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  • 1:

    ◆5EJ71eKlNQ

    許せない人がいる。
    幼かった私の平穏な日々な日々を壊したあいつが…
    15年経った今でも憎い。

    2006-06-10 13:45:00
  • 151:

    ◆5EJ71eKlNQ

    ホテルの真っ白なバスローブを羽織りカバンを持ち、泣きながら部屋を出た。

    着ていた服や下着など探す気にもなれずフラフラとミナミの街に出た。

    道ゆく人々が私を見てた。笑ってる人もいた。

    2006-06-15 02:56:00
  • 152:

    ◆5EJ71eKlNQ

    声をかけてくる人もいた。「きみ大丈夫?」「ヒューヒュー」…当たり前だ。
    バスローブ1枚の女の子が歩いているのだから。

    私は携帯を取り出した。

    2006-06-15 02:58:00
  • 153:

    ◆5EJ71eKlNQ

    午前4時―――。
    着信20件すべてが泰輝で埋められていた。
    プルルル…プルルル
    「……………泰輝」
    「ゆ−な!?大丈夫か!何あってん。お前いまどこや!」

    2006-06-15 03:00:00
  • 154:

    ◆5EJ71eKlNQ

    場所を告げ電話を切った。少しして迎えに来た泰輝は、哀れな私を見て相当驚いた。

    何も喋らず車は走りだした。
    家に着くと、泰輝の部屋に招かれた。

    2006-06-15 03:02:00
  • 155:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「疲れたやろ?寝ぇ」
    私をベッドに運ぶと泰輝も寝転び、私が寝るまでずっと背中を叩いてくれてた。

    こんな優しい泰輝を想うと胸がはりさけそうになった。

    2006-06-15 12:26:00
  • 156:

    ◆5EJ71eKlNQ

    その日から毎夜、泰輝と一緒に寝た。泰輝の腕の中で眠るのは本当に心地よかった。

    ある日春美が言った。
    「ゆうな。。名字なに?」唐突な質問だった…

    2006-06-15 12:28:00
  • 157:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「た、田中!」
    適当な名字を言うと、春美は不愉快そうな顔で
    「そう…」
    と言った。

    2006-06-15 12:29:00
  • 158:

    ◆5EJ71eKlNQ



    『バレるのも時間の問題』

    2006-06-15 12:30:00
  • 159:

    ◆5EJ71eKlNQ

    数日間私は考えた。

    『罪』と『恨み』について頭がパンクする程考えた。

    そして答えが出た。

    2006-06-15 12:34:00
  • 160:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「泰輝…」
    風呂上がりの濡れた髪にバスタオルを巻いて彼の部屋を訪れた。

    「ちょ、おま!なんちゅ格好しとんねん」

    慌てて目を反らす彼の元へ向かった。

    2006-06-15 13:10:00
  • 161:

    ◆5EJ71eKlNQ

    ベッドに座ってる泰輝の横に腰掛ける私。

    「なぁ泰輝?」

    「何やねん。ちゅかお前さき服きれや?」

    2006-06-15 13:12:00
  • 162:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「…好き」

    「ぇえ!?」

    「ゆう…泰輝の事すきっ」

    2006-06-15 13:13:00
  • 163:

    ◆5EJ71eKlNQ

    そう言って私は彼に抱きついた。

    彼は何も言わずに振り返ると、私の肩を抱いてキスをした…。

    そして流れるようにベッドに横たわった。

    2006-06-15 13:16:00
  • 164:

    ◆5EJ71eKlNQ

    1つになるのがこんなに気持ちいいものだなんて知らなかった。

    彼の胸の中で私は枯れる程に涙した。

    そして想った。

    2006-06-15 18:26:00
  • 165:

    ◆5EJ71eKlNQ

    春美だけを責め憎しんで来たが、自分自身はどうなのか。

    泰輝を裏切り、春美までもを裏切った。

    自分こそ憎まれるべき人間ではないのか。

    2006-06-15 18:30:00
  • 166:

    名無しさん

    >>1ー202

    2006-06-15 21:10:00
  • 167:

    名無しさん

    2006-06-15 21:13:00
  • 168:

    名無しさん

    書く気ないなら始めからかくな!

    2006-06-17 17:53:00
  • 169:

    名無しさん

    ちょっと書かんだけでそれは言いすぎなんちゃん。どんなけ心せまいやつやねん

    2006-06-17 20:07:00
  • 170:

    名無しさん

    あたしも楽しみにしてるから、いちいち荒らし入れんのやめろや

    2006-06-17 21:27:00
  • 171:

    名無しさん

    2006-06-17 23:07:00
  • 172:

    名無しさん

    かくな

    2006-06-18 11:49:00
  • 173:

    名無しさん

    ↑スルーで?

