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ダン D Е
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1:
◆GMUcFvdfXk
この物語は全てにおいてフィクションでござぁりぃ
2007-09-24 21:47:00 -
2:
◆GMUcFvdfXk
1話 樹海に眠るミイラの巻き
2007-09-24 22:20:00 -
3:
◆GMUcFvdfXk
チチチチッ クワァクワァクワァクワァ
色んな鳥達が鳴き声をあげそれはまるでまるで悲鳴のようにも聞こえる。どこから聞こえてくるのかも 分からない。
そう少年たちは迷ってしまいました。迷いに迷いおぼつかぬ足、震える体。前を進んでいるのかいないのか、来た道を戻っているようでも戻ってはいない。
夏休みに子供四人だけで来てしまったのです。入ってはならぬと言われたこの樹海に。富士の樹海に。2007-09-24 22:28:00 -
4:
◆GMUcFvdfXk
弱虫の つよし。臆病でいつもドジばかり。
クラスのガキ大将的存在の ぶん太
ずる賢く、ちくりの卑怯者 ゆうき
学年1頭がよくて美形の まきと。
つよしの婆ちゃんから聞いた樹海に眠る妖怪人間を探すために夏休み前から計画をたて、秀才なまきとが地図を作りあらゆる本を読み、今日樹海に来たのです。2007-09-24 22:53:00 -
5:
◆GMUcFvdfXk
そして迷いこんでしまいました。まだ昼過ぎだというのに木がまるで入るのを拒むかのように生えていて日の光を遮断していて進めば進むほど暗くなっていき、まきとが用意していた懐中電灯がなければ、前さえ見えない。
ぶん太「おおおっおい!……まきと おっおまおまお前もしかして迷ったんじゃぁねぇねぇねぇのか??」何があってもびくともしないぶん太が言葉をつまらせています。
つよしは、ゆうきと腕を組ながら震えながらもぶん太の後ろを歩いているのが精一杯で、前を見ようともしません。
まきとは冷や汗をかきながらも、辺りを見渡しながら地図を見ています。2007-09-24 23:06:00 -
6:
◆GMUcFvdfXk
まきと「おかしいなぁ……地図ではこの辺りにあるはずなんだ。小さな湖が…つよし君のお婆さんが言っていた場所は僕の調べだとその湖の近くにある大きな木と木の間にある洞窟なんだけど………」
まきとがそう言った時でした。つよしとゆうきが震えながら立っている上にある木の葉っぱがゆらりゆらりとまるで生きているかのように落ちてきてぺたりとぶん太の背中に落ちて それにつよしが気付き 驚いたのです。
つよし「ぎゃっぎゃっぎぃぃぃやぁぁぁ ………僕帰るぅ!!」そう叫びながらまきとの腕を振りほどきふらつきながらも、すごい早さで走っていきます。2007-09-24 23:14:00 -
7:
◆GMUcFvdfXk
まきと「おかしいなぁ……地図ではこの辺りにあるはずなんだ。小さな湖が…つよし君のお婆さんが言っていた場所は僕の調べだとその湖の近くにある大きな木と木の間にある洞窟なんだけど………」
まきとがそう言った時でした。つよしとゆうきが震えながら立っている上にある木の葉っぱがゆらりゆらりとまるで生きているかのように落ちてきてぺたりとぶん太の背中に落ちて それにつよしが気付き 驚いたのです。
つよし「ぎゃっぎゃっぎぃぃぃやぁぁぁ ………僕帰るぅ!!」そう叫びながらまきとの腕を振りほどきふらつきながらも、すごい早さで走っていきます。2007-09-24 23:15:00 -
8:
◆GMUcFvdfXk
ぶん太「おっおい!つよし!」ぶん太がすぐさまつよしを追い掛けていきます。ゆうきもぶん太の後を泣きながら追い掛けていき、まきとも追い掛けていきます。
その時、まきとが持っていた地図がすべり落ち、地面の上に落ちてしまいましたがまきとは気付きませんでした。2007-09-24 23:19:00 -
9:
◆GMUcFvdfXk
つよしは走りました。耳を塞ぎながら全速力で光を探しながらも走りました。 足をとられつまづきそうになりながらも走り続けました。 そして婆ちゃんを恨みました。婆ちゃんは昔からおかしなことばかり言って、本当の事があるのかないのかさえ分からない。そんな婆ちゃんの事だから嘘だったんだ と。
ぶん太「つよし!つよぉぉしぃぃ!待て!待って!」ぶん太が全速力で走ってもなかなか追い付けない。つよしはいつも逃げ足だけは早いからです。
つよしは耳を塞ぎながら走っているのでぶん太の声なんて聞こえるわけもなく、泣きながら走っていました。2007-09-24 23:26:00 -
10:
◆GMUcFvdfXk
こんな時代でもこの樹海は人が誰一人近寄らない場所。ゴミ一つ落ちていなくて、道という道はありません。
つよしはどれくらい走ったのでしょうか、いきなり木にぶつかり勢いでふっとびました。木にぶつかったわけじゃなくて木がいきなり現れたよう。
つよし「うわぁぁぁぁ」つよしはすごい勢いでふっとんでいきます。それと同じようにぶん太もゆうきもまきともいきなり現れたら木にぶつかりまるで体を投げ飛ばされたようにふっ飛んでいき、四人が四人共同じ場所に落ちました。2007-09-24 23:33:00 -
11:
◆GMUcFvdfXk
四人は気を失ってしまい、風の音と鳥の鳴き声だけが辺りに響き渡ります。大人でも震え上がるでしょう。まだ10才の少年たちが生きて還れるのでしょうか。
ぱちくり。 目を覚ましたのはまきとでした。まきとは上半身を起こすと、体のあちこちが痛み、眉間にしわをよせながらも腕時計を見ました。 けれど秒針が動きません。落ちた衝撃でつぶれてしまったのでしょうか。時計をはずし何度かふってみましたがやはり時計は動きません。
持っていたはずの懐中電灯もありませんでした。カバンも見当たりません。おかげで不気味な日の光が数本糸状になり辺りを照らしていますが薄暗くて、どれくらい気を失っていたかも分からないのですが、とにかく倒れている三人の体を揺さ振ったり顔を叩いたりしてようやく三人が目を開きました。2007-09-25 00:15:00 -
12:
◆GMUcFvdfXk
三人共体を起こすと体のあちこちがずきずきと痛み、つらそうな表情をみせましたが変に落ち着いてました。
ぶん太「おいつよし!お前のせいだぞ!」ガンッ!いきなりぶん太がつよしの頭をグーで殴ると、つよしは殴られた頭を両手でさすりながら辺りを見渡し、自分のおかれた状況を思い出しいきなり立ち上がると少し歩いていきます。
まきともつよしの後ろをついていき、ゆうきはぶん太に腕をひっぱられながら歩きます。2007-09-25 00:21:00 -
13:
◆GMUcFvdfXk
