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‐嘘と本音‐
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1:
光
俺の名前は信楽 楓。
夜の街に生きる。
多分、ここが俺の居場所。2007-09-13 12:04:00 -
2:
光
【略】
多分、ここが俺の居場所。2007-09-13 12:06:00 -
3:
名無しさん
しょっぱなから略はしけるな
2007-09-13 12:11:00 -
4:
光
―目線、こっちでお願いします。
とあるスタジオ。見知った顔の風俗嬢やキャバ嬢、ホスト達が数人。
皆、来週発売の風俗雑誌の為、撮影に来ていた。2007-09-13 12:21:00 -
5:
光
すみませんm(__)m
今後から気をつけます。2007-09-13 12:21:00 -
6:
光
かくゆう俺も、その為に今日は私服で、撮影に来た。―スフィアの楓さん、ですよね?
俺が隅っこの方で、煙草を吸いながらボケっとしていたら、一人のギャル男風なホストが声をかけてきた。2007-09-13 12:24:00 -
7:
光
―そぅですけど。
知らない人に、話し掛けられ少し、引きぎみになる俺。ギャル男は、そんな俺に、お構いなしに話し掛けてくる。
―俺、スフィアの系列店の、Cleanで働いてる、春日っていぃます!2007-09-13 12:27:00 -
8:
光
―いやぁ!まさか、スフィアのNo.1に会えるなんて!
と、ギャル…春日と言うホストは、やたらと俺を褒める。俺はただボー然と、春日を見ていた。誰かに似ている。とか思ったが、考えても分からないので、考える事をやめた。しかし、春日の口は、とまる事を知らないらしく、いっしょくた喋りまくっている。2007-09-13 12:31:00 -
9:
光
―春日サーン!お願いします!
カメラマンの声で、春日はやっと話すのをやめ、俺に一礼すると、撮影しに行った。俺はその姿を、ぼんやり眺めながら、新しい煙草に火を点けた。2007-09-13 12:33:00 -
10:
光
煙草を加え、自分の順番を待っていると、加えていた煙草を誰かが奪った。横を見ると、今この街じゃ知らない者は、いないと言う程の人気風俗嬢【朱】が、俺の煙草を吸っていた。
2007-09-13 12:41:00 -
11:
光
―相変わらず、一人が好きねぇ。
朱は、妖艶に笑いながら、俺の煙草を、また一口吸う。
―ほっとけ。
朱の手から、煙草をひったくり軽く睨んで見せた。2007-09-13 12:43:00 -
12:
光
そんな俺を朱は、軽く笑ってあしらい言った。
―今日この後、時間ある?―少しだけなら。
―なら、少し付き合って。朱はまた、フフと笑い、また後で、と言ってどこかに行った。2007-09-13 13:20:00 -
13:
光
夕方四時。
雑誌の撮影が終わり、俺と朱は、一部屋、一部屋、個室になっている、居酒屋に来ていた。
―乾杯。
ビールジョッキを、カチンとならし、朱は美味そうにビールを、一口飲んだ。2007-09-13 13:28:00 -
14:
光
―あぁ!ウマッ!!
撮影所にいた、妖艶な風俗嬢は跡形もなく、いなくなり俺の前には、酒が好きなハタチ後半の女がいた。
―キャラかわりすぎたろ。
俺がボソッと言うと、朱は、キッと俺を睨み言った。2007-09-13 13:31:00 -
15:
光
―ウルサイ!今はプラベなの!プラベでまで、キャラ作りなんかやってらんないわよ!
と、言うと又ビールをゴクゴクと飲み始めた。
―あんま飲むなよ?今日も仕事だろ?
俺が言うと、朱はビールジョッキをテーブルの上に置いた。2007-09-13 13:35:00 -
16:
名無しさん
?
2007-09-14 07:33:00 -
17:
名無しさん
おもしろそう?あげとく?続き楽しみ?
2007-09-20 08:02:00 -
18:
光
16サン?17サン?
ありがとうございます。
全然、更新せんとすみません。今からしていきます。2007-09-20 14:22:00 -
19:
光
―仕事か。
と、朱はビールジョッキを眺めたまま、ポツリと呟いた。
―朱?
俺が名前を呼ぶと、朱は、少し寂しそぅに、笑って言った。2007-09-20 14:31:00 -
20:
光
―いつまで、続けれるのかしら。
朱は、俺の眼を見て、フフッと笑い続けた。
―もぅあたしは、風俗嬢なんて、歳じゃないわね。だって今年27ですもの。2007-09-20 14:33:00 -
21:
光
―風俗嬢が、一番輝けるのは、20代前半までね。
―でも、朱は、今でもNo.1だろ?
―そぅね。でも、もぅ疲れたわ。
朱は、言い終わると、ビールを飲み干した。2007-09-20 14:37:00 -
22:
光
俺と朱が、出会ったのは、五年前。まだ俺が、ホストになりたての、下っぱだった時だ。その日も、キャッチに行っても、誰一人、捕まらず、俺は、途方に暮れていた。
2007-09-20 21:55:00 -
23:
光
元々、人見知りが激しく、知らない人と、上手く喋れない俺。そんなだから、キャッチなんか、上手くいくわけがなかった。
2007-09-21 01:00:00 -
24:
光
―やっぱ、俺には、ホストなんか、向いてないんかな?と、意気消沈していた俺。―お兄さん、何処の店?
