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1:
◆5EJ71eKlNQ
許せない人がいる。
幼かった私の平穏な日々な日々を壊したあいつが…
15年経った今でも憎い。2006-06-10 13:45:00 -
51:
◆5EJ71eKlNQ
「わかったよ」
2006-06-12 16:34:00 -
52:
◆5EJ71eKlNQ
「そうですか…じゃあ私はお先に失礼します」
無理矢理風呂場から離れ、ベッドに腰をかけた。
まだ…決心がついていない。今ならやめれる。。2006-06-12 16:40:00 -
53:
◆5EJ71eKlNQ
後ろからふいに抱き寄せられた。
私はカナシバリにあったかのように固まってしまった2006-06-12 16:48:00 -
54:
◆5EJ71eKlNQ
『やめよう!』
と決意し、振り返ろうとした瞬間…まだ聞いた事のない春美の声が聞こえた。2006-06-12 16:58:00 -
55:
◆5EJ71eKlNQ
これが私の初体験――。
2006-06-12 17:04:00 -
56:
名無しさん
がんばって書いていって下さい(>_
2006-06-12 17:47:00 -
57:
◆5EJ71eKlNQ
「わかったよ、永井の事。この後どう?」
身体中に緊張が走った。
「…ええ、仕事が終わり次第連絡します。」2006-06-12 18:24:00 -
58:
◆5EJ71eKlNQ
「じゃあ教えない♪」
…あきれた。こんなんだから大人は嫌いだ。
仕方なく私は話した。春美の狂言、母の自殺、父の自殺、香織おばさんに聞いた事実を…。2006-06-12 18:37:00 -
59:
名無しさん
頑張れ?
2006-06-12 20:47:00 -
60:
名無しさん
更新待ってます??
2006-06-12 21:47:00 -
62:
◆5EJ71eKlNQ
予定より早く帰れたので更新します。
そして次に旦那の写真を見た。旦那も春美に騙されてたのだろうと思うと何故か気の毒になった。2006-06-13 01:11:00 -
63:
◆5EJ71eKlNQ
そして息子の写真を見た。綺麗な目をしていた…。
「泰輝クン。21歳やったかな?なかなかいけメンやろ。」
「そうデスか?」2006-06-13 01:18:00 -
64:
◆5EJ71eKlNQ
いかにも今時の若い子。
明るく染めた髪にたくさんのピアス。意外といい体格に服装は『サーフ』で白い歯を見せてわらっている。肌の黒さはいかにもって感じで…まぁ嫌いじゃないかな。こうゆうの。。
でも…なんかどっかで見た事があるような。ないような…。2006-06-13 01:21:00 -
65:
◆5EJ71eKlNQ
次の日。
出勤すると、歩美が近寄ってきた。
薄いピンクのロングドレスは彼女の白い身体に嫌味なくらい似合っていた。
「ゆ−なチャンおはよ♪」2006-06-13 01:30:00 -
66:
◆5EJ71eKlNQ
ニコニコ微笑みかけてくる歩美は女の私から見ても可愛い。
「昨日だいじょ−ぶ?早くあがったから…あゆ心配やってんでぇ」
「あ…全然平気やで!なんか疲れてたみたい」
日常会話を交わしながら私は永井春美の事を考えていた。2006-06-13 01:34:00 -
67:
名無しさん
実話なん?
2006-06-13 01:36:00 -
68:
◆5EJ71eKlNQ
私はある事に気がついた。それは、歩美の住む街は永井と同じという事。
よく思い出せば、永井泰輝は店に来た事がある…。
2006-06-13 01:36:00 -
69:
名無しさん
女性向け風俗店〜お笑いバージョン〜ってゆうのおもんない?
2006-06-13 01:38:00 -
70:
◆5EJ71eKlNQ
「あゆちゃん?」
「ん?」
「2ヶ月くらい前さぁ。めっちゃ若い子来てたやん?あの〜ほら!地元の先輩とかゆうあの黒い人!」2006-06-13 01:38:00 -
71:
◆5EJ71eKlNQ
「…あぁ!たいきくんの事ぉ?ゆ−なチャンもしかしてタイプなぁん??合コン組んだろかぁあ?」
歩美のこびるような話し方は勘に障ったが、願ってもない申し出だ。
「本間!?組んでほしい!…ゆうめっちゃタイプやねん」2006-06-13 01:40:00 -
72:
◆5EJ71eKlNQ
いまいち感情のこもってない言い方をしたが、能天気な歩美は何も疑わない。
「いいよぉ。じゃあ言っとくなぁあ」
「ありがとう」2006-06-13 01:42:00 -
74:
◆5EJ71eKlNQ
まずは息子と接触してみようと思った。
その方が自然だと思ったから。
お客さんが何やら一生懸命くどいてくるが、私はそれどころではなかった。
2006-06-13 01:48:00 -
75:
◆5EJ71eKlNQ
意外とあっさり合コンが決まった。週末が待ちどぉしい。
私は買い物に行った。
永井泰輝に気に入られなくちゃ意味がないのだ。2006-06-13 09:07:00 -
76:
◆5EJ71eKlNQ
ネイルサロンに行き、美容院に行き。
あっとゆう間に週末はやって来た。2006-06-13 09:10:00 -
77:
◆5EJ71eKlNQ
PM8:00某居酒屋にて。
男性群より早くついた私達。メンバーは私、歩美、理花、紗枝の4人。いずれも店の女の子。
キャバ嬢独特の雰囲気が漂っていて、携帯をいじる者、煙草を吸う者、念入りに鏡を見る者…早くも帰りたい。2006-06-13 09:36:00 -
78:
◆5EJ71eKlNQ
「おはよ〜さん♪」
男性陣が来た…!