    2006-06-18 11:59:00
  • 174:

    ◆5EJ71eKlNQ

    皆様おそくなって申し訳ございません。書く気ないなんてとんでもない、完結させるつもりです。時間がある時にたくさん更新したいので、3日ほど間があいてしまいました。お待たせして申し訳ないです。今日の用事がすんだら更新できると思いますのでお待ちください。

    2006-06-18 15:24:00
  • 175:

    ◆5EJ71eKlNQ

    >>202〜。

    今さらながら、1からやり直そうと思った。

    もう誰も憎まない、憎めない…。

    2006-06-18 23:12:00
  • 176:

    ◆5EJ71eKlNQ



    朝起きると大変な事になっていた―――。

    2006-06-18 23:12:00
  • 177:

    ◆5EJ71eKlNQ

    昨晩の出来事(泰輝とのsex)を思い返しながら、幸せに浸っていた。

    にやけながら1階におりた。

    春美が待つ1階に…。

    2006-06-18 23:17:00
  • 178:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「春美さんおはよう」

    「おはよう浅岡優菜チャン」

    「…え?」

    2006-06-18 23:18:00
  • 179:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「最低やね」

    「…何が?」

    「騙しとったんやね」

    2006-06-18 23:19:00
  • 180:

    ◆5EJ71eKlNQ

    春美はテーブルの上に私の保険証を置いた。

    「なんで持ってるん!?」

    「悪いけど財布みしてもらったわ。」

    2006-06-18 23:21:00
  • 181:

    ◆5EJ71eKlNQ

    昨晩私が泰輝の部屋にいる時に、春美は私の部屋に入ってたようだ。

    「勝手に見んといて」

    「…ゆうなが貴子の娘とはねぇ」

    2006-06-18 23:23:00
  • 182:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「私が貴子の娘やったら何か都合悪い事でもあるん」

    「ほんっま…親も親やし子も子やわ。いやらしい女」

    この人、いやこの人殺しは何を言ってるんだろう。

    2006-06-18 23:25:00
  • 183:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「何がしたくて近付いたの?金か?」

    「金って…。そんなん違うでしょ」

    「じゃあ何!復讐でもするつもりやったん!逆恨みもいいとこやわ」

    2006-06-18 23:27:00
  • 184:

    ◆5EJ71eKlNQ

    全身の血の気が引いた。
    やばいキレる…と思った時にはもう遅かった。

    私は大声で気が狂ったように泣きながら叫んだ。

    泰輝がすぐ後ろにいた事にも気がつかなかった。

    2006-06-18 23:30:00
  • 185:

    ◆5EJ71eKlNQ

    略→泰輝がすぐ後ろにいた事にも気がつかなかった。

    2006-06-18 23:34:00
  • 186:

    ああ〜 続き気になって仕方ない。
    どんどん気になる展開になりそう。
    春美って嫌な女!!完結まで頑張ってね 

    2006-06-19 00:57:00
  • 187:

    名無しさん

    2006-06-19 05:16:00
  • 188:

    名無しさん

    楽しみにしてます更新して〜

    2006-06-19 11:06:00
  • 189:

    ◆5EJ71eKlNQ

    >>223さん>>225さんありがとうございます。

    >>222〜。

    「何がさかうらみやねん!お前がおかん殺したんじゃあ!」

    2006-06-19 13:14:00
  • 190:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「自殺やろが!殺したとか泰輝の前で言うなや!!勝手好んで死んでった奴なんか知るか」

    あぁ、もう無理。こいつには何言っても無駄だ。

    「…もういい。今までお世話になりました、さよなら」

    2006-06-19 13:17:00
  • 191:

    ◆5EJ71eKlNQ

    そう言って私は自分の部屋に行って荷物をまとめた。

    「おぃ…ゆうな…」

    泰輝が後を追ってきた。

    2006-06-19 13:18:00
  • 192:

    ◆5EJ71eKlNQ

    「泰輝ありがとう。ゆう本間に初めはあんたの母親が憎くてあんたに近付いてんよ。
    でもな、今は本間にあんたが好きやねん…
    だけどやっぱり無理やねんよ、
    あんたが春美の子って事すらゆうを苦しめるねん」

    2006-06-19 13:21:00
  • 193:

    ◆5EJ71eKlNQ

    言い残して私は『永井家』を後にした―――。

    17歳の夏だった。

    2006-06-19 13:22:00
  • 194:

    ◆5EJ71eKlNQ

    昨夜の泰輝とのsexとは違い、感情のないそれはとても虚しかった。

    ただただ天井の鏡に映る滑稽な男女の性行為を見ながら、気持ちをなくした。

    2006-06-19 13:28:00
  • 195:

    名無しさん

    2006-06-19 14:41:00
  • 196:

    名無しさん

    2006-06-19 14:43:00
  • 197:

    名無しさん

    臨場感溢れるって言うか、読んでると自然に場面が思い浮かびます。更新頑張って下さい

    2006-06-19 17:12:00
  • 198:

    名無しさん

    あたしも続き楽しみにしてますっ??
    ぁげ??

    2006-06-20 00:03:00
  • 199:

    >>236さんありがとうございます。そんな風に言ってもらえると物凄くやる気になります、>>237さんありがとうございます。続き頑張るから見ててくださいね。今日は眠たいので、明日更新します。

    2006-06-20 03:06:00
  • 200:

    ◆5EJ71eKlNQ

    >>233〜。

    それから私は本当によく働いた。そしてそんな日々の中3年ほどの月日が流れた。

    もうすぐ―――二十歳。

    2006-06-20 14:42:00
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