道端で、しょぼくれていた俺に、話しかけてきたのが、朱だった。2007-09-21 03:29:00 -
25:
光
あの時、朱が話しかけてくれなかったら、俺達は多分、知り合ってもいなかった。そして、俺がナンバーに入る事すら、多分なかった。朱がいたから、俺はナンバーに入れたんだ。
2007-09-21 03:37:00 -
26:
光
―朱?
今にも、消えてしまいそぅなか朱が、心配になり、つい名前を呼んでしまった。―なぁに?
朱の、形の良い、綺麗な眼が俺を見る。俺は、何を言ったらいぃのか分からなくなり、朱から目線を外した。2007-09-21 03:41:00 -
27:
光
―悪い。何でもない。
俺が、そぅ言うと、朱は一回瞬きをして言った。
―変な楓。
そして、少し笑った。2007-09-21 03:44:00 -
28:
光
それから、程なくして、俺達は、居酒屋を後にした。店を出て、広い通りに向かいながら、朱と俺は、他愛もない話しをした。そして、タクシー乗り場に着いた時、俺は朱に言った。
―何かあるんだったら、すぐ俺に言ってこいよ。2007-09-21 03:47:00 -
29:
光
―ありがとう。
朱は、俺にそぅ言うと、タクシーに乗り込んだ。そして、車の窓を開け、言った。
―また連絡する。
朱を乗せた車は、発進し、すぐに見えなくなった。2007-09-21 03:50:00 -
30:
光
今日はここまでにします。
2007-09-21 03:51:00 -
31:
光
―次の日。
俺は、同伴の為、いつもより少し早く起床した。
―眠ぃ…。
シャワールームに向かい、頭から熱めのお湯を被る。クーラーで、冷え切っていた体が、温もっていくのが分かる。2007-09-22 02:21:00 -
32:
光
10分くらいで、風呂からあがり、バスタオルで体を拭き、今日着て行くスーツを、クローゼットから選ぶ。アルマーニのスーツに、ブルガリのアクセを付け、ワックスで適当にセットをして出来上がり。家の鍵を持ち、携帯片手に、家を出る。
2007-09-22 02:25:00 -
33:
光
時刻は、午後6時。仕事帰りのサラリーマンや、学校帰りの学生達で、街は賑わっている。
【もしぃ、楓?ごめぇん!後5分ぐらいで着く!】
少し、鼻にかかる声で、今日の同伴相手、美咲は言った。2007-09-22 02:29:00 -
34:
光
電話を切り、街を行き交う人を、ボーっと眺める。中には何人か、見た事のあるキャバ嬢や、ホスト達がチラホラ。
その内の何人かは、俺に気付き、頭を下げたり、手を振ったりしてきた。2007-09-22 02:33:00 -
35:
光
今日はここまでにします。
2007-09-22 02:34:00 -
36:
光
俺も、それに合わせて、軽く手を振ったり、頭を下げたりして、美咲を待つ事5分。人通りが、更に増した頃、見覚えのある、ピンクのワンピースに、ヴィトンのなんとかって鞄を持った、美咲の姿が1メートル先ぐらいに見えた。
2007-09-23 02:04:00 -
37:
光
美咲は、俺に気付くと、小走りで、俺の元にやってきた。
―楓!ホントごめん!車が混んでてさ!
と、謝りのポーズをしながら言った。2007-09-23 02:06:00 -
38:
光
―いらっしゃいませ。
店に入ると、奥の個室に通された。
―お飲み物は、何になさいますか?
男前な店員が、オシボリを渡しながら聞いてきた。適当にワインを頼み、料理を注文する事にした。2007-09-23 02:13:00 -
39:
光
今日はここまでにします。
2007-09-23 02:14:00 -
40:
名無しさん
読んでます?がんばってください??
2007-09-23 03:15:00 -
41:
光
41さん?
ありがとうございます。
頑張ります。2007-09-24 01:52:00 -
42:
光
料理が、運ばれてくる最中も、料理が運ばれてきても、美咲はずっと喋りっぱなしだった。俺は、適当に相槌をうちながら、良くもまぁそんなに、話せるもんだなと、感心していた。
2007-09-24 01:55:00 -
43:
光
程よく酒も、まわってきたところで、俺達は、店に向かう事にした。
―今日は、お金いっぱい持ってきたから、ラストまでいるね☆
俺の腕に、自分の腕を回しながら、微酔い加減の美咲が言った。2007-09-24 01:59:00 -
44:
光
―いらっしゃいませ!
店に着くと、もぅ何組かのお客が入っていた。
―美咲、用意してくるから待ってて。
と、言い、俺は事務所に入って行った。2007-09-26 09:52:00 -
45:
光
―おー、おはよう。
事務所に入ると、オーナー兼代表の【白夜】さんが、パソコンをイジッていた。
―おはようっす。珍しいっすね、白夜さんが、店にいるの。2007-09-26 09:55:00 -
46:
光
俺が、そぅ言うと、白夜さんは、パソコンから目を放し、俺の方を見た。
―後、70万ちょいで、今月の目標売り上げ、いくねんけどなぁ。
と、白夜さんが言った。2007-09-26 09:57:00 -
47:
光
―頑張ります。
俺がそぅ答えると、白夜さんは、整った顔を、クシャっとし、笑った。
―期待してるぞ☆2007-09-26 10:00:00 -
48:
光
背中に白夜さんの、声援を受け、美咲の席へと戻った。
―お帰りぃ☆さ、座って、座って☆
美咲は笑顔で、自分の隣に俺を促す。2007-09-26 10:02:00