少し歩くとすぐさま小さな湖が少年たちの視界に飛び込んできました。静に日の光が小さなひっそりと存在する湖を照らしていてとても幻想的で、不気味な樹海の中なのにそこは綺麗な花がたくさん咲いていて、綺麗な蝶々が優雅に飛んでいてとても綺麗。
まきと「つよし君、ここってもしかしてお婆さんが言っていた場所じゃないかい?」まきとからそう言われてつよしは、はっとして小走りで大きな木を探しはじめ三人も探しはじめました。
恐怖は残ってはいるけど、それ以上にわくわくするのです。2007-09-25 00:28:00 -
14:
◆GMUcFvdfXk
霧がかかった道を歩くとすぐさま大きな木がつよしの前に現れ、あまりの大きさと木の太さに驚きました。とても立派で不気味でまるで生きているかのようです。いきなり現れた木二本。生えていたのではなくいきなり現れた感じでした。
つよしが立ち尽くしてただ見上げていると、他の三人もあまりの大きさに見上げていました。そしてまきとが見つけたのです、木と木の間の地面の大きな穴を。2007-09-25 00:35:00 -
15:
◆GMUcFvdfXk
四人は穴の中をのぞきましたが暗くてなんにも見えなくて、ぶん太が地面に転がっていた石を穴に投げ込むと、石の音が中から響いてきた。
まきと「この響き方は中は真下につづいてるんではなくて、坂道になっている。 けれど、中を照らす照明がないから入れな………」ザワザワ……まきとが話のをやめたのは、四人の背後から物音がしたからでした。
ドシン……ものすごい音がするたびに地面が揺れ、四人は固まってしまいました。
ぶん太「なぁ、まきとお前今の音なんだよぅ………」ドシン………また巨大な音がして足元が揺れます。2007-09-25 01:14:00 -
16:
◆GMUcFvdfXk
まきとは恐る恐る振り向きました。他の三人も次々にゆっくり振り向きました。
聞いた事もない音と振動。あきらかにおかしい。
まきと「きききききっ木がぁ木が歩いてるぅぅぅぅ………」少年たちに向かってさっきの巨大な木が動きながらいきなり飛び上がり、頭上の上に木が見えた。
ぶん太「穴に逃げろぉぉぉ!」まきととゆうきは、慌てながら穴の中に入っていきましたが、つよしは恐怖で足がすくんで動けません。2007-09-25 01:20:00 -
17:
◆GMUcFvdfXk
ぶん太がそれに気付きつよしの腕をつかむと力一杯走って穴に逃げ込むと同時に巨大な木が穴の入り口に落ち、穴をふさぎました。
少年たちは必死で真っ暗な穴の中を走っていきます。少年たちの足音が穴の中に響き渡りますが暗くてなにも見えません。穴の中が広いのか狭いのかさえわからないままとにかく少年たちは走りました。
ぶん太「おい!ゆうきぃまきとぉ!どこにいるんだぁぁ?!」ずいぶん走ったようですが一向に二人の気配がなく、足音だけが響いてますがかなり遠くから響いてきている。2007-09-25 01:29:00 -
18:
◆GMUcFvdfXk
まきととゆうきはぶん太の声に気付き走るのをやめて辺りを見渡したが、暗闇の中、なにも見えない。
まきと「ぶん太君!どこにいるんだぁぁ??」ぐいっ。いきなりまきとが腕を何かにつかまれ、黙った。
どうやら掴んでいるのはゆうきみたいだ。手が震えている。 まきと「ゆうき君?」そう言おうとした時いきなりまきと達の前の方から光が見え、ゆうきの顔が薄明るく見え、まきとは光の方を見ると
穴の中の姿が少しずつ少しずつ見えてきました。 どこから光が差し込んでいるのかは分からないけれど、どうやら穴の一番奥までたどり着いたようです。2007-09-25 03:11:00 -
19:
◆GMUcFvdfXk
足音が響きながらどんどん近づいてくるのが分かりまきとは振り向いたが、真っ暗でなにも見えない。
ゆうき「みっミイラだ………」その言葉を聞き、まきとはふたたび光の差す方に視線を向けると
土でできた壁に何やら見たこともない文字がたくさん書かれてあり、その一番奥に立ったまま固まっているミイラが一体壁にもたれるように立っている。2007-09-25 03:16:00 -
20:
◆GMUcFvdfXk
ミイラは腕を胸のあたりでクロスさせていて、さびれた剣を二本もっていて、足はくさった鉄のようもので固定されているが身長は150センチくらいの女だということがわかる。
ミイラのもたれた壁に文字が書かれてあるが日本語でもなければ英語でもなく不気味に上から差し込む光がミイラとミイラの周りを照らしている。
《£ΘЛψωй》その文字がミイラの周りにいくつも書かれてあり、まきとは壁に近づいて文字をじっと見ている。2007-09-25 03:29:00 -
21:
◆GMUcFvdfXk
ゆうき「ねぇ…なんか気持ち悪いよ……ぶん太の所に行こうよ……」自分の両手を握りながらまきとから少し離れた場所で光が当たる部分を見ながらゆうきはそう話す。
ミイラの足元には骨らしきものが散らばって落ちていて、壁には虫や爬虫類がべたりと張りついている。
まきと「…………ダンデ一族の文字だ………」まきとが目を丸くした。2007-09-25 03:39:00 -
22:
◆GMUcFvdfXk
ゆうき「ダンデ一族?……アニメでやってるあの一族??」まきとはゆうきの方を見て一度うなずくとまた壁に視線を向けた。
ゆうき「だってあれは実際には存在しないんだろ……?!」まきと「僕がべんきょうしてるのが今まさにダンデ一族の事なんだ。実在されてないことになっているが実際はダンデ一族がその昔、存在したという説が最近分かって、僕の父さんが本を手に入れたんだ」
ゆうき「じゃっじゃあ妖怪や怪物だっているってこと?!」ゆうきはそう話した後ふと気付いた。さっきの木の事を…………2007-09-25 03:47:00 -
23:
◆GMUcFvdfXk
ズシン………ズシン
また地面がゆれはじめどんどんその音が近づいてくる。ゆうきはゆっくりまきとの方へゆっくりゆっくり歩いていくというより怯えながら進んでいる。
ゆうき「じゃっじゃあ………そのミイラは………」ゆうきがそう話した時だった。
ぶん太とつよしが物凄い勢いでゆうきとまきとに向かって走ってくる。 ぶん太「逃げろぉぉぉ!」つよしはぶん太に腕をつかまれたままものすごい恐怖に震え上がる顔をしていてそれを見たゆうきがびっくりしておしっこを漏らしたまま動けなくなっている。2007-09-25 03:54:00 -
24:
◆GMUcFvdfXk
まきと「あ し に ふ れ よ ………読めた!足に触れよ!」まきとが壁からミイラの足に両手を触れたと同時に
ベキベキベキ…………グッワッシャァァアン!!音と同時にさっきの巨大な木の根っこが壁をぶち壊し少年たちのいる場所までやってきた。2007-09-25 03:59:00 -
25:
名無しさん
ぉもしろい?頑張って?
