
15:
麻弥
拓馬に疑われるのも当たり前かもしれないね。
《一人だよぉ☆っていつも言ってるやん!心配しないで。今日は楽しかった♪おやすみ。》
返信してそっと携帯を閉じた。2007-09-11 13:47:00 -
16:
麻弥
私は何もないよ…ただ拓馬は私に何かを隠してる。
拓馬に反発してるだけだよ…
些細な抵抗だよ…。2007-09-11 13:51:00 -
17:
麻弥
カーテンから朝日が差し込む。
髪を巻いて念入りに化粧をして仕事に行く。
2007-09-11 13:57:00 -
18:
麻弥
仕事を終え外へ出ると朝とは全く違う色を放つ街並みを一人歩く。
「ちょっとすいませぇん!」
またキャッチか…。2007-09-11 14:01:00 -
19:
麻弥
三歩、歩いて立ち止まってしまった。
えっ……。2007-09-11 14:02:00 -
20:
麻弥
振り返るとそこには見覚えのある顔があった。
「拓馬……。」
2007-09-11 14:04:00 -
21:
麻弥
「麻弥たんに会いたくて来ちゃった☆笑」
一目を気にせず私を抱き締める。
2007-09-11 14:06:00 -
22:
麻弥
「あんまり心配させないで…」
拓馬は哀しげに耳元でそっと呟いた。2007-09-11 14:08:00 -
23:
麻弥
「アッ…ツッ…アン…イヤッ…アッ………拓馬……」
静かな部屋に響く私の声と微かに聞こえる拓馬の息。
拓馬は私を強く抱いた。2007-09-11 14:22:00 -
24:
麻弥
「麻弥……大好きだよ…。」
拓馬の腕に包まれてゆっくりと目を閉じる。
2007-09-11 14:24:00 -
25:
麻弥
夜中にふと目が覚めた。
寝ぼけながらも聞こえて来るあの音に耳を塞ぎたくなる。
2007-09-11 14:26:00 -
26:
麻弥
真っ白の家具で統一された殺風景な部屋で唯一、色んな色に光を変えながら小さいながらも存在感を放つそれを手に取る。
私の手の上で静かに音を止めた。
2007-09-11 14:31:00 -
27:
麻弥
そっと耳に当てる。
「拓馬ぁ…グスッ…。何であんな事言うの…?拓馬が居ないと生きていけない…」
2007-09-11 14:34:00 -
28:
麻弥
急に罪悪感に襲われ慌てて切ってしまった…
通話ボタンを押したのは私なのに…。
2007-09-11 14:36:00 -
29:
麻弥
ドクッ…ドクッ…ドクッ…
動きを早めた心臓は今にも飛び出しそうに胸を苦しめた。2007-09-11 14:38:00 -
30:
麻弥
鳴り続ける携帯に耳を塞いで拓馬の隣でぎゅっと目を閉じた。
2007-09-11 14:42:00 -
31:
麻弥
朝、拓馬より先に目を覚ました。不在着信を知らせるランプに目をそらし朝食を作っていた。
ガタッ…
隣の部屋から拓馬が起きる音がして少しだけ心臓の鼓動が速まった。2007-09-11 14:45:00 -
32:
麻弥
ガチャッ…「麻弥おはよ…。」
キッチンに入って来た拓馬の手にはランプが点滅したままの携帯が握られている。2007-09-11 14:47:00 -
33:
麻弥
「おはよ拓馬…。」
何事もなかった様に作り終えた朝食をテーブルに運ぶ。
2007-09-11 14:49:00 -
34:
麻弥
ほんのり熱いトーストをかじりながら拓馬は携帯を開く。
「こんな掛けて来る奴誰やねん…」
独り言を呟き何もなかったかの様な顔をして何一つ顔色を変えずに携帯を閉じていた。2007-09-11 14:53:00 -
35:
麻弥
不在着信を知らせるランプはもう光ってはいない。
見たはずなのに何も言わない冷静な拓馬から目をそらした。
2007-09-11 14:58:00 -
36:
麻弥
不在着信の中に一つだけ不在ではない着信が残ってるはずなのに…
逃げる様に「シャワー浴びて来るッ。」と言い残し急いで脱衣場に入った。2007-09-11 15:01:00 -
37:
麻弥
シャワーを浴び脱衣場を出ると拓馬の声が聞こえた。
「…………やねんッ!…が………おるんちゃうんけ!!」
微かに聞こえる。だけど何を話てるのか分からない…ただ拓馬は怒っているみたいで…2007-09-11 15:12:00 -
38:
麻弥
バンッ…!!
携帯を投げた音が部屋中に響き渡る。
2007-09-11 15:13:00 -
39:
麻弥
「ドンッ!!!」
中から聞こえる音にドキッとした。ドアノブを握る手に力が入る…。
カチャッ…2007-09-11 15:20:00 -
40:
麻弥
深呼吸してドアを開ける。
「拓馬……?」
2007-09-11 15:22:00 -
41:
麻弥
拓馬は力強く握った手を壁に押し当てていた。
「麻弥ッ…!?……ちょっと仕事でトラブっちゃった」と動揺を隠しきれてない様子で少し笑って舌を出した。2007-09-11 15:26:00 -
42:
麻弥
嘘……。
拓馬嘘ついてる…。
電話の相手は昨日泣きながら電話してきたあの子でしょ…?2007-09-11 15:28:00 -
43:
麻弥
「そっか…。仕事も色々あるし大変だもんね。」
もうすぐそこまで来てた言葉を飲み込んで、そっと拓馬の手を握った…。2007-09-11 15:31:00 -
44:
拓馬
私は複雑だった。
拓馬は時々、顔も見えない誰かと私の目を盗み話してる。その時の拓馬はどこか悲しげで感情を抑えきれない…そんな感じがいつも伝わって来る。
私と居るときにその子から掛かって来る電話は必ず私から離れた場所で話してるから。相手は女の子だっていつも一緒の子だって何となく分かってはいた。2007-09-12 12:26:00 -
45:
麻弥
でもそれは私の勘違いだって思いたかった…。
だけど私の不安は消える事なく増すばかりだった。2007-09-12 12:40:00