私は全員を見渡した。
『これが永井泰輝…』2006-06-13 09:38:00 -
79:
◆5EJ71eKlNQ
簡単な自己紹介をする事になった。
「どぉも…」と一言だけ言うと泰輝は席についた。
ビールで乾杯すると、何やら皆それぞれ楽しんでいる。その中で私と泰輝だけは妙に落ちついていた。2006-06-13 09:41:00 -
80:
◆5EJ71eKlNQ
「あのぉ…泰輝くん?」
「ん?」
「私ゆうなっ。隣いいかなぁ?」2006-06-13 09:42:00 -
81:
◆5EJ71eKlNQ
泰輝は写真と同じ顔でニッコリ笑った。
隣に移動した私と泰輝は、気が合って話が弾んだ。
飲み会も終盤に入り、夜も更けた。2006-06-13 09:44:00 -
82:
◆5EJ71eKlNQ
「ゆうなチャン!良かったらメールせぇへん?…なんかもっと話したいねん。」
ここまで事がうまく運ぶと何だか気味が悪い。
「…うん!メールしょ」2006-06-13 11:55:00 -
83:
◆5EJ71eKlNQ
その後、私は泰輝と毎日メールのやり取りをした。
遊びに誘われてふたりで居酒屋に行った時のこと。
「ゆうなの親ってどんな人なん?」2006-06-13 11:57:00 -
84:
◆5EJ71eKlNQ
「ゆう親いてへんねんっ。泰輝の親は??」
「ごめん何かいらんこと聞いて…。俺はなぁ、おかんは曲がった事が大嫌いな奴かな。おとんはくそまじめやねん」
その言葉は、更に私の復讐心に火をつけた。2006-06-13 12:00:00 -
85:
◆5EJ71eKlNQ
『曲がった事が大嫌い』
そんなはずがない。
永井春美はひどく歪んだ女…。
「あなたの母は人の家庭を壊して更に死に追い込んだの」2006-06-13 12:01:00 -
86:
◆5EJ71eKlNQ
喉まで出かかった言葉を強引に飲みこんで精一杯の作り笑いを浮かべた。
「付き合って」
少し考えるふりをした。2006-06-13 12:03:00 -
87:
◆5EJ71eKlNQ
本当は答えなんて決まってる。私は永井家を崩壊させるのだ。その為なら何でも出来る。…必ず。必ず春美を地獄に落とす。
「ゆうで良ければっ」
笑顔で答えた。2006-06-13 12:05:00 -
88:
◆5EJ71eKlNQ
それから毎日逢った。
身体の関係は一切ない。キスすらない。
「おかんに紹介したい」
そう言われた時は心臓が飛び出るくらい驚いた。2006-06-13 15:44:00 -
89:
◆5EJ71eKlNQ
「…いいよっ」
そうは言ったものの、永井春美は私を知っているのだろうか。
名字を言うとバレてしまう。それなら面白くない。2006-06-13 15:47:00 -
90:
◆5EJ71eKlNQ
日曜日。『永井』と書かれた表札を見て、帰りたくなったが泰輝につられて家に入った。
「お邪魔します。」
「おかん〜!彼女つれてきたでえ」2006-06-13 15:48:00 -
91:
◆5EJ71eKlNQ
さっと玄関に出てきた泰輝の母、永井春美を見て私は動揺を隠しきれなかった。
「はじめまして…泰輝さんとお付き合いさせて頂いてるゆうなデス」
春美はニッコリ笑うと居間に私達を通した。2006-06-13 15:51:00 -
92:
◆5EJ71eKlNQ
「ゆうなチャン…よねぇ?偶然やわぁ。私の同級生の娘さんもゆうなチャンなのょ−」
母の事だ。
「あ…そうなんデスか」2006-06-13 15:52:00 -
93:
◆5EJ71eKlNQ
春美は決して悪い人には見えない。この人が私の家庭を…なんて想像も出来ない。
「似てるわぁ。貴子に…」
ドキッ!心臓の音が前に座る春美に聞こえたんじゃないかと思うくらい大きく鳴った。2006-06-13 15:55:00 -
94:
◆5EJ71eKlNQ
春美の言葉は聞こえない、というようにしらをきった。
適当な会話を終わらせ、私は永井家を後にした。。2006-06-13 15:57:00 -
95:
◆5EJ71eKlNQ
それからほぼ毎日のように永井家を訪れた。
春美とも表面上仲良くなった…。『憎しみ』を忘れて春美と笑って話す事もあった。2006-06-13 15:59:00 -
96:
名無しさん
頑張って(>_
2006-06-13 17:01:00 -
97:
名無しさん
はまってます?頑張って書いて下さい?
2006-06-13 17:02:00 -
99:
◆5EJ71eKlNQ
泰輝との仲も順調…に見えた。私の心には彼は居ない。彼には悪いが、他に誰かいるわけでもない。
『憎悪』だけが私の生きる術なだけ―――。
無償の愛を注いでくれる泰輝を『好き』だと思う事はあっても『愛』ではない。
私はそうゆう女だ…。2006-06-13 17:43:00 -
100:
◆5EJ71eKlNQ
ある日春美は私に言った。
「ゆうなお母さんいてへんねやてなぁ。私の事本間の母親やと思いなぁ」
涙が出た…。春美はその涙を『自分の優しさに感動しての涙』ととらえたようだ。
「何泣いてんの−。もぉっゆうなは甘えたちゃんやねぇ」なんて言ってた。2006-06-13 17:47:00