2007-09-25 17:10:00 -
26:
◆GMUcFvdfXk
その時。
いきなりミイラからもの凄い風が巻き起こり、まきとは触れていた手を放した。
グギギギギ………バギギギ……木の根っこが一瞬少年たちから入り口の方へ引っ込めたが少しずつ少しずつまた壁を壊しながら根っこがまたのびてきた2007-09-25 17:42:00 -
27:
◆GMUcFvdfXk
ぶん太「誰かぁぁぁ!!」 つよし「これは夢だこれは夢だこれは夢だ」ゆうき「あわわあわわあわわ」巨大な根っこが少年たちにあと数センチまできた。
まきと「й Р Ч τ ω……」
まきとがそう話し、強くミイラの足に再び触れた時。ミイラの丁度胸あたりから物凄い強い光が現れる。
ギィィィィィ………一瞬動きを止めた木の根っこ。それと同時に光がなくなり真っ暗になった。2007-09-25 18:41:00 -
28:
◆GMUcFvdfXk
パラパラ………天井から砂が地面に落ちる音だけが静に響き、さっきまで恐ろしく動いていた根っこが少年たちの頭上で固まっている。
ミイラは何もなかったように固く冷たいままで、まきとは額からぽたりと汗を流した。
ぶん太「……ひっ……ひぃぃっ」しりもちをつきぶん太とつよしはお互いに抱き合い後退りしながら体を震わせている。2007-09-25 18:47:00 -
29:
◆GMUcFvdfXk
2話 ダンデ一族の姫の巻き
2007-09-25 19:01:00 -
30:
◆GMUcFvdfXk
ミーンミンミンミーン 蝉がやかましく鳴き交う昼下がり。1軒の古い広い昔ながらの家の軒先。 「つよしったらまた遊びに行ってぇ……帰ってきたら怒らないと…」つよしの母親はつよしの隠したテストの答案用紙を右手にもちながらふと空を見上げた。
「静じゃのぅ」広い庭に咲いてるひまわりを見ながらつよしの祖母がそうつぶやくとつよしの母親はため息をついた後、空を見上げて微笑んだ。
「えぇ。いい天気ね」2007-09-25 19:09:00 -
31:
◆GMUcFvdfXk
2007-09-25 19:10:00 -
32:
◆GMUcFvdfXk
木の根っこが少年達の頭上にまた落ちてきたその時。
ピシャン!いきなり何か頭上に飛んでくる音と同時に木が動かなくなり少年達はゆっくりまぶたを開けて恐る恐る見上げると。暗闇の中何か光るものが木の根っこに刺さっているのが見えた。
ぶん太は目をこらし、自分の頭の上できらりと光ったものを見ている。ゆっくり後退りしながら。
けれどすぐさま、さっきとはあきらかに違う動きで木が動き始めあちこちの壁にぶつかっていき衝撃でどんどん穴の土が崩れていく。2007-09-25 19:18:00 -
33:
◆GMUcFvdfXk
まきとはふと気付いた。ミイラがいなくなっている事に。 あたりを見渡してもミイラがいない。
暗闇の中、何か切れていく音だけが響き、1分もたたないうちに木の根っこが切れていきすごい音をたてながら地面にあちこちに落ち、砂になりじりじりとまるで溶けているようになくなっていく。
そして、いきなり暗闇の中で小さなビー玉くらいのきらめく粒が天井からゆっくりと落ちてきて少年達から離れたところを照らすと、1人の女がそこに立ち、光の粒を食べた。2007-09-25 19:44:00 -
34:
◆GMUcFvdfXk
髪が肩くらいの長さで細いのに筋肉質でしかも裸。足首に鎖のわっかがつけてあるのがまきとの目から見えた。 なんだか周りが薄明るいのは何故だろう。
そう考えてるうちに木の姿がなくなっている事に気付いたのはぶん太。あとの二人はあまりの恐怖に気絶してしまった。
ぶん太は女に気付き固まっている。まきとはぶん太の所まで歩くとぶん太の肩に手を置いた。
それに驚きぶん太が悲鳴をあげると、ゆっくり女がまきととぶん太の方を見た。2007-09-25 20:06:00 -
35:
◆GMUcFvdfXk
まきとは女をじっと見ていると、女は首を鳴らしながら少しずつまきとに向かって歩いてくる。女が歩くたび鎖がカランカランっと響き、ぶん太はまきとの足にしがみついた。
まきと「ダンデ一族の姫だ」体をがくがくさせながらぶん太が女に視線を向ける。 ぶん太「ダンデ一族ってアニメにでてくるあのダンデ一族かよっ………それなら俺ら食われちまうっ……ひぃぃぃっ近づいてくるくるくっっくるぅぅおっおおっおいまきと!なんとかしろ」
女は剣を二本くるくると回しながらゆっくりゆっくりと歩いてくる。そして、二人の前で立ち止まりいきなり剣を地面にぐさりと刺した。2007-09-25 20:14:00 -
36:
◆GMUcFvdfXk
ぶん太「僕はまずいから食べないでください!食べてもおいしくありません!」まきとの足にしっかりしがみついたままぶん太がそう言うと 女は頭をかしげてから、まきとに向かって体を低くして頭を下げた。
「ΘёΘ│НБ」女は頭を下げたままそう言うとゆっくりと姿勢を戻しまきとの前で立っている。
ぶん太「おっおいなんかお前に頭下げたぞっ なんて言ってるんだ?!」 まきと「………分からない……けど本によると、 ダンデ一族は古代の妖怪で人を食べながら生きていたと……妙な武術を使うんだって。 けど、ある日仙人によって地上深くにほおむられ、2000年の眠りについた。 甦らせたのが人間なら人間に使い、それが動物なら動物に使う、つまりしもべとなる……僕が言った言葉がその呪文を、決壊を崩したんだ……」2007-09-25 20:26:00 -
37:
◆GMUcFvdfXk
まきと「困ったなぁ。言葉をまだ僕は勉強していないんだ…
ここから僕等を出してこの山から出してくれって頼めば出してくれるはずだよ」
女は足元にいたムカデを見つけるといきなりすごい早さで舌をぺろりとだし、一瞬のうちにムカデを食べてしまい、女の口からムカデの足がにょろりと見えた。2007-09-26 00:12:00 -
38:
◆GMUcFvdfXk
まきとは少し考えた後、ひらめいたように 「бωΔЮЧΓτ」とゆっくり話すと。女はいきなり立ち上がり。
「▽§※▽*※┷┝╂ττ┝┷┨┨」と唱えだすとまた天井から黄色い光の玉がゆらゆらと女の前まで落ちてきて女はそれをぱくりと食べて噛み砕き食べた。2007-09-26 00:23:00 -
39:
◆GMUcFvdfXk
ぶん太「おまっお前何て言ったんだ?!」ぶん太はゆっくり立ち上がるとまきとの耳元でそう話すと、まきとは額に汗をたらりと流しながらこう言った。
まきと「言葉を変えてって言ったんだ。ダンデ一族は、さっき言った変な呪文を唱えると金色の光の玉が現れ、それを食べる事によって主人の願いをかなえるんだ」
ぶん太「お前すごいな」まきと「たまたま勉強してたんだよ」2007-09-26 02:10:00 -
40:
◆GMUcFvdfXk
「我が名は妖怪シャグラリア王である父上からいただいた生と死を行き交うダンデ一族の姫君のダンデでござぁり。あなた様の願いを叶えよう。願いを申せ」
ぶん太「しゃっしゃべったぁ」まきと「僕はまきと。願いはこの山からここにいる四人を出してほしい」
ダンデは倒れている二人を見て、ぶん太を見てから首を鳴らした。ぶん太「そんな事…できるのか?……?」そう言うとダンデはぶん太の指を持ちまきとを見た。 ひどく冷たいダンデの指先。どんどんぶん太の指先が変色していく。
ダンデ「我が種族を侮辱するとはいい度胸だ。食ってやろう ひっひっひっ」ぶん太はどんどん凍りはじめ体が変色していく。2007-09-26 03:23:00 -
41:
◆GMUcFvdfXk
まきと「食べないで!」まきとが怒鳴るとダンデは一瞬ぶん太をにらんでからするりと手をはなした。 するすると変色していた肌がもとの色に戻っていきぶん太は息を荒くする。
まきと「ぶん太君、食べられちゃうよ?ダンデ族は本来人間を食べるんだから」ぶん太「すまんっ………おっかねぇ」ダンデは笑いながら壁にぴたりとひっついたり天井に足だけひっつけてまるでコウモリのようなポーズをとったりしている。 動くたびダンデがつけているピアスとネックレスがシャランシャランと音をならしている。2007-09-26 03:30:00 -
42:
◆GMUcFvdfXk
まきと「ダンデ!ここから出してくれ!」まきとがそう叫ぶと穴の中にその声が響き渡った。
カシャン…天井から体を回転させ地面に器用に着地すると同時にダンデが地面に突き刺していた二本の剣をするりと地面からゆっくりぬくとクォォォンという聞いた事もない音色が響いた。
ダンデ「▽§※▽*※┷┝╂ττ┷┨┨」そう唱えると天井から金色に光る玉がふわりふわりと落ちてきてダンデがぱくりと食べると同時にもの凄い風が吹いてまきととぶん太は目を閉じた。2007-09-26 03:45:00 -
43:
◆GMUcFvdfXk
第3話 カマキリの妖怪現わるの巻き
2007-09-26 04:36:00 -
44:
◆GMUcFvdfXk
ぱちくり・・・つよしがまぶたをゆっくりあけると天井が視界に映り、天井にへばりついたダンデが頭をくるくると回転させながらつよしを見てにんやりと笑った。
つよし「ひっひっひっひぃぃぃ…」慌てて飛び起きると、ぶん太が隣でいびきをかきながらベッドで眠っている。つよしは、辺りを焦りながら見るとまきとが勉強机にパソコンを置いてなにやらカチカチとキーボードを慣れた手付きでうちこみながら頭をかいていた。 ゆうきはせんべいを食べながらまきとの隣に椅子を置いて画面をじっと見ている。
つよし「なんだ幻か」そう言ってぱたんとまたあおむけに寝転ぶとまた天井にへばりついているダンデと目があい、飛び起きた。2007-09-26 04:47:00 -
45:
◆GMUcFvdfXk
つよし「まきとぉ、ここお化けいるぅ?!」まきとに質問するとまきとはつよしを見ずにパソコンの画面を見ながらこう答えた。
まきと「お化けはいないけど妖怪はいる ダンデっていうんだ」カシャン!ダンデが天井からくるんと体をひねらせつよしとぶん太の間に四つんばいの体勢で着地して頭をくるりんと回した。
つよし「なっなっなんだよこいつぅぅぅ」 ゆうき「ダンデがあの穴から助けてくれたんだぜ?美人だろ?ダンデ、これ食えよ!」ゆうきが机から鶏肉をダンデに向かって投げるとダンデは舌を伸ばして、ぺろりと鶏肉を食べた。2007-09-26 04:54:00 -
46:
◆GMUcFvdfXk
つよしはベッドから慌てて離れ、ゆうきに抱きつくとダンデは、首を傾げたあとベッドの上でまきとが貸した母親のワンピースに向かって噛みはじめた。
ダンデ「まきと!これを脱いではだめなのか?動きにくいんだひらひらして」つよし「しゃべったぁ!」
まきとはダンデを見て「裸はダメ!服はないしなぁ……下着のままは無理だしなぁ」そう言うとダンデはワンピースを歯でびりびりと破りはじめた。
ゆうき「まきと!見て!」ゆうきがそう言って画面を指差すとまきとが視線を画面に向けた。2007-09-26 05:03:00 -
47:
◆GMUcFvdfXk
つよしはダンデを見てびくついているが、ダンデが破った生地を頭にかぶせたり噛み付いたりしてるすがたを見て少し笑った。
一方パソコンの画面にはダンデ一族の想像図が描かれていて、それがダンデにそっくりだ。毛皮のようなものでつくられた服を着ている。
まきと「なぁダンデ?お前着るものはどんな服なんだ?」まきとがダンデに聞いてもダンデは答えず、しんとしていて不思議に思ったまきとがふと振り向くとそこにはまきとの買っている犬がダンデに足をつかまれていておびえているようだ。2007-09-26 05:10:00 -
48:
◆GMUcFvdfXk
まきと「ダンデ!放すんだ!」まきとが怒鳴るとダンデはぱっと手を放すとものすごい勢いで犬が部屋から逃げていった。
ダンデ「まきとがどんな服を着るか聞いたから見せてやろうとしただけだ」つよしは驚いた。まきとがかっている犬は庭にいたはず。あの一瞬でどうやってここまで連れてきたのかと。
まきと「僕がいいって言わなきゃ絶対食べてはだめ!」ダンデ「我が種族はお前達を食べて生きているのだ「だめ!食べてはだめ!」
ダンデの話を最後まで聞かないでまきとがそう答えるとダンデはまきとに牙を向けて一瞬威嚇したがすぐにまた天井にジャンプしてへばりついた。2007-09-26 05:18:00 -
49:
◆GMUcFvdfXk
ゆうき「なぁまきと……アニメにでてくるダンデ一族って確か仲間いないか?それに敵もいるよな……」ゆうきがそう言いながらまきとの部屋の本棚にあるマンガのダンデを取出し、格闘ページを開いて指差す。
ダンデ「仲間も一緒に甦っているはずだ それに妖怪達もなお前達そんな事も分からず私を甦らせたのか?」それを聞くとまきととゆうきとつよしがゆっくりダンデを見た。
つよし「えっ、ダンデってこのマンガのダンデなの?!えっえっ」まきと「敵の妖怪って?」まきとがそう言った時。2007-09-26 06:02:00 -
50:
◆GMUcFvdfXk
ワンワンワン!ワンワンワン!ワンワン!外からまきとの犬がすごい勢いで吠え始めた。
ダンデは天井から床に体をおろし、窓の外を指差している。 ダンデ「裏山からもうじき出てくるぞ?どうする?」そう言われ、まきと達は慌てて、三人まきとの部屋の一番大きな窓からベランダに出ました。ぶん太は物音に気付き、目を覚ましまぶたをこすりながらあくびをしています。
まきと達は目を凝らしてベランダから見える裏山をじっと見ていますが何にも変わりはなく電車が裏山の近くをガタンゴトンと音をたてはしっていくのです。2007-09-26 06:08:00 -
51:
◆GMUcFvdfXk
つよし「またあの木のおばけみたいなのがやってくるのぉぉ?」ゆうき「しぃぃっ!何か聞こえる!」ぶん太はのそのそと部屋からベランダに出てくるとベランダの手すりに一匹のカマキリがパタパタと飛んできてぶん太を威嚇しています。
ぶん太はカマキリに向かってカマキリのポーズを取るとつよしがそれを見てけらけら笑いました。
すると山からカマキリがすごい数でこちらに向かって飛んできます。道端にいる人や車が急に現れた大群に驚き逃げはじめました。2007-09-26 06:14:00 -
52:
◆GMUcFvdfXk
ダンテは部屋からベランダのてすりにぴゅんと飛び逆立ちして頭をくるりと回転させ、てすりに止まったカマキリをぺろりと食べてから手すりの上でくるんと体勢を変えて両足を手すりの上に乗せしゃがんでいます。
ゆうき「なっなっなんなんだぁこっちに向かって飛んできてる」ぶん太は構えて戦うつもりでいます。
ダンテ「あれは子供だ じきに親が姿を現す まきと食ってもいいか?」ダンテがまきとを見るといきなり山からきょだいなカマキリがこちらに向かって飛んできました。町の人達は悲鳴をあげ逃げ始め、車は車同士ぶつかり横転します。
3メートル近くはありそうな巨大なカマキリ。大きなカマをふりかざしてあきらかに少年達に向かって飛んできています。2007-09-26 06:30:00 -
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◆GMUcFvdfXk
「いけぇぇ!ダンテ!」ゆうきとつよしが叫んでいます。ぶん太「かっこいい」目をきらきら輝かせています。
ダンテは巨大カマキリのカマを両足で思い切り蹴るとカマキリが凄い勢いで畑に落ち、カマキリの大群がダンテに飛び掛かりあっという間にダンテが見えなくなってしまいました。2007-09-26 06:42:00 -
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「やったぁぁ!倒した!倒したぞぉ!すっげぇ!すっげぇよダンデ!」ぶん太がつよしの頭をぽこぽこと殴りながら興奮しています。
ダンデは首を鳴らしてからカマキリの目玉に腕を突き刺しむしゃむしゃとカマキリの頭に座り食べるとカマキリの体が土になり溶けていきました。
ダンデは食べ終えると唇を舌でぺろりと舐め畑に立ち空を見上げています。2007-09-26 08:59:00 -
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第3話悲しき人間の姿をした妖怪マチコの巻き
2007-09-26 09:03:00 -
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ダンデファンのまきとの父親はダンデを家に住むのに大賛成。役所には養女として住ませる事になりまきとより年上のダンデは15歳だけど、中学一年としてまきとの地元の中学に転入することになりました。今日から二学期です。
カマキリが現れてから以外と平和な日々。ダンデはお母さんから女の子としてのマナー、お父さんからは勉強を習い、まきとからは自分がダンデだという事、人前では、人間でいろと教えられました。2007-09-26 09:12:00 -
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◆GMUcFvdfXk
さぁ朝です。
ダンデはまきとの部屋の天井にへばりつき眠る日々。朝日と共に起きると台所に行き、好物の鶏肉を2キロぺろりと食べました。お母さんは微笑みながら見ています。
母「今日からあなたはダンちゃんって名前だからね?いい?外では何にも食べてはだめよ?食べる時はお箸を使って食べるのよ?生肉も生身の人間も虫も動物も食べない事よ!」
ダンデ「こんな動きにくい服は私は苦手だ」ダンデは真新しい半袖のセーラー服のスカートを噛み付き破ろうとするとお父さんがやってきました。
父「可愛いお姫様だなぁ(笑)人間に見えるよ!完璧だぁ」ダンデは頭をかしげ不思議そうな顔をしています。2007-09-26 09:24:00 -
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まきとが服を着替えてやってきました。ダンデはみんなが視線をそらしたすきに天井にへばりつこうとしましたが靴下のせいで、ひっつけずに床に着地しました。
まきと「どうかしてるよ父さん!やっぱり学校に行かせるなんてむちゃくちゃだよ」ダンデは靴下に向かって威嚇しています。 父「何言ってるんだ!勉強は大事だろ?なぁ母さん?」母「そうよ?大事よ?ダンデ一族の姫ならなおさらよ?学校は小学校の隣だし同じ敷地にあるんだから平気よ?それにしても美人なお姉さんができてよかったじゃない」2007-09-26 09:31:00 -
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さぁ登校の時間になりました。まきとは夏休みの宿題をランドセルにつめこみ、靴を履き、ダンデは剣を二本持ち靴下のまま出ようとしました。 が、もちろんまきとから叱られ靴を履き、剣はまきとの部屋に置いていく事に。
ダンデ「何故剣を持っていくのはいけないのだ?」歩きながらまきとに質問していますが周りを歩いてる人達は不思議な顔で見ています。2007-09-26 09:37:00 -
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まきとはダンデの手をひっぱりダンデの耳元で、こう言いました。「人間ってことなんだから剣はだめだ」ダンデは仕方なくカバンを持ち歩きます。
周りのダンデと同じ学校の制服を着た生徒は、見たこともないダンデを見て何度も見ています。それもそのはず、ダンデは黙っていたら人形みたいに可愛いから。
だれもダンデ一族の姫とは知らず。2007-09-26 09:42:00 -
61:
◆GMUcFvdfXk
ダンデはまきとに言われた通り、人間らしくおとなしくしていました。二学期がはじまり、すんなり二週間がたち、まきとは平和にダンデが人間らしくしているのに安心しています。
友達はいまだにできません。というより、いじめっ子の女子達がダンデを標的にしようと言い始めたのです。クラスで、いや学年では一番恐れられている女子のリーダーマチコ。2007-09-26 09:49:00 -
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◆GMUcFvdfXk
2007-09-26 09:50:00 -
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一方まきとは、やっと勉強に打ち込み始め、大好きなダンデ一族の本を読んで勉強しています。学校の勉強はすでに中学一年レベルなので、先生もまきとには文句を言いません。
つよし「まきと、大変だ!」休み時間、つよし ぶん太 ゆうき がまきとがいる図書室にかけこんできました。
まきとは本にしおりをはさみ、つよし達を見ます。 まきと「どうしたんだい?」
ぶん太「あのマチコがダンを狙ってるらしいんだ!いじめの標的にするって!」まきとはそれを聞いて立ち上がりました。 ゆうき「あいつら集団で体育館の裏にダンを連れていったのをさっき見たんだ!2007-09-26 09:59:00 -
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まきとは焦りました。それはダンデがもしかしたらまきととの約束で、人間に逆らってはだめだと言ったからです。 けどマチコと言えば、話しはべつ。ダンデをぼっこぼこに殴る恐れがあるからです。
まきと達は急いで体育館の裏に向かって走りました。
まきと「軽く喧嘩ならしていいって言えばよかった……」そう呟き走るのでした。2007-09-26 10:06:00 -
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◆GMUcFvdfXk
2007-09-26 16:12:00 -
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その頃ダンデは━━
マチコと四人の女に体育館裏につれていかれ囲まれていた。他の生徒は、マチコに狙われて体育館裏につれてかれてからまるで人が変わったように暗くなり1ヶ月もしないうちにひきこもりになりその後を知る人は誰もいません。
生徒達は転入してきたばかりのダンデを可哀想だと思いましたが見てみぬふり。
マチコ「あんた生意気だねぇ」目は怒っていても唇はさっきよりやけに大きくにやりとわらっているのにダンデは気付きました。2007-09-26 16:19:00 -
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◆GMUcFvdfXk
女達はにやにやと笑いながらダンデの周りをゆっくりゆっくりと歩いていき、静に風が吹きました。
マチコ「お前達、やっちまいな」そう言うとマチコが足を動かすことなくすぅっと後ろに下がったのをダンデは見ました。
その時調度まきと達が体育館裏が見える、渡り廊下に駆けつけましたが廊下には他の生徒はだれもいません。それはマチコの手下達から誰か見た者が次の犠牲になると聞かされているからです。2007-09-26 16:26:00 -
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ぶん太「なんだよ!あいつら5対1なんか卑怯だぞ!」 ゆうき「まきと、お前ダンデになんで喧嘩はいいって言わなかったんだ?!あれじゃやられちまうぅぅ!」 つよし「おっかねぇぇ」 四人は渡り廊下からダンデの姿を見て、悔しがりました。ダンデが女四人に殴られたり蹴られたりしているからです。
ダンデは女四人に足を蹴られたり、顔を殴られたりしていますが表情1つ変えず、頭をかいていました。 「なんだこの女。。マチコさん、こいつ何か変だ」いくら殴っても殴っても、変わらないダンデに女達はただものではないと気付きました。
ダンデ「けっけっ」ダンデは妙な笑い方をすると、マチコがふとおかしい事に気付きました。 マチコ「お前……何者だ……」2007-09-26 16:38:00 -
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女達とマチコが少し黙った時、渡り廊下からゆうきが叫びました。
「ダンデ!」まきとは慌てて、ゆうきの口に手をあて慌てて少年達は隠れましたが女達はしっかり少年達を見ました。
マチコ「ダンデ………お前ダンデか……どうりでおかしいわけだな……いいだろう!お前の目玉食っちまおう(笑)ふはははは ふはははは!お前達あいつらを食べてしまいな!あいつらの中に主人がいるぞ!」
マチコはそう叫ぶと体をくるくると回しながらみるみるいちに巨大な蜂に姿を変えました。ダンデは舌で唇をぺろりと舐めにやりと笑っています。2007-09-26 16:46:00 -
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ぶん太がマチコに気付きました。「おい!妖怪だぁ!蜂に変身したぁ!まきと!」まきとはそれを聞いて、慌てて隠していた体を起こし渡り廊下の窓から変身したマチコとマチコの半分くらいの大きさの四匹の蜂を見てこう叫びました。
まきと「食べてよぉし!」そう叫ぶと四匹の蜂が少年達に向かって飛んでいき、慌てて、まきとは窓を閉め、渡り廊下から校舎に向かって必死に走って行きます。調度渡り廊下に向かって歩いていた先生が走ってくる少年達に向かって「こら!廊下は歩きなさい!」そう言いましたが少年達は無視して走るのです。2007-09-26 16:53:00 -
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ダンデはまきとから食べてよぉしと言われ、首をならすと、いきなり蜂に変身したマチコがダンデに向かって頭から巨大な針を何本も投げました。それがダンデに当たらずダンデが着ていたはずの靴下に刺さり刺さった部分の靴下がみるみるうちに変色していきマチコはすぐさま四匹の蜂を壁を器用に蹴ながら飛んで追い掛けるダンデを見つけ、うぉぉっと唸り叫び体を震わせダンデを追い掛けます。
少年達が渡り廊下から校舎に駆け込み先生の横を走って通り過ぎた時でした。先生の目の前にいきなりセーラー服を着たダンデが窓を割り頭を回転させ調度先生の目の前で体を床に着地したのです。
先生は「はっはっ走ってもいいんだ きっきっ緊急の時は」そう言って持っていた教科書やチョークを床に置くと少年達が走った方へ体を向けるといきなり四匹の蜂が渡り廊下をぶっ壊して姿を現し、グォングォンと羽音をたて飛んでいます。2007-09-26 17:05:00 -
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初めまして。 最後までお付き合いしてください。
読んでる方いるか分からないけどかなり長編になります。2007-09-26 17:45:00 -
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学校中がいきなり現れた蜂にパニックを起こし、凄い勢いでグランドに向かって生徒が走っていきます。
少年達は、慌ててみんなとは逆に、屋上に掛け上りました。すると先生達がグランドから屋上にいる少年を見つけ「生徒が取り残されてるぞ!」「助けなければ!」そう言って、ホウキやモップ、ボールを持ち生徒達が再び校舎に向かって走りました。
ダンデは渡り廊下で四匹の蜂を倒し、目玉をぺろりと食べ首を鳴らし、ふと気付きます。マチコの姿がないことに。2007-09-26 17:56:00 -
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つよしが屋上のフェンスからグランドを見て指差しました。 つよし「みんなグランドにいるよぉ?」ゆうき「何か根本的に僕達間違えてない??」ぶん太「おいおいまきとぉ、どうすんだよぉもしここにあの蜂がやってきたらぁぁ」ぶん太達は屋上のまわりをぐるぐると周り、下の様子を見ています。まきとはあぐらをかいで座ってます。
それに気付いたぶん太がまきとに駆け寄りぶん太の襟を両手で掴み力任せに押したり引いたりしていると、ゆうきが悲鳴をあげグランドからも悲鳴が聞こえ、ぶん太は足元の大きな影に気付きふとアスファルトにうつる巨大な影を見てからゆっくりと空を見上げました。2007-09-26 19:17:00 -
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ぶん太とまきとに向かって巨大な蜂が空から凄いスピードで頭から毒針を何本も何本も射ってきたのです。ゆうきとつよしは思わず抱き合って目をつぶりました。
先生達は校舎に飛び込み、汗をながしながら屋上に向かって走ります。外から聞こえる悲鳴。先生だって本心は恐怖でした。逃げたい。逃げたい。けれど、自分の命よりも大事な生徒がいるいじょう、逃げるわけにはいきません。 「待ってろ!今助けるからな!」
屋上は妙に静になり、ゆうきがゆっくりまぶたを開き、ゆっくりゆっくりとまきととぶん太がいた所を見ると、そこにはただ蜂が出した針がアスファルトに刺さりじりじりとアスファルトが変色していました。2007-09-26 19:26:00 -
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まきとの姿もぶん太の姿も、蜂の姿も見当たらなくゆうきがあたりを急いで見渡しますがどこにもいません。「わぁぁぁ!大変だぁ!大変だぁ!まきとがぁぶん太がぁぁ! あぁ!ダンデがいる!」つよしが指差した方を見ると蜂の背中にまきととぶん太とダンデがいて、グランドに向かって蜂が飛んでいます。グランドにいる生徒や先生は四方八方に散らばり、ダンデが二人を抱え、蜂から飛び降りグランドに二人を置くと、蜂がグォォォァァン!と叫び、目を真っ赤にして、空中を飛びました。
2007-09-26 19:32:00 -
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バタンッ!まきととぶん太が勢い良くグランドに転ぶと先生達が走って二人を抱き上げグランドの隅に走って連れていこうとするとまきとが激しく暴れて先生に抵抗しています。
周りにいる生徒達は必死にダンデと巨大蜂を携帯の写メでパシャパシャ撮ろうと必死に携帯のカメラを向けています。
先生「こらっ暴れちゃだめだ!早く病院に!」先生達がグランドの真ん中にもどろうとするまきとを止めようとしていますが、まきとは暴れて抵抗しています。
ぶん太も同じく激しく抵抗しながらもがいていますが、大人の力には叶いません。2007-09-27 02:30:00 -
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まきと「放して…………放してぇぇ!ダンデは見せ物じゃないんだぁぁぁ!撮らないで撮らないでぇ!」
ダンデはグランドの真ん中で制服のスカートをビリビリと破き、動きやすいように短くして頭をくるりと回転させると、巨大蜂がダンデに向かって体を回転させながら飛んできていくつもいくつも毒針を射ってきました。
ダンデも同じように凄い速さで体を回転させつづけていると風が巻き起こりどんどん回転していき強力な竜巻がダンデの周りに現れ、グランドにいる生徒や先生が次々に吹き飛ばされ、サッカーゴールまで竜巻から巻き起こった風の勢いに飛ばされていきます。2007-09-27 02:42:00 -
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すると、蜂が射ってきた毒針がダンデが巻き起こした竜巻の勢いにより何百本の毒針が巨大蜂に向かっていっせい飛び巨大蜂の体のあちこちをさしていき、巨大蜂は竜巻に投げ飛ばされ空中で粉々に砕かれグランド中にきらきらと輝きながらまるで雪のように降り注ぎ蜂がひとかけらもなく消え、ダンデはグランドの真ん中で回転するのをやめて立っていました。
2007-09-27 02:47:00 -
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グランド中があまりにも現実離れした光景にしんとして、竜巻のせいで吹き飛ばされたサッカーゴールがバタンッと倒れ、まきとは先生達が力を緩めたすきに、先生から離れダンデに向かって全速力でかけより、ぶん太もかけよりました。
屋上ではつよしと ゆうきと駆け付けた先生達がグランドを見ています。ゆうきとつよしはまきととぶん太がダンデにかけよっていくのを見て、屋上から校舎の中に入りグランドに向かって走っていきました。2007-09-27 04:07:00 -
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ダンデは首をならすと、まきとがいきなりダンデに抱きつきました。ぶん太もダンデに抱きつきはしゃいでます。
まきと「やったぁ!やったぁ!」ぶん太「お前すっげぇかっこいい!かっこよすぎるぜぇ!あの蜂の背中に乗ってあそこからここまで俺達飛んできたんだよなぁ!」 ダンデ「食べそこねた……」ダンデはそう言うとまきととぶん太はお互い目を合わせてから笑いだしました。2007-09-27 04:15:00 -
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ダンデとまきととぶん太の周りに気付けば生徒や先生が集まってきていて、みんなダンデを見てひそひそと話しています。
「きっきみ、転入生だろ?陸上部に入部しないか?」話してきたのは陸上部監督の先生。「いやっ!空手部に!是非入部してほしい!」「何言ってるんですか!体操部に!入部してくれ!」先生達はダンデの手を次々とにぎり、興奮しています。
そうです、みんなダンデがダンデ一族だとは気付いていないのです。ただ、物凄い転入生としか思っていません。まきととぶん太はくすくすと笑っています。
生徒は次々とダンデに向かい騒ぎはじめるとダンデは不思議そうな顔をした後、こう言いました。2007-09-27 04:24:00 -
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ダンデ「我が名はダン……っ!」まきとがダンデの口に手を当てぶん太がいきなり「あぁぁ!蜂!」と空を指差すと、みんながいっせいに四方八方に散らばり走っていき、ダンデとまきととぶん太は走っていきました。2007-09-27 04:27:00 -
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第4話 キャンブに現れた巨大魚の巻き
2007-09-27 04:29:00 -
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まきとのクラスでは来週の一泊二日のキャンプでの一番の楽しみのクラス事に発表する余興のようなものがあり、今アニメで大人気の「妖怪人間ダンデ」の劇の練習が行われていました。
アニメのダンデは真っ白なビキニのような服を着て腰にヒョウ柄のミニスカートのようなものを巻き付け、額にはダンデ一族の紋章がはいった金色のわっかをつけ、首には虎の牙のネックレスをつけています。
ダンデ役にクラスで一番人気の運動神経抜群で体操をならっているゆうこちゃんが選ばれ、中庭でみんなで練習をしていました。2007-09-27 05:15:00 -
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ぶん太はダンデを狙うカッパの妖怪の役で、ゆうきはとつよしはカッパに、やられる役。秀才のまきとは、博士役です。他のクラスメイトも色んな役が決まり、セリフ合わせをしたり、小道具をつくったり手作りの木に色をぬったりしてわいわいしています。
少年達は四人で折り紙で花を折りながら、中庭で逆立ちしたりジャンプしたりしている、ゆうこちゃんを見てひそひそ話していました。
ゆうき「似ても似つかないよね…ダンデとは」まきと「仕方ないよ、劇は夏休み前に決まったんだし、まさか本物に会うなんて想像しなかったんだから」2007-09-27 05:23:00 -
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放課後の中庭は他の生徒達が下校していく廊下から丸見えでみんな窓からじぃぃっと眺めています。 そう、アイドル的存在のゆうこちゃんの華麗なる動きを。
そこへ今や小学生と中学生の間で人気のダンデが、ガムを噛みながらまきとのもとへ走ってきて、ダンデの姿を見つけたクラスメイトが次々と、作業をやめ駆け寄り、ゆうこちゃんは逆立ちをやめ、まきとにむかって歩いてきて、腰に手をあてまきとにこう言いました。
ゆうこ「ねぇまきと君?あなたのお姉さんってブラコン?!毎日毎日なんで小学校の校舎にやってくるわけ?おかげで作業が進まないじゃない!」まきとはぽかんと口をあけ、ゆうこちゃんを見上げると、ぶん太が持っていたものをばんっ!と地面に置き立ち上がりました。2007-09-27 05:32:00 -
88:
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生徒達は興奮してはしゃぎ、先生はダンデにむかって大声で注意しています。
ゆうき「すっげぇ……」まきと「すごくないよ!ったくダンはぁ……こらぁ!ダン!何やってんだよぉ!下りてこい!」ダンデはまきとにそう言われ屋上からいきなり体をくるくると回転させまきとの前に着地すると周りの生徒は声を揃え 「おぉ〜」と言い拍手しました。ゆうこちゃんは悔しくて泣いてしまい、なぜかぶん太が先生からげんこつをされました。
練習が終わり、まきとはダンデと家に帰るとダンデは制服を玄関で脱ぎ、天井にくっつき、天井をペタペタと歩きながらばたばたとはしゃいでます。2007-09-27 06:30:00 -
89:
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動きやすいようにお母さんがダンデにアニメのような白いビキニを買ってあげダンデは家ではそれをつねに着ているのです。
玄関ではお母さんがダンデが脱ぎ捨てた制服を手に取り天井にぶらさがっているダンデに向かって「ダンちゃん?脱いだら部屋に持っていってちょうだい?女の子でしょ?」そう言うとダンデはお母さんにむかって威嚇したので、まきとがダンデに「そんなことしたらご飯抜きだからね」そう言うとダンデは「主人以外の人間も食っちゃいけないなんて、私もなめられたものだ!そのうち腹一杯食べてやる ひっひっひっ」そう言いながら脱いだ制服を口に加えたまま二階のまきとの部屋へ行き、まきとに制服をハンガーにかけてもらいました。2007-09-27 06:41:00 -
90:
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まきとはパソコンの電源を入れ、ダンデ一族のページを開き、何やら調べているよう。ダンデは天井にぶらさがり、まきとの背中を見ていました。
まきと「なぁダンデはいつまで僕の使いなんだ?」ダンデ「まきとの命を食えばすぐさま使いは終わる。願いを叶えた代わりに主人の心臓を最後に食べるんだ。けれどそれは私には決められぬ事。それまでは主人を守り主人の願いをかなえるのが私の決まり」
まきと「僕の心臓を食べるのか……」ダンデ「あぁ。たかが心臓だ。私には心臓はないからな血も流れてはいない。生であり死でもあるのがダンデ一族。我が種族は太陽と月により存在しているのだ」2007-09-27 07:28:00 -
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ダンデ「妖怪は我が種族と共に存在していたのだ。我が種族も妖怪であるからな。 だが欲を覚えた妖怪がダンデ一族の目玉を食べようと考えだした。我が種族は不死。つまり目玉を食べようが死は存在しないのだが目玉を食べられてしまうと、妖術が使えなくなり永久に苦しみ続けるのだ
他の妖怪立ちには死が存在しているし、妖術も我が種族よりははるかにおちる。だから目玉を狙い我が種族を絶滅させるのが狙いなのだ」2007-09-27 07:36:00 -
92:
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ダンデ一族とは
死は存在せず、生きてもいないもの。ダンデ一族はつねに主人が存在し、主人の死がダンデ一族の一番の恐怖。そして目玉をえぐられたべられてしまう事。主人が自らダンデ一族に心臓を食べさせるか寿命で命を経つまでは主人の願いを叶え、主人の命を守るのがダンデの掟。やぶってしまえばその場で目玉がつぶれてしまう。
だがまきとがよみがえらせる昔むかしに使えた人間がごくあく人で、人間を食べまくり人間の絶滅を恐れた仙人が妖怪もろとも、特別な術でミイラにして閉じ込めたのだ。そして決壊をはり仙人は自らの命を断った。2007-09-27 07:53:00 -
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名無しさん
読んでます??
頑張ってくださぃ???2007-09-27 14:09:00 -
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ダンデ「この前食べ損ねた蜂の妖怪は人間の姿に化けていたが前からひそかにいき続けていたようだがどういうことだろうか」
まきと「僕も不思議に思ったんだ。マチコは確か一年前にけの町にやってきたはず。。何でだろう。。。」2007-09-27 17:15:00 -
95:
名無しさん
めちゃおもしろい?何か頭に映画みたいに映像が流れてくる?
2007-09-27 19:35:00 -
96:
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ダンデ「まぁなんでもよい。それより腹が空いた」まきととダンデは一緒にリビングに行くとお父さんが晩酌をしていてテーブルにはダンデの好物のにわとりの生肉2キロと、家族の夕食が並んでいる。
お母さん「さぁ食べなさい」ダンデはそう言われる前に舌で皿に乗った生肉を器用にぺろりと食べてしまい、お父さんはそれを見てニコニコしている。
まきと「ダンデ?僕がキャンプに行ってる間もちゃんとお母さんとお父さんの言うこと聞きなよ?」お父さん「ダンデは一緒に行くだろ?」お父さんはまきとにそう話し、ビールをくいっと飲んだ。
まきと「なんで?!そんなのダメだよ!」お母さん「ダメよまきと?ダンちゃんも一緒じゃないとね?もう先生には電話で許可もらったのよ?」2007-09-28 23:37:00 -
97:
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その頃━━まきとの家の庭では。。。
しっぽを激しく左右に振るまきとの犬 ポチ 体をくるくると回したり、体をふせたりしている。 その時、近所のスーパー帰りのおばさんが庭の前を通りかかった。
「あら、ポチ1人で何やってるの??遊んでるの?」庭にはポチだけがただしっぽをふりながらすごい喜んだように見え、おばさんは笑っている。2007-09-29 17:22:00 -
98:
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静かな夕暮れ時の時間。 電車がガタンガタンと音をたてながら町を通り過ぎていく。
ポチは空を見上げながらしっぽをふって、おばさんの呼び掛けなんて聞いてもいないようだ。 おばさん「ポチ?何で空見上げて喜んでるの? 空からはごはんはふってこないわよ?」
その時、庭に巨大な蛇が落ちてきて、体をじたばたさせている。体長3メートルはある蛇。 そのすぐ後にダンデが庭におり、剣で蛇の体をあっという間に切り裂き、あぐらをかいてポチの前に座り、蛇の切った体を剣の先に刺して口へ運んだ。2007-09-29 17:33:00 -
99:
◆GMUcFvdfXk
おばさんは口を開いたままぽかんとして、ダンデを見ていると、ダンデが蛇を食べながらおばさんを見た。
ダンデ「お前の知り合いか?」ポチは蛇にかぶりつきながら、ただしっぽをふっている。
ダンデ「おい、そこの奴!見ていてもこれは分けないからな?ほしけりゃ自分で取ってこい!」ダンデはポチの頭をなでながらおばさんに向かって話すがおばさんは口をあけたままダンデを見ている。2007-09-29 17:39:00 -
100:
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何も答えないおばさんを見ながら蛇を食べ終えるとダンデは唇をぺろりと舌で舐めてから立ち上がりおばさんを無視して、二階のベランダまでジャンプしてまきとの部屋に入っていった。
おばさん「ま…まっまっまあっ…あたし頭でもうったかしら……ふっふっふふふ(笑)」そう言いながらふらつきながらその場から去っていった。2007-09-29 17:44:00 -
101:
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ガチャ。まきとはドアを開けるとダンデがベッドの掛け布団を歯でくいちぎり、布団の中につめてある羽毛が飛び散っている。
まきと「わぁ!ダンデ!何やってんだよ!」まきとは慌ててベッドまで走り、掛け布団をダンデから奪おうとするとダンデが噛み付いたまま頭を左右に何度もふっている。
まきと「こら!何してんだよ!やめるんだ!僕の布団だぞ!」ダンデは口から布団をはなすと、勢いでまきとが床に転んだ。2007-09-29 21:56:00 -
102:
◆GMUcFvdfXk
ダンデ「ポチが教えてくれたんだ。こうするとまきとが喜ぶってな 何故怒るのだ?喜べ」
まきと「ポチがしてるのは、タオルだろ?ダンデはしちゃだめ!ったく、どうするんだよ!こんなぐちゃぐちゃにして!」部屋は羽毛があちこちに散らばりまきとが手をパタパタするだけでふわりふわりと宙を舞っている。2007-09-30 13:18:00 -
103:
◆GMUcFvdfXk
ダンデはまきとに叱られ、仕方なく飛び散っている羽をまきとと片付け、お母さんにも叱られた。
そして早くも数日が過ぎ今日はまきとのキャンプの日だ。ダンデはまきとの隣の席に座り、バスの中ではみんなが今や人気者となっているダンデが一緒だと知り騒いでいた。
先生「はぁい!みんな静に!海外にずっと住んでいたまきと君のお姉さんもこのキャンプに参加することになったからみんな仲良くすること!」先生がバスの一番前の座席から後部座席に体を向けそうはなす。2007-10-01 01:34:00 -
104:
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「海外?!すっげぇ!」「まきと君のお姉さん!一緒に寝ようね!」クラスのみんながダンデに向かって話している。先生の声はみんなの声にかきけされた。
ぶん太はまきととダンデの後ろの座席。つよしが隣に座っている。ゆうきは補助席に。 つよし「ダンデがいればなにがあっても怖くないね」 ぶん太「ダンデがいなくたって俺がいればなぁんも怖くねぇよ!」小さい声でこそこそと話してる。 バスは道を走っていた。2007-10-01 13:12:00 -
105:
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ゆうこちゃんはまきととダンデの通路をはさんで隣に座っていた。 ゆうこはダンデが注目されているのが気に入らないみたいで一人窓から流れる景色を見ていた。
ダンデはまきとの隣であぐらをかいて座り、女の子達からもらったお菓子を食べずに手に持ち眺めていた。食べ方が分からないのだ。
まきと「ダン?食べないの?」ダンデ「なんだこれは」2007-10-01 13:17:00 -
106:
◆GMUcFvdfXk
まきと「これはチョコレートだよ。貸してみなよ開けるから」まきとはダンデの手のひらからチョコレートを一つ取ると、包み紙をあけてダンデに手渡してみると、ダンデはチョコレートを食べながら驚いた顔をした。どうやら気に入ったよようだ。 チョコレートをあげた女の子達はみんなにこにこしながら自分達でもチョコレートを食べている。
キキーッ!
バスがいきなり急ブレーキがかかり、みんなが悲鳴をあげた。みんなが食べていたお菓子が宙を舞あたりにちらばって落ち身をのりだしていた生徒は吹っ飛んでしまった。2007-10-01 14:32:00 -
107:
◆GMUcFvdfXk
しーん。
次は急に静まり返り、クラスのみんなはゆっくり目をあけた。ゆっくり ゆっくりと
まきともゆっくりと目をあけた。体のあちこちがやけにいたい。それにさっきまで見ていた景色がまるで違う。2007-10-01 21:07:00 -
108:
◆GMUcFvdfXk
「ひっひっひっひっくりかえっかえる………」誰かの声でようやく景色が把握できた。バスが傾いてるんだ。クラスのみんなが、座席から吹き飛ばされ、衝撃で窓ガラスが割れている。 まきとの上にはクラスの女の子が気を失っていた。
ギギギ………カタカタ………何かきしめく音だけが響き渡っている。やけに静だ。静かすぎてそれがさらにクラスのみんなに恐怖を与えている。
まきとは、必死に体を動かし、なんとか運転席の大きな窓から見える景色をみた。「おいまきと………大丈夫か?………先生気うしなっちまってるぞ ………あそこで」ぶん太が苦しそうに額から血を流しながら一番前の座席を指差すと先生が仰向けになって気をうしなっていた。2007-10-02 00:09:00 -
109:
◆GMUcFvdfXk
「わぁぁ!せっせんせぇい!先生!起きて!起きてよぅ!先生先生!」みんなが先生に向かって必死に呼び掛けるが、先生は全く動かない。
それどころか、まきとは見てしまったのだ。ドライバーが声をかけてこない。そんなのこの状況ならおかしい。おかしすぎる…。
「運転席に人がいない!」一番前にいた生徒が運転席を見てからそう叫ぶと一気にみんなが悲鳴をあげなきはじめた。
ふわっ
急に何か浮いたような感覚になり、みんながみんな抱き合いながらあたり見回す。窓から見えるのは青空。2007-10-02 00:16:00 -
110:
◆GMUcFvdfXk
まきと「どうなってるんだ………」右に傾いたバス。。さっきまで床だったはずの地面が今は壁になっている。。。まきとは焦り足元をゆっくりとみると、どんどんひびが入っていく窓が視界に飛び込んできている。それに、体重に耐えれなくてぴきぴきと音をたて窓に亀裂がどんどん広がっている。
そして窓のしたを見るとなにかうろこのようなものが見えた。しかもかなり大きな、大きなうろこ。
その時、ふと気付いた。ダンデがいないことを。 ダンデがいない。2007-10-02 02:03:00 -
111:
◆GMUcFvdfXk
その頃他のクラスのみんなはそれぞれ乗っていたバスから降り、みんなが悲鳴をあげ見ていた。
「なんだよあれ!あんな巨大な魚どこから現れたんだぁ?!」山道の下は川が流れていて、川をはさんだ向かいも山道。そう 山と山にはさまれているのだ。どこから現れたのか分からないがバス二台くらいある巨大な魚の背中にまきと達の乗っているバスが傾いたままいまにも背中から落ちそうになっているのだ。
「飛んでる。飛んでるぞあの魚! けどこのままだと川に落ちるぞ!」2007-10-02 02:12:00 -
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◆GMUcFvdfXk
「このままじゃ落ちてしまいます!」先生達がバスを指差しながら頭をかかえ言い合っている。山道だから携帯は圏外。生徒達はパニック状態で見ていた。何かしたくても、山と山の間を魚が飛んでいて、するするとゆっくり滑っていくバス。
生徒の1人が魚の背中に人のような姿を目撃して指差しました。「あそこ!誰かいる! あっ!まきと君のお姉さん!ほら!あそこ!」2007-10-02 02